光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ナローゲージ80の蒸気機関車

2019-04-30 05:58:34 | 車両・16番
今年の上半期はやたらに新車の増備が多いです。

 TOMIXの四季島、KATOのE353、鉄コレ28弾と大物が集中した上に自分のくじ運の悪さからトレーラーコレクションとNewDaysの鉄コレを実質箱買い同然で買ってしまったのが大きな要因ですが、今回のは新車攻勢のトドメのアイテムとなりました。
本当に財布がすっからかんです(涙)


 今回の入線は鉄コレナローゲージ80の蒸気機関車トータルセット。
 かねて待望されたナローの蒸機のリリースです。

 製品は黒と緑色の2タイプが出ており大概のユーザーは黒を選択している様ですが、私は敢えて緑を選択しました。アーノルドの「緑のT2蒸気」の印象に釣られたせいもあります(笑)


 さて今回のセットの特徴のひとつは鉄コレとしては恐らく初めての「動力と走行パーツが同梱」という点。
しかも動力は鉄コレオリジナルではなくTOMIXのパーシー用(と言いますか「週刊SL鉄道模型」の購読者プレゼントの「B10用」でもあります)の動力なのも異色です。
(なので動力のパッケージは「TOMIX」のそれです)

 これに別パーツのボディかぶせる事で即走行可能となります。ペアを組む貨車の方も走行化パーツが付属しており抜かりはありません

 走りっぷりはB10そのまんまの実用上問題ない走り。B10ではやや物足りなく感じるスローもスケールが倍近いナローサイズならぎりぎりリアルに走れます。
私の持っている宮沢模型の16番Bタンクだとキャブの中一杯にモーターが占領していましたが、今回のモデルはNの動力を転用しているメリットでキャブの向こう側もしっかりと透けて見えます。


 ボディと足回りのバランスにやや不満がありますが、何よりナローの蒸気機関車が、手軽に入手できる様になったのですから凄い話です。

 個人的の思うのですがこの動力ユニットだけでもばら売りしてくれれば、思い思いにオリジナルの車体を架装してオリジナルの蒸機を作れる様になるので有難いですが(もちろんナローで)

ところで、今さっき気がついたのですが「この機関車、どこに石炭(もしくは薪)を積んでいるのでしょうか?」
(実車では炭庫のないタンク機が結構ありますが、素人丸出しの疑問で済みません汗)

「氷河特急の駅舎」

2019-04-28 05:35:58 | ストラクチャー
 先日行きつけの鉄道カフェで頂いたものから

 KATOが以前出していた「氷河特急」用にリリースしていた駅舎のストラクチャーの中古です。
 実を言うと氷河特急は故郷の帰省の折になぜか車両セットとホームの中古に当たっていて「できれば駅舎も欲しい」と思っていた建物でした。

 とは言ってもスイスのレイアウトを作るのではなく普通の街並みにでも配置するつもりだったものですが
 (もし使うなら「道の駅」なんか最右翼ですw)

 物が物だけに見た目は完全にヨーロピアン。和風のレイアウトに組み込むには加工は必須です。
 ですが大きさ的にはNゲージの駅舎としては大きすぎず小さすぎずの実に手頃なサイズなのは意外な収穫です。これ位のサイズの駅舎、あるようでなかったですね。

 ただ、プラの質感丸出しの外壁は塗装かウェザリングが必須。
 そこでかねて使ってみようと思っていたものを試す事にしました。これについては次の機会にでも。

モジュール改修着工!

2019-04-27 05:33:12 | モジュール4
 ここに来てようやく資材も揃いましたのでかねて計画していた「グランシップに向けてのモジュール改修」もようやく着工の運びとなります。
 例年に比べてやや遅いペースですが、今回は家庭の事情やら何やらでとても工作どころでなかったので残りひと月弱の短期決戦で臨もうと思います(大汗)

 改修のメインはモジュール右半分の「鉄道の街」ですが昨年作っていた陸橋を挟んだ左半分にも手を加える事にしています。


 前回の時は一応建物も配置しそれに見合う程度の地形も作ってはいたのですが昨年の本番を過ぎて改めて見返してみると「妙に小奇麗過ぎる」のが気になりだしました。悪い意味で博物館の展示品みたいなかっちりしすぎて潤いがない雰囲気で、人の住んでいる街臭さが希薄に思えたのです。

 そこで左半分についても主に前回作り込み切れなかった部分でアクセサリの追加とウェザリングを施し前回よりも少しは「人の住んでいる街臭さ」を出そうと思います。

 ここで意味を持つのが今年の初め以来買い集めてきたジャンクのストラクチャー関連パーツ。
 そう言えば街並みを作っていながら自販機ひとつポストひとつない状態でしたから少しでも細密感を加えてゆきたいところです。

