光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ワールド工芸の「TMC400A」

2020-11-29 05:15:07 | 車両・ディーゼル機関車
 今回は積みキットではなく、最近になって入手したモデルのキットメイク(要するに「素組み」)です。

 物はワールド工芸のマルチマテリアルキットのひとつ「TMC400A」モーターカーです。
 これの入手に際しては少なからず行きつけの店のご店主にお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます(汗)

 このタイプのABSとエッチングパーツの組み合わせのモデルは以前、弘南鉄道のED22 1を作った事があります。
 プラの車体に手すり類をエッチングパーツで組み付ける事でオールプラのモデルよりも好ましい細密感を出せるモデルでした。

 なので今回もそういうキットだろうと思った掛かったのですが、これが良くも悪くも大違いでした。
 何しろエッチングパーツこそ一枚板に全パーツが収まっているのに、ここのパーツが小さくて細かい!
 しかもそれらの手すり類を組み付けるには0・5ミリ径のドリル刃が必要ときます(汗)

 なのでED22よりも小型の機関車でありながら以外に手こずる組み立てでした。
 まあ、これは私の手が大きくて細かいパーツの取り付けに向いていないという事情も少なからず絡んでいます(大汗)

 順番が前後しますが、カラーリングは特に実車のカラーに拘らず横須賀線アイボリーをベースに手すり類を白、下回りを黒で纏めました。
 工程の煩雑さを防ぐために各パーツは前もって塗装してから組み立てています。今回はやっていないのですがボディにウエザリングをするなら組み立て前にやっておいた方がいい気がします。
 車体が小型なので手すりなどを付けてからだとかなり手間取るのではないでしょうか?

 ある程度形になって来ると、この種のモーターカー系の他社モデルに比べて相当な細密感があります。

 なお、このキットは動力は既にシャシに組み込み済みなのは有難いポイントでした。
 走りについては2軸の片側1軸にギアをつなげ、床下に鎮座したコアレスモーターで駆動する形式です。
 これらの動力装置は床板と一体の構造で「モータも床下にぶら下げる」という昔のNゲージからすると想像もできない構造になっています。

 動力の構造こそシンプルですがモータ自体がが小さいせいか、繊細なスローを効かせる走りは少し荷が重いようです。
 同じコアレス仕様でもKATOのチビ電の様に大きなモーターであればもう少しスローは効くのでしょうが、今回のTMCは聊かラビットスタート気味で独楽鼠のような走りになりがちでした。
 (但し動力の個体差でスムーズの走れるのもあるかもしれません)

 ところで、このキットを組み立ててみてふと思った事があるのですがそれについては近いうちに。

ビル街の屋上のアクセントのはなし

2020-11-28 05:11:40 | ストラクチャー
 先日来、モジュールの改修と並行してメインのレイアウトの電気街の改修もすすめているところです。
 特にNゲージスケールの場合、ビルが立ち並ぶシチュエーションであっても「街並みを上から見下ろす様な」眺め方になる事は多いものですが、その眼で見ると気になるのがあまりに画一的すぎる屋上の造作です。
 (次に気になるのが非常階段の有無ですがw)

 特にGM、TOMIXなどで顕著なのですが「屋上に手すりもなければタンクや水槽類の扱いはぞんざい、どこのビルにもあるエアコン室外機は最初から考慮されていない」要するに「ただのテーブルにしか見えない屋上」というのは結構目立つ物ですし、味気ないものでもあります。
 「せめて手すりだけでもどうにかしたい」とは思うのですが、別パーツとしての手すりは津川辺りの「透明塩ビ板に印刷したタイプ」くらいしかなく、TOMIXのラウンドビル用の手すりはパーツとして使いではあるものの如何せん量が少ないのです。
 あとGMの商業ビルにも手すりパーツはあるものの形状が一般的でない問題が汗

 それでも少ないパーツをやりくりしてそれなりに個性を出してみようとは試みでいるのですが、未だに全体の半分くらいしか進んでいません。
 今回久しぶりに改修に踏み切ったのは、先日甲府モデルから出たレーザーカッター打ち抜きの手すりパーツを見つけたからです。

 単品の手すりパーツとしてはそこそこ立体感もあり(少し立体感が強い感じもありますが)素材が紙なので適当にカットして使うには勝手もいいパーツです。
 さっそくテーブル状態だったGM中型駅舎(ベースの電気店)の屋上に使ってみましたが「柵の隙間を通して向こうが透けて見える」効果は大きいものがあります。
 後はジオタウンの余剰パーツの継電器ボックスや自作のエアコンユニットを並べてそれなりに格好を付けます。

