光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

「紙で作る日本の蒸気機関車」のC11の工作・その4

2022-09-29 05:49:30 | 車両・16番

 前回から大分間が空きましたが「紙で作る日本の蒸気機関車」のC11の工作の続きです。
 とは言っても大掛かりな上回り工作はひと段落しているのでここひと月は専らドームやらタンクやら煙室扉やらの追加が中心です。

 第二作という事もあるのでしょうか、第一作の5680の時に比べてスローペースも良いところ(大汗)です。

 一応C11(と言うかC10にも見える)らしいフォルムにはなってきました。

 ドームや煙突が追加されると一応機関車らしくはなってきますが、意外に効果を感じるのがボイラーバンドでした。
 ボイラーバンドなんて本誌の切り出しパーツに入っておらず説明書通りに作るならユーザーが自分で切り出す必要があるのですが、わたしの場合不器用ゆえに「1ミリ幅の紙帯を一定の太さで切り出す」のがとても苦手なのです。
 この辺りで逡巡してしまったのもスローペースの理由のひとつです。


 とりあえず仮組みした段階です。
 ここでひとつ残念な出来事が。
 実は反対側に接着すべきシリンダ部分が不慮の事故で踏み潰されてしまい欠損してしまったのです。

 同じパーツを再び切り出す事になりますが、C11の奴は既に切り抜き済みなので比較的形状の似ているD51辺りのパーツを厚紙にコピーしてリペアに使おうと思っています。
 さあ、どうなりますか。

ノス鉄キハ200の台車をコンバートする

2022-09-28 05:45:28 | 車両・気動車


 この春、ノスタルジック鉄道コレクションの岩手開発鉄道キハ200タイプをボギー動力化する話を書きましたが、半年近く開けて新展開がありましたので今回はそのはなしから。

 前回動力化の記事を上げた時、くたきちさんから「鉄コレの動力ユニットの台車を他のユニットの台車とコンバートして広すぎる軸間を調整する」というアドバイスを頂きました。
 思い出してみるとわたし自身以前鉄コレで東武の事業者限定品の電車を動力化する時に同じ事をやっていたのをすっかり失念しておりまして、今回のご指摘に臍を噛む思いが(大汗)

 その当時は適合する軸間の台車を持つ動力ユニットが入手できなかったのですが、ようやく今月になってユニットの当てが付いたため、やっと台車の交換に入れるという次第です。

 ユニットは気動車用に短い軸距の台車を履いたTM-11R。シャシの取り付け部分を指で少し広げると動力台車は外す事ができます。
 動力側は伝達シャフトを組み込んだ後にはずす時と逆の要領ではめ込む事ができます。

 さて、今回のユニットは反対側の台車をT車化する必要があります(これは片側駆動のTM-01Rでは特に大事な部分です)
 これはモータと直結しているウォームギアを外せば、トレーラーとほぼ同様の転がりを得る事ができました。

 これで幾分はローカル私鉄の気動車らしい軸距になりました。後はお好みの台車枠を取り付ければ完了です。
 (今回はお試しだったので適当な台車枠を使っていますが、いずれTR26に交換の予定です)
 試走した範囲では走りは問題なしでした。

 今回のは材料さえあれば、後は若干のコツだけで可能な(ですから今回の場合はユニットを探す、入手する部分でかなりの時間を食いましたw)工作とも言えないレベルの加工ですが、製品の弱点をカバーし、自分のイメージに近づけるという意味では意義のある面白いやり方ではないかと思います。

 最後に
 くたきちさん、今回はアドバイスありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

14系の「はつかり」

2022-09-27 05:35:46 | 車両・客車・貨車
 故郷で活躍していた特急はつかりにまつわるネタから。
 わたしの手持ちではキハ81系を筆頭に485系3000番台やら583系、485系300番台なんかが在籍しています(大半が中古ですが)

 当然これらの車輌に共通しているのはかつて「はつかり」に使用されていた事ですが、別に意識してそうした訳ではなくどちらかというとたまたまそうなっただけの話です。はつかり自体は好きな列車ではありますが・・・

 左の写真の本はだいぶ前に実家近くの本屋で見つけた地元新聞社発行の「はつかりの思い出」ですが、帰宅してぱらぱらとめくっているうちにこれまで知らなかった「はつかり」があるのを見つけて驚きました。

