光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

レンタルレイアウトのバージョンアップに思うこと

2019-11-30 05:08:23 | 旅行・探訪・イベントなど
先日の運転会の帰りに行きつけのショップのレンタルレイアウトを久しぶりに覗く機会がありました。
ここを覗くのも今年の初めTOMIXの四季島を試運転させて以来ですが、その時には工事中で見掛けなかった部分が追加されていて、それが私の興味を惹きました。

こちらのレイアウトはとにかく巨大である事、サイズに比して作りこまれる所をきちんと作りこんでいる事などもあって未だ製作途上であるにも拘らず、週末を中心に県外客の多いレイアウトです。
ですから集まってくるのも基本的にマニアが多くどうかすると数本の列車が同時運転されるのを眺めているだけで結構楽しませてくれるところです

ですが今回追加されたのはそれらよりもビギナー向けと目されるサブのレイアウト(これもかなりの大きさなのですが)
シーナリィへの拘りはメインほどではなく、メインより狭いスペースに線路を引き回したロングラン志向の様です)

ですが一方でLEDによる照明はメインよりもかなり多く配置されており、写真で見るより華やかな印象を受けます。
上の吊り橋なんかは実景ではまず有り得ないであろう三段の線路配置。ですがここを室内灯を装備した複数の列車が行き交えば「理屈を超えたお祭り騒ぎの様な楽しさ」が味わえそうです。

また、高架の裏側にLEDを配し、その下を通過する列車や街並みが上から照らされる仕掛けは(もちろん建物にも照明は配置されているのですが)アイデア賞物と思いました。レイアウトを「列車を引き立たせるための舞台」と捉える考えを一歩進め店頭のディスプレイに近い感じで楽しませるというのはシーナリィ付きのリアル志向のレイアウトではなかなか出てこないと感じます。

恐らく年少者や初心者にもレイアウトでの運転の楽しさを知ってもらう上でこうした初心者向けを想定したレイアウトの存在は貴重です。

前にも書きましたが現住地ではこれも含め4つのレンタルレイアウトがそれぞれの特徴を生かした稼働を続けています。カフェに併設されマニアも唸るシーナリィテリングを身に着け始めている所、民宿併設型でやろうと思えば終夜運転が可能な照明付きレイアウト、市井の模型屋さんがやっている下町風の情緒の中で運転を楽しめる所とその特徴も三者三様。現住地のような田舎で「ニーズに合わせてレンタルレイアウトが選べる状況」が来ようとはついこの間まで全く思いつけもしませんでした。

その中にあって対象の客の層の広がりを想定した、この試みは面白いと思うと同時に何か頼もしく感じます。
レンタルレイアウトの魅力を広げようと思ったら「面白そうだけどマニアばかりで手が出せない」というビギナーや年少者のニーズを拾い上げる工夫をする事は今後絶対に必要になる事と思いますから。

甲府モデルの駅舎を加工する

2019-11-28 05:05:21 | ストラクチャー
 先日から始まった鉄博風モジュールの改修から


 頭端式展示台とペアを組むのはこれまた甲府モデルの頭端駅舎。
 このアイテムについてはこの夏にも紹介していますが、実は最初にこれを買った時今回の様な改修を想定し同じものを2セット購入していました。

 但し今回の場合は設置スペースの都合上素組みのままでは予定地に納まりません。
 ですので前面部の幅を詰める加工を行う必要がありました。

 詰める幅は約3センチ。元々の寸法が10センチですから見た目にかなりスリムになる事は想像できます。

 素材がペーパーなので、プラに比べると切り取りは楽ですがその代わり正確に切り出さないと仕上がりにはかなり響いてしまいますから慎重を要します。

 幸い切り離すポイントが壁面装飾の切れ目と一致していたので左右に窓ひとつ分づつカットすれば狙い通りに切り取れそうです。
 もちろん天井部や床のベース部なども同様のカットを施します。

 あとは通常品と同様に組み立てるだけ。
 カットのポイントを確かめつつ製作したので素組みよりもやや時間がかかりましたが塗装を抜きにして大体2時間ほどの工程でした。
 これは前回製作の頭端式展示台と組み合わせて昔の駅舎の保存建造物兼、プチ車両展示スペースとして活用します。
 