 これだけで上から見た時のビル街の装いが変わって見えるのは(作り手のひいき目も多分にありますが)やはり大したものです。

NewDaysの鉄コレから「クハ103仙石線仕様」

2020-11-26 05:09:41 | 車輌・電車
 先日入手したNewDaysの鉄コレから。

 今回は仙石線仕様のクハ103から。
 この間仙石線ネタや103系ネタでも取り上げましたが、旧国の改造車ばかりの仙石線にようやく(?)新世代の103系が入線したのは昭和54年頃のこと。
 最初のうちは普通にオレンジとかライトブルーだったのが徐々に派手な帯やカラーリングの車両が増えだし、JRの支線というよりもどこかの地方私鉄みたいなノリのイメージになりました。
 1M化された105系も白地に赤と青の帯という派手さでしたし。

 今回の鉄コレで出たのはクリーム地にツートンの青の帯という比較的大人しい方のカラーリングの奴です。
 まあ、これでも地方私鉄っぽい印象は変わらないですが(仙石線自体元々は国鉄に買収された地方私鉄ではあります)

 この製品では先頭部の窓が2連サッシになっているのが目を惹きます。
 仙石線の103系はラウンドハウスから「タイプ」と呼ばれる4連が出ているのですが実車と異なり前面窓は普通の103系と同じ3連サッシなのです。

 なので一応「正調の仙石線103系」の顔になっているのが売りといえましょう。
 窓周りだけの違いなのに印象がまるで違って見える視覚のマジックを堪能するにはこの先頭車は適当なセレクトと思いますw

 それにしても仙石線は普通に通勤電車が走る路線なのに、個性的なカラーリング及び改造の編成が多いですね。

モデラーとコレクター、そして運転派のはなし

2020-11-25 05:06:10 | 思いつくままに・考察
 先週書いた「中古モデルを買ってふと思ったこと」のはなしの続きです。

 かねて当ブログでも何度か書いていますが、鉄道模型の趣味には「モデラー」と「コレクター」という二つの方向性がありました。

 日本における鉄道模型趣味が元々「欲しいモデルを自分で組み立てる」というモデラーの立場からスタートしているせいか、「(製品化された)欲しい車両を集める」というコレクターの立場というか視点が特に専門誌なんかでは薄い印象があります。
 コレクター視点の定着にはむしろネットやSNSの普及に伴うコレクター自身が情報を発信できる機会の登場と横のつながりの広がりを作り始めた事が大きいと思います。これも今世紀に特に顕著な傾向です。

 一方で今世紀に入ってからのもうひとつの顕著な変化として「レンタルレイアウトの登場と普及」による新しいタイプの「走行派」とでもいう方向性が台頭してきたことが挙げられると思います。
 うちの近所で立て続けにレンタルレイアウトが登場し、田舎中の田舎と思っていた私の故郷にまで新規にレンタルレイアウトが登場している事実。

 これまで自宅のお座敷運転か、個人のレイアウトでしか走らせる機会がなかった層がレンタルレイアウトという「陽の当たる場所で自慢の車両を走らせることができる」という楽しみ方が提案された事。
 考えてみればこれは鉄道模型の趣味にとってコロンブスの卵というかコペルニクス的な転換を得たということかもしれません。
 何故と言って「これまで飾るか眺めるかするしかなかった模型たちを広いスペースで思いっきり走らせることができる」或いは「自分が丹精込めてメイキングしたモデルを檜舞台に立たせることができる」快感は前世紀までは余り存在していなかったものと思うからです。

 (あと、それを「周りに見せびらかすことができる」とか私みたいに「人の走らせる列車をのんきに眺めるだけ」という楽しみ方もあったりするのですが。実はこれだって昔を思えばかなり凄い事なのです)

 同じ事は既にレイアウトを持っている層でも言える事で「自分が普段走らせているのと違う環境で同じ列車を走らせられる」というのは結構楽しいものですし。

 私の行きつけのショップみたいに「買ったそばから即運転できるレイアウト併設型ショップ」なんかはまさにその理想形ですが「旅行のついでに走らせられる」とか「お茶でも飲んだついでに(以下略)」なんてのまで出てくると走らせるテツドウモケイの楽しみ方というのが更に広がる訳です。これはある意味インドアだったテツドウモケイのアウトドア化への第一歩と言えるかもしれません。

 してみると「モデラー」「コレクター」と重なり合いながら、或いはそれとはまったく別個な鉄道模型趣味として「走行派」の占める比重が徐々に広がっているのを感じます。
 (尤も昨今のコロナ禍のおかげでレンタルレイアウト自体がかなり制限されつつある現状があるので、この方向が今後どうなるかがかなり気になるのですが)

みにちゅあーとの「ビルC 」に燃えたはなし(笑)

2020-11-24 05:03:16 | ストラクチャー

みにちゅあーとの積みキットの消化・・・と言いたいところですが、実を言いますと今回のはわざわざ新品を注文したものです。
 ものは組み立て難易度が★5つ満点の★4つという「ビルC」