 80・81年の多客期のみに運行された14系座席車の「はつかり51・52号」がそれですが、驚いたのは存在それ自体ばかりではなくありません。

 実は偶然にもこの本の入手とほぼ同じ時期にそれとは知らずに14系座席車を6両ジャンク品で入手していた事と牽引機のEF58とED75(重連なので2両)をやはり同じタイミングで入線させていた事です。つまり自分でもそれと知らずに知られざる「はつかり」の編成を入手していた事もあったわけです。

 となるとあと欲しいのはヘッドマークです。

 手持ちの14系座席車はKATOとTOMIXの混成軍でスハフ14がKATO、オハフ15がTOMIXというある意味変な組み合わせになっています。トレインマーク変換装置のあるKATO車でヘッドマークに手を加えるのは難しそうに感じたので貼り付けで足りそうなTOMIX車を使いました。

 物は写真から切り出したヘッドマークを縮小して貼り付けただけの安直な物ですが、見た目が不思議とリアルに見えます。ついでに貫通幌の枠がTOMIXでは塗装されていなかったので銀を刺しましたが、仕上がりは作者の不器用さを立証するにとどまる物です(泣)

 この調子でいくと残るスハ44系とかも揃えてしまいそうな感じもします(さすがにこちらの編成にはなじみがないのですが)

今月の「TEZMO SYNDOROME」とJAMに行けなかった悔しさと(涙)

2022-09-25 05:08:36 | 書籍
 毎月今時分チェックを愉しみにしているWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が更新されていました。

 今回は風奈たちが3年ぶりの開催となったJAMを堪能しまくる一編。
 読んでいて今回ばかりは「心底漫画のキャラクターに嫉妬して」しまいました。

 何故と言って、今回の漫画で描かれている風奈たちの行動や展開が「わたしがJAMに行けたら楽しみににしていたこと」といちいち重なっていたからです(笑)


 わたしがJAMに初めて出掛けたのは2012年の事でした。それまでこの種の「鉄道模型のイベント」という奴に対しては面白そうだと思う反面、心のどこかで「鉄道模型のイベント化に対する漠然とした反感」の様なものも同時にあって存在は知っていてもなかなか足踏みをすることがなかったのです。

 初めて出掛けた時も近くでやっていた「特撮博物館」を見たついで、みたいなノリだったのですが、いざ実際覗いてみるとその活気と熱気に圧倒されました。各メーカーのブースに並ぶ新製品の試作モデルや発売予告、或いは各ショップの蚤の市的中古モデルやジャンク品祭りなんかは田舎のファンには目の毒みたいなワクワク感がありましたし「売店で買った駅弁を食べながら鉄道模型のイベントを眺める」なんて楽しみもありました。

 ですが、今あげたどれよりも私をワクワクさせてくれたのは「あらゆるジャンルの鉄道模型のファンが一堂に会して車両やレイアウトを展示、実演する」一種の万博状態でした。
 そして、それらの何処のブースに行ってもレイアウトで運転したり見学客と模型談議に花を咲かせたりしている人達の目が実にキラキラしていること!
 こういう「初対面の未知のファン同士が同好の趣味を語り合える」というのは当時の田舎のファンにはなかなかできないものだったのです。

 「ああ、(インドアの趣味と思っていた)テツドウモケイといえどもこうして同好のファン同士が語り合い、楽しみを共有できる空間があればこれだけのお祭り騒ぎができるのか!」と目からうろこが何十枚も落っこちる思いをしたのもこの時でした。

 これ以後、例えばソニックシティの即売会などのこの手のイベントに行く事が増えましたし、クラブの活動という形ですが静岡のグランシップでは参加する側としてイベントを楽しむ様になりましたが、その原点のひとつがこの時のJAMの体験だったのは間違いありません。

 マンガの中でも風奈がたまたま出展していた先輩モデラーに再会し、あの頃の思い出を語り合うような場面がありましたが、わたしもグランシップやJAMで知った顔に久しぶりに出会ったり、ネット上でしか交流できなかった方と初めて顔を合わせたりするというイベントならではの楽しみを得る事ができています。