 右半分は昨年のホテルの時と違い特徴的なランドマークがないため昨年以上に地味な風景になりますが「鉄道の街」を知っている人が見て「ああ、そういえばそうだった」とでも思って頂けれる様な物を目指したいと思います。

鉄コレ27弾の東武5050系

2019-04-25 05:25:08 | 車両・私鉄/民鉄
 鉄コレ第27弾の埋蔵金編成から。

 今回は東武5050系です。
 東武の鉄コレ仕様は事業者限定品も含めるとかなりな数になっている上に、機関車やディーゼルカー、路面電車までラインナップされているというある意味ワンダーランド状態の私鉄と言えます。
 通常品でも古くは第9弾のモハ7300系から始まり、時々思い出したようにリリースされています。

 今回リリースの5050系は7800系の走行機器を使い車体を新製して組み合わされた編成だそうです。初登場は昭和55年頃なので外見上は「昭和40年代の東武の電車」そのまんまと言う趣です。

 とはいえ今回の仕様はパンタグラフ増設後の姿で白に近いアイボリーに青いラインが入っており、これまで私が入手した東武車の中ではかなり個性的に見えてしまう仕様ではあります。
 ですから他の東武車と並べて「側線の飾り物」として使うにはやや難があるかなと感じていました。

 そこで思い出したのが数年前に入線させていた1800系の普通改装後(マイクロエース)の存在です。

 本来「りょうもう号」の仕様が欲しかった時にたまたまこの仕様の出物を見つけて入線させたものだったのですが、かつての1800系を偲ぶ事はできてもこれ単体だと少々浮いた存在になっていた編成です。

 あくまでカラーリングの共通性だけに絞っての話ですが、今回の5050系が出た事で二つの同じカラーリングの編成が揃う事になり、レイアウト上で走らせるときの雰囲気は出しやすくなりました。
 そう考えるとこの種の埋蔵金車両も取っておけばいつかはこうやって使い道が見つかるものかもしれません。

あの頃のRM MODELS

2019-04-24 05:23:47 | 書籍
 私が思うに、どんなジャンルでも専門誌というのが一番面白いのは、創刊から数年間ではないかと思います。
編集方針がまだ固まっていない試行錯誤の期間は面白いものも面白くないものが混在していてその独特な雑多さに魅力を感じますし、ある程度雑誌の方向性が固まって来てからしばらくの間は脂が乗り切った時期としてこれまた読み応えを感じるものです。

人間と同じ様に雑誌の世界にも幼年期や青春期というものがあるのでしょう。

 鉄道模型誌でもそれは同じ事で、昨年来「とれいん」の創刊直後の時期の号を古本で買い込んだのも、そうした魅力に浸りたいという思いがありました。
 そんな折、行きつけの鉄道カフェのご店主からたまたまRM MODELSのある号を頂きまして一読したのですが、これがまた今読んでみると結構面白かったりします。

 こちらは創刊90号の新幹線特集。なんと付録にバンダイスタートレインの限定モデルがついて来るという豪気な内容です(このモデルについても近く触れたいと思いますがw)
 メインの特集が新幹線なのでそれらの記事が中心なのは当然ですが市販品の紹介や加工、改造記事の他、当時の連載の鉄道模型考古学も特集に合わせて新幹線を取り上げ、付録のスタートレインのNゲージ化記事も含めて独特のごった煮感覚が味わえます。一方で列車紳士録や釣り掛け讃歌、温実知模のススメとか模型徒然草などのコラムやイラストなどの連載も多彩。自分に興味のないジャンルであってもとりあえず目を通して見たくさせる魅力がありました。

 この「ごった煮感覚」こそが創刊から旬にかけての専門誌のみが持ち得る特有の魅力ではないかと思います。
 唯一面白くないのはSHOPPRESSや広告がむやみに分厚いところですが、これもまた専門誌の宿命みたいなもので、広告ページの多さが雑誌の勢いのバロメーターであると考えるならこれはこれで魅力ではあります(とれいんの様に鉄道から離れた寿司屋やパイプ屋さんなどの異業種の広告でもあればまたコクが出た様な気もしますけれど)

 お値段と重さが祟って毎号買うわけにいかないRM MODELSですが他誌に比べると当時のノリはまだ少しは残っている感じもします。

KATOのE353系を動力化する

2019-04-23 05:20:07 | 車輌・電車
 先日入線したKATOのE353に絡んで。

 このE353、普通の「あずさ」とか「かいじ」として使われるときは9連でも問題ありませんが、普通に付属編成を組み合わせた12連のほかに先日設定された「富士回遊」と言う3連を組み合わせた12連というのもあります。
 
