光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

鉄道ミステリとNゲージ・その40「急行しろやま」

2024-05-30 05:16:02 | 書籍
 今回は久しぶりに鉄道ミステリと鉄道模型ネタから

 今回は徳間書店刊「犯罪交差点」所収の中町信作「急行しろやま」をば

 ある日、岡山県内を疾走する西鹿児島発大阪行きの急行「しろやま」から一人の男が転落死しているのが発見された。
男は広島から乗車した東京の教科書出版社の部長だったが、死体の頸部に絞められた跡があった事から殺人事件と断定され地元警察の樋渡、警視庁の津村の両刑事が捜査を始める。

 やがて捜査線上に被害者の部下の係長が浮かび上がるが、彼には犯行の前後には府中市の中学校にセールスに出かけていたというアリバイがあった―


 というのが大まかなストーリーです。
 作者が教科書の出版社に勤務していた経験があったとの事で出版社の内幕描写にはかなり力が入っており、当初は被害者の殺害動機も会社の労働争議に絡む軋轢が想定されていたりします(これ以上書くとネタバレになりそうですが)

 トリックの中心は例によって時刻表利用のアリバイですが、トリックの中心となる核は鉄道とは別な部分にあるので今でもそれなりに通用はしそうです(今ならアリバイよりも話題作りの豆知識のレベルだと思いますが)

 さて、本作に登場する「しろやま号」ですが、大阪~西鹿児島間を行き来していた寝台急行との事です。
 運行期間が昭和38年~47年のごく短い期間でしたが10系の寝台車とスハ43系旧客の組み合わせでスタートし、後期になるほど10系の比率が上がってゆく編成になっている様です(最終期には旧客は13両編成の1両だけになる)

 本作が書かれた当時(昭和44年)の牽引機はEF58、EF30、ED72、DD51がリレーしていた模様ですが、わたし的には「ED72」に特に惹かれるものがあります。
 いわゆる「鳩胸」と呼ばれる逆スラントノーズの前面はスタイリッシュに感じる上にわたしの故郷や現住地では見かけないデザインですから、これが10系客車を牽いている様を想像するだけでワクワクする訳でして。

 生憎フル編成のしろやまが組めるほど10系を持っていないので適当にショーティ化した編成しかできませんが、EF30やED72の牽く客車急行をレイアウトで走らせるのも愉しかったりします(最後の方はミステリそっちのけのはなしになってしまいました笑)

レンタルレイアウトでHOの試運転(笑)

2024-05-29 05:13:21 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日、2月に続いて今年二度目となるHOゲージのレンタルレイアウト探訪を行いました。
 ただし、今回の訪問の目的は多分に実用上の必要からでして(汗)

 この間の上京でホーンビィのユーロスターの中間車が何両か都合され長編成化が可能にはなったものの、それを走らせるスペースが自宅にはなかったため試運転を兼ねて問題点の洗い出しをしたいというのが直接の目的でした。
 またグランシップでは最近入線著しいHO、16番のモデルを持ち込む予定だったのでそれらのチェックも兼ねています。

 で、帰宅した今、真っ先に思ったこと
 「近所にHOのレンタルレイアウトがあってよかった!!!」

 つまりそれくらいに今回の試運転では様々な問題が露呈したという事だったのですが(大汗)

 まず、先日動力化を完了したPLUMの小湊鉄道キハ200。自宅での運転は直線線路の往復だけだったので気付かなかったのですが、レイアウトのエンドレスを走らせたら「ステップが台車の首振りに干渉して大径カーブでも曲がれない」事実が判明(涙)

 先日入線のホーンビィのファウラークラス2は「フランジが分厚すぎてポイントで干渉しショートと脱線が頻発」(但しこれより新しい1072の方は問題なくクリアしました。同じメーカーでも製造時期が違うと車輪などのディメンションも異なる様です)

 そして問題のユーロスターの10連は「なぜかポイント部分で脱線が頻発」
 
 今回持ち込んだ車両のどれもが何らかの走行上の問題を露呈したのです。

 このうちユーロスターの方は中間車のユニットの連結間隔が物によって異なっていたため短い連結部がポイント部で干渉していた事が判明。急遽エンドレスをクリアできる様に編成順を入れ替えた固定編成化(つまり無暗な中間ユニットの入れ替えをしない)でポイントはともかくエンドレスはクリアできました。
 こうして10連化が成ったユーロスターですが台車の転がりが非常に良いせいもあって、平坦線ならば先頭車の2軸動力のみで十分快走できることも判明。
 あの迫力ある走りを見るとこれが二軸動力で走っているとは思えないほどです。

 また、日本型とはカプラー高が異なるホーンビィのロコについては、ベーカー型なら連結を可能にできる事がこの場で判明して胸を撫で下ろすという一幕も(笑)