(余談ですが、本編を初読したとき、トビラに出ていた先輩のキャラを見て「風奈のライバルモデラーの登場か!?」とつい勘違いしてしまいました。切れ長の目と全体の雰囲気が典型的な敵キャラ系に見えてしまったのです恥)

 2019年のJAMに行ったときは次回がオリンピック絡みで延期になるのは知っていたので「再来年こそは必ず行こう!」と決めていたのにコロナ禍が影を落とす形で2年連続の中止、今年こそはと思っていたJAMが(わたしの周囲のコロナ禍に拘わるアクシデントで)行けなかったのがなんとしても残念でなりません。

 なんだか今回はマンガをダシにして愚痴る様な落ちになりました。すみません(大汗)

カラーブックスの「日本の私鉄 名鉄」

2022-09-24 05:02:45 | 書籍
 久しぶりに鉄道ネタのカラーブックスから。
 わたしにとってかねて「未入手のカラーブックス最後の大物」と勝手に思っていた「日本の私鉄 名鉄」(白井 昭、白井良和、井上広和 共著)を先日ようやく見つけることができました。

 海外の鉄道番組である「Track Ahead」が日本の鉄道で最初に取り上げたのが名鉄だったなんて話があるくらいマニアには知名度があるらしい私鉄。
 幼少時から絵本の「真っ赤なパノラマカー」のインパクトで強い印象を与えてきた名鉄。
 と同時に弟が岐阜に住んでいた事から600V区間を中心に馴染みを持つ名鉄。

 普通の鉄道模型はもとより鉄コレでもモデル化の比率が高く、その意味でも馴染みのある名鉄。

と、これだけわたしの琴線を刺激し続けてきた名鉄なのですが、かけ違ってカラーブックスでの名鉄の本はこれまでなかなか当たる事がありませんでした。
(たまに奥で出物があってもお値段が汗)

 本書の初版は昭和56年。
 巻頭ではパノラマカー7500系を始めキハ8000系や5500系などの当時の名鉄の顔だった一線級車両のオンパレード。

 更に鉄コレでモデル化されている名鉄のモデル(鉄コレゆえに今の目からは旧型)の大半が掲載されているという点で単純に図鑑がわりとしてもまず有難いです。

 また、モ600に代表される岐阜近辺で見かけた600V区間の車両たち(これまたMODEMOの定番ですねw)もたっぷりボリュームが取られ懐かしいやら嬉しいやらw

 マニアックなところでは巻末に掲載されている「今の名鉄になる過程で合併した各私鉄の車両」これがまた時代や元の会社の性格、規模がまちまちなせいか同じ私鉄になったとは思えないくらいバラエティが広く驚かされると同時になかなか楽しめます。
 (寡聞ながら国鉄63系の名鉄版である3700系の写真には本書で初めてお目にかかった次第です大汗)

 成り立ちの複雑さや線区の広さ、その環境面でのバラエティの広さから一筋縄ではいかない感じのする名鉄なのですが、本書はその特徴を要領よく纏め切ったという印象でカラーブックスの中でも名著に入るのではないかと思います。
 (だからこれまで出物が無かったのかと妙に納得w)

偉大なる凡庸の系譜・205系編

2022-09-22 05:58:27 | 車輌・電車
 久しぶりに当鉄道における「偉大なる凡庸」ネタから

 改めてこのネタの定義を説明しますと当レイアウトに在籍する車両群の中に私が勝手に「偉大なる凡庸」と呼んでいる一群があります。

 あらゆるシチュエーションに似合うという特徴を持つがゆえに「特に目立った特徴もなく」「際立った長所を持たない代わりに致命的な欠点もない」」レイアウト上で「何両いても困らない(実はこれこそが最大の特徴だったりするのですが)」と言うロコやハコの一群です。

 人間に例えるなら「あってもなくても良い歯車」とか言われながらその実「なければ絶対に困る」サラリーマンや農民みたいな存在と言えます。

 こうした特徴は実物ではもちろんですがレイアウト上でも「増備数の多さ」と言う形で発揮されています。
 実際それらの車両は「特に意識しなくても勝手に増えて行く」という問題が(汗)あって、これもまた「偉大なる凡庸」という所以と言えます。