 ファンには言うまでもない事ですが、この「富士回遊」号は普通のあずさにくっついていて大月で切り離されて富士急行線に乗り入れる形式を取っています。
 ですから普通に考えると基本+増結の9連と付属3連のそれぞれに動力があれば分割や併結前提の運転ではもってこいな訳です。
 ですが、今回の製品化では付属編成には動力なし。

 実を言いますと「これは富士回遊だけのM付き3連を製品化するんじゃないか」とか勝手な事を考えて(よく調べればいいものをw)予約の段階では基本と増結の9連しか考えなかったのです。
 ところが入荷の当日行きつけのショップの御店主から「ASSYで付属編成の動力化キットが出ている」と初めて聞かされた時は仰天しました。
 まさかKATOがそんな鉄コレまがいの真似をするとは思っていなかったので意外だったのです(重ね重ね事前に調べておけばよい物を)

 幸い付属編成と動力キットは店頭販売用に余裕を持って発注していてくれていたとの事で急遽このふたつも購入する事になりました。

 ただ、それから暫くの間はいろいろと忙しくて動力化の機会を逸していたのですが、先日になってようやくその暇が作れたという次第です。
 随分と長い前振りでしたが、今回はその付属編成の動力化から

 とはいっても動力はそのまま中間車の足回りとコンバートするだけなのでパンタやカプラーの取り付けの手間がいらない分鉄コレより楽です(笑)ただ、床下機器がオリジナルのトレーラーと異なっていますがこれくらいは我慢という事ですか。

 付属編成の動力化(単独運用化)に伴って必要になる連結側先頭車のライト点灯化(及び消灯スイッチ取り付け)の方は普段やりつけない作業なだけに少しまごつきました。
 説明書片手におっかなびっくりといったノリでした。

 ボディが外されむき出しになったライト付近はなんだか実車の解剖図じみていてかっこいいですが、点灯式になったライトがやっぱり暗かったのは残念。

 因みにこの動力ですが基本編成との動力協調の関係で動力車輪のゴムタイヤが省略されています。
 性能面では3連くらいなら余裕でしょう。

 ともあれ、当レイアウトでは二つのE353系が同時運転できるというある意味ゴージャスな増備ができた訳です。これもTOMIXの四季島に劣らず凄い話ではあります。

ジャンクの建物パーツ&アクセサリを集める

2019-04-21 05:18:51 | アクセサリー

 先日所用で出かけた静岡で入手したジャンク品から
 とは言っても今回は現在進行中のモジュール改修絡みの物ばかりだったりします。


 KATOのタウンアクセサリーセットとジオタウン&ジオコレの建物用ジャンクパーツの群れ
 私が指向している都会又は近郊風の風景を作る上でこの種のアクセサリーは欠かせませんが、最近はこの手のパーツの新品にはなかなかお目に掛からなくなっているので大いに助かります。タウンアクセサリーは異様に安いと思っていたら肝心のステッカーが入っていませんでしたが、最近はこれ位はPCのプリンタやラベル作成ソフトである程度何とかなりますからそう大したハンデとは思いません。

 一方袋詰めのジャンクの方は「ビルの看板」と「お地蔵様」と「謎のモニュメント」「自動販売機」、果ては「TOMIXのポイント駆動部のコイルなし」とか「わらぶき農家の納屋部分だけ」とかまで混ざっていて文字通りのカオス状態。
 ですがこういうのを見ると車両パーツと同様何かワクワクさせてくれるものは確かにあります(笑)


 あとこれもかなりの年代物の様ですがNOCHの樹木類が1本200円位で出ていたのでこれも押えました。ただモデルが相当古いらしくスポンジの一部がポロポロしています。こちらも改修必至のパーツですが今回のモジュールでは結構な数の木を使う予定でいるので何とかリペアしたいところです。

 中古&ジャンクばかりでしたが、何れもモジュール改修には欠かせない物になりそうですし、何よりここふた月ばかり停滞している工事に向けて背中を押してくれるくらいの効果はあります(汗)

モデラーとコレクターに思うこと2・コレクターズアイテムの陥穽

2019-04-20 05:16:39 | 思いつくままに・考察
 コレクションアイテム化の持ちうる問題点。

 これは先日リリースされたカーコレがそれを考えるきっかけになってはいます。
 実は今回リリースの基本セットO1,2はリリースと同時に殆ど瞬殺に近い消えっぷりでして、後から買おうと思っても買えない状態です。
 一方でどちらかと言うとマイナーだったり不人気だったりしたアイテムの方はかなり長期にわたって店頭の場所塞ぎになっているケースもあり、人気と不人気の差がかなり大きいと感じています。
 