 Nゲージでなら自前のレイアウトやお座敷のエンドレスでもこうしたチェックは容易なのですが、HOともなるとある程度の規模のレイアウトを走らせないと走行性はわかりませんし、殊にレンタルレイアウトならばある程度その場で対策を考える事も可能なわけですからHOのレンタルレイアウトの御利益は非常に大きいものがあると思いました。
 わたしにとってHOのレンタルレイアウトはある意味鉄道模型版のニュルブルクリンク(注)みたいな存在になりつつあります。


 (注)ニュルブルクリンク・・・バブルの前後、日本車に高性能車が次々にリリースされた時期、国内のテストコースでは対応しきれなかったためにそれらのテストによく使われていたドイツのサーキットコース。通称「日本のスポーツカーの代理母」とある本で呼ばれてたりして(笑)

モジュール改修2024・その6 TOMIXのマンションと遮光キット

2024-05-28 05:09:10 | モジュール・3
 モジュール改修2024その6です。

 このモジュールに配置される建物の多くに照明を配置してきましたが、実はこの時点でラスボス的な大物が潜んでいました。それも3軒も(汗)
 物はこの趣味を再開した時以来十数年かけて高層化させてきたTOMIXのマンションです。

 元々このアイテムは5階建てですが、3階分の中間階を一階ごとに継ぎ足す事で高層化、あるいは逆に低層化させることのできる優れものです。

 が、一応室内灯を想定してベースに穴を開けているまでは良いとして、壁面の肉が薄い上に成型色が比較的明るい色なので、普通にLEDを仕込むと盛大に漏光してしまう泣き所がありました。

 現に十数年前、クリスマスイルミネーションを試しに仕込んだ時にはあまりの漏光ぶりに思わず萎えてしまい、外からのライトアップで対応した苦い思い出があります(汗)
 正式に対策するならアルミテープなどで内張するのが良いのですが、ここでネックとなるのがパーツの一階ごとに漏光対策しなければならない事でした。
 コスミックのマンションは22階分の壁面が一体パーツだったので対策も一度で済んだのですが、手持ちのTOMIXマンションはトータルで24個のパーツに漏光対策が必要です。

 これではあまりに手間がかかりすぎるので、最初はTOMIXマンションだけは来年のイベント迄工期を先送りする方向で考えていたほどです。

 ところが、今回も意外なところから突破口が見えてきました。

 先日から発売されているKATOの室内灯システム「ジャストプラグ」のシリーズの中に漏光対策用のアイテムが出ていたのです。
 これは遮光用の塗料とパテから成るものですが、塗料は真っ黒なラバー系塗料で厚塗りが効き、パテの方は消灯しているサッシの表現に好適な材質の様でした。
 これなら工期の短縮が可能になるのではと早速購入、試してみる事にします。

 先ずマンションの内壁に遮光塗料を筆塗り。
 この塗料は速乾性で30分もあれば乾くのでその都度LEDを点灯させ、効果を試す事が容易です。流石に一回塗りではまだ漏光しますが2回以上重ね塗りするとどうにかみられるものになりました。
 万一はみ出しても、ラバー系塗料なので乾いてから削り落とすのが容易なのもこのアイテムの美点です。

 アルミテープだったら一階当たり10分か20分はかかるであろう工程ですが、遮光塗料の方は各回パーツ毎に纏め塗りがしやすいので24階分を裏塗するのに1時間+乾燥時間となり工期は大幅に短縮されたと思います。

 パテの方は一見グミみたいな材質ですが遮光性能は高く凹状になっているTOMIXマンションのサッシパーツには有効でした。こちらは一度くっつけてから指で伸ばしてゆくようにしましたが窓の隅に貼り残しが出るのに気を使うものの、これまた工程は思ったよりも早い印象でした(ただし貼り付けた後でも粘着性がいつまでも残っているのでそこに違和感を感じる人もいるかもしれません)

 高層、中層、低層(こちらはマンション管理棟を想定)の計24階分の遮光を施し、LEDの仕込みと配線、再組立てして試験点灯するまでに要した時間はトータル3時間程度(乾燥時間を除く)と思います。
 最初はここだけで10~20時間位はかかると思っていたので、望外のスピード工事となりました。

 点灯させてみると調光器の効果もあってコスミックのそれよりもリアリティのある灯りになってくれたと思います。
 (手前側マンションの中層部に一か所漏光しているところがありますが、ここは塗り忘れです汗 ただ、そのせいで曲がりなりにも遮光塗料の性能はお判り頂けると思いますw)

 「モジュールの本線と旧機関区のレトロ系煉瓦造りの建物の背後に不夜城の如く聳える高層マンションの群れ」というのが今回のテーマだったのですが、ここまでは(出来不出来を別にすれば)まず順調です。

富士宮駅さわやかウォーキングの運転会

2024-05-26 05:50:30 | 旅行・探訪・イベントなど
 今年のGWもやっぱり祝日フル出勤でただの5月第1週になるところ・・・でしたが、5日の日曜日だけは富士宮駅のさわやかウォークのイベントに合わせ、駅のコンコースでクラブの運転会が開催されました。