 前回の更新から大分経ち、その間に増えてきた車両を久しぶりに取り上げたいと思います。

 今回取り上げるのは「205系電車」
 
 この趣味の中断中の平成の初め頃のはなしですが、とあるドラマのEDを見ていたら背景の山手線の線路を205系が走ってゆく場面がありました。中断中だった事もあって山手線の主役が103系から205系に代変わりしていたのをあまり意識していなかったのですがそれでも「東京の風景の一部を構成するデンシャの世代交代」をはっきり意識したのはその時だったと思います。

 以来、205系は103系に変わり「東京の象徴」みたいな存在としてわたしの中に刻み込まれた訳ですが、同時にそれ故に「205系=東京」のイメージも強かったために当鉄道での増備が進まない電車の代表格みたいな存在でした。

 しかし、時が流れその205系も第一線を退き当レイアウトに向いた短編成となって徐々に郊外やローカル線に活躍の場を移していきます。丁度その頃にこの趣味を再開させたこともあって仙石線や鶴見線などの短編成205系が入線を果たしました。これらは実際当レイアウトでなかなか使い勝手の良い編成でもあります。

 その傾向が加速したのが富士急行に205系が大量に譲渡された頃から。
 205系の富士急行版の6000系が「ラッピング車がやたら多かった」せいもあって鉄コレで五月雨的にリリースされたのに伴い当レイアウトでも急速に(もと)205系が勢力を伸ばし始めました。

 それとは別なイレギュラーとしてJR東日本が事業者限定品の鉄コレとしてリリースしたシリーズでこれでもかという勢いで205系をリリース。
 その結果「205系の先頭車のバリばかりが増える」という珍妙な事態もこの傾向を後押ししています(笑)

 103系や72系なんかがそうだったように「かつての首都圏の花形通勤電車が地方に活躍の場を移す過程でローカルな味わいと取り回しの良さを身に付けてゆく」過程を205系もまた忠実になぞっている事になります。

 かくして当鉄道における205系もまた「偉大なる凡庸」の仲間入りを果たしました。 

夜汽車を撮りに出掛けて・・・

2022-09-21 05:55:08 | 旅行・探訪・イベントなど
 8月の終わり頃のはなしです。

 以前からごくたまに「夜中の駅にキシャを見に行きたくなる」衝動にかられる事があるのですが、その晩も蒸し暑さに参っていましたし半分は夕涼みのつもりで駅にクルマを走らせました。

 町中の駅の場合、周囲の夜景と灯りを煌々と点けた列車の組み合わせはこよなく画になります。
 実際、レイアウトの夜景の参考にもなりますし、ただ眺めているだけでもひととき蒸し暑さを忘れさせる効果はあります。

 わたしが年越し運転でレイアウト上の夜景走行をおこなう時もこれに似たアングルを使う時が多いのですが、斜め前からのアングルは列車と夜景のコラボを楽しむには最適な角度ですね。
 そんな事を考えながら行き交う列車を撮っていたのですが

 だしぬけに機関車が牽引する列車が近付いてきました。
 見た感じたまにこの辺でも見かけるEF64の1000番台の様だったので、最初は貨物列車か何かと思ったのですが、

 牽いて来たのがカシオペアだったのには(驚)
 慌てて駅に駆け込みホームに上がりました。

 撮り鉄らしい人の数も思ったより少なかったのも幸いでした。

 確かにカシオペアです。
 客の乗り降りの出来ない中線での運転停車でしたが、ホーム側が空いている限りどちらからも列車の全体を眺められます。これは嬉しい贈り物でしょう。

 通りがかりのE353や211系長野色とのコラボなんてのもそう見られるものではありません。
 「優雅に豪華列車を楽しむ客のいるカシオペアの隣に普通に残業帰りや一杯気分の客とかのいる通勤列車がいる」というめぐり合わせは鉄道ならではの風物であり、道路端では感じにくい部分と思います。

 思えばわたしの故郷ではかつてこれくらいの時間帯はブルトレや夜行列車のお祭り状態でした。
 当然乗降客も多かったですし、それぞれの客スタイルもビジネスマンあり帰省客あり登山客やスキー客などまちまちだったものです。
 この風景を眺めるにつけ、夜汽車の活気に溢れたあの頃を思い出します。