 前にも書いた通り今回のラインナップは現代の風景を表現する上で不可欠な車種ばかりなうえに、車自体もあらゆる場面に適応できる懐の広さのある傑作アイテム(まだ出たばかりなのにw)と思っています。
 ですからあっという間に無くなるのも当然ですし、リリースされた事自体は嬉しい事です。
 ただ、レイアウト派の立場から言えばこういう普通の車こそ「いつでもどこでも手軽に手に入る事」が必須条件ですし、そうあって欲しいとも思えます。

 そして根本的な疑問として、これほど売れているアイテムなのに「では実際にレイアウトの上でこれを使っている人間はどれだけいるのだろうか?」とも思えます。
 商品名に「コレクション」と謳っている以上勿論、コレクターユースが多いのは仕方がないのですが古本の様に「保存用、布教用、自分用」と分ける様な集め方が向いているとは思えませんし最近では「転売用」に数を集める方向性も強い気もします。

 コレクター用に製品化されるアイテムと言うのは宿命的に「レアアイテム化」と「オーバークオリティ化」「マニア受けの先鋭化」のどれか、あるいはその全ての要素を持っている物でその結果として「ビギナーには敷居の高い高価格化」につながりやすくなっていると思います。

 現に今回のを含めたカーコレは初期の物やかつて他メーカーから出ていたNスケールのミニカーに比べると信じられないほどのハイクオリティです。
 が、実際問題としてそのクオリティや特殊な仕様の混じったリリースを見ていると、余計なお世話と言うか「何もそこまでしなくても」と感じる事もあります。
 そして、それゆえに成立しているあのお値段(何しろミニカー4台がブラインドパッケージの鉄コレの電車の2両分ですから)を考えるとカーコレに関する限りはコレクターズアイテムの側面の方が強い気がします。


 今更この現状が変えられるとは思いませんが、ただそれらの結果として転売屋の跋扈と言う側面のほかにも「コレクターによる死蔵化」「飽きられたり、コレクター自身が死んだ時の急速な散逸化」といった側面が確かにあり、それらがいきすぎると結果的にそのジャンル自体が衰退してしまう例はこれまでにもいくつかあった事は心の隅にでも置いておかなければなりません。

 趣味の商品の難しい所は作る方も使う方も「これ位で良いだろう」という筆の措き方がわからないまま、急速に先鋭的な方向に突っ走ってしまう点にあります。
 その結果が高価格化とかマニアック化につながり、それがビギナー予備軍としてもっと大切にされなければならないはずの一般層との乖離を広げ、最後の段階としてマニアの高齢化による急速な衰退を招く要因ともなっている気がするのです。

 (奇跡的にプラレールだけは「玩具であるが故に」世代交代が早い為にそうした罠から逃れている印象すらあります)

 この項続く

鉄道コレクション第28弾

2019-04-18 05:14:48 | 車両・気動車


 今年に入って異様なほど新車の入線が相次いでいる当レイアウトですが、KATOのE353系と同時に入線したのが鉄道コレクション第28弾でした。

 先のE353系と併せると22両もの大量入線となりわたし的には「模型屋さんで新車のモデルを一度に買った両数の新記録」となったと思います。
 その28弾ですが最近のステンレス車体のJRのディーゼル&ハイブリッド車が主なラインナップとなっているせいか行きつけのショップでも予約が好調だったそうでお店にとってはホクホクものでしょうが買う側の財布は痩せる一方です(涙)

 今回のラインナップで一番華やかさを感じるのがキヤE991-1とキハE200-3のJR東日本ハイブリッド車と言えましょうか。
 どちらもいま時の車両っぽいカラーリングと垢抜け度で従来の旧車主体のブラインドパッケージ版鉄コレのノリとはかなり異質なものを感じます。

 この他、同じJR東日本のHB-E210系の2連、JR西日本のキハ127系、キハ126系、さらにJR四国の1000形&1200形がラインナップされています。

 全部並べて入線させたらさぞや華やかなレイアウトになりそうですが既にE353で散財しまくった後だけにこの上動力や車輪などを買う余裕なんかある訳がありません。
 ですので当分は側線の飾り物と言う扱いになりそうですが、どれも独特の華やかさがあるのでどれかひと編成位は動力化させたいところです。

