光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

1/80の「いすゞピアッツァ」から

2023-08-31 05:37:18 | アクセサリー
 今回は80分の1、16番スケールのミニカーの話です。


 ネタは「チョロQシルエットのいすゞピアッツァ」

 ピアッツァはわたし自身は今でも大好きなクルマでして、40年くらい前に実車がデビューした折、バンダイの20分の1のプラモデルに即飛びつき、以後もダイヤペットのミニカーを入手しておりました。

 が、その一方でこのクルマ、トミカサイズのミニカーには恵まれない車で随分期待していたTLVや絶版名車でもついに出ず仕舞い。
 過去に辛うじてHOスケール、80分の1のチョロQシルエットでラインナップされていたと聞き、ここ数年来探していたモデルでした。

 実車のピアッツァはトヨタの初代ソアラとほぼ同時期のリリース。今でも名車と名高い117クーペの後継者という位置づけでした。

 ですが、このクルマで悲劇だったのは、この当時の一般ユーザーの目から見て未来的、先進的な流面形デザイン自体が嫌われてしまった事です。
 当時の某自動車誌の一般投票で、登場したその年にいきなり「嫌いなクルマの第一位を飾った」という事実がそれを物語ります。
 あの頃はソアラやセリカXXに象徴されるペキペキ直線形がデザイントレンドだった中、ピアッツァの評価については「まさにおまんじゅう感覚」というコメントが端的にそれを象徴していました。
 
 実際、流面形デザインが日本でもそこそこ認知されるようになったのはこの数年後、セリカやカリーナEDがヒットしてから以降の事です。
 デザインに関する限りはピアッツァは「悲劇の早熟児」だったと言わざるを得ません。

 一般的な「チョロQ」のイメージとは異なり実車準拠のプロポーションと造形がなされた「シルエット」シリーズの中でも今回入手したピアッツァの造形はピカイチです。
 プラ造形ゆえに実車の持つ「流面形でありながらシャープさも同時に感じさせる」イメージが巧みに再現されているのが嬉しい。
 この点はヘルパやヴィーキングのHOスケールミニカーに共通したメリットと言えます。

 ただ、個体差かもしれませんが真横から見たとき実車の持つ「前下がり」のイメージが希薄でやや不自然に後ろに沈み込んでいるのが惜しい。
 尤もチョロQの系譜を持つモデルだけに「プルバックで自走できる」と言うアドバンテージもあります(アドバンスになるのかな?w)



 あれから時が流れ、時代が二回りか三回りした今の目でピアッツァを見ても未来的なデザインは全く色褪せません。何だったら今新型として出しても通用しそうな流麗さすら感じます。
 ですから、背景にややクラシカルな街並みを置いても結構よく似合います。

 そんなクルマですから、鉄道車両と並べるなら500系新幹線とかユーロスター辺りがぴったりくるのではないでしょうか。

テツドウモケイのイベント列車・スペシャルトレインに思うこと

2023-08-30 05:30:08 | 思いつくままに・考察
 ここ最近、当鉄道の入線傾向(新車・中古を問わず)としてラッピング車やスペシャルトレインの入線が増えています。

 わたしがこの趣味を再開させたきっかけのひとつは中古ショップでファーラーの欧州風の建物キットを安価に入手した事でしたが、そのキットを見た時に「これらの輸入ストラクチャーを生かせるレイアウト」として「都市郊外の観光地」という発想を考えついたのは確かです。

 この時期はようやく「建物コレクション」が出始めていたとはいえ、Nスケールの一般建造物はまだまだ画一的な印象が強い頃でしたから外国型のストラクチャーをブレンドする事で街としての個性が出せると考えたのも無理はありません。

 ですが、建物やシーナリィはそれでいいとしても「そこを走らせる列車のイメージ」となるとお寒い限りでした。あの頃は「観光列車としてのスペシャルトレイン」の模型化はまだまだの段階でしてKATOのサロンエクスプレスとかTOMIXのサロンカーなにわくらいしか製品がなく、作り始めのレイアウトに向いたような小型車両のモデルが殆どなかった状況。

 最初の頃は中古を入線させていた当鉄道復活後最初の編成である「KATOの185系200番台をラッピングトレイン化する」なんてのも真剣に考えていたくらいです(結局これは実現しませんでしたがおかげで10年以上かけて中古のバラを集めて「新幹線リレー号をでっちあげる」事ができたのですから何が幸いするかわかりません)

 当時は辛うじてそれっぽいデザイン(で、短編成に収まる)だったマイクロの「タンゴエクスプローラー」を入線させ、583系とか415系などの「お堅いイメージの国鉄電車w」の間を縫うように走らせていたものでした。
 その当時のレイアウトは数年でシーナリィを差し替えてしまい、先日レイアウトを移設するまで約10年くらい寝かせてしまっていました。

 しかし、その10年の間にラッピング車やスペシャルトレインの模型の世界も大きく変化しました。

 中小私鉄までもが既存車の改造とはいえ観光向けの「列車そのものを愉しむために乗る」スペシャル度の高い車両を続々リリース。それらがまた鉄コレやマイクロを中心にこれまたまめに製品化される様になりましたw
 また、普通の車両でもタイアップやご当地系の意匠を施したラッピング車もかなり台頭、中には富士急行の6000系の様に「ノーマルカラーの方が少数派になってしまった」様なのもあったりしてかなりの百鬼夜行状態になっています。