 キットの方もこういう用途を見越していてか展示台の屋根アーチのカーブに合致する様な形状の背面壁のパーツが用意されていたのでその点でもイージーでした。


 ペーパーキットの改造はプラやブラスに比べると楽にできそうですが、それだけにちょっと気を抜いたら仕上がりが雑になるリスクも大きい気がします。それだけに最初の改造プランはしっかり立てる必要がありそうですね。
 それが今回の改造で学習した事と言えます。

甲府モデルの「頭端式展示台」

2019-11-27 05:02:04 | ストラクチャー
昨日お話した鉄博風モジュール改修に用いるアイテムから。
この夏に例の鉄道カフェで購入していた「頭端式展示台」です。

線路の廻りを柵で囲っただけの展示台は以前紹介しましたが、今回のはそれの上位バージョンといえます。
線路を囲う様にしてホーム状の回廊を付けたもので小さなレイアウトならこのまんま頭端駅として通用する形状。
こういう展示台は実物でも見られる事がある形状ですが、まあ、見学する側からすれば室内が見られる分楽しいのも確かです(笑)


例によって塗装は必須ですが、それを別にすればカッターとピンセット、それとタミヤのクラフトボンドでもあれば十人並みの腕の人なら組み立て自体は楽にできます。十人並み以下の腕前の私でもこれくらいにはできますから。

先にホーム部を組み立て、アーチ状の屋根の骨組みを付け加えます。

実はやっていて一番わくわくしたのがここの部分でして、アーチの骨組みが綺麗に組みあがってゆくのを見るのは一種の快感でした
(また、それ位サクサク出来上がる様な組み付けのキットである事も大きいと思います)

でも屋根をかぶせると折角の骨組みが隠れてしまうのですが(涙)


出来上がりはごくこじんまりとしたもので、頭端駅ほどの迫力はありませんが、


ローアングルで見上げると組みあがったアーチ内側の骨格が構築物そのものの魅力を発散させます。
作例では電機を入れましたが本来なら蒸機やクラシカルな気動車なんかが似合うでしょう。

ですがこいつをモジュールに組み込んでしまうとその一番の見どころがスポイルされてしまうのが難です。
なぜって、運転会ではローアングルで骨格を見上げる事自体が難しい上にそもそも普通のギャラリーは斜め上からしかこれを見ないですから(涙)

鉄道博物館風モジュールの小改修を目論む

2019-11-26 05:52:47 | モジュール・3
 運転会が4回連続し(うち2回は出席できませんでしたが)電車まつりやら鉄道カフェ詣でやらと、鉄夏ならぬ鉄秋といったホビーライフが続いているのですが、今年はあと一回運転会が予定されておりそこでもモジュールを持ち込む事にしています。

 ここでは2016年のグランシップに参戦して以来4年ぶりくらい持ち込んでいない「鉄博風モジュール」を用意する予定でいます。

 前にも書きましたが、先日まで使っていた「鉄道の街」及びこれまたここ数年運転会に出していないミニSLレイアウトの「棚幡線」そして「鉄博風モジュール」というのは同じベース(線路とホーム)以外のすべてのシーナリィを差し替え可能なように設計しており、先日まで「鉄道の街」だった風景を外して鉄博風建造物を載せればそれだけで変身が完了するという構造になっています。

 ですが3年ぶりという事もあって各部のやれがひどい事になっていまして(まあ、元々私の腕が杜撰だったつけが回ってきたとも言えますが)特にやっつけ仕事で作った屋根部分の劣化が目立ちます。
 この部分の補修、補強は勿論なのですがこの機会に小規模ながらモジュールの一部を改修する事にしました。

 幸い、前回から今日までの3年間というのは新アイテムの登場や製作環境の変化などが著しかったので、それらの要素を改めて投入、シーナリィの見た目を少し変化させようという目論見でいます。



 鉄博内部のミニ列車として運用しているZゲージ車両も3年間で増備パターンに変化がありましたし、展示品に使えるアイテムも面白い物が入手できている事も今回の改修を後押ししています。

 具体的な改修については追々紹介したいと思いますが、ここまで書いてたった今気がついた事。

 実はこの鉄博モジュールを製作を開始したのは2011年のこの時期。運転会デビューもその年の12月でした。
 そして来年はモジュール内の鉄博の開館10周年に当たる事になります。
 つまり今回の改修は「作った本人ですら忘れていたまま知らず知らずのうちに実行している開館10周年記念事業(笑)」という事になります。