 クラブでは実はこのひと月前にも豊田市でイベントの鉄道模型展示のオファーがあり、盛況だったそうですがわたし個人は生憎所用が重なり参加できませんでした。ですからわたしにとってはこれが今年最初のクラブの運転会という事でもあります。

 久しぶりに設置されたモジュールレイアウト上を地元身延線の古今の列車を中心に様々な編成が快走します。

 いつものこの種の運転会では親子連れや子供の反応が大きいのですが、殊今回に関しては年配の方のギャラリーが多く、反応も上々。
 この点、いつもとは幾分雰囲気が異なります。
 あと観光客でしょうか、外人さんのギャラリーもいつもより多く感じられたのが特徴的でした(レイアウトには外人さんのお子様の方がストレートに反応するようです)

 せっかく富士宮まだ来たのだからと、富士宮焼きそばを頂きましたが、駅の周囲には食べ物屋が殆ど無く、近接するイオンモールのフードコートのやつを頂きました^_^
 連休を差っ引いても日曜日の昼間のフードコートですから混雑も半端なかったです。

 イベントでは列車が到着するたびに多くの乗客が乗降しましたが、それらの降りて来るお客様も鉄道模型に目に留めて頂けている様子。
 皆さんの反応もなかなかのもので、メンバーもノリに乗って次々に列車を入れ替えます。

 そしてそれらの列車が行き交う様を眺めつつ、久しぶりに会うメンバーと鉄道模型をはじめとする談義も楽しいものです。

 やがて午後4時、イベントの終了と同時に運転会も幕を引きます。
 今日はわたしにとって唯一のGW休でしたが、4連休を一日に凝縮した様な充実感が味わえたと思います。


5月5日なのでC55のはなし

2024-05-25 05:46:57 | 車両・蒸気機関車
 今回の元記事は去る5月5日にメインブログに上げたものです。

 GW恒例の日付による語呂合わせネタから。

 今日が5月5日なのでC55を取り上げようかと。
 C55のNゲージモデルが予告されたのは意外と古く、1980年代の初め頃にはTOMIXがC57(今のモデルとは異なるテンダードライブ機)を出したときに第二弾として当時のカタログに掲載されていました。

 ただし、その時には製品化は見送られた様で実際の発売(後述)まで相当なブランクが開いてしまいましたが。

 しかし実際にC55のNゲージモデルがリリースされたのはTOMIXの予告とほぼ同じタイミングで中村精密が金属製モデルをリリースしたのが最初でした。
 写真で見る限りは前回触れたC51に比べるとパイピングが別パーツ化され細密感がアップしている印象です。


 その後ワールド工芸からも最初のテンダードライブ仕様のモデルとして流線形及び流線形から一般形に改造された(いわゆる「流改」)タイプが1990年代後半に登場。
 「ワールド=細密(でもって高級モデル)」のイメージを打ち出した最初のモデルとなりましたが、通常仕様として最初に流改から出してくるとは相当な変化球と言えるかもしれません。
 こちらは数年前に某ホビーショップの開店セールで入線し動力トラブルの問題でいろいろとコメントやご協力を頂いて走りを復活できたという思い出深いモデルです。

 そしてKATOから(Nゲージとしては)最もコンベンショナルな構造のC55が出たのがワールドのすぐあとの事でした。
 当時のKATO製品の常で蒸機モデルはやや大きめにスケールアウトしていたのですが、このC55もその文法でモデル化されており他社製品よりも幾分大きめでしたが、造形自体はバランスが取れたもので今でも印象(と走り)は良い部類と思います。

 で21世紀初頭にはマイクロエースもC55に参入。こちらも通常仕様と流線形がリリースされましたが、如何にもこのメーカーらしい異色作として当時のi-Macブームに便乗して「スケスケ車体のスケルトン仕様」なんてのがリリースされて驚かされました(笑)

 このモデル、実を言いますとわたしの故郷の模型屋さんで長い事店晒しになっていたモデルでして、帰省で店を除く度「ああ、まだ売れ残ってる」と毎度毎度確認していたものです(笑)
 その後、その店がマイクロの扱いをやめた前後の時期に「在庫品半額セール」を始めた途端C55もなくなりましたから「半額なら買ってみるか」というユーザーがいた様です。
 (尤もわたしにしてから同じセールで「オレンジ色の9600」なんか買っている訳ですが汗)

 そして昨年の初めに最初の予告から40年近い時を経て遂にTOMIXからC55がリリースされました。二代目のC57以降KATOに匹敵する走行性とディテーリングを備えたTOMIXの蒸機モデルの中でもC55は手慣れた出来で非常に安心感の高いモデルだと思います。
 (TOMIXから流線形は出るかな?)