 その勢いは他社にも波及し、ここ十数年の間にうちのレイアウトが当初志向した「都市近郊の観光地に似合うお祭り列車」のラインナップがかなり充実してきたのです。

 うちのレイアウトが昨年の移設を機会に観光地のシーナリィに差し替えて最初の年越し運転を行った時、ここ数年間に入線させたラッピング車とスペシャルトレインを走らせたのですが、これまでの年越し運転にない華やいだ情景が現出していたのには(多少は予想してはいたものの)驚きました。
 観光地を想定した風景にはこの種のスペシャルトレインはよく似合います。

 15年前、このレイアウトを作った当初には、こんなに観光列車のモデルのバリエーションが増えるなどとは思いませんでした。

 実際にはこれらの列車の増備の背景にはイベントや運転会などで走らせるための車両という側面もあったのですが、普通のシーナリィの中にあっても「走らせるだけでレイアウトを華やかにする列車」の存在は意外に大きいものがあると思います。

 ですが、逆に「予めそうした列車が似合う様に設計されたシーナリィの中では、走らせる列車の華やかさも累乗する」というのは予想していた以上の効果と言うかご利益だったと思います。


 最近は「走るレストラン」みたいなグルメ列車も登場しているので、それらが新たな潮流といえる「令和の食堂車」として当レイアウトを跳梁する日も近い様な気がします。


 実は日本におけるレイアウト史の中で「観光鉄道」をコンセプトにした物はかなり古くから存在しています。

 製品の種類が少なく、日本型と外国型のちゃんぽんも半ば当たり前だった当時は、走らせる車両の自由度が高い観光鉄道と言うコンセプトは重宝するものだったと思います。
 昭和30年代頃まで(Nゲージではやや遅れて昭和40年代後半くらい)のレイアウトにはこうした「なんでもあり的ごった煮感覚」が感じられ、独特の楽しさを発散させていたと思います。(「本当ならすべて日本風でやりたかった」という作り手の望みとはズレがあるかもしれませんが)

 その後、走らせる車両によってシーナリィやトラックプランが規定される、いわゆる「本格派」のレイアウトの登場と発展以降、純和風のローカル鉄道のレイアウトが持て囃される様になってからは、こういう「なんでもあり的なレイアウト」は固定式に関する限り、相当数を減らしましたが。

 それが今では「確信犯として敢えて『最大公約数的な観光鉄道や観光地の鉄道のレイアウト』が作れる土壌が成立しつつある」のですから時代は変わるものですね。

「ふきの芽」の集合住宅007

2023-08-29 05:27:01 | ストラクチャー
 今年に入ってから東京ジオラマファクトリーやジオワールドなど、これまで未体験だったメーカーのストラクチャーに挑戦する事が増えています。
 一応改修中のレイアウトや次回作のモジュールに使えそうなものを選んでいますが、今回挑戦したのが「ふきの芽」さんの集合住宅2タイプ。

 実はこのメーカーの存在を知ったのは昨年の夏だったのですが、ラインナップの中に既成メーカーのものにはないフォルムの建物がいくつかあったことからかねて注目していたメーカーでした。

 今回注文したのは集合住宅の004と007
 前者はベランダのメリハリある造形が、後者は通路部分の造形に既存メーカーにない雰囲気を感じた物です。

 アパートや集合住宅系のストラクチャーはTOMIXやGM、ジオコレなどからも出ていますが、パッケージの都合からか横に長いものがなかったり実景に比してちんまり感が強いものばかりだったので、ふきの芽やジオワールドのマンション系建造物には注目していました。

 届いたキットをチェックしてみたところでは切り離し系のパーツがごく少ないこと、窓セルが最初からパーツに貼られており、物によっては着色ガラスやブラインド・カーテンが簡易式ながら表現されているので素組みでもそこそこ見られる形に組めそうでした。

 まず最初に組んだのが007
 昭和の時代の下町などで見かけるような「前面にアパートの通路が向いているタイプ」です。階段部の丸窓がやや個性的すぎる気がしますが、形状はどこにでもありそうな集合住宅のそれです。

 と言う訳で早速意気込んで製作にかかったのですが「スナップフィットの要領でものの10分ほどで組み上がった」のには拍子抜けしました。

 何しろこの前までみにちゅあーとや東京ジオラマファクトリーなんかのペーパーキットをやっていたせいで「ストラクチャー工作は一日がかり」と言うのが染み付いていたものですから、こんなにあっさりと完成するとは思わなかったのです(汗)

 ただし、このメーカーの注意点として「組み立て説明書が付属していない」ので複雑そうな形状のものを作る際には組み立て前に各パーツをどう合わせるかを十分検討しなければなりません。
 ここは頭の体操のつもりで考えながら作るしかありませんが、今回に関しては極端にまごつくところはありませんでした。完成写真と首っぴきならば問題は少ないでしょう。

 出来上がった集合住宅の存在感は悪くありません。ジオコレ系のちんまりした建物の中にでも配置すると存在感やリアリティを感じさせます。

 造形自体もややジオコレ寄りで窓枠の金壺眼の感が強い物なので、ジオタウンやみにちゅあーと系のかっちり細密ストラクチャーと並べるには注意を要します。また、造形上の都合からか壁面の一部に裏からパーツをはめ込むガイド穴が露出しているところがあるので、細かい見た目を気にする向きにはあらかじめ処理法を考える必要があります(上からマテリアルペーパーでも貼るのが手軽かも)
 ただしジオコレよりはかっちり感は出ています。