 実はさんけいさんのHPで作例写真を見ていてつい「これは欲しい!」と思えるキットだったので、即注文を入れたというネットの衝動買いの典型みたいな買い方になりました(汗)
 このキットのどこに魅力を感じたか、それはビルの側面にあります。

 このビルは個人オーナーが1,2階を自宅兼店舗、3階以上を貸家か貸事務所にしているという想定の建物らしいのですがそのために側面に外階段が付いているのです。
 従来鉄道模型用のストラクチャーで側面にこれほど目立つ特徴のあるビルというのは殆どありません。
 (それどころか非常階段ひとつない様なビルが大半です)

 ビル街の中に挟み込むような使い方では様になりませんが、駅前の商店や住宅などの低層の建物に混ぜたり広場に側面を見せる様なシチュエーションだとかなり生き生きして見える建物だと思いました。
 事実、作例写真を観ているだけで「このビルをうちのレイアウトのどこにねじ込もうか」とか考えていた私がいる訳で(笑)

 製作ですが流石に★4つのキットだけに「箱を作ってはいおしまい」なんて訳にはいきません。
 前面や反対側面は呆れる位に特徴の薄い壁面なのですが、外階段と各階出入口のあるフロアはなかなかに作り出があり、面倒なのと楽しいのが混ぜこぜになった独特の感覚を堪能しました(爆笑)

 因みにこのビルの一階店舗は何と「お豆腐屋さん」でして店内の水槽やら陳列棚やらも組み立てられるようになっています(でもそれならバケツや大型のかまども欲しかったw)
 ある意味こちらの方が一番の難物かもしれませんが、何ならたまにキーホルダーで見かけることのある「某豆腐屋さんのAE86のNゲージサイズミニカー」が使えるかもしれません。

 さて、できあがったビルですが予想に違わず、風景の中で抜群の存在感を見せます。
 「外階段のあるビル」なんて街中で見かけてもどうという事無く見流されてしまう建物のはずですが、それが殊、ジオラマの風景の中に配置されると風景のリアリティが格段に向上するのが実感できました。

 しかもさんけいのキットの美点のひとつ「どの方向から見てもそこそこ様になる」はこのキットでも同様で裏側には2階部分だけ庇の付いたベランダが装備されています。
 (実はこの点も「1,2階がオーナー住宅」と思わせる重要な特徴になっているのですが)

 ペーパーキットとしては3千円以上する(しかもほぼ同額のジオコレ、ジオタウンなんかと違い自分で作る手間が要る)のですが満足度が極めて高いキットですし、個人的にはお勧めしたいアイテムと思います。

今月の入線車・鉄コレの「JR103系東海色更新車」

2020-11-22 05:49:04 | 車輌・電車
 先日発掘した中古モデルから



 以前、NewDaysのJRE鉄コレで川越線仕様の103系2000番代の話を書いた事があります。
 そこではクーラーユニットを屋根上に二つ搭載した独特な重厚感のある車体に琴線を動かされたと書いたのですが、似た様な仕様の103系がJR東海からも出ていることを忘れていました。

こちらは名古屋で走っていた103系をJR東海カラーに変更した物ですが、ベース車が分散クーラーなので川越線仕様に近い独特な重装感が感じられます。
 その103系ですが、これがまた鉄コレでリリースされていた事を知らなかったのです(恥)

 それを知ったのがつい先日久しぶりに中古ショップを覗いた時でした。
 件の103系の鉄コレの中古が店頭に並んでいたのを見た時には結構驚きました。

 こちらは初期の前面窓が大きい方の仕様ですが東海カラーの2トーン帯の入ったカラーリングは地味ながらも結構好きになれるイメージです。
 セットは4連ですが片側がクモハ103、中間車がサハ103なのでやろうと思えば3連での運用も可能と思います。レイアウトで使うにはこれも有難いポイントだったりします。

 因みにこの鉄コレ、他に二つの編成も同梱された8両セット。
 しかも各車両がパンタ、車輪、カプラーをN化しており、動力車も2両ついているのに1両辺り1000円というバーゲン価格。
 これは嬉しかったのですが、複雑な気分だったのはこの手の中古を入手した時に共通した感情です。

 なお、同時入線した他の2編成については次の機会に紹介したいと思います。

「鉄道模型 少年時代」のはなし2

2020-11-21 05:47:03 | 書籍
 先日、鉄道模型少年時代のレールクリーナーの話を書きましたが、肝心の本誌のことを書く機会を逸しておりました(汗)

 本誌が出ていた頃は毎週買うだけの資力と根性(と置き場所)がなかったので通しで読むことができなかったのですが、先日クリーナーと一緒に本誌を数冊買うことができ何冊か通しで読むことができました。