 今ではそういう客はすっかり深夜バスに流れてしまいましたが、この夜の景色は昔の故郷を偲ぶ思いをも蘇らせてくれた気がします。

 いずれにしろ、去りゆく夏がくれた最後の贈り物の様な気がしました。

トミーナインスケールのスピリットオブ1976

2022-09-20 05:52:24 | 車両・ディーゼル機関車
今回はおめでたい車両のひとつとして当鉄道では古参クラスの珍車(だと思う)を紹介します。

 この趣味を再開してこの方、帰省や旅行の折などに田舎の中古ショップも覗く様にしているのですが、時折おもしろいものを見つける事があります。今回のモデルもそうした中のひとつで確か15年位前の入手品でしたか。

 ナインスケール時代のトミーからかつて出ていたディーゼル機関車
シーボードコーストラインが使用していたU36Bのスピリットオブ’76仕様です。

 これはブランド名こそトミーですが製造はバックマンです。

 アメリカ形でありながら当時のナインスケールのカタログにも日本型に混じって堂々と掲載されていましたが、恐らくその理由のひとつはこの機関車が「アメリカ建国200年記念塗装」だったからではないかと思います。
 1976年に建国200年を迎えた当時のアメリカでは何から何までこのカラーリングにする事が推奨されていて、戦闘機なんかまでもがこのカラーリングにしていたのですから凄い話です(このモデルのリリースももちろん1975年頃)
 勿論その余波は当時の日本でも見られまして海の向こうのはなしでありながら彼の地のお祭り騒ぎは連日報道されていたものです。

 尤もこのモデル自体は私自身大昔のナインスケールのカタログでしか見た事がありませんでした。

 これを買った店ではジャンク扱いで一部パーツが欠落していましたが、それでも線路に載せてコントローラをひねるとモータが唸りを上げつつ豪快なスロー走行を見せたのには感動しました(この「豪快なスロー走行」は当時のバックマン製品の特長のひとつで初代のDD13なんかもこれに近い走りを見せるモデルがあります)

 こんなのも車両のキャラクターには合っている様に思います(牽引力は期待できそうにありませんが)

 さて、この機関車もそのカラフルさゆえにレイアウト上ではもっぱらイベント列車に使われています。
 例えば、OE88にスピリットオブ76なんてレイアウト上のお祭り騒ぎ意外の何物でもありません(笑)

 最近はやりのラッピング車両のルーツのひとつにこういうのもあるかもしれませんね。

線路と道路のコラボレーションに思うこと

2022-09-18 05:16:55 | 思いつくままに・考察
 今回は単純に今思ったことをそのまんま文章化しただけの代物ですので、収拾がつかなくなるかもしれませんがご勘弁をば。


 帰省とか遠出の折にドラレコで撮った車窓映像を観返すことがあるのですが(これが後から見ると結構いい思い出になるので目ぼしいものをBDに焼いて保存しています)その中でも特に燃えるのが「道路と並走する線路の映像」です。
 別に車両が走っていなくても道路に並進してゆったりとカーブしていく線路の構図はまさに一幅の画を思わせ、ただ眺めているだけで和まされます。


 もちろん列車が走れば並走するクルマの窓からそれを眺めるのも楽しみになります。
 (どちらかというと運転するよりも助手席から眺める方がより楽しい。これは通勤列車なんかで見かける「追い抜き」の魅力にも通じるところでしょう)


 たまに線路が道路と交差するポイントがあると前面の映像でも風景の切り替えを感じますし、今まで右(左)を走っていた線路が反対側に回り込む変化もなかなか楽しいものがあります。

 こうして見ると、線路と道路の並進する風景というのは結構ざらに観られますし、クルマと鉄道という異なる交通体系がコラボしているところはパノラマの魅力に通じるところがあると思います。

 ですが、思い返してみるにどこにでもある風景でありながら「幹線道路と線路の並進」をモデル化したレイアウトというのはごく少ない気がします。

 これは無理もない話で、普通のジオラマよりもスペースの制約の大きいレイアウトの場合「線路に並進する道路」というシチュエーションを表現するのが困難なのは確かです。
 わたし自身、レイアウトやモジュールで道路と線路は大概踏切や高架で「交差」させるのが精一杯でしたから。