 これで今回も埋蔵金車両がかなり増えてしまいましたが個々の車両・編成については追々紹介していきたいと思います。

 そういえば鉄コレは1000万両突破だそうで記念キャンペーン中です。クモヤE995系の「スマート電池くん」が200名に当たるのだそうですが、ここ最近のくじ運の悪さをいやと言うほど実感している私からすれば出してもまず当たらないでしょう(涙)

趣味の原点を振り返る番外編「関水金属のオハ31系」

2019-04-17 05:46:43 | 車両・客車・貨車
今回は関水金属(KATO)のオハ31系から。

この趣味に入った当時(1975年)Nゲージの日本形客車のラインナップは20系ブルートレインとオハ31系しかありませんでした。
(同時期にナインスケールでセットものの中に「日本語表記を無理矢理追加したアメリカ形客車」なんてのもあったのですがこれは余りに一般的ではなかった)
GMのキットは出たばかりで当時地元の模型屋さんでは見なかったですし。

ですからレイアウトで客車を組もうとすれば必然的にこのふたつのどちらかという事になるのですが、戦前表記のオハ31系とバリバリの戦後派の20系が同じ線路に並ぶというのは子供心にも結構な違和感だった覚えがあります。
ですが「普通列車の客車編成」が組みたかったらいやでも応でもオハ31系を揃えるほかなかったので乏しい小遣いを割いて増備した覚えがあります。

チョコレート色の客車と言うのは当時でもまだちらほら残っていたのでいいのですがダブルルーフのTR11台車の車両など精々救援車や配給車位でしかお目に掛かった事がありません。
当時はこれを走らせながら「早くどこかがスハ43系とかオハ61系を出してくれないかな」とか思っていたものです。
(因みに当時の工作ガイドブックによれば16番では20系の他オハ61系、スハ44系、オハ35系、オハ31系、スハ32系が完成品でラインナップされていました。加えて小高模型のペーパーキットもほぼ同量のラインナップを揃えていましたからあの頃の16番の物量は圧倒的だったのです)

そのオハ31ですがある年の暮れ、風邪を引いて1週間くらい寝込んでいる時私の枕元に鎮座していた事があります。
喉の痛みとボーッとする頭で寝込んでいた私の枕元に居る茶色い客車は他の特急型よりも私の心を和ませてくれたのに自分でも意外に思いながら「ああ、これをもっていてよかった」と思えたのです。

車体全体にリベット打ちがされ窓の配置も今時の客車とまるで異なるオハ31でしたが、そのレトロなところが素朴に「旅行するキシャ」と言うイメージを掻き立ててくれたのが良かったのかもしれません。
以来オハ31系へのイメージは私の中では少なからず改善されました。

現在の私の手持ちのオハ31系はいずれも中古ですが、製造期間の長さゆえか入手元の違いで色艶やくたびれ具合が異なり、旧型客車としては意外なほどのリアリティを感じさせます(単なる経年劣化なのに)

カラーブックス「日本の私鉄・近鉄」

2019-04-16 05:39:13 | 書籍
 先日入手したカラーブックスから
 カラーブックスの日本の私鉄シリーズの第一号は近鉄でした。


 本書が出た当時はエンドウがNゲージで初めて3代目ビスタカーを出した直後位のタイミングだったと記憶していますが、その辺の相乗効果もあったのが当時「日本の私鉄・近鉄」は結構本屋さんの店頭で見かけた記憶があります。

 ですがあの頃の私にはビスタカーのNゲージは高くて手の届かない存在でしたし、個人的に好きだった近鉄車が「あおぞら号」位しかなかったので本書には手を出しませんでした。



 それから30年以上を経過しましたが、その間に家族の転居に伴い伊勢方面へ旅行する機会が増えたため、実車のビスタカーや伊勢志摩ライナーに乗る機会が得られ、その快適さに近鉄のイメージが重なる様になりました。私鉄の優等列車の国鉄やJRとは異なるノリを教えてくれたという意味では近鉄が与えてくれたものはわたし的には大きかった訳です。

 その後、Nゲージにおける中古市場の確立とそれに伴う旧モデルの出物の拡大という追い風もあって、ほぼすべてが中古モデルとはいえ当レイアウトの近鉄車の比率は急速に拡大しました。

 そうなると何か実車のガイドブックが欲しくなるのが常。
 早速本屋や古本屋を探しましたがその時にはカラーブックス自体が古本屋さんからも払底状態。

 なかなか見つからない一冊になってしまっていたものです

 先日の上京で阪神と並んで近鉄のカラーブックスも出ていたのでどうにか入手に成功しました。
 ・・・と言いたいところですが今回入手できたのは「近鉄Ⅱ」とずっと後に出た改訂版の「近鉄」だったりします。