 価格的には最近高騰が激しい既存メーカー品よりは安価なので、使いようによってはジオワールド同様都会風レイアウトのいい助っ人にはなると思います。

「鉄道模型レイアウト・空間作りのコツとアイデア」

2023-08-27 05:23:44 | 書籍
 先日、カラーブックスの鉄道ネタを取り上げた際、その中に「一部の内容を差し替えた増補改訂版」があると言う話をしましたが、他のジャンルの場合、ことに実用性の高い入門書などではこうした例はよくある事です。

 ただ鉄道模型の入門書の場合、改訂版や増補版が出るケースは私の知る限りではそう多くなくRM MODELSの「Lets Play Layout」などが思い出される程度でした。
 (入門書として比較的普及していそうなカラーブックスの「鉄道模型」も改訂版はなかったと思います)

 今回紹介するのも、そうした改訂版の一つです。
 メイツ出版「鉄道模型レイアウト・空間作りのコツとアイデア」(片木 裕一 監修)

 実は本書の前身の「鉄道模型 レイアウトのコツ55」私も2010年頃に購入した事があり、当ブログでも紹介した事があります。
 で、最近になって店頭で本書を手に取った時「表紙のデザインが変わっていたので同じ本だと思わず買ってしまった(大汗)」訳で。

 本書は初版当時(と言うか今でも?)画期的だった「モジュールレイアウトを中心に据えた入門書」でして、従来の入門書では書かれなかった「モジュールの設営方法」や「展示方法のノウハウ」にもウェイトが置かれた物です。
 また、シーナリィについてもいわゆる「幕の内弁当的な固定式レイアウト」よりも風景のモチーフが統一しやすいモジュールやパイク向けのアドバイスが豊富で当時でも非常に参考になる内容でした。

 今回の改訂版は本書としては実は2回目で2019年にも改定されていたそうですから、2010年版と比べると改訂範囲は大きく感じられます。

 初版の頃と比べて大きな変化は、この十数年の間にモジュールレイアウトを用いたイベントや展示会が更に増加し、レイアウトのジャンルとして本格的に定着している事だと思います。
 実際、改定された部分を見るとあちこちのクラブのモジュールの写真が追加されており、実例がわかりやすくなっている点が目立ちます。

 個々の記事についても主にシーナリィやストラクチャーを用いるノウハウやヒントの部分を追加してあり初版では取り上げられなかったパイクについてもページが割かれています。
 実際、100均のディスプレイケースの普及に伴いパイクも個々10年くらいで急速に伸びているジャンルです。

 それらもあって初版の55に対し今回のは61のコツ(項目)が掲載されており、初版を持っている人にも充実感を与える構成になっているのが嬉しい一冊でした。
 (同じ項目でも実例に根差した写真の差し替えが意外に多く、前よりもわかりやすくなっています)

ワールド工芸のマヤ20

2023-08-26 05:23:26 | 車両・客車・貨車
 先日入線の新古車から

 春にホビセンの特別仕様品としてKATOのC11 192号機で大散財したばかりですが、この機関車で「20系さくら」を牽引させようとしたら決して外せないのが電源車のマヤ20です。
 元々は旧客の食堂車をベースに発電機ユニットを無理やり搭載させたため、本来なら20系の流麗なフォルムと繋げると違和感の強い車両なのですが、そこは「あのC52が好きなわたし」の事。
 その無理矢理感、異形感に逆に魅力を感じ始めてしまったのですから勝手なものです。
 (というよりもC11にカニ22を牽かせる方がカニ22に重量感がありすぎてミスマッチ感が強かった)

 20系「さくら」の基本セットはすでに入線させていましたが、当時はマヤ20までそろえる余裕などなく今回のC11の入線まで10年以上そのままになっていましたが、この春以降は奥や中古屋での出物をチェックしていました。

 ようやく先日になってワールド工芸製のモデルの出物を見つける事ができ、入線を果たしました。
 ブラスの車体は窓抜けがクリーンでかつエッチングによるディテーリングもプラより上品な印象すら受けます。

 一応車端のテールランプや表示灯も点灯しますが、バック運転での運用を考えていませんし電球のせいかヘッドライトよりも光が強烈なので一旦ユニットは撤去しました。

 マヤを挟んだ「C11牽引のさくら編成」がようやく実現できて感慨もひとしお。
 何事も待ってみるものですね。

8月5日なので東急8500系のはなしでも・・・

2023-08-24 05:18:45 | 車両・私鉄/民鉄
今回の元記事は8月5日にメインブログで記載されたものです。ご了承ください。

 この期に及んでまだ続く日付に因んだ車両ネタ(もう末期症状の様な気もしますが)