 だいぶ前に創刊号を買った時にも書いたのですが本誌で楽しいのは「あこがれの鉄道模型」のコーナー。
 第一回が鉄道博物館でしたが、今回入手したシリーズでは東武博物館、ゆめまち観音、昭和幻燈館などが掲載されていました。
「テツドウモケイのアミューズメント」のガイドを纏った形で連載しているシリーズはあまりないだけに、ここだけ纏めた一冊が欲しいと改めて思います。

 ジオラマグレードアップ講座も面白かった部分です。
 本誌のサイズはA4横とじで厚さも20ページとパンフレット並なのですが、それだけに「机の上に広げて記事を見ながら工作を実行できる」メリットもあります。
 記事の内容自体も字が大きく写真を豊富に使っており、失敗例を付けたりと具体的で後々使えそうです。

 (今思ったのですがLets Play LAYOUTがこういう構成だったらもっと使える一冊になっていたのではないかと)

 「少年時代」は実際に全巻を揃えた「週刊SL鉄道模型」の本誌よりも鉄道模型ファン向けの内容で個人的には読み甲斐のある内容と思いました。
 本誌だけ通しで読みたいと改めて思うのですがなかなか難しいですね。
 (中古ショップ店頭で見かけるのはバラの付録付き、または「ワゴンの荷台を満杯にするボリュームの未組み立て全巻セット」の場合が多いですし)

 今回買った他の号の付録は「ベースボード一式」
 これが欲しくて購入したので本誌の方がおまけに近いです。
「SL〜」の時には別個にベースを作ったので宙に浮いていたアイテムでしたが、A4サイズながら水平が取れていて頑丈、ボルトで拡張、分解も自在なのでミニジオラマ台とか模型用の撮影台に好適なので見つけたら買う様にしています。

中古モデルを買ってふと思ったこと

2020-11-19 05:40:25 | 思いつくままに・考察
 先日訪れた中古ショップで久しぶりにとある鉄コレの中古を入手しました(何かについてはいずれ触れる機会もあるかと思います)
 その折にふと思った事から。

 今回入手した鉄コレはいわゆる「Nゲージ化した」アイテム。
 元々の鉄コレは「無動力でプラスチック製の車輪、大雑把な造形のパンタグラフが付いている」ものです。
 実質的にモデルとしての見どころは車体と台車枠のみといっていい(それでもデスクトップで飾るには十分な仕様ですが)代物と言えます。
 Nゲージ化というのは後付けのパーツで車輪を金属化しパンタグラフもTOMIXのASSY品をあてがい、必要とあれば専用のユニットを仕込んで動力化した仕様の事です。

 もともとこの手の鉄コレの中古は本格的な完成品のテツドウモケイに比べると安価な事が多いのですが、例えば同じ鉄コレでもシークレットだったり特別な仕様だったりするととんでもないプレミア価格で並んでいる事も結構あります。
 一方でNゲージ化されたモデルはノーマルに比べると明らかにグレードアップ品になっているのに拘わらず、異様なほどに安いモデルに当たる事もしばしばなのです。
 実は同じ事はGMのキットメイク品でも言える事でして、作り手の腕の違いを別としてもこれまた他に比べて異様な安価であることが多いものです。

 ここで思ったのは安価である基準が「オリジナルの製品に手を加えている点」である点にあります。
 同じメーカーの同じモデルでも「購入した時の状態そのままであるモデル(後付けパーツやレタリングも含めて)」の方が高価になっている事。

 これは売る側が完全な「コレクター視点」で製品を扱っている事でもあります。

 私の様な側からすれば「入線させて即走らせられるモデルが安価に入手できる」というのは大いに有難いものですし「自分とは別な観点で手を加えられているモデルの魅力」というのもそれなりに感じるところですから、こうした風潮にとやかく言う筋はないとは思います。ですがそれでもやっぱり釈然としないものもあるのも確かです。
 なぜって、吊るしの状態の飾り物モデルよりはディテールアップされて且つ自走できるモデルの方がプライオリティは高いはずですから。

 それでもこれが都会の専門店とかだったらマニアックに手が加えられ、キットメイクでもきちんと仕上げられているモデルなんかはそれなりに評価の対象としてプレミア価格になるケースもあるのかもしれません(むしろそういうのはショップよりもネットオークションの方が盛んかもしれない)そういうモデラー視点での中古モデルの流通というのは特に田舎ではなかなかお目に掛かれない価値観ではあります。
(まあ、地方では「そういう視点が通用するくらいの凄腕作品自体が少ない」という現実もありますが)

 そもそもこんな事を考えるのも「地方なんかでもコンスタントに中古のテツドウモケイが手に入る様になった」からな訳で、この手のショップが絶無だった昔と比べれば良い時代であるのも確かです。
 