 私の求めていた80年代初め頃の主力車が掲載されている初期の本は今回も入手できませんでした。

 とはいえ前者は80年代中盤に追加された物なので前作以後に登場した車両は大概載っています。この時期の近鉄車も最近のNゲージでは充実度が高いのでガイドブックとしての価値はまだありそうです。
 あとは初期の「日本の私鉄1・近鉄」が揃うと有難いのですが…

鉄道ミステリとNゲージ 番外編 「黄金の新幹線」

2019-04-14 05:19:16 | 書籍
 まず最初に
 昨日は辛気臭い話を書き殴ってしまいすみませんでした。

 今回の件では色々と考えさせられる所の多かった一方、自分自身への自戒とスタンスを再確認するという意味では無意味ではなかった気はします。

 そんな訳で今日は少しいつもと違ったネタでやってみたいと思います。

鉄道ミステリとNゲージネタ、今回は番外編です。

 昭和40年代から50年代半ばにかけて当時の少年劇画で一世を風靡した望月三起也の「ワイルド7」
 私も当時行きつけの大衆食堂に置いてあった少年キングを楽しませて頂いたものです(ジャンプやマガジンは放っていても同級生の誰かが学校に持ち込んでいたので不自由しなかった一方、なかなか目にしないキングを読むのはこうした食堂でしたw)

 これがなぜこのブログにと不思議に思われる向きもおありかと思いますが、本作の中の一編が結構当時の私の琴線に触れていたからです。
 その作品と言うのが「黄金の新幹線」

 本作が描かれた当時は東北・上越新幹線が工事のとっかかりに入っていた時期でしたのである意味タイムリーな題材ではあります。


 新幹線用地の買収を見越して土地を買い占めていた黒星建設。しかし買収した土地の隣が運輸大臣の出身地だったために路線が変わってしまい大損害を蒙る事になってしまう。
 その恨みから黒星建設は殺し屋を雇い大臣の暗殺を計画。
 大臣の乗った新幹線の試験列車の路線上に仕掛けを施し、事故に見せかけた暗殺計画が決行される。

 一方暗殺計画を察知したワイルド7の面々は大臣の護衛と犯人の解明と始末に乗り出す事になるが、事態が進むにつれて事件は暗殺にとどまらず新幹線の手抜き工事、更には会社そのものの乗っ取り計画へと二転三転してゆくのだった。




 大雑把なあらすじはこうなのですが、実は本作はワイルドのシリーズ中でもあまり出来の好い方ではなく、プロットが二転三転するうちに整合性を失ってしまい、結末に近づくにつれて何がなんだかわからなくなってしまう弱点があります。
 (本作は他の話が単行本2,3冊は消化しているのに1冊で収まるという通常の話の半分以下のボリュームなので、プロットが未消化のまま書かれてしまった可能性が高いですが)
 尤も活劇目当てで読む分には問題ないですが。

 (徳間書店 徳間コミック文庫 8Pより画像引用)
 また、アクションやカーチェイス、あるいは新幹線絡みのスペクタクルもあるにはあるのですが、作者があまり鉄道を調べずに描いていた様で新幹線では見かけないプレートガーダー橋(この点について実例があるか調べてみたのですがよくわかりませんでした。ご存知の方、ご教示をお願いします)がトリックに使われたり、崖が線路のすぐそばまで迫っている様な普通ではあり得ないロケーションに線路が引かれていたりと鉄道ファンが読めば失笑する描写が続出します。

 ですが当時の私はこれを随分とむさぼり読んだもので、単行本も複数買い込んだりしたものです(自慢にも何にもならない)
 もちろん本作の持つ劇画調そのものと言った感じの勢いのある描写が最大の魅力でもあるのですが。

(徳間書店 徳間コミック文庫 10Pより画像引用)
 作品の冒頭の大臣暗殺計画の所で実際の路線のレイアウトを組んで実演するところとか、物語中盤で線路を監視するヘリコプターの真上でがけが崩れるサスペンス、鉄橋から落ちかかった新幹線から車両が転落する前に乗客がゆっくりひとりづつ降りる描写など、レイアウト嗜好を感じさせるような描写に惹かれたのだと思います。
 (その一方で銃器や車の描写は鉄道に比べると確かでコーナリングでFF車とFR車の違いをきちんと描き分けていたりするので鉄道の描写のいい加減さに比べてややちぐはぐだったりするのですが)

 まあ、やろうと思えば本作をモチーフにしたレイアウトとかモジュールとかを作る事も出来ない事はないでしょうし。
DSCN8104.jpg
 又時代を象徴と言えば本作が描かれた当時は東北新幹線のカラーリングが決定していなかったので車両のカラーリングはまんま東海道新幹線のそれで、もちろん大窓車ですw
 (昭和50年頃までは地元の新聞ですら東北新幹線の予想図に「青い新幹線」が描かれていた位なのでこれはミスのうちには入りませんが)
 