 こうして歴代のC55のモデルを俯瞰してみると実機の成り立ちもあるとはいえ、なかなかの曲者や珍作が揃っていて飽きないですね。

5月4日なのでED54のはなし

2024-05-23 05:44:47 | 車両・電気機関車
 今回の元記事は去る5月4日にメインブログに上げたものです
 GWに因んだ日付の語呂合わせネタから

 今日が5月4日という事でED54のはなしをば。

 ED54はスイスから輸入の高性能、大馬力電機としてデビューしたのですがいかにもスイスらしい精密極まりない機構のために整備が難しく、もともと2両のみという小所帯もあって早々と姿を消した形式です。

 「精密な機構」というのは大出力=大型(というのが当時の常識)のモーターを床上に配置しているため(一般的な電気機関車は台車内にモータを搭載する釣り掛け式)その出力を確実に駆動輪に伝達しつつ路面の追従性をも高める目的で採用された「ブッフリ機構」という特殊な伝達形式にあります。
 この機構を言葉で説明するのは非常に難しいのですが各々の車体に設置されたモータの歯車と動輪の間に各々2本の連結棒と歯車の付いた梃を介して間接的につなげる事によって車輪の上下動に動力の伝達機構が追従できるようになっていると言う物です。

 まあ、外見上は「時計の内部機構みたいなのが一輪一輪の車輪の中に組み込まれたようなもの」とでも言えばいいのでしょうか。

 この方式は性能面でのメリットは大きくスイス国鉄ではかなりの機関車がこれを採用していたのですが、日本の場合出力こそ当時最強で運転士たちの評判も良かった(「デゴヨン」という愛称で呼ばれていたらしいです)ものの、狭軌で線路の幅が狭いため同じ機構でもより狭いスペースにメカを押し込めなければならなかったのがこのロコの悲劇でした。

 複雑すぎる機構ゆえに結局は整備がしきれなくなり、ED54は比較的早い段階で引退を余儀なくされました。
 同様に3シリンダという先進機構を持っていたC52がC53という国産の後継機を得たのとは違ってと違ってED54の先進性が国産機の設計に反映されることもなく、一代限りだったのも悲劇的です。

 で、このED54ですが原鉄道模型博物館の原信太郎氏がブッフリに惹かれたらしく実機同様の機構を持つブッフリ電機を何両も製作していたのだそうです。中でもED54はそれだけでも3両作ったのだそうで(但し1番ゲージのモデルですが)

 鉄道模型の世界でもED54のモデル化というのは極端に少なくHOゲージでもムサシノモデルや鉄道模型社などから出ていた程度だそうで、ましてやNゲージでED54が製品化されているなどとはわたし自身知りませんでした。

 ブッフリ機構そのものの再現はともかくとしても、蒸気機関車並みのサイズの大径動輪を装備し外見も両サイドで異なる外見の足回りを持っている(おまけに碍子は横に付いている)のに加えて実機がこの通りのマイナー機でしたからメーカーが量産品のモデルで製品化するのは極めて困難なモデルであったと思われますし。

 わたしの手持ちのED54はムサシノモデルの高級モデル(と言って良いでしょう)で手にとって見るだけでも圧倒される細密な足回り&屋根上の造形には圧倒されます。
 何しろNの電機で台車に砂撒き菅を付けているのは少ないでしょうし、実感重視でカプラーもZゲージ用の物をあつらえているくらいですから。

 カトーカプラーならどうにか連結できるのでダブルルーフの客車などをごくたまに牽かせる事がありますが、その存在感は今でも圧倒的です。

5月3日なのでDD53のはなし

2024-05-22 05:42:18 | 車両・ディーゼル機関車
 今回の元記事は去る5月3日にメインブログに上げたものです。

 さて、今回はGW恒例の日付語呂合わせネタから

 今回は今日が5月3日なのでDD53を取り上げようかと思います。

 DD53はマイクロからモデルが出ていますが、他のどれにも似ていない迫力もののフォルムに、これまた迫力もののロータリーヘッドを装備した仕様でいつ見ても圧倒されます(Nゲージのモデルなのにw)
 箱型DLで丸目二灯、運転台の下に貫通扉が付いたお面は一度見たらなかなか忘れそうにないユニークさの塊ですし、横からのフォルムもエアフィルタとモニタ窓の配列が独特で、全く見飽きないデザインと思います。

 ロータリーヘッドも黙って見ていたらこれ単体が走り出しそうな勢いのある(というか自動車にもこういうのがありそうな)フォルムが個性的です。

 実車はDD14では対処しきれない湿雪対応の除雪車としてDD51のエンジンを二基搭載した除雪用DLでしたがたまに客車の牽引などにも充当され21世紀以降でも「ばんえつ物語号」を牽引したりしていたそうです(今度やってみようかな)
 (因みにラッセル車ですがDD18もまたDD51ベースの除雪車でした)

 わたし個人は実車への馴染みは薄いのですが、この独特なフォルムを眺めていると「これに何を牽かせようかな」と空想させてくれるユニークなロコと思います。
 ばんえつ物語号をはじめOE88とかブルートレインとか候補は次々に出てくるのですが、最近は「SL銀河」を牽かせてみたいとか思う様になりました(笑)