鉄コレの京成3300系

2019-11-24 05:50:31 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の入線車から

 だいぶ前の事ですが都営地下鉄の5000系と京浜急行の1000系の何れもGMのキット組み品を入手して走らせていた事があります。
 この2者は相互乗り入れによって同じ区間を走る事が多いのですが、もう一社このために元々の1372ミリ軌間をわざわざ標準軌に改軌して乗り入れに臨んでいたのが京成でした。

 先日鉄コレで京成の3300系がリリースされたのですがその時にふと思い出したのがその事でした。

 その3300系ですがやはり都営・京急が入線しているのにこれが無いのは片手落ちみたいな気がして先日入手してしまいました。
 いわゆる「ファイヤーオレンジ」と呼ばれる更新車の仕様です。個人的には以前紹介したリバイバル開運号に代表される旧塗装のカラーリングが好みなのですがオレンジもこれはこれで軽快感があります。

 あの頃の京成らしいシンプルながら目立つカラーリングが印象的な編成ですが、車体規格自体(ドア間隔や車体寸法など)は都営5000系に準拠しているので横からの形態上は特に目立った特徴はありません。
 流石に前面の造形は個性の見せ所と言わんばかりに独特の垢抜け感のあるデザインになっています。
 

 同じ線路上をこれ程までにカラーリングの異なる編成が行き来するのは相互乗り入れと言う独特の運行形態ゆえの楽しみではあります。
 ですが今回は予算不足でこれのN化・動力化はとりあえずお預け。

 さしあたり手持ちの都営5000や京急1000を走らせるときの「線路際の彩り」として機能させる事になりそうです(涙)

(今さら)10月の運転会の車両たち

2019-11-23 05:45:53 | 旅行・探訪・イベントなど

 昨日は11月の運転会で走っていた車両を紹介しましたが、書きあげてから気付いたのが

 「しまった、先月の運転会の記事を上げてなかった!」(大汗)

 メンバーが微妙に入れ替わっていた事もあって先月の韮崎の運転会は今月と違うラインナップで走らせていたのですが、この機会にそれらも一気に紹介したいと思います。
 今回は出来るだけ今月の運転会で走っていなかった編成を中心に纏めました。



 JR東の新幹線軍団。こうして見るとバラエティが随分広がりました。

 EH200のコンテナ列車はウェザリング仕様でリアリティが一味違います。

 トーマスはおすし列車と並ぶ子供ギャラリーのアイドルです。

 今年に入ってからの運転会全般の傾向として、新幹線とラッピング車の増加の一方でトーマスを除く蒸気機関車の編成が激減しています。
 普通の客車列車や貨物列車にしても同様でメンバーの入れ替わりに伴う車両の分布にも変化が出ている様な気がします。

 今年は予定ではあと一回運転会がありますが、これらの状況に鑑み持ち込む編成を考えたいと思います(なんて大仰なことを書きましたが、多分そんなに変わらない気もしますが)


11月の運転会から 車両編

2019-11-21 05:34:17 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日の運転会の参加車両から。
 こちらは写真メインになります。


 前回の韮崎以上にお祭り的な性格の強い(というか、お祭りそのもの)ので運転の上でもイベント性の強い編成が増えるのは当然でしょうか。
 のっけから「EH200牽引のおすし列車」「POKEMON with YOUトレイン」のペアが疾走します。

 今回は何故かトーマスが持ち込まれなかったのですが、それを補って余りある快走が見られました。


 前回同様に見られたのはラッピング500系の2編成でしたが、実は今回の運転会でJR東以外の列車はこれだけでした。
 実はこの前日行われた、私の出られなかった運転会では会場の都合でJR東海中心に運転されたという経緯があったそうなのですが、こちらではJR東日本の編成が走行のメインになりました。



 E353系、215系2階建て、EH200牽引のコンテナ列車。この辺では今普通に見られるなんて事のない編成なのですが

 この運転会の会場は橋上駅のコンコース、つまり本物の中央本線の真上と言うロケーションです。

 なので「真下を通る実物の列車に合わせて同じ編成の模型列車を走らせる」という演出ができます。これは意外と好評だった様ですが、メンバーがたまたま同じ編成を持ち込んでいたという偶然に頼った面もあるにはあります。