 そんな訳で新幹線開通前夜のあの頃の私にとって本作は特別な位置を占めている一作でした。

アクセスランキングと注目記事に思うこと

2019-04-13 05:17:07 | 思いつくままに・考察
ここ数日来、私も使っているランキングサイト(ブ●グ村)の中が少々騒がしいようです。
実は問題の事柄については私自身あまり意識した事がなく、コメントを下さっている方から間接的に事の事情を知った次第です。

この件に関しては私自身が深入りできるほどの情報がないので偉そうな事は言えませんが、それでも一連の経緯を見ていると自分に照らし合わせて色々と考えさせられる事もありました。

ですので今回は予定を変えてこの件に関して、思いつくままに述べたいと思います。

私がこのブログ(と言っても途中でサービスを変えているので前のブログサービスの頃のはなしですが)が開設された当初は1日に2,3件しか閲覧がなく、初めてコメントを開設初日位に頂いたもののその後ほぼ1年くらいコメントがない状態でした。
当時はランキングサイトに参加していなかったので閲覧者の動向を見ようと思ったらブログのアクセス解析をチェックするくらいしかなかったのですがそれを見るとこれがまたロボットが多かった(笑)

そんな状態から未だにブログを続けてこれているのも徐々にコメントを下さる方が増えて、そのコメントを通して感想や助言、時に間違いのご指摘を頂く形で訪問者の方々との交流ができた事とランキングサイトなどで自分の興味のある事柄を取り上げているブログを見つけ、そこを覗く事で刺激を受けられた事が大きかったと思います。

ですからランキングサイトやそこで取り上げられる注目記事はよくチェックしています。
ただ、一方で順位とか注目度そのものについて言うとどれだけランクが上であっても自分に興味のないところは覗きませんし、逆に注目度が低くても「これは面白い!」と感じたり何か触発される所のある記事があると訪問したりコメントを入れたりもしています。
(それもあって指摘されるまで今回の問題に気付かなかったのですが汗)

だからといって自分のブログのランクが上がればそれはそれで嬉しい物はありますし、記事が注目される事で励みになる事も確かです。
ただ、ランクが下がったり注目記事に取り上げられなかったからと言って記事の内容を変えたりはしていません。単に注目される様な記事を書くスキルがないから前と同じスタンスで更新するだけです。
(自分の興味が最優先なため、時々突拍子もない方向に飛ぶブログになる事も多いのですが大汗)

ランキングサイトの御利益のひとつは、そうした自分のスタンスや嗜好がこの趣味の世界でどの辺りの立ち位置に居るのかを確かめられる所にもあります。それが解ったからと言って自分の趣味が変わる訳ではないのですが、少なくとも同好の士がどれくらいいるかの目安にはなります。

ですが常々自戒している事として(前にも書いた事がありますが)もし自分がランキングや注目度だけを気にする様になったらブログなんかやめようとも思っています。好きで書いている事なのですから、好きでなくなったらブログを続ける意味がない。
誰かのご機嫌取りのためにブログを書いている訳ではないのですから。

ですからこれまでランキングサイトで恣意的にカウンターを操作する方法があるという話を聞いても自分がそれを使う気にはなれませんでした。そうまでして注目を集めるためにしているのではないし、なによりそれだと上にも挙げた「全体の中での自分の立ち位置」が分からなくなるからです。

ですがそれ以上に問題なのは一見公平そうに見えるランキングの構造の中で特定の記事だけが恣意的に注目される様な操作がなされている場合で、これではせっかくのランキングが情報収集のツールとして役立たなくなる事でもあるだけに深刻です。

もし今回そのような事がなされていたとするなら記事の内容の良しあし以前の問題であると考えます。

いずれにしても今回の問題では色々と考えさせられましたし、自分のスタンスを再確認するいい機会にもなったと思います。
最近家庭の事情とかあって手を動かす工作がお留守になりがちだったのですが、そろそろ次回に向けて動き出さないと。

KATOのE353系入線!