5月1日なのでC51のはなし

2024-05-21 05:37:26 | 車両・蒸気機関車
 今回の元記事は5月1日にメインブログに上げたものです。

 わたしにとってはGW恒例のネタになりつつある「日付の語呂合わせネタ」から、今年もいくつかやらせて頂きます(汗)

 今日が5月1日という事で今回はC51を取り上げようかと思います。
 それまでD51、C62、C11といったKATO製品しかない状態だったNゲージの蒸気機関車ジャンルに突然彗星のようにリリースされたのが中村精密のC51でした。

 ボイラ周りはホワイトメタル、キャブや炭水車はブラスという素材はNゲージの蒸機モデルとしては初めて。しかも当初は完成品とは別に「カスタムキット」まで設定されていたりと、それまでのNゲージモデルしか知らないユーザーにはまさにサプライズの塊のようなモデルでした。
 当時はまだ学生だったわたしもこれに驚いた口でしたが、それ以上に驚きだったのは「KATOの蒸機なら2、3両は買えそうなお値段」

 また写真を見てもわかるのがボイラー周りの梯子やパイピングが全てモールドだったので細密感の点でKATOに劣るのも惜しまれる点でした。

 まあ、C51自体にそれほど思い入れがあった訳でもなかったので、当時はTMSの製品紹介を見ている程度のレベルでした(笑) 
 ただ、中村精密の蒸気機関車シリーズはこれをきっかけに席を切った様な怒涛のラインナップで一時期Nゲージを席巻したものです。
 (その過程でC53流線形とかC56、C12などの模型としての名機がリリースされたのも記憶に残ります)

 さらに時代が下りD51からスタートし中村以上の怒涛のリリースを果たしていたマイクロエースからもプラ成型のC51がリリースされました。こちらはバリエーションの多さも特徴のひとつで超特急燕の牽引機とかお召し仕様、給水温め機の違いによるバリエーションまで揃えていましたがマイクロ特有の背高、腰高、キャブ高の「3高プロポーション」もきっちり再現されていて評判の面では微妙なモデルでした。
 (この前後の時期からワールド工芸やキングスホビーなどの精密キットが次々にリリースされています)

 そのC51ですが当鉄道では中村精密の初代モデルの中古(これがなんと仏具屋上がりの骨董品店で売られていた代物でした)とマイクロの中古モデル(ロッドの欠落を同じマイクロのC53のパーツでリペアした思い出がw)などが在籍しています。
 わたしとしても中村精密のモデルの初体験となったC51ですが走りっぷりは重厚感のある物で(その一方、ゴムタイヤの欠落による空転もありましたが)意外と好印象だった記憶があります。
DSCN6463.jpg
 ただ、走りのスムーズさではマイクロでしょう。

モジュール改修2024・その5 街並みにLEDを仕込む

2024-05-19 05:34:57 | モジュール・3
 モジュール改修2024から。

 コスミックのマンション・TOMIXの「元コンビニw」と順調に建物照明が組み込まれてきましたが、今回はその延長で他の建物類にLEDを組み込みました。
 改めて復習しますが今回のモジュールのモチーフは「かつて機関区だったところの再開発区域」で「機関区の一部の建物が保存建造物として記念公園化している」というノリを狙っています。

 しなのの機関庫は元がブラス製だけに洩光対策は万全でほぼ無加工で照明を組み込めました。
 ヘルヤンの元機関庫だった(と思われる)工場類もプラ製とはいえ肉が厚いのと灰色&茶色系の素材のおかげもあってこちらも漏光は殆どありません。
 ただウォルサーズの貨物駅は壁面の漏光が気になるのでここは遮光対策が必要なようです。

 さて、昨年末の年越し運転の時に竹取坂のレイアウトでライトアップ主体の照明を組み込みそれなりの効果が上がった事から、今回のモジュールでも一部にライトアップを組み込みました。

 レンガ系の建物は壁面のメリハリがある造形なのでライトアップの効果は大きかったのですがこの時点では「手持ちのLEDが緑色しかなかった」ので幾分不気味な雰囲気も漂います。
 この部分は当初の予定では電球色を考えていたので、急遽LEDを追加発注する羽目になりました。

 さて、ここまででモジュールの建物の7割がたの照明を組み込みましたが、実は最後にラスボス的に手がかかりそうな大物が控えています。それも3軒も(汗)

 それについては次回以降にでも

みっつのEH10のはなし

2024-05-18 05:31:42 | 車両・電気機関車
 先日紹介した当鉄道のたから号編成に関連したネタです。

 たから号とくれば外すことが出来ないのがEH10ですが、当鉄道では過去に3両のEH10が入線、在籍しています。
 これらがまたどれも出自や個性の点で思い出深いロコばかりなのですが、今回はその思い出ばなしでも。

 最初にEH10が入線したのは当鉄道でもかなり早い2005年くらい、恐らくKATOの初代モデルと思われます。
 当時すでに行きつけだった中古ショップで一両(2車体)500円という安さ(実はこれが曲者でしたが)と珍しさに惹かれて財布を開いたのですが、帰宅後よく見ると「2両をつなぐドライブシャフトがない」!