 で、更に話を進めるなら「入線させて即走らせられるモデルが安価に入手できる」という感想が成立するくらい鉄道模型の趣味が(知らず知らずのうちに)多様化している点にも気づかされるわけです。
 なぜってこういうのは昔だったら「買ってすぐって、一体どこで走らせるの?」という話になりますから。
 そこに今世紀に入ってからの鉄道模型趣味の変化の一端があると思うのですが、それについては次の機会に。

ク5000と「脱獄12時間」

2020-11-18 05:38:20 | 車両・客車・貨車

 数年前にCSで観たアクションドラマ「ゴールドアイ」(昭和45年 日本テレビ 東映)の一編に「脱獄12時間」というのがありまして、東京の警察を脱走したふたりの容疑者が、車を乗り継いで神戸に向かうという話がありました。
 ストーリーでは、東名高速道路で検問に引っかかりそうになった二人は車を乗り捨て、跨線橋の上からたまたま通りがかった貨物列車に飛び降り、そのまま逃走を続けるのですが、

 その貨物列車というのが「蒸気機関車が牽引する自動車運搬列車」でして二人はそのまま積み荷の車(70年式の二代目パプリカ)に乗り込み一夜を明かすという展開。
 このシチュエーション自体結構無理がありそうですし、第一蒸気機関車が自動車をカバーなしで運ぶかどうかにも少なからず疑問があるのですが(目的地に着く頃には煤煙で真っ黒になっていそうですし)
 ドラマでは貨車の場面はセットで表現していますが、積み荷の車の外側に手すりがある所から見て作り手がク5000を念頭に置いていたのは間違いないと思います。

 ところで、先日お邪魔した鉄道民宿の中古の戦利品でKATOのク5000を2両増備する事が出来ました。
 これまでの増備分と合わせるとKATOだけで7両、ナインスケールを含めると12両になり、レイアウト上で走らせるには不満のない長さになります。
 私の調べた範囲ではク5000の専用列車の牽引機はEF65、EH10、EF15、EF60などの電気機関車ばかりなのですが、ドラマの展開が展開ですし(笑)ここは蒸機に牽かせたク5000の編成というのをやってみたくなります。

 検索した写真では混合貨物でD52の牽引例(但し空荷)がある様ですが、今回の運転でもこの冬に入線したワールド工芸のD52があるのが好都合。
 ク5000ばかりの編成だとこれくらいの巨人機でないと見た目のバランスの点でも様にならない(あるいは重連とか)感じもします。
 後買いしたKATOの現行モデルのク5000用のカバー付き自動車を積み込ませ、前後にヨ5000、6000を挟めばそれっぽい編成の出来上がりです。

 レイアウト上の直線区間を走らせると長身のク5000の連なりはなかなか画になります。
 こればっかりは3,4両の編成では感じにくい迫力で、通過を眺めるのが楽しくなりました。

 ここまで編成を延ばすのに6年以上かかりましたが何事もこつこつとやってみるものですね(笑)
 ところで、今回の中古のク5000はどちらもクラウン6台を搭載している仕様でして、都合12台のクラウン(それも40年前のMS80)が大量に揃ったのですがそれらの使い道については次の機会に。

みにちゅあーとの「看板建築B」

2020-11-17 05:33:10 | ストラクチャー
 先日の積みキット消化ネタから。

 今回紹介するのは「看板建築B」です.


 看板建築自体は古くはGMのキットとして、後にジオコレやジオタウンでも製品化されている定番商品です。
 ただ、それらのいずれもが田舎か下町の町屋をベースにファザードを取り付けたタイプで並べると些か単調な感じもしていました。

 今回製作したものはいわゆるむしこ造の商家にファザードを後付けしたという趣で、いわゆる「小京都の街並み」にでもありそうな微妙に古い感じ(もっと言うと取ってつけた様なちぐはぐなリニューアル臭さとでも言いましょうか)です。

 そのせいか、前に作ったたばこ屋よりもファザードが低く、並べるとややちぐはぐな感じがします。

 ですがファザード部分の作りが違うために普通の商家を作っている時よりも変化があって楽しかったのも確かです。看板は田舎ででも見そうな電気屋さんのそれです。
 こうして見るとNゲージストラクチャーの看板建築もかなりのバリエーションが充実してきています。

 昔のレイアウトみたいに同じ形状の店が一列に並ぶ「お店の団地」みたいな状態から、お気に入りのストラクチャーを並べた自分だけの商店街みたいな町並みが構成できるようになったのは凄い事だと思いますが、それに関してはいずれ項を改めて書きたいと思います。

ミニトリックスFMタイプディーゼル機関車

2020-11-15 05:02:22 | 車両・ディーゼル機関車
 この間の帰省の折に入手した外国型の中古モデルから。


 ミニトリックス製のFMタイプの入替用DL(らしい)です。
 生憎アメリカ型に疎いので、実車についての知識が皆無なのですが、店頭で見た時に「DD14を寸詰まりにしたような」スタイルが気に入り(しかもお値段が2千円だった汗)手を出してしまいました。
 (因みにFM社製の1000PSエンジンを搭載した入替機らしい。スペック上はDD13の後期型並みのレベルです)