 あとは今では見られなくなった懐かしの中央線の編成とか

 イベント性の高いスペシャルな編成が持ち込まれ、お祭り騒ぎに一役買っていました。前述した通り今回は前とは参加メンバーに微妙な入れ替わりがあったのですがそれぞれの嗜好に基づく独自の編成が持ち込まれた結果、前回とは全く印象の異なる運転会になったのは見ていて楽しい物がありました。

 そしてトリを飾らせてもらったのは私が持ち込んだTOMIXの四季島。実は他のメンバーがKATOの四季島も持ち込んでいて時間をずらして運行していました。
 できればラストで「ダブル四季島」と行きたかったですが時間の都合で実現しなかったのが残念です(涙)

 因みに以前うちのクラブが地元テレビに取り上げられた時は「KATOの四季島が4編成同時運転」と言う快挙を実現した事があるのですが(笑)

 とまあ、こんな具合に今回の運転会は進行しました。

11月の運転会から・モジュール編

2019-11-20 05:30:39 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回の運転会では久しぶりにメンバーによる新作モジュールが披露されました。
(厳密には私が参加できなかった前回のイベントが正式デビューですが)

 ジオコレの中学校をメインに既成ストラクチャーの組み合わせになるものですが、第一作としては手堅く纏められたモジュールと思います。

 右半分が学校、左半分が住宅街ですがよく見ると住宅街の中に車両展示台があったり、牧場が隣接していたりとかなりシチュエーションを詰め込んでいるにも拘らずそれが不自然に見えないのです。
 風景としては普通に見えるのですがこの普通さは列車を走らせるレイアウトとしては長所であり美徳でもあると思います。
 先日私が作った「鉄道の街」のモジュールもその線に近いところを狙ったものですが、手前の本線を走る列車の背景として風景があまりでしゃばり過ぎない位の方が列車と風景との相乗効果も出やすい感じもします。


 コンセプトが似ていたせいか隣に配置した私のモジュールとのつながりがこれまたごく自然だったりしますし。

 このふたつのモジュールがすぐ裏側に配置されたヤードの背景としても有効に機能していたと思います(普段の運転会では内側にコントロールスペースが来る関係でここまで背後のモジュールが接近しません)


 こちらも久々の参戦となる「ガールズ&パンツァー」モジュールも前回から更に熟成が進んだ印象です。初めてこれにお目にかかったのは2年くらい前ですか。その後運転会を重ねるにつれて工程が進行し、さながら「進化するモジュール」の様相でした。

 「ガルパン」が大洗のシンボルなら山梨の今のシンボルはさしずめ「ゆるキャン△」でしょうか。
 運転会場で奇跡のコラボが実現・・・この辺のイベント性が取り入れやすいのもモジュールならではと思ったりします。

 私もポケモン列車を走らせましたし(笑)

この秋二度目の運転会

2019-11-19 05:25:34 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日は石和温泉駅前広場のお祭りの一環として私の所属するクラブにオファーがあり丸一日駅のコンコースでの運転会に参加してきました。

 昨年もそうでしたが今年も上半期はグランシップくらいしかイベントがなかったのが、秋になった途端運転会のスケジュールが立て込み始め、今回のがこの秋3回目(しかも台風関連でひとつ中止になったのがあるのでこれも入れると4回になるところだった訳です)

 私が参加できたのは今回で2回目。私に限らずこの4連のイベントのすべてに参加できるメンバーはそう多くはありません。
 ですから毎回大なり小なり、メンバーの入れ替わりがあり、入れ替わるメンバーの個性や嗜好が運転会に反映される事が多いです。
 なので形式としては似たようなことを何度もやっている割には意外と飽きる事がないのです。

 又、それを眺めるのも私の愉しみのひとつでもあるのですが。

 コンコース前の通路わきが展示場所でしたがいつもよりモジュールが小振りだった事と、前回から間が開かなかった為メンバーが慣れている事もあっていつもより早く設営が完了しました。

 試運転ではポケモンwith youトレインを出動。
 前の運転会同様にお祭りに付帯したイベントらしく列車の選択にもイベント性を出す形で走らせる事にしました。


 他のメンバーも似たようなことを思ってかイベント性の高い編成が開始ののっけから飛び出す事になります。
 今回の参加車両や新作などについては次回以降にでも触れたいと思います。

 