 KATOのEH10は初代モデルの頃から1モーターで2車体の全軸駆動を実現していたエポックメイキングなモデルでしたが、肝心のドライブシャフトがないと「ただでさえ重量級な上に動輪が回らないロコを1両のM車で引っ張らなければならない」訳で当然機関車としてはまともに機能できません。
 最初はASSYを手当てして復活できるかと思ったのですがKATOのEH10はその後のモデルチェンジで駆動パーツが変更されたとの事で旧製品のドライブシャフトが入手困難であると判明。

 M車の方がなまじっか走れるだけに、一時ストレスを溜めたのですが結局前面パーツを後部機から移植して「当鉄道初のオリジナル機関車」として再生してしまいました。
 こちらは今でも「光山市交通局の事業用機関車」として在籍中です(笑)

 そんなこんなで模型としてのEH10には好い思い出がなかったのですが、それから半年くらいして同じショップにマイクロエースのEH10が並んでいるのを発見しました。
 造形や塗装表現がKATOとは異なるノリのロコですが、碍子に色刺しされていたりレタリングが細かかったりとモケイとしては好感の持てるものだったので、KATOの仇討ちのつもりで入線させました(まあ、そんな理由で財布を開ける程の安さでもありましたが。あの頃の中古機関車は大体3000円も出せばちゃんと走るのが買えたのものです)
 ところがたから号をやってみようとした場合、マイクロの弱点は「PS22搭載の改修型」だった事です。PS22への載せ替えは1976年頃からだそうですがその頃だと時代は既にEF66牽引のフレイトライナー。
 まあ、EH10であるには違いないので「なんちゃってたから号」と割り切れれば問題はなかったのですが。

 因みにマイクロのもう一つの特徴は「2車体2モーター」という単純かつ豪快さんな動力にあります。ダブルモーターの協調に疑問は残すものの「モータが二個なら牽引力も二倍」という単純ながら説得力はあるモデルでスムーズさには欠けるものの割合豪快に走ります。


 その後のチキの増備とたから号編成の入線でまともなKATOのEH10が入線できたのは既述の通りです。
 KATOのEH10の走りは正にパワフルの一語。独特の動力構造のせいか下手なEF級のロコよりも惰行が効くのは美点(まあ、思うところで停めるのが難しい点では急所でもありますが)で走りの質感もすこぶるスムーズです。

 当鉄道では最後に入線したKATOの仕様が現時点でのEH10の決定版と思いますが、手持ちのチキを分けて2編成化しそれぞれにヨ5000をつないだたから号同士の行き交いが当レイアウトで実現したのはなんだかんだ言っても感動モノではあります。

「日本プラモデル50年史」と鉄道模型のはなし

2024-05-16 05:27:30 | 書籍
 先日の上京では結構重いお土産が多かったのですが、これが「帰りの電車でくたびれ切ってしまい電車の間違えに気付かずに車内で眠ってしまった」遠因になっていますw

 その重量級のお土産の中から十数年前に出ていた「日本プラモデル50年史」(文芸春秋)をば。

 この本の存在自体は以前から知っていたのですが何分高価だったのと、ミリタリーとかアニメモデルとかのはなしが中心の様に見えた事もあってこれまで注目してこなかった一冊でした。
 中野の古本屋でこれを見つけて何の気なしに立ち読みしてみたのですが本の中ほどに「鉄道模型の一章があった」のを見て驚きました。

 元の題材がプラモデル全般の歴史を俯瞰する物なので、その性質上鉄道模型もプラ製系のモデルが中心に扱われているのですが、これまで、鉄道模型の歴史についてのはなしは専らブリキやブラスの模型の視点で書かれていた物が多く、プラ素材の観点から鉄道模型史を俯瞰する物には当たらなかったので、これだけでも面白く(わたし的に)新鮮さを感じる題材です。

 いわゆるプラキットとは異なる成り立ちの鉄道模型の場合、Nは勿論HOの方も完成品モデルが中心に取り上げられることになりますが、そこでも天賞堂やカツミ模型店はもとよりマイクロキャスト水野といったプラモデルとはなじみの薄いメーカーの名前がポンポン出てきて驚かされます。
 が、かつて飛行機なんかもソリッドモデルが主流でプラが傍系だった時代があった様に金属モデルが主体だった鉄道模型でもプラ素材はかなりの期間傍系として扱われた経緯があります。