 今日が8月5日なのでキハ85系・・・と行きたいところですが手持ちのモデルもありませんので変化球で行きます。

 ネタのひとつは東急8500系。
 実は当鉄道では世田谷線や玉電を除くと東急の編成は少ない方で、7000系と8500系がひと編成づつとこじんまりしたものです。

 その中でも8500系は旧しなのマイクロがみどりやブランドで発売した、市販品としては最も古い編成となっています。
 これが出た当時はNゲージの私鉄電車のモデルの半分くらいが金属ボディだった時期に当たりますが、東急8500はその中でも最も古いものです。
 実はこのモデル以前に関水金属の103系の動力を転用する形式の金属製ボディキットが発売されていた事があり、実質的に「Nゲージ初の私鉄電車の模型」とされています。このモデルの製作法が当時のTMS(1976年11月号)にも掲載されていた事があるのですが、作例の写真と比べて見る限りでは、手持ちのみどりやの完成品とほとんど同じ印象に見えます。

 20M級4扉の通勤電車。それもスパッと切り落とされたかの様な前面と、賑々しくコルゲート板を纏った側面の造形はプレスやエッチングを駆使する金属製のモデルには向いた素材だったのでしょう。しかもどちらも後付けパーツによるディテーリングがされていないので妙につるりとした印象になっています。
 (さすがにみどりやのモデルはヘッドライトを別パーツ化して少しだけメリハリをつけていますが)

 実はこの大雑把ながらもクリーンな造形に惹かれる形で中古モデルに飛びついたのですが、うちのレイアウトを走らせる限りでは大雑把な造形もそれほど気にならず、コルゲートまみれのサイドビューを見せつけながら走る8500はわたしには気に入っている編成でした。

 それから時代は流れ、さしもの8500系も旧態化しはじめた時期、秩父鉄道や長野鉄道への譲渡が次々に行われました。

 それらの譲渡車も早々と「鉄道コレクション」でモデル化され、比較的手軽に入線できるようになりました。

 さすがに前面は譲渡先のセンスに合わせる形で意匠を変えていますが、サイドビューについてはほぼオリジナルの印象が残っているので短編成である点を除くと東急時代をほうふつさせるイメージになっているのが嬉しかったですね。


 ・・・などと言っていたのもつかの間、その鉄コレで長野電鉄の「鉄道むすめラッピング仕様の8500」がリリースされた時は驚かされましたがw
 コルゲート仕様の車体でも萌え画のラッピングが実現できる事実にも驚かされました。
 でも、この仕様もなんだか「実直なお父さんが無理矢理若作りさせられている」様にも見えるので、やや複雑な気分ではあります。

 長電に譲渡された仕様も東急同様に「8500」を名乗っていたので、今回のブログに載せる事ができます。

 実は今回は名鉄のキハ8500系も書こうかと思ったのですが、東急だけで一本書けてしまったので来年以降のお楽しみにしておきますw

昨日は「583系の日」だった!!(出し遅れネタ)

2023-08-23 05:15:00 | 車輌・電車
今回の元記事は8月4日にメインブログで記載されたものです。ご了承ください。

 今日は8月4日で昨日は8月3日。

 昨日は「8月3日たって、キハ83系も持っていないしほかに83絡みのネタもないし、どうでもいいか」なんて思っていたのですが、くさたんさんの「鉄道に萌え」を覗かせて頂いたところ、その日が「令和5年8月3日なので583系」だったのを知りました。

 「しまった!その手があったか!!」
 と気づいた時には後の祭り・・・なのですがわたし個人でも実車・模型ともども583系は思い出深いものがありました。

 ですので1日遅れながら便乗させていただきます。
 くさたんさんすみません(大汗!!)

 東北本線沿線住まいという事もあって、わたしと583系の縁は見るにも乗るにも結構深かったと思います。
 まあ、あの頃「電車」といえば583系、485系、455系のどれかしかなかったのですが(笑)

 わたし個人で言うと当時めちゃくちゃ遠い東京に行く時には専ら483系か485系だったのですが、中途半端に遠い仙台とか八戸辺りへの往復では583系に乗る事が多かったと思います。
 ですからわたし的な印象だと「583系=はつかり」のイメージが強く、ネーミングのスマートさとアイボリーとブルーのツートンのカラーリングの印象は他に似た塗装の車両がなかっただけに非常に強かったです。

 「日本初の寝台電車」を名乗る583系でしたが、実際にこれで寝た事はありません。まあ、当時は583系のゆうづるでもベッドにしない座席寝台が設定されていたくらいでしたからますます寝台のイメージが遠かった気もします。
 (とはいえ、これに乗った親類からの話では「車掌が居なくなったら勝手に寝台部を引き出して寝ていた剛の者がいたそうですが」w)

 なので乗った印象のすべてが「昼間乗った時(か、デッキにつっ立っていた時)」という事になります。
 子供心にも「やたらに天井の高い特急電車」という印象はあったのですが「特急なのにシートが回らない」とか「窓の二重ガラスの間にブラインドがおりてくる」「外から見たら意味が分からない謎の小窓の列」とかこの電車特有の特徴は今でも思い出に刻み込まれています。

 乗っていたのがせいぜい学生時代くらいまででしたから、狭苦しさはそれほど感じませんでしたしシートがリクライニングしないのもオハ50と大して変わらないのであまり気にしません。むしろ隔壁が高すぎて車内が見通しにくい方が気になったくらいでしょうか。
 なにより子供の身では「あの青い電車に乗れている」感動の方がはるかに大きかった気がします。