 思い出してみると一番最初に作ったモジュールからして「幹線道路と線路のコラボ」を意識した構造になっているのに我ながら驚きましたが、思えばクルマの運転時にこうした「線路と並走する」事が原体験として染みついていたからかもしれません。

 とはいえ、道路と線路のコラボが交差よりも並進の方が魅力的なのは確かだと思います。
 これをモデルで実現するとしたら物凄いスペースが必要(あるいはモジュールの様にごく短い区間だけ集中的に表現する)だと思うのですが、一度はそういうのをやってみたいと思うのも確かです。

ふたつの103系を走らせる

2022-09-17 06:16:45 | 車輌・電車

 先日来自宅運転会で201系や101系などを走らせていますが、今回は103系を走らせました。

 わたしにとって103系は以前なら山手線のウグイス色に代表される都会的なイメージが強かったので、地方都市を想定したうちのレイアウトには似合わないと思っていたものです。

 ですが時代が下がるとさしもの103系も第一線を退くにつれて地方線区の短編成で使われることが増え、それに伴いこれまでとは異なる形態やカラーリングのバリエーションを増やしています。
 昔の単色・長編成の頃に比べるとわたし的に親しみを持てるようになってきたという点で103系のイメージもずいぶん変わったものだと思います。

 今回引っ張り出してきたのはKATOの仙石線タイプの仕様と鉄コレのJR東海仕様の4連。両方ともオリジナル塗装と微妙にローカルなイメージを身につけた103系です。
 初期の頃なら首都圏の一線級の通勤電車とはいえ冷房を装備するなど夢みたいなものだったと思いますが、ATC仕様が投入されたあたりからクーラーを装備した103系も当たり前になり、初期型の電車も改造で屋根上に二つも三つもユニットを装備する様になりました。

 そんな訳で今回の編成も独特の重装備感のある屋根上が特徴的です。

 前回の川越線仕様の時と同様、どちらも地方都市の雰囲気が似合う103系に仕上がっていてどことなくのんびりした感じがします。
 言ってみれば「地方の雰囲気に似合った103系」と言ったところでしょうか。

 それにしても103系縛りで自宅運転会をするなど以前のわたしからは思いもしなかった事ではあります。

7月の入線車・マイクロのED77

2022-09-15 05:01:08 | 車両・電気機関車
 先日衝動買い入線させた交流電機のモデルから
 マイクロエースの「ED77−14号機 無線アンテナ付き」

 店頭で実物を見た時、ED75並みの寸詰まりボディなのに中間台車を装備した異様なプロポーションに惹かれました。
 それもそのはずで実車は磐越西線電化時に、軽軸重を確保するために中間台車を装備した仕様だそうです。

 ですが結局はED75に置き換えられる形で1993年までには全機廃車の憂き目を見ていたそうである意味悲劇の機関車と言えるかもしれません。

 お面はED75と同じですが側面から見るとED76の様な伸びやかさに欠け、幾分不恰好に見えるプロポーションです。
 が、その一方で妙に憎めない朴訥さのようなものも感じさせ、それほど悪印象はありません。

 軸重の可変装置のついた中間台車は前後の動力台車に比べてかなり小振りでED18やED62のような不思議な印象も同時に感じさせます。

 造形自体は流石に最新のKATOやTOMIXのそれに比べるとしんどく感じますが、それでも許容範囲内と思います。

出先で見つけた鉄道ネタプラスα(汗)

2022-09-14 05:58:31 | 旅行・探訪・イベントなど
 この春から夏にかけて出歩いた先で見かけた鉄道絡み(そのほかの物)のネタから。

 6月頃に甲府駅で見かけた211系。
 先日の当ブログで105系の訓練車のコメントを頂いて思い出したものです。

 専用の訓練車を使った講習風景は鉄道記録映画なんかでたまにお目に掛かりますが、こんな風に前掛けを追加するだけで「普通の編成でも訓練車っぽく見せる事ができる」というのは発見でした。付け外しの出来るマスクでも自作すれば容易に再現できそうです。

 とある中古チョップの店頭で見かけた年代物のEF70とブルトレ。
 EF70はKATOの第3世代(ボディカラーの淡さとEF65準拠のアゴ割れカプラーからそう推定されます)ブルトレはKATOの初代モデルかエーダイの14系の様にも見えます。
 ショーウィンドーに飾るにしてはなかなか渋い組み合わせですが、窓の前にしゃがみこんで舐めるように覗き込んでいるおっさんのわたしも大概ですね(大汗)