 その壁を破ったのがNゲージの勃興にあったのも間違いありませんが、その後のHOでのプラ製品の増加や有井、長谷川といったプラモデルメーカーの鉄道模型進出など、これまでの専門誌の視点とは異なる形で「プラの鉄道模型の盛衰」が語られているのはなかなかに興味深い内容でした。
 この本は400Pほどのボリュームと本格的な装丁のされた本だったので、立ち読みしてもずっしり来る重さです。
 しかも400Pの中で鉄道模型の話はわずか10P弱のボリュームに過ぎないのですが、その10ページの内容がなかなか濃密だったのに加えて、定価の半額以下という安さと他のプラモデル史の部分も読ませる内容だった事もあってつい財布を開いてしまいました。

 で、帰りに道すがらで他の土産と共にこの本のずっしり来る重さが堪えたのも確かです汗

カーコレ80のハイエース救急車

2024-05-15 05:21:38 | アクセサリー
 先日の上京で入手したアイテムから

 前回の時もお土産の中に16番スケール「カーコレ80」のミニカーがあったのですが、まさか今回も当たるとは思いませんでした(汗)

 物は初代ハイエースの救急車。

 今も実車の世界でもワンボックス車の中で突出した人気を誇るハイエースですが、現行型もカーコレ80で出ている筈なのにトンと出物に当たった事がありません。
 ひょっとしたらHOゲージャーのみならず、実車のファンが入手したまま手放していない可能性もありそうです。

 が、今回入手したのは1960年代末にデビューし80年頃まで売られていた初代ハイエースのモデルです。

 1970~80年代にかけて救急車と言えばクラウンかハイエースを連想する同世代人は多いと思います。

 (因みにあの頃の「クラウンの救急車」とは概ねこんなカッコのクルマです)

 リアルでなくても当時製作されたテレビの刑事ものや特撮ヒーローものなどの劇用車にもハイエースはよく登場していましたから、わたしよりもやや下の年代の人でも「テレビの画面でハイエースの救急車を観た人」は多いのではないでしょうか。

 今回入手したカーコレはマイナーチェンジで微妙に人相の悪くなった後期型をプロトタイプにしているようです。
 プロポーション、造形はともに十分合格点。
 あの頃のワンボックス車に共通していた「何となく不安定そうに見える華奢な足回り」まで表現されているのは印象面で同型のトミカより良いと思えるほどです。

 カーコレ80はHOゲージのレイアウトビルダーやジオラマモデラーにとって情景の一部として使える車種の選択がされているのが特徴ですが、このハイエース救急車などはその最たるものでしょう。
 もしHOのモデルをお持ちならクハ111辺りを置いた線路の際にこの救急車を配置するだけでも「1970年代の風景」をものした様な気分になれるのではないでしょうか?

ふたつのヨ5000を比べてみる

2024-05-14 05:18:02 | 車両・客車・貨車
 先日入線したTOMIXのヨ5000に関連したはなしです。

 前回の記事にも書いていますがヨ5000と組ませるべき「たから号」ですが20年近く前にKATOのセット及びばら売りの編成を入線させていました。
 そちらの基本セットにもKATO版のヨ5000が繋がっていましたのでこの機会に二つのヨ5000を比べてみたいと思います。

 同じヨ5000でもTOMIXのは大鉄局の5008、KATOのは東鉄局の5006をプロトタイプにしており表記だけでもきちんと棲み分けが出来ているのが凄いところです。
 造形面ではこの二つはほぼ互角といって良く、KATOのチキにTOMIXのヨ5000が繋がっても違和感は感じられません。

 唯一のウィークポイントは前にも書いた通りTOMIXの仕様は床下に無粋な通電コイルが入っていてこの上なく目立つ(笑)点です。
 KATOの仕様にはその種の違和感はなくその意味では安心感はあります。テールランプの導光材の出っ張りもKATOとTOMIXではほぼ同じレベルに抑えられていて、昔のようにデッキ一杯に謎の箱が乗っかっている様な無様さはありません。

 機能面では両メーカーで一長一短。
 KATOのヨ5000はテールマークが装着済みでしかもきちんと点灯するのが最大の売りですが、室内灯がOP扱いでしかも取り付けに加工を要します。
 TOMIXは逆に室内灯標準装備なのは良いのですがテールマークは後付けでしかも点灯は出来ません。

 もしこれからこれを買おうとするなら、1両ですべて賄う事を考えるとKATOの仕様に室内灯を組み込むのが最も楽だと思いますが、それも今この仕様のヨ5000が入手できれば、のはなしです。

 ここからは余談。

 わたしの手持ちのたから号用のチキですが、元々は近所の中古屋にばら売りのモデルが1両300円くらいで6両売られていたのを纏め買いしたのが増備のきっかけでした。
 あの当時は牽引すべきEH10も入線していませんでしたが、コンテナの形状がわたしの好みにぴったりだったのでED75かEF65辺りに牽かせてみようかという、ごく軽い気持ちだったのです。

 ところが偶然というのはあるもので、その1年後のGWにたまたま上京したアキバの某中古屋でEH10とたから号基本セット(+チキ2両)がGW割引価格とか言う大盤振る舞いで並んでいるのを見つけ、手を出してしまいました。
 このセットと手持ちのチキを合わせてもまだまだフル編成には手が届かないのですが、現時点でも当鉄道では最長の編成になっています。