 デッキに乗れば乗ったで「まるで観光バスみたいな開き方のドア」にすら特別な感じを得ていましたからw
 尤も、こうした好印象は片道2時間の中距離移動だったというのも関係していそうです。もし盛岡~上野まで通しでこれに乗っていたらどうなっていた事か(485系ですら乗車が4時間を超えるといい加減うんざりしていましたから)

 その一方でせっかくあこがれの特急電車に乗ったのに食堂車を利用しなかったのは今でも心残りです。

 ずっと後になって583系が普通電車に改造されたときには時代の無常さも感じました。その頃になると東北もメインは新幹線になっていましたから高架から見下ろす電車区に居並ぶ「元583系の群れ」を見た時には「ああ、もっと乗っておけばよかった」という後悔も感じたものです。

 そんな恨みもあってか、当鉄道ではNゲージの583系は学研・香港TOMIX・HGのTOMIXと時代ごとに3編成が在籍する仕儀となっています。
 また、当ブログでたびたび取り上げている元機関士だった親類の伯父さんも、退職の前後の時期に木とペーパーでクハネ583を自作されていた事がありましたから、当時の鉄道員の眼から見てもこの電車は特別な存在だったのではないかと思います。

ジオワールドのマンション&中型ビル

2023-08-22 05:12:35 | ストラクチャー

 先日、美里山倶楽部さんのブログで「ジオワールド」のストラクチャーが紹介され、地方都市型のレイアウトを志向しているわたしも興味深く拝見しました。
 というわけで、早速サイトを開いてラインナップをチェックしました。

 予想以上にビル系のストラクチャーが充実している印象で、ワンブランドでビル街が再現可能なほどのボリュームがあります(事実、ビル街のジオラマ =レイアウトの製品もあるようです)

 同サイズの他社のストラクチャーよりも安価であること(但し窓が抜けていないので照明が不可)にも興味を持ちましたが、わたし的には既存メーカーの製品では見ないフォルムの建造物がラインナップされているのに心を惹かれました。
 中でも中層~高層の建造物や、既存品では見ない「横に長いビル」でレイアウトに使いたくなる様なフォルムの物をいくつか見つけたのでボーナスシーズンという事もあってサンプル的に2軒ほど注文してみました。
 購入したのは従来品にない「横長フォルムのマンション」とランドマーク性のありそうな「角地用の14階ビル」のふたつです。

 実はこの時点でサイトをよくチェックすべきでしたが(汗)
 これまでさんけいやPLUMなどのペーパーキットを通販で買った事が多かったせいもあって、ジオワールドの製品もキット形式だと勝手に思い込んでいたのです。

 ですから製品到着の当日、宅配屋さんが「電子レンジでも入っているような箱を持って現れた」時には心底驚きました。
 最も見た目と異なり嵩こそ大きいものの風で飛びそうな軽さでしたが(笑)

 箱の中から文字通り「ランドマークビル」が丸ごと出現した時のインパクトはこれまで経験したことがないものです。
 それはそうでしょう、以前TOMIXのマンションをつなぎ合わせて14階建てまで高くした事があるのですが容積で軽くそれを上回るボリュームがあるのですから。

 商業地用の角地のビルに至ってはアオシマの立体駐車場が文字通り「付属施設」に見えるほどのマッスがあり、トレインフェスタに持ち込んだターミナル駅の駅前広場にでも置こうものなら駅ビルがかすむほどのランドマーク性を発揮しそうです。
 スチレンペーパーを芯材に印刷の壁面で表現された建物は確かに造形は大雑把なのですが、そんな些細な事がどうでも良くなるくらいにフォルムとマッスのインパクトが絶大なのです。

 このメーカーの製品の大半は普通のレイアウトにも組み込めるサイズのビルが安価に多数ラインナップされており、一般的なレイアウトビルダーならそちらの方をお勧めしますが、大都市のランドマークとしても通用するような大型のビルが必要な向きには要注目のアイテムではないかと思います。

 まあ、今回のアイテムについてはいろいろと考えさせられるところもあったのですが、それについては追々書こうと思います。

トラムウェイのC10のはなし

2023-08-20 05:45:02 | 車両・蒸気機関車
 先日の秋葉原行きで一番の散財がこれでした。

 わたし的には、ですが最近はコロナ禍に加えて割合近場にヨ〇バシカメラが開店した事もあって、わざわざ上京してまで新品の鉄道模型を買うという必然性が薄くなっています。
 実際、今回もそんなつもりは殆どなかったのですが、こればっかりは東京(かそれに準じる大都市)でないと買えないアイテムと思ったので乏しい財布を開く羽目になりました。

 物はトラムウェイのC10蒸気機関車。
 KATOやTOMIXが相次いでC11を出してきているので、その基本形たるC10もいつかは出るのかもしれませんが、現段階で予告がないのに加えて立ち寄った某専門店(ここに立ち寄るのも3年ぶりなのですが)で現物を目にしたら急に矢も楯もたまらなくなりました。

 このメーカーのC10が既にリリースされているのは知っていたのですが、C11も含めたこのシリーズについては動力のコンディションに当たり外れが多いと聞いていたので行きつけの店で予約して買うのが躊躇われたのです。
 もちろん不調なら店に持って行って交換してもらう事もできるのですが、田舎の事ゆえ二度手間が馬鹿になりません。
 その点、東京の大手ショップなら同じ店で複数の個体を出してもらい、調子のいい動力のモデルをその場で選ぶことができます。