KATOのナハネ20を増備する

2019-11-17 05:28:36 | 車両・客車・貨車
 先日の中古ショップの入手品から

 KATOの現行モデルのナハネ20を4両見つけました。
 以前はあちこち探してもなかなか見つからなかったものですが、4両とはいえ新たに入手できたのは有難いです。

 と言うのも、現行のKATO20系のモデルは以前基本セットの7両組を入手しているのですが、ある程度の編成を組もうとするとどうしてもナハネ20が足りなかったのです。

 後に「さくら」の7連セットも中古を入手して数だけは14両にはなったのですがそこでもナハネは1両だけ。
 特に私が組みたかった「北星」(と絡み運用の「北陸」)をこの組み合わせでやろうとすると最大でも6連どまりとなり、どうにも短すぎました。しかしその時には模型屋さんはもとよりそこいらの中古ショップでもナハネ20はすっかり払底しており追加がなかなかできなかったのです。


 今回のオハネの追加で北星は10連、さくらも14連となり実車よりそれぞれ1、2両分短いものの編成としては違和感が少ない形に纏まってきました。
 早速北星編成を組んでみましたが、やはり6連と9連では視覚的な印象がまるで違います。
 特に当時の北星の特徴でもあるワサフ8800を繋いだ状態だと6連ではまるでブルトレのミキスト状態を思わせる短さに違和感が強かったのが、どうにかリアルに見える範囲になったのは驚き且つ嬉しいものでした。
 
 同じ事はオハフ22を境に二方向に分かれる編成での「さくら」でも同様で(まだ2両足りないとはいえ)東海道を驀進する夜行特急らしいスケール感を感じさせます。

 この所こういうネタが多いのですが、20系もここまで来るのに10年以上かかりました(笑)
 むしろジャンク箱の定番製品故に数が集まりやすかったKATOの旧製品20系の方がタマが早く揃ったような気が(ナハネフ22やマニ20、ナハフ21なんかを切り継いだりはしていますが)

 この調子で行けばブルトレが行き交う往年の盛岡駅の夜9時台が再現できそうな気がしてきました。これまでそんな大それたこと考えた事もなかったのですがw
 それにしても20系の客車の端正なデザインは今見てもうっとりさせられます。14系や24系よりもはるかに優雅で「夢の夜行列車」らしさが最もよく感じられる編成と思います。

甲府モデルの「馬車鉄道(1号)」

2019-11-16 05:26:10 | アクセサリー
 鉄道カフェの戦利品その2

 甲府モデルのNスケール「馬車鉄道(1号)」ペーパーキットです

 実は先日の富士急電車まつりの折に売られていたら買う積りでいたのですが、生憎販売がなく改めてカフェにお邪魔して購入したものです。
 因みに現在は屋根周りを簡略化した2号タイプも製品化されています(1号はダブルルーフ)

 N車両を始め、最近ではストラクチャーや16番にまで「こんなのが欲しかった」「まさかこんなものまで製品化するとは!」と言うラインナップを陸続と出し続けている甲府モデルですが、正直「まさか馬車鉄道まで!」とまた驚かされています。
 昨日紹介の公営住宅と同時並行で製作しましたが、使う色が同じものなので雰囲気も何となく似てしまいました(大汗)

 馬車鉄道は遊園地の飾り物を別にすると実物にお目にかかる機会自体が少ないのですが、明治期の時代を表現するためのアクセサリとして、或いは文字通り遊園地のアトラクション代わりにと応用範囲は広いと思います。
 私が想定したのは「鉄博風モジュールの展示品のひとつ」という極めて特殊な用途ですが(笑)

 作例では背景にバスコレの高速バスを配置しましたが、これを見てもこのキットがどれくらい小さいかの見当は付くと思います。

 「馬車鉄道」と聞いて連想される最大公約数的なデザインの自由形モデルと言え、雰囲気は悪くありません(作りが荒いのは単純に私の腕の下手さによるものなのでそこはご勘弁を)
 塗装を別にした組み立て時間は40分程度。主にダブルルーフの組み付けに手間が掛かっていますがそれ以外は比較的イージーに組めるモデルです(例によってピンセットとクラフトボンドは必須と思いますが)

 先にこのモデルの小ささに触れましたが、実はこのモデル、ディスプレイだけではなく津川製の動力を組み込む事で自走化も可能です。
 以前にカフェで試作品の走行風景を見させて頂きましたが、実に元気よく走ります。流石に馬の脚が動く所までは無理ですがw
 また、キット付属の馬は平面のオブジェ状の形態で博物館の展示品として使うならそれでもいいのですが、よりリアル志向の向きにはジオコレの馬を使う事も出来るようになっています。