 牽引機のEH10もこの後にマイクロの仕様が入線したので、やろうと思えばコンテナ貨物のすれ違いが可能になりました。
 この件については次の機会にでも。

モジュール改修2024・その4 ベースボードの製作

2024-05-12 05:28:56 | モジュール・3
 2024年のモジュール改修ネタから・その3です。

 前回紹介したコスミックのツインマンションは電飾を装備するところまで行きましたが、これをそのままベースに直置きすると何かのはずみで転倒・倒壊しかねない危険があります。
 何しろTOMIXのマンションよりも狭い敷地な上に対角線上に二つにぶった切っていますから不安定さも二倍。
 搬送中の破損リスクも考えると、もう少ししっかりした固定法を考える必要がありました。

 今回はLEDの固定も兼ねたパーティクルボードの裏板を当て、更にそれを6センチ高の台にボルトで固定するやり方を取ります。

 固定用の台ですが以前「週刊SL鉄道模型」に付属していたレイアウトベースを使用。
 この台はサイズこそA4と小さいですがボルト・ナットで横方向への拡張が容易な上に平面性が極めて高く二つ重ねても隙間が殆ど空きません。
 しかも購入から10年近く経つのに全くと言って良いほど狂いを生じないという点では優れものです。
 なので、以前からこのベースのパーツがバラで手に入る時には意識的に集めていた物でした(古本屋なんかでどうかすると110円で手に入る)

 ただ、一見結構ずくめに見えるこのベースの弱点は「硬すぎて加工性に欠ける事とサイズの割には重い事」なのでこれまではストラクチャーの仮置台として活用していました(汗)

 ですが今回は強度と平面性が必要なモジュールのジオラマ用にはうってつけですし重さにしてもマンションのトップヘビー(裏板とLEDを含めるとストラクチャーとしては結構な重さになります)をある程度ベースの重さがカバーしてくれそうです。
 ベースの硬さは電動ドリルでもなかなか手強い感触ですが、それでもボルト用の穴を開けてマンションを固定すると見た目もかなり安定してきました。

 それ以外のシーナリィについては集成材の一枚板の上に適宜ストラクチャーを配し、配線する方向でいます。
 (この項随時更新)

ホーンビィのユーロスター・それから

2024-05-11 05:25:22 | 車両・16番

 今回はOOスケールのモデルから。
 先日の上京の(わたし的に)目玉だったのがこれでした。

 昨年の夏、現住地の中古ショップでOOスケールのホーンビィ・ユーロスターのセットを入手しその走りっぷりの良さにほれ込みましたが、当時から惜しいと思っていたのが編成の短さでした。
 流石に実車通りの20連というのは無理にしてもHOゲージなら最低6連以上の編成でないと見栄えがしないのは確かです。

 なのであれ以来ユーロスターの中間車をチェックしていたのですが、現在売られているモデルはこれとは異なる新塗装の仕様。
 旧仕様の中間車のバラ売りはとっくに終わっていたそうで、先日上京の折に中古ショップで尋ねても「あれはまず入手できない」とまで言われてしまい半ばあきらめかけていた所だったのです。

 それが先日WEBの中古屋のサイトで同じユーロスターの6連セットの出物があるのを知り「店頭受け取りなら送料不要」というのも決め手になって今回の上京となった次第です。
 流石にお値段は基本セットより高め(というよりあれが相場から見ると相当な格安だった)でしたが、HOゲージの編成物の車両セットと考えるなら下手な日本型モデルよりも爆安レベルなのは確かです。

 まあ、モデル自体はモケイとオモチャの中間的なイメージの質感なのですが。

 勇躍帰宅し、手持ちの基本セットの4連と組み合わせます。

 連接車ユニット同士をつなぐドローバーが同一形状だったので最初は連結が危ぶまれましたが、ドローバーのポッチを釘で代用する事でどうにかクリア。

 流石にここまで長くなると片台車駆動の動力が息を切らしそうですが、今回のセットからM車を融通し2M態勢で行ければと考えています。

 トータル10連のユーロスターは予想を上回る迫力ものですが、生憎自宅の中でこれを走らせるスペースがありません。元々今回の長編成化はグランシップでの出展を念頭に置いたものでしたが、最近近場にHOのレンタルレイアウトが出来たので、そこでの試走がデビュー及び走行チェックとなりそうです。

 余談ですがドローバー交換を試行する関係でモデルの一部をばらしてみたのですが、このモデル、シャシと窓ガラスが一体化した構造でボディとの結合をガラス面の平面でも支える独特極まりない構造になっているのには驚きました(つまりスカートもクリアパーツに色を吹いていた)
 模型の文法としては思い切っていますが玩具としての信頼性も考慮するならなかなか面白いと思います。
 やっぱりこのメーカー、ただ物ではなかったですね。