 実際、今回もそういう買い方になったのですが、在庫の3両を出してもらいそれぞれ試走させると、あるものは前進で車体が震え、後の2両は後進で同じ走りになりました。
 結局前向きで使う機会の方が多いだろうと、後の2両から調子のよさそうなのを選んだ次第です。

 帰宅後の試走もとりあえず平地では水準内の走りで一安心。

 実はC10は私が初めて買ったNゲージサイズの蒸気機関車として思い出深い機関車でもあります。

 1970年代の初め頃に童友社から出ていたトレインセットの機関車がC10だったのですがそれ以後、後に続く製品がマイクロくらいしか無く、かねて欲しかった機種でもあったのです。

 余談ですが現在大井川鐡道で走っているC10は元々岩手のラサ工業で入れ替えに使われていたもの(国鉄最後の蒸機運行が終わった後もしばらくの間現役でした)で、その意味からもわたし的に馴染みのあるロコです。

 造形に関しては最近の潮流であるファインスケールモデルに乗っ取ったもので、多少建付けに安っぽさが感じられる(とはいえKATOのC11辺りと比べての話です)ものの不満はありません。
 この機種の特徴であるデフなしボディに重見式給水温め機が外見上のいいアクセントになっています。

カラーブックスの「日本の私鉄」シリーズから・・・

2023-08-19 05:43:05 | 書籍
 古本カラーブックス鉄道系ネタから。

 今回入手したカラーブックスの中にはもともと私が持っていたものとのだぶりがそれなりの割合で混じっていまして、そのうちの何冊かは他のジャンルのダブり本と一緒に中野の某買取店に持ち込んでいます。

 これでも売って見るとそれなりの値付けにはなるもので、上京の時の小遣いの足しにはなりました。

 が、ダブりを選り分けているうちに気づいた事。
 手持ちのカラーブックスと同じタイトルと通巻番号でありながら「表紙が違う」のが何冊か出てきた事です。
 まあ、これまでも個人で買ったカラーブックスは何冊かあるのですが、大概の場合一度買った本を改めて書店で再チェックするという習慣がこれまでなかったので「同じ本の表紙違い」に気づく事はあまりありませんでした。


 ですがこれらの表紙違いは手持ちのものに比べて写真の車両が軒並み新型車に変わっています。
 これはまさかと思い改めて開いてみると、前半部を中心に新型車両のページに差し替えられた「増補改訂版」ともいうべき内容になっていたのには参りました。

 単純にだぶりというならそのまま売り払う事も出来ますが、内容に変更が加えられていたらこれは別の本として捉えなければなりませんから。
 今回改定されていたのは日本の私鉄シリーズの「名鉄」「京阪」「大阪市営地下鉄」「阪急」など。

 表紙だけ見たらまるで別の本に見えるのですからたまらないw。

 しかもこの中で一部改訂されているのは「大阪市営地下鉄」などの一部に過ぎず、大半は平成になってから新シリーズとして仕切り直された「日本の私鉄」ですからまるっきり別の本といって良いと思います。

 これらの本については、追々紹介する機会もあろうかと思います。

ドラレコで電車を撮るのは難しい(当たり前だ汗)

2023-08-17 05:40:32 | その他
 以前このブログでわたしの自家用車にドラレコを取り付けて車窓風景や、通りかかりの列車を撮影する話を書いたことがあります。

 ドラレコという「常時車窓風景を録画するアイテム」の存在はある意味シャッターチャンスが無限大に広がる事であり、自分がそれと意識しなくても運転中気になった被写体を自動的に記録してくれるという点で、有難い存在ではあります。

 ですがデジカメやビデオカメラの様に元々作品作りを目的とした画作りがされていないメカなので、例えば色調やノイズの処理などの画質面での不満を感じないわけではありません。

 ですが特に列車などが撮れる時などは画質とは別の意味でもどかしさを感じさせるのも確かです。

 時折車で県外なんかを運転していて、地元では見ない様な電車を見かけたとします。
 運転手の目線で見ると目の前を通過する列車を眺めて「ああ、いい構図だなあ」とか思ったりして「これが今ドラレコで録画されているはずだからいい画が切り出せるぞ」とか、その時はうれしかったりします。

 ですが帰宅後にドラレコのSDからその時の画を観直すと「こんな筈じゃなかったのに」とがっかりする事の方がはるかに多いのです。

 ひとつには「カメラの搭載位置とドライバーの視線が必ずしも一致していない(特に視線の高さ)」事からくる視覚のずれがあると思います。
 ドライバの視点では画になるように見えても、カメラの位置がそれより10センチ以上高かったらそれは全く別の画になってしまうのが問題なのでしょう。

 もう一つ、人間の眼の「イコライジング効果」も影響していそうです。

 踏切に掛かってたまたま通過する列車を眺めて「いい構図の画が撮れていそうだ」と思っても、実際には

 こういう無様な絵が撮れたりする(汗)目の前にでっかいトラックが停まっていても、目の方でそうしたノイズ(や障害物)をイコライジングしてしまう本能があるのか、帰宅してから余計なものがあまりに映りこんでいるのにがっかりする訳です。