 電車の顔の自動販売機は最近お目に掛かりますが、バスの顔の自販機というのも面白い素材です。
 きちんと路線バスと高速バスを並べるところも芸が細かいw
 これなんかもレイアウト用に作ってみるのも一興ですが、Nゲージでは如何せんサイズが小さくなるので目立たなくなるのが惜しい。


 以前はこの手の看板やポスターが拝めるような場所というと秋葉原かその近辺というイメージだったのですが(何年前の常識だ笑)今では静岡や甲府の近辺でもこういうのは珍しくなくなりました。
 逆に以前はよく見かけた大看板やネオンサインの類は県庁所在地の駅前でも激減したり白地に「広告募集中」が付いたものばかり。昔は風景をうるさくさせる邪魔者とされていたものが、いざ実際に無くなって見ると活気のなさにつながってしまい物寂しい感じを受ける事も多くなりましたね。

仙石線と川越線の電車を走らせる(笑)

2022-09-13 05:56:19 | 車輌・電車
 自宅運転会ネタから。

 最近、川越・八高線仕様の103系3000番台のはなしでコメントを頂いたのですが、この103系は元々仙石線の73系だったものです。
 その件に関しては昨日も鉄道模型大好きおじさんからもコメントを頂いています。
 偶然と言いますか、ちょうど夏場の自宅運転会で該当の編成を走らせたばかりなので丁度いいタイミングではありますw

 仙石線の仕様の種車である73系は改造で103系の車体を載せかえたいわゆる「アコモ車」という奴ですが、この電車は驚いた事にその後川越・八高線へ転属した際に台車を始めとした足回りパーツを103系のものと交換し名前も103系に切り替えた経緯があります。
 なんの事はない、最初は「なんちゃって103系」だったのが「本当に103系になってしまった」というまるで出世魚みたいな経歴を持つ編成となりました。

 当初は3連での運用(なので2M運用の都合上クハがクモハになっています)でしたがのちに4連化された際にモハ73をサハ化したサハ103 3000番台なんてのも追加されました。
 更に冷房化のために屋根上には物々しく大型クーラーを二つも載せていますから屋根上も103系らしからぬ重厚感を備えています。

 実は見た目のこの重厚感がわたし的に魅力を感じるところでして、それ故にこの3000番台は当鉄道初の「黄緑色の103系の編成」となりました。
 そして種車の「72系アコモ車仙石線仕様」も鉄コレからリリースされています。

 つまりレイアウト上では「同じ形式のビフォーアフター」が行き交う様を楽しめるという寸法ですw

 事実レイアウト上で行き交うふたつの編成、似ていて微妙に違う列車のコラボは眺めていてワクワクしてきます。

 この種の改造103系のモデルは他にも出ている様ですが、どれも山手線や総武線で見た頃よりも重装感を感じさせるもので好きな仕様が多いですね。
 これまで関心の外にいがちだった103系がここにきて関心の的に変わってきたのですから不思議なものです。

仙台育英が優勝とのことで仙石線スペシャル(笑)

2022-09-11 05:21:04 | 車輌・電車

 昨日はコロナ禍に伴うわたし的ホビーライフのしぼみっぷりで随分愚痴らせて頂きました。
 実はその記事を書いていた時点では知らなかったのですが、甲子園夏の高校野球で仙台育英高校が優勝したとの由。

 野球にはそれほど詳しい訳でなく、加えて諸般の事情で今年の高校野球自体テレビでも観る事が無かったので迂闊ではありました。
 が、いずれにしろ東北勢初の優勝という事で宮城のみならず、わたしの故郷である、隣県の盛岡でもかなり盛り上がったと実家からの電話で知った次第です。
 このところ気分が落ち込む話題ばかりでしたから、こういうめでたい話に触れるのは嬉しくもあり、有難いことでもあります。