 DD14はマイクロから出ているのですが、ロータリー部が機関車と一体になってしまっているので機関車単体で使えないという弱点がありましたが、本当は機関車単体でも使ってみたかったので似た形態のこういう機関車は外国型であっても食指が動きます(汗)


 但しデザインは武骨ながら外見の迫力はDD14よりも上だとは思います。
 私鉄線や専用線なんかでホキとか牽かせても様になりそうな形態ですね。
 尤も、前面にベルをぶら下げているのがいかにもアメリカ型という風情ですが。
 
 手すりは金属製の別パーツらしくプラ製よりも細身なのが細密感を高めていて好印象です。
 プラ車体でも効果的な部分に金属を用いるという、適材適所な素材の選択は模型としては大事な事のように感じます。

 恐らくは40年以上前のモデルと思われるのですが、走行性はそこそこスムーズでヘッドライトも点灯しますしミニカーブ(140R)もしっかりクリアしてくれます。


 これが安かった理由はおそらくですが「カプラーがKATOカプラーになっていたから」ではないかと思います。他に問題も見つけられませんでしたし。
 実車はかなり大きそうな機関車と思うのですが、160分の1なので150分の1のミニSLレイアウトの棚幡線辺りでは「ちょうどいいサイズの主力機関車」としても活躍してくれそうですが、その前にKATOカプラーを組み込んだ貨車の控車が必要ですね。

みにちゅあーとの「蔵」

2020-11-14 05:00:48 | ストラクチャー
 みにちゅあーとの積みキット消化ネタ。

 今回は「蔵」です。先日来増えている小京都風商家の繋がりですが、実際田舎か小京都風地方都市或いは川越風商家街でもなければこれを見かける事もめっきり少なくなりました。

 今回のキットは窓もなければ入口も一箇所だけ。
 なので壁と屋根を貼り合わせるだけという「みにちゅあーと」らしからぬイージーさが特徴です。普通の商家なら実制作時間1、2時間かかるところがこの蔵ばかりは30分もかかりませんでした。

 なお、みにちゅあーとらしいのは壁面が白壁となまこ壁の灰色地が別パーツ化され貼り合わせるだけで見た目の良い壁面が作れることです。倉のキットはGMのもありますがプラゆえに塗り分けのみでなまこ壁を表現しなければならないのに比べるとイージーかつ効果的なアドバンテージと思います。

 但し、建物としては倉単体でポツンと立っていても全く様にならないというのも特徴です(笑)
 最低農家や商家と連なっていないとあまり使えません。
 ですが、家々の裏側が連なる様な線路沿いの風景の中では白壁の倉は良いアクセントになります。

「終電車の死美人」と72系のはなし

2020-11-12 05:55:22 | 映画・テレビ
 「鉄道の日があるから」と言う事もあるのでしょうが、ここ数年毎年10月になるとCSのどれかのチャンネルで「鉄道特集」が組まれています。

 時には昭和の列車の8ミリコレクションの一挙放送だったり、時には海外の鉄道模型番組が一挙放送されることもあったりするのですが、今年は東映チャンネルで鉄道映画特集が組まれました。

 今回も「真紅の動輪」をはじめレアな映画が掛かったり、過去作のHD、4Kリマスター版が入っていたりでそれだけでも面白いのですが、今回紹介するのは直接特集に入っていないものの個人的に興味を持った一作が掛かっていたのでそれを紹介したいと思います。

 その名も「終電車の死美人」(昭和30年 東映)という見るからに鉄道ものというタイトル。

 本作はのちにシリーズ化された「警視庁物語」のパイロット作的意味合いの作品でテレビの「特別機動捜査隊」「特捜最前線」の雛形ともなった物です。
・・・などという御託は置いておいて、

 本作が私の目をひいたのは「昭和30年当時の終電車」が事件の舞台となっている事です。

 ある雨の夜、三鷹行きの最終列車の車内で女性の刺殺体が発見され、現場に召集された警視庁捜査一課の面々が丹念な捜査の積み重ねで犯人を追ってゆくというのが大まかなストーリー。

 OPから「土砂降りの雨の中、昭和30年当時の有楽町駅で終電車に向かう乗客たちが表通りから改札口、階段の上り口まで駆けてゆくパノラマをワンカットで見せる」という荒技でまず私をワクワクさせます。
 (おそらく実際の終電の後に駅前に撮影用のレールを敷いたうえでエキストラを大量に集めて撮影されたものと思われます)

 こんな調子で新宿、吉祥寺の駅を通過し終点の三鷹駅構内や駅前風景などが「リアルタイムの昭和30年風景」として活写されているのがこの映画の(わたし的に)肝のひとつ。
 三鷹駅などはホームの支柱も木製、地上駅舎でホームから改札まで数メートルもないことがわかったりします。
(あとは入り口にでかでかと「三鷹銀座」の看板アーチが目立ちまくる当時の駅前風景もなかなかのものでしたが)

 ですがそれ以上に魅力を感じるのが「当時、第一線で現役バリバリだった頃の72系電車の描写」!