 とまあ、撮り鉄の作品作りのネタにするにはドラレコというのは必ずしも感心できるものではないのですが、それでも100回もドライブすればその中の一つ二つくらいは何とか観られる映像が撮れるでしょうから、決して無駄ではない気もします。
 そもそもこれは「車の安全装備のひとつ」なのですから。

 その一方で不思議とレイアウト心を刺激してくれるのが「高速道路なんかのジャンクション」の動画なのですが、これについては次の機会にでも。

HO(OO)スケールの「トヨタソアラ」から

2023-08-16 05:36:42 | アクセサリー
 先日の秋葉行きで見つけたミニカーから。

 初代のトヨタソアラですが、なぜかミニカー屋さんではなく鉄道模型のショップ(ポ〇ンデッタ)で売られていました。

 このクルマが出た時期(1981年)は石油ショックと排ガス規制に端を発するGTカー冬の時代がようやく明け、贅沢クルマとしてのGTカーに再び注目が集まり始めたタイミングでした。
 この数年前にマツダが2代目コスモをリリース。ある本で「年収1千万を超える人が自分でハンドルを握って乗り回す」コンセプトのクルマでありながら実際にはそれよりはるかに収入の少ないクルマ好きに受け入れられGTカーの時代の再来を予感させ始めました。

 更にソアラの前年には日産がほぼ同じコンセプトの初代レパードをリリース。ぱっとしなかったものの、ホンダがプレリュードの初代をリリースしたのもほぼこの時期です。

 そんな萌芽を見据えてトヨタが満を持して最後に投入したのが初代のソアラでした。
 
 そのソアラがライバルに対するアドバンテージとして挙げたのが「誰にでもわかる高級感(成金趣味ともいう)」
 デザインは当時「誰もがイメージする高級ガイシャ」の代名詞だったメルセデスベンツのクーペに範をとり、イメージカラーはゴールドのツートンカラー。
 車内に乗り込めば未来派、先進をイメージさせる「デジタルインパネ」がお出迎え、当時のトヨタ車の中でも「サンルーフがもっとも似合うクルマ」でもありましたw

 メーカーの刻印がなくスケールは1/72の様ですが、これまでに見てきたトミカや絶版名車に比べると最も実車の印象に近いモデルと思います。

 特に前面の印象はあの頃のソアラそのものという感じなのですが、グリルを中心にカスレがみられるのが惜しまれます。
 ボディはプラの地色丸出しで質感の点でもダイカスト系には譲りますがボディ側面の造形はシャープに仕上がっています。
 (外国の鉄道模型用ミニカーや、日本でもKATOのミニカーはプラの成型色丸出しの造形の事が多いので鉄道模型のショップに並んでいたのかもしれません)

 さて、当時を知る者から言うなら、初代ソアラと聞いて連想する色はシャンパンゴールドのツートンカラーか今でもメジャーな塗色のホワイトパールで、ほかの色を見る頻度はそう高くはありません。
 今回のソアラは「目も覚めるような真っ赤」ですが、数は少ないながらも赤のソアラも時々見かけた記憶があります。

 スケールが1/72なのでそのままではHO(1/87)や16番(1/80)のモデルとは相性の良くないサイズですが、1/76のOOスケールとはぎりぎりで合致します。
 ですが今そのスケールの鉄道模型で手軽に入手できるというとKATOのスモールイングランドくらいしか無いのが残念です。

(英国型の機関車や客車であればOOスケールのモデルが時々店頭で見られることがあります)

 さて、狂的とすら言える人気を博したソアラの勢いはキープコンセプトのモデルチェンジだった2代目まで続きましたが、3代目で多分に北米市場を意識したデザインになった途端に一気に失速します。

 3代目ソアラのイメージと言えば「高級車」ではなく「高速の覆面パトカーの定番車種」の方が先に来てしまうくらいでw

 その頃になるとあれほど見かけていた初代、二代目のソアラもめっきり街角から姿を消していました。
 その意味ではこのソアラも「レイアウトで時代を語れるクルマのひとつ」と言えそうですね。

 余談ですが完全な16番スケール(1/80)のソアラのミニカーではタカラの「チョロQシルエット」から自走できるミニカーが出ていましたが、現在ではこちらの方は結構入手困難です。

今年もついに来た!

2023-08-15 05:33:05 | 日記
 今回の元記事は7月22日にメインブログで上げていたものです。このブログではやや時季外れですがご勘弁を。

 毎年毎年当ブログでは今時分の恒例のネタを今年も書く時がやって参りました。
 何がって「梅雨明け」です。

 毎年梅雨明けで夏本番が到来すると「暑さでレイアウト関連の作業がほとんど休止状態」になります。
 20年近く前に「梅雨明け以後もレイアウト作業を継続していたら暑さで身体を壊した」という経験をして以来、梅雨明け以降秋の彼岸の前後までは大掛かりなレイアウト製作作業を中断することにしています。

 ミニSL レイアウトの棚幡線なんかは「梅雨明けが七夕と重なったばっかりに開業を急遽繰り上げた」くらいで(汗)

 だからと言って夏そのものが嫌いというわけでは決してありません。からりとした暑さなら日陰で風に当たるだけでも結構しのげますし、何よりこういう季節では「冷たいものが旨い」のが嬉しい。