2019-04-11 05:14:33 | 車輌・電車
 昨年来リリースを心待ちにしておりましたKATOのE353系。
 先日ようやくのリリースとなりました。
IMG_4471~photo.jpg
 行きつけのショップの入荷日が月締めの土曜日と言う最悪のタイミングだったのですが、はやる気持ちを抑えつつ残業も早めに切り上げ、行きつけのショップに車を飛ばしてぎりぎり閉店間際のタイミングで入手しました。

 同時に鉄コレの第28弾も出ていましたから週末を前に私の財布はすっからかんです。


 登場してから中央線からE351はおろかE257まで駆逐する勢いのE353系は暮れの帰省の足(笑)として一昨年からお馴染みの列車です。普段は実車のレポートなんか殆どやらない当ブログで一乗客の立場からインプレッションを書くなんて真似をやらかしたのも「これからずっとお世話になる電車だし」と言う思いがあってのことです。

 そう言えば昨日の当ブログで取り上げた「カラーブックスの阪神」も実は出張帰りにこのE353の車内で読破していますね(爆笑)
 この電車はたった1年の間にそれ位私の鉄道旅行に密着した存在になっているという事です。

 そのE353系のモデルですが都心はもとより、はっきり言って田舎の環境の当地ですら予約の段階でほぼ瞬殺状態だったそうで、早々と予約していてよかったと思うこと頻りです。しかも私が買った日にはうちのクラブのメンバーを中心に少なくとも5,6セット(しかもフル編成が!)捌けたのだそうで、地元の中央線の目玉車両とはいえこれほどのレスポンスを見るのは初めてと言っていいくらいでした。


 今どきのKATOの新製品ですから造形面で破綻した所も少なく、特に先頭部の造形には手慣れた所も感じられます。
 E351や183系に比べると極めてシャープなイメージの前面は「硬のKATO」とも呼ばれる同社の造形の流儀にはぴったりではないかと思います。前面写真で「E」の字の上半分が欠けているように見えますが実車もこの部分の色がパープルなので角度によっては見えにくくなるのでその意味では実車準拠ではあります(JRが配ったE353のペーパークラフトでは最初からこの部分の印刷がなかったりしますw)

 敢えて苦言を書くなら「ヘッドライトが暗すぎない?」
 これは私だけの印象ではなくこれを扱っているショップのご店主も指摘していましたが、テールランプに比べても明るさがいまひとつと言う印象を受けます。ひょっとしたら室内灯を組み込んだらそっちの方が明るいかもしれません。改良が利くなら手直ししてほしいところです。

 動力に関して言えば「今どきのKATOの動力」と言った感じでいつものようにスムーズで滑らかな走りを見せます。尤も先日紹介のTOMIXの四季島ほどの感動はないのですが、それでも今の水準に照らし合わせれば全く不満は感じません。
 

 そのE353、今月から「富士回遊」と名乗り大月から富士急行線に乗り入れていますが、プラレール並みの短さの3両編成のこじんまりと纏まった状態でレイアウトに乗り入れるという、小回りの利いた使い方も可能です。
 これは基本セットから中間車を1両抜いた3連をでっちあげてもそれなりに見られるのですが、実はこれに絡んで今回の発売ではKATOの深謀遠慮を思い知ることになります。
 それについては次の機会にでも。

NewDays 限定鉄道コレクションから

2019-04-10 05:11:02 | 車輌・電車
 鉄コレの埋蔵金編成から。

 今回もNewDays KIOSKオリジナル鉄コレから。
 実は今回の鉄コレは10種中6つが、鉄コレとしては初のリリースと言うのが売りになっています。

 つまり残りの4種に関しては以前鉄コレでリリースされていたモデルという事になります。

 それは101系中央総武緩行線、201系中央線快速、クモヤ143形50番台、701系 1500番台です。

 このうち中央線の201系は過去に試作編成とH7最終編成の2バージョンが製品化されています。
 あいにく手持ちのモデルが試作編成なので直接の比較ではないのですがふたつの201系は果たして同じものなのかを比べてみました。

 今回のリリースされたクハ201は最終H7編成のモデルを転用したようです。見た感じでは基本同じモデルの様ですが、今回の物は前面に最初から「中央特快」の幕が追加されている点、行先がH7編成の「東京」に対して「中央特快 高尾」になっているのが相違点の様です。

 他のモデルについてもわかる範囲でチェックしてみましたが701系仙台色は行先幕が第26弾の「仙台」から「原ノ町」に、101系(これは鉄道博物館オリジナルのモデルが最初だった様です)は行先幕が鶴見 海芝浦」だったのが「千葉」となりJRマークが追加されています。
 クモヤ143に至っては元々の鉄コレ(20弾)のクモニ143-5の形式名変更後の姿という違いだったりします。

 今回の鉄コレ、初登場でないモデルでも既発売の物と全く同じではなく、この程度の小技は使っているという事なのでしょう。
 してみると同じ形式を持っていてもこういう差異を気にするユーザーが飛びつくという事も或いはあるかもしれません。
 (いや、そっちの方が多いのかも)