 当時のことですから、もちろん車体は茶色。国電が山手線でも中央線でも同じ色だった時代です。
 しかも犯行が車内で行われますから当然「あの頃の72系の車内」もバンバン出てきます(笑)
 当時の72系は三段窓で内装も木目丸出し、吊革と別にドア付近の通路に支柱のような捕まり棒がそそり立つ車内風景が存分に拝めます。車端部の「木箱に入った剥き出しの消火器」に至るまであの頃の国電の車内を堪能するには十分な映像でした。
(普通の映画では出てこないローアングルも多く、また現場検証が車庫の中に引き込まれた車両というのも面白い。時期的に桜木町事故のあと、旧63系が火災対策の改修を終え、新製された半鋼製仕様が一通り出回った時期、また全金仕様の920番台が登場する直前のタイミングのようです)

 雨の日の設定なので走行シーンでは「やたら早く動くワイパーが目立つ運転席風景」も見られますし。

 「ホームの端から線路伝いに逃走した犯人が踏切番に目撃される」なんて展開も昭和30年代テイスト全開ですね。
 因みに本作がわたし的に魅力的なのは実は冒頭の20分ほど、あと中盤に出てくる新宿駅構内のシーンくらい。あとの時間はひたすらに地味な捜査過程の描写に付き合わされる事になります(笑)

 さて、本作の主役である「茶色の73系」は私もTOMIXとGMの中古を入線させていますが、本作を観てからモデルを改めて手に取ってみるとなんだか感慨深いものがあります。実車に乗った事もないのにw

 なお、劇中に登場する72系はヘッドライトが埋め込み式でないタイプで上の写真の可部線仕様にごく近いイメージです。

 蛇足ながら本作の出演は宇佐美淳、山形勲、花澤徳衛など70年代以降は老け役の敵役が多くなるメンツが揃い、東映らしからぬ地味な配役を揃っています。
(わたし的には東宝特撮のイメージが強い伊藤久哉が刑事役というのがわりと新鮮でしたが)
その辺り実録捜査物の雰囲気を濃厚にさせていますが、後半の捜査の展開はとにかく地味で今どきのドラマのテンポに慣れた人には少し辛いかもしれません。ただ、クライマックスで犯人役の南原宏二が警官隊に追いつめられるシーンのサスペンスは追われる者の切迫感の描写が印象に残ります。

 生憎その辺の展開に鉄道シーンは殆ど絡んできませんが

趣味の原点を振り返る61「Nゲージとトミカ」のはなし

2020-11-11 17:52:56 | 趣味の原点をふり返る
趣味の原点を振り返るネタです。

 私が鉄道模型の趣味に入ったのは昭和50年の春。
 ですがそれより以前、昭和47年頃から現在まで続いているもう一つの趣味がトミカを中心としたミニカーです。どちらもミニチュアという共通点はありますが、実はトミカをやっていた事が鉄道模型の趣味の方向性に大きく影響している気がします。

 これは最近押し入れの整理をしていて出てきたトミカのカタログ。
 確か10年くらい前に復刻された1973年と1975年版のものです

 カタログの前半がミニカーのラインナップなのは当然ですが、当時私をワクワクさせたのは裏表紙のパノラマでした。

 今でもその残渣は残っているのですが、当時のトミカは早い段階からミニカー単体だけでなく建物やアクセサリを加えて擬似的なジオラマを楽しむ方向が推されていました。
 ガソリンスタンドとか警察署、立体駐車場なんかは誰でも思いつくでしょうが、これらのラインナップには一般住宅やドライブイン、フェリーやクレーンといったミニカーとのつながりの薄い一般建造物も並んでいました。

 それらは単体だと別にどうと言う事もない設備であり建物ですが、そこにミニカーが組み合わされる事で建物が生き生きして見えるのは勿論、ミニカーまでもが生き生きして見えたものです。これこそが背景と主体の相乗効果という奴だったと思います。

 実はこうした傾向はトミカが最初というわけではなくかねてマッチボックスやホットウィールなんかも形は違え似た様な趣向が見られていました(ガソリンスタンドなどの建物やトミカマップよりも本格的なジオラママットなど)

 幼少時にこういうのを見てから鉄道模型のレイアウトという概念に触れたのですから、私が鉄道模型を始めた時レイアウトを志向したのは当然ですし、レイアウトをやりやすいNゲージに目が向いたのは当然だったのかもしれません。