 それに夏休みシーズンは実車・模型ともに鉄道絡みのイベントが多かったり特別な列車を目にする機会も増えますから、まさに「鉄夏の到来」でもあります。以前ならクラブの運転会のオファーも7月下旬に集中していましたし、夏祭りの気分もこの時でなければ味わえません。

 その意味では真夏は1年の中でも特別な季節という事は出来ましょう。

 とはいえ、わたしが毎年この時期にすることと言えば「台所の流しの脇で車両工作やらストラクチャー製作とかを集中的にやる」事が多く、殊にコロナ禍からこっち、その傾向はさらに加速してはいます。
 ですから梅雨明けは一面でキッチンドリンカーならぬキッチンモデラーの夏の到来でもあります。

 さて、今年は何を作ろうかとか考え始めるのも(わたし的には)梅雨明けの風物詩ですね。

マイクロエースのモハ183(だけ)

2023-08-13 05:32:28 | 車輌・電車
 先日の中古ショップオープンセールで抑えたアイテムから。
 ですが、今回のはある意味、今回の購入品の中で変態度が一番高い代物と言えます。

 物は183系のモハ183。
 それも単品のM車が1両だけ。

 それでもお値段は1000円ちょっとですから、M車としてはまあ安価な方でしょう。
 実はこのモハは有井に吸収された直後の(旧しなのマイクロ系)マイクロエースのブラス車体モデルです。
 編成物でもないし、普通のNゲージャーにとってはこれ単体では使い道に困る代物ゆえ誰も手を出さなかったのではないかと思います。
 (じゃあ、そんなのをわざわざ買ったわたしはいったい汗)
 思えばマイクロエースの183系は現在のところ量産Nゲージモデルでは唯一の「金属製の電気釜(この言い方も変だな)」ですが先頭車の造形は意外にクリーンな印象でわたし的には好感を持っているモデルのひとつです(あと唯一の「先頭車にアーノルドカプラーが標準装備」という意味不明な特徴もあったりしますが、事によると189系化の目論見もあったのかも笑)

 ブラスボディの特徴である窓抜けのクリーンさと強度を保ちつつ肉の薄いボディ造形ができるメリットはこの種の特急車両には向いた造形ではないかと思います。

 実は単体で線路に載せて眺めていても悪い印象がないモデルですしこのメーカーには珍しく台車や床下に専用品を奢っているので違和感も少ない部類です。
 走行性ですが実はこれの入っていたパッケージに「走行音大」のタグが付いていたので、このメーカーによくあるギア周りのトラブルを疑いましたが、帰宅後の走行では問題はありませんでした。当時のしなのマイクロの動力としてはむしろ良い方かもしれません。
 ただ、最近のNゲージモデルしか知らない人には「がさつでノイジー」に感じられるのは間違いなく、おそらくここの店員さんの印象もそうだったのでしょう。

 さて、このモハ183の使い道ですが、動力についてはGMの板キットの動力に転用が可能なはずなので動力を取っておくというのも一法です。
 車体についてはトレーラー化して手持ちのしなのマイクロエース製の183系に混ぜ込み長編成化(と言っても5連が6連になるだけ)を目論んでいます。

 とはいえこのままだと6連で2Mの構成になるのでさぞややかましい事でしょう(笑)

「関水本線」のニュースに驚く!

2023-08-12 05:31:20 | その他
 ここ最近のニュースで久しぶりに驚かせていただきました。

 KATOこと関水金属の新工場が鶴ヶ島の辺りに建設中との話はかねて聞いていはいたのですが、その工場内に「関水本線」なるナローゲージの鉄道が敷設されるとのこと。
 鉄道模型のメーカーが実際の鉄道を工場内に敷設するとは一種ロマンの香りを感じます。
 (と同時にトミーテックの「猫屋線」的な、一種遊び心を感じるネーミングにもw)

 と同時に、ここ2,3年の間にKATOの鉄道模型が妙にナローづいている謎の一端も解けた様な気がします。
 (とか言いながら、わたしもスモールイングランドやらBILLYやらでKATOの目論見に引っかかりつつあるわけですが汗)

 でもそれ以上にびっくりだったのが先日鉄コレで出たばっかりの「西武山口線のおとぎ列車」までもがここで走る予定らしいという事です(驚)
 ・・・まさかKATO版が競合するなんてことも、ありそうな(汗)

 この辺りから想像される事はいわゆる「保存鉄道」というよりは「1/1のレイアウト」みたいなノリの施設となるのではないかと思われます。
 (ナローのデュアルゲージというシステムもなんだかレイアウトじみていますし)
 今回の事で、ジオコレの猫屋線に続いてナローゲージそのものの認知度が更に上昇しそうな機運を感じますし、これだと「ナローの車両を買ったユーザーが実車を見に此処に行く」なんてパターンも出てきそうですね。

 で、わたし的に何より嬉しいのが新工場の位置。
 この施設ができる圏央道鶴ヶ島JCT付近というと、ここ数年わたしが車で帰省する際に必ず通過するポイントなのです。
 今回の施設がどの程度一般公開を目論んだものかはわかりませんが「帰省の途中にナロー三昧」というのもあながち夢ではない様な気がしますし。

 須賀川の特撮アーカイブセンターと並んで、ここに来て帰省の寄り道先がどんどん増えているような気が(しかも困ったことに現住地から電車で行きづらいところばっかり)

 まあ、とにかく驚いているというのが正直なところです。