 ただ、今回はディスプレイに徹するつもりだったので車輪は手持ちの鉄コレのプラ車輪で代用しています。説明書きに指定の車輪以外を使う場合、物によっては車軸のピンが長すぎて台車分がガニマタ化する恐れがあるので注意が必要です(鉄コレの車輪はニッパー一本で車軸端をカットできるので助かりましたが)

 ともあれ、題材のユニーク度は間違いなく高く、これが(いい意味で)シキ180や車両工場を出しているのと同じメーカーの製品とは思えないアイテムではあります。

「IORI工房の公営住宅キット」

2019-11-14 05:23:03 | ストラクチャー


 先日の鉄道カフェ探訪の目的の1つがこれでした。

 IORI工房の公営住宅のペーパーキットです。

 かねてカフェの御店主からこれについての情報は入っていたのですが先日入荷したとの事で早速購入に伺った次第です。

 IORI工房さんは先日紹介したすずめ模型さんとともに甲府モデルとのコラボなどもやっていますが、その本領はNゲージスケールで明治時代前後の古典客車や貨車などのキットにあると思います。

 その中には近日中の製作を目論んですでに購入済みのキットもあったりするのですが、こちらもご多分に漏れずストラクチャージャンルへの進出も著しく、先日も昔の住宅の窓枠や既存キットと組み合わせるための屋根の架なんて物まで製品化しています。

 今回の公営住宅は纏まった形としてはこのメーカー初の単体の一般建造物に当たります。

 このサイズの住宅は公営に限らず、一般的な貸家としてはポピュラーな形状で現に私の現住地や故郷なんかの地方では今でもあちこちで見かける物です。

 但し、この種の住宅はその性質上一軒だけポツンと建っているというのは稀でして最低でも2、3軒、どうかすると10軒くらい纏まって立っている事が多い物です。
(実際私自身、こういう貸家に10年くらい住んでいた事があります)

 ですからペーパーキットであっても、素人モデラーでもある程度量産に耐える構造が求められると思います(少なくとも一軒作って疲労困憊というのでは続けられませんから汗)

 工程はカッターナイフでパーツを切り出し、貼り合わせるという単純な物ですが、なにぶん無塗装なのであらかじめ壁パーツ、屋根パーツなど部位毎に切り出して塗装してから組み立てました。
 が、この工作で一番時間が掛かったのはその塗装と乾燥に要する時間くらいです。

 いざ組み立て始めると説明書が比較的懇切丁寧なこともあって大体1時間くらいで完成できました。

 但しパーツが細かい上にかなり繊細なので、最低でも良いピンセットは必須。また接着には説明書ではサーフェサーを推奨していますが、私の場合はタミヤのクラフトボンドを使いました。注入口の先端部が細いのでこの手の細かい工作には向いています。
 何しろサッシ部の引き違い部分まで再現しているキットなので。


完成した住宅は予想に違わずなかなか繊細かつリアルな物です。カラーリングは近所で見かける家に近い色という事でライトサンド、サッシも木製を想定してとりあえずタンを使っています。

 これに追加すべき自作パーツといえば汲み取り便所の排気筒くらいなものでしょう。

 ただし室内は全くのがらんどうなので、こだわる向きには仕切りかカーテンは必須です。

 前述のように真面目に使うなら量産が想定されるキットですが、その点では合格点と思います。少なくともみにちゅあーとが作れる人なら(塗装以外は)大丈夫でしょう。
 遠景用に使うなら雨戸収納部のフレームやサッシの引き違い部などを省略しても十分見られると思います。

 なお、個人的な希望をここで書かせてもらうなら、バリエーションとしてモルタル造りで玄関と掃き出し窓が同じ面を向いた住宅が欲しいです(昭和40年代以降のこの種の住宅はほとんどがモルタル造なので)

電車まつりと運転会のはなし

2019-11-13 05:17:53 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は先日行われたクラブの運転会のはなしです。
 その前日に富士急電車まつり2019を見てきたのですが、今回はその事がわたし的に結構いい刺激になったと思います。


 電車まつりで印象に残ったのは地方私鉄ゆえの車両自体の異様なほどのバラエティの広さ。元JR、元小田急、元京王の車両が行き交うのは勿論ですが、自社のオリジナル車両をはじめ急国鉄の車両も展示され、イベントがなくてもお祭り騒ぎ状態だった事です。しかもラッピング車の比率がこれまた異様に高いのでカラフルぶりも凄い。