 鉄道模型の趣味に入った初めの頃、私を燃えさせたのはKATOやTOMIXのカタログを飾るレイアウトの写真でしたが、こうしたミニチュア風景の凝縮感と列車の模型との相乗効果という奴はそれこそトミカのカタログの裏表紙のパノラマと共通する何かを感じさせます。

 トミーが鉄道模型に参入したのはトミカとほぼ同時期、バックマンの製品を扱い始めてからですが、前にも書いた様にバックマンは鉄道と関係ない一般建物やアクセサリを多数ラインナップしていました。
 上述のマッチボックスなどの動向と合わせて、刺激を受けたトミーが自社のミニカーや鉄道模型もジオラマ、レイアウト志向に向いたのは当然かもしれません。

(これより前にスタートしたプラレールはシステム性では優れていましたが、情景の創生という点では駅などの鉄道施設に比べて一般建物には割合冷淡でした。今もその傾向は基本変わっていません)

 今回発掘したカタログを眺めていると自分の趣味の指向性への影響が大きかったことが再認識されました。

 なのは良いのですが、トミカの建物類は小学生には高過ぎたのも確かで、当時持っていたのは料金所と「グリーンスタンプを貯めて手に入れた」パーキング、そして「30円貯金を半年くらい続けて買うことができた」トミカビル(デラックスでない安い方)の3軒のみでしたがw

鉄道民宿とTOMIXのマンション

2020-11-10 05:50:23 | ストラクチャー

 このコロナ禍の影響か、鉄道模型関連のホビーライフも若干の変化を感じさせられることがあります。
 行きつけだった鉄道カフェは喫茶としては休業中ですが、そこのオリジナルキットのリリースは活況を呈しているようですし。

 そしてこの冬以来ご無沙汰だった鉄道民宿ですが、近年中古モデルの扱いにも力が入っているとの由。
 という訳で先日半年ぶり位にお邪魔しました。

 お目当ては前にも紹介したマイクロの417系だったのですが、嬉しかったのがストラクチャー類が充実していた事。

 実は現住地に限らず故郷なんかでもそうなのですが一般的な中古ショップでストラクチャー類の中古に当たる確率というのは案外に少ないのです。
 (まあ、都会でも基本同じ傾向ですがあちらは何といっても分母が大きい)
 そのくせたまに出物があるとよほど特殊なモデルでもない限り、ストラクチャーの中古は車両の比べると安価な傾向があります。
 中にはレイアウトばらしで発生した様なのもありますし、逆にお座敷運転の点景として使われていた様なのもあります。

 また、車両と違い塗装がされていたり、キットバッシュや改造が施されたモデルに当たる事もあるのですが、そういうモデルはびっくりするほど派手に手を加えられている事も多いものです。
 最初はお目当ての417系だけ買って帰るつもりだったのですが、気が付いてみるとそれ以上の容積の買い物で予想外の散財をやらかす羽目に(とは言っても車両別で二千円くらい)なりました。
(容積が大きい=大型の建物モデルという意味ですけれどw)

 購入したのはTOMIXのマンション2棟とガソリンスタンド一軒。前ユーザーが屋上と非常階段の一部に塗装をしていた事が安さの理由の様な気もします。
 どちらもプレーンで癖のないデザインとシステム模型ならではの拡張性がウリです。


 製品のマンションは5階建てですが中間階を組み合わせればこの組み合わせで最大8階建て+2階建てが可能。今回2棟買ったのも「中間階をつぎ足しして高くする」目論見があったからです。

 これに以前からレイアウトの隅っこに鎮座している14階建てを組み合わせれば最近の地方都市の駅前近くでよく見かける「マンション街」が一丁上がりです。残った1階と最上階のフロアも2階建てに改造すれば(意外と手間がかかりますが)病院やスタジオ、事務所なんかに転用可能です。

 考えてみれば街中でこの種のマンションが一棟だけ素立ちで建っていても、却ってリアリティが薄い気がしますし。
 (これよりも近代的なタイプであればそういう事もあるのですが、その場合周囲にも同じくらいの高さのホテルやオフィスビルがあるのが普通です)  

 こうしてノーマルの5階建てに対して8階建てに継ぎ足されたマンションはなかなか堂々たる雰囲気を見せます。
 これならモジュールレイアウトは勿論、都市風のものならレイアウトのランドマークとしても使えると思います。

 TOMIXのマンションも一時はあちこちで中古を見かけたものですが、前のユーザーの大半は「お座敷運転の背景代わり」に床の上に置かれる用途だったのではないかと思います。
 同じTOMIXの総合ビルよりも一般的な形状ですしお座敷ならば結構ランドマーク的な存在感を見せる建物ですし。