 と、いう訳で今回は仙台、というより仙石線の車両を羅列してお祝い代わりにしようかと。

 仙石線絡みのNゲージで最初に入線させたのは10年ほど前に偶然見つけた73系の仙石線仕様。
 TOMIXのHG相当のグレードではわたし的にも初入線だった編成でした。キハ20系の様なカラーリングは何故か独特の温かみを感じましたし、銀河モデルの後付けパーツまで付属させ細密感を向上させた仕様にNゲージ電車モデルの進化を感じさせた編成で記憶に鮮烈でした。

 わたしが実際に乗った事のある(であろう)仙石線の電車はこの103系・・・ではなく73系に103系の車体を被せたアコモ車だったと思います。
 ノイズや乗り味は旧国そのものだったのかもしれませんが「東京で走っているのと同じカッコのデンシャ」というのに「仙台は都会だ」という実感を得ていた当時から田舎者のわたし(汗)

 で、後に103系自体も仙石線に入線するわけですが、派生的に存在したのが103系の1M仕様(つまり2連でも編成が組める)105系でした。
 この辺になると田舎の通勤電車らしい「妙に若造りした様なカラーリング」に逆に違和感を感じたりもしました。
 写真のは鉄コレですがマイクロの仕様も入線しており合計すると当鉄道在籍のモデルの方が実車より数が多いという珍現象が(笑)

 ご丁寧にも塗装を変更した後期の仕様までモデル化されていますから侮れません。


 2M仕様4連の103系も律儀にモデル化される様になりました。
 カラフル度は105系からさらに加速し(わたし的に)物凄い事になった様な気が。

 ですがこの頃になると実車のイメージとは別に「4連をレイアウト上で手軽に楽しめる編成」として仙石線車両に注目する事が増えた気がします。


 それを端的に象徴しているのが205系3100番台。
 103系や105系に比べるとオリジナリティのあるカラーにしながら落ち着いた雰囲気になり、かつ近代的なイメージを纏うことにも成功していると思います。

 旧国時代のモハ40系も鉄コレでリリースされています。個人的にはウグイス色の旧国というのには違和感を感じるのですが、わたしが初めてお目に掛かった仙石線のデンシャは多分これだったと思います。
 (修学旅行の折にウグイス色の電車を目撃したのですが「103系?いや違う」と思った記憶だけが鮮烈でしてw)

 一昨年の今頃、当レイアウトでこれらの編成を一堂に集めて「仙石線特集の個人運転会」をやった事がありましたが、そんな事ができる位に仙石線のNゲージモデルは充実しました。
 完成品モデルでここまでローカライズされたラインナップが揃うなど、平成の初め頃までは考えられなかった事です。
 まあ、個人的な趣味もあって仙石線というと飛びついていた面もあるのですが、それでもクラブのほかのメンバーが持っている「マンガッタンライナー」だけは持っていなかったりして(汗)

 最後にあらためて仙台育英ナインの優勝をお祝いしてこのネタを締めさせていただきます。

紙で作るC11の工作・その3

2022-09-11 05:02:41 | 車両・16番
 先日製作に取り掛かったことをお知らせした「紙で作る日本の蒸気機関車」の工作第2弾のC11。

 あれから個人的に色々ありまして、寝る前のひと時を工作に充てることが少なかったのですが、最初の工程にあたる台枠とボイラ、キャブがどうにか形になりました。

 これに限らず車両工作は大概そういうものだと思うのですが、車体やプラットフォームといったモデルの骨格に当たる大仕掛けの工作とディテーリングを中心とした小技中心の工作が繰り返される事は「模型という工作」の特徴でもあると同時に魅力の一つではないかと思います。

 今回の工程は前者の部類ですが、大きな部品を切り出し一気に組み上げると単なる箱や円筒に過ぎなかった紙工作が俄然「機関車らしくなってくる」事に(当たり前のことながら)ちょっとした感動を覚えます。

 惜しいことに今回のC11はパーツのミスプリや説明書のミスが少ないながら見られ、組み上がってから修正を余儀なくされる場面も1、2ありました。
 最もブラスモデルと違って普通の鋏と木工ボンドですぐに修正が効くのが紙工作の利点ではあるのですが。
 (その代わりブラスほどの瞬着性と強度には欠けますが)

 前作と同様に「ボイラーバンドの位置決めがユーザー任せな点」「一部パーツのスクラッチを要求される点が明記されていない」のはややビギナーには不親切なところではあります。

 さて、次回以降は小技中心の工作が始まりますw