 しかも、本来ならばこれに加えてJRとの相互乗り入れでE353系、E233系まで見る事ができた訳ですからこれが面白くないはずがない(笑)
一言で言うなら「おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ」に横溢していた事です。自前の遊園地を持つ観光鉄道の性格も持つ私鉄だけにどう見せるか、楽しませるかのツボを無意識的に持っているように感じました。

 ですが、本来こういうのは模型の鉄道の得意技のひとつなはずです。

 まして、うちのクラブの運転会はその大半が一般のギャラリーに見せるイベント付帯型のものです。自分たちが好きな車両や編成を持ち込んで走らせるのは勿論ですが、その一方で見る側も楽しめるような演出、運行に意を用いることも必要と言えます。

 そんな事もあったので、翌日に行われた韮崎の運転会に際し今回は自分の趣味性と同時に「おもちゃ箱」状態を演出できそうな車両を意識してみました。

 まあ、他のメンバーはそんな事は元から意識していたと思いますから単に私1人の心構えなのですが。


 まずモジュールの留置スポットにはラッピング車のオンパレード。
 私もポケモンキハ100を入れましたが、今回参加できなかったメンバーには自作のネコバスを持ち込むのやガルパンモジュールと車両を入線させるのもいるのでこれでも本来のノリにはまだ遠いのですが。


 これらの車両の中にはギャラリーのリクエストでそのまま本線に乗り出してゆく列車もありました。まるで注文を受けてからネタを握る鮨屋みたいなノリですがこれもイベント内の運転会らしいといえます。


 本線上を運転される編成も普通の列車よりもスペシャリティ性の高い物が多くなりました(鉄道会社のイベントの場合、心理的に違う会社の編成を走らせづらい事が多いのですが、そうでない場合は華やかさを優先するのもアリと思えます)
 幸いと言いますか、イベント全体の中でも今回の展示はなかなか好評だった様で特に子供と女性のギャラリーが他の運転会に比べて多かった様です。


 そういう意味では私にとっては電車まつりと今回の運転会は連続したひとつのイベントの様に感じられたのも確かです。

富士急6000系のラッピング攻勢に驚く(笑)

2019-11-12 05:12:57 | 旅行・探訪・イベントなど
 富士急電車まつりに付随したネタから。

 今回のイベントでは初めて電車で会場に出かけました(これまでは車で河口湖駅に向かっていた)
 なので現在の富士急の主力である6000系ばかりを乗り継ぐことになりました。

 この6000系、以前の電車まつりの時に鉄コレの事業者限定品を買うために河口湖の駅で行列を組んだという思い出と言うか因縁のある車両だったのですが実物に乗るのは今回が初めてです。
 とはいえ元が山手線を走っていた国電のなれの果てなので感動が薄いのではないかと思っていたのも確かです。

 往路で乗ったのは先日鉄コレでもリリースされた「マッターホルン号」
 車内には「富士急行とマッターホルン・ゴッタルド鉄道の姉妹鉄道提携の広告」がこれでもかと言う勢いで貼られ、吊り下げられています。
 実は田舎の私鉄とかJRで車内の広告とか中吊りが賑やかなんてことは滅多にありません。あってもあっちこっちにちらほらと言った程度のレベルなのでこの賑やかさは逆に楽しくなりますw

 復路は「NARUTO&BORUTO」電車。
 京阪や伊豆箱根鉄道なら萌え系で引っ張る所を正攻法のジャンプネタでラッピングしてしまう所は自前の遊園地のある富士急ならではのセレクトと言えます。

 車内はこれまたこれでもかと言う勢いでNARUTO一色!何しろ自動ドアの内側までがこれですから。
 なお、こちらはヘッドライトの位置がマッターホルンと異なりおそらく武蔵野線辺りから転戦してきた種車が使われたのと思われます。

 さて、富士急の主力たる6000系ですが確か7編成21両が入線していたと聞いています。実は最初に鉄コレでこれを買った時「もう1,2編成買おうかな」とか思っていました。
 レイアウトで使うなら複数の編成があった方が賑やかですし、ノーマルの塗装なら2,3編成あった方が使いでもありますから。

 この時点で思っていたのは他社がそうである様に「ノーマルの編成が大半でラッピング車はその中の彩り程度に1,2編成程度だろう」と言う先入観というか思い込みがあった訳です(笑)

 ところがいざ見てみるとすれ違ったり駅で見かける他の6000系がどいつもこいつもラッピング車ばっかりなのです。
 90周年記念の金色の富士山仕様はもとよりトーマス仕様やマッターホルン仕様、工場で待ち構えていたのがリサとガスパール仕様だったと言う位でした。
 つまり今の富士急行の6000系はラッピング車ばっかりでノーマル塗装の方が既に少数派になっていたのです。

 たまにノーマル車が停まっているのを見てもドアの戸袋が「あんさんぶるスターズ」になっていたりして。実はこいつもつい先月まで「バンドリ!」仕様、その前は「艦これ」仕様だったそうです。

 フジサン特急にしてからがあの状態ですからとにかく走るマンガ博覧会状態の富士急行です。
 ですが、これは地元の通勤通学用途以外に自前の遊園地を持ち国際級の集客力を持っている私鉄ならではの特色であり魅力ではないかと思います。
 (そう考えるとブルトレをわざわざ買い入れたり、スイーツ列車なんてのを編成する個性的な行動力にも納得がいきます)

 だからこそ他社の様に特定の萌えネタに拘るわけにいかずある程度一般性のある、ご家族そろって楽しめる素材がラッピングに選ばれる事が多いのでしょう。
 してみると「次は何がラッピングされるのか」考えるのもこの私鉄の楽しみとはいえます。

 それを離れて見ると、6000系自体はいわゆる「水戸岡デザイン」の内装は元の205系よりも心持垢抜けた印象で地方私鉄としてはわりにシックな落ち着きを感じます。
 つり革が木製だったりとか、床がフローリング風というのは昔なら「ぼろい電車の象徴」だったはずですから。
 そのせいか山手線時代の何か忙しない印象しかなかった205系が何かほっとさせる電車に様変わりした様な感じはありました。

 まあ、そもそもの運行形態が割にゆったりしている事もあるのでしょうが。

富士急電車まつり2019にて その2 富士山駅にて

2019-11-10 05:12:44 | 旅行・探訪・イベントなど
 富士急電車まつりネタ、その2で行きます。

 下吉田を後に次に向かうは富士急行のターミナル、富士山駅。
 ここでは工場公開と先日も紹介したレイアウトの展示がメインでした。

 工場内に展示されていたのは6000系の「リサとガスパール」仕様のラッピング車。
 地方私鉄らしいごく小規模の工場と言えますが、逆に先日紹介した甲府モデルさんの車両工場の雰囲気にごく近いものだったので却って親しみが湧いたりもします。

 庫内では「台車の上にクーラーを乗っけた部材の保管状態」とか「隅っこに置かれた使い古しの機材」とかの放置状態なんかがわたし的に参考になる所でしょうか。
 いつの日か工場を作る時の参考にはなります・・・というかこれを見ていたら例の車両工場がやっぱり欲しくなってくるのには参りました。
 金もスペースもないってのに(涙)

 工場の脇には黄色いロータリー車。
 この辺は(岩手に比べて)豪雪地帯のイメージが無いのですがやっぱりこういうのが1両くらいないと落ち着かないのでしょう。
 先の記録的豪雪の折にEH200を単機で走らせて除雪しようとしてそのまま脱線させてしまったJRよりは良い用心だと思います。
 因みにこれはタイヤ駆動ですが線路に降ろせる構造になっているので普通の駐車スペースに置いてあります。

 富士山駅はこの辺ではかなり目立つランドマークの頭端駅。
 勿論中はデパートです(笑)が最近の百貨店不況を反映してか特に地階のスカスカ感が残念です。
 でも工場からの距離も割に近く、線路配置も含めて実にレイアウト向けの構造の駅に見えました。こういうのを見るとわくわくしてきます。

 その富士山駅のホームには元京王5000系上がりの1000系旧色リバイバルカラーが留置されていました。個人的に京王5000が好きなのでこれを見ると心底ほっとします。
 ただ、今回は乗れませんでしたが。

 ホームの上に突っ立っていると元小田急RSEのフジサン特急や富士山ビュー特急が行き来します。
 そして現在の主力の元JR205系の6000系も次々にやってくる訳です。

 その6000系をはじめとする電車のはなしは次の機会に。