光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

過ぎゆく「鉄夏」に思うこと

2013-08-31 20:43:58 | 旅行・探訪・イベントなど

 思えばこの夏は「鉄夏」でした。

 JAMやショウこそ行けませんでしたし夏の常でレイアウト関係の大仕事はほとんどできませんでしたが、例年なら1回の運転会は3回もありましたし、帰省にはレイアウトを持ち込み青天井での運転を楽しめました。
 一方で中古モデルの掘り出し物や故郷の物置からの発掘品もことのほか多く、その意味でも実り多い夏だったといえます。

 とはいえあの暑さには閉口しました。
 運転会はともかく自宅での運転は殆どなし。今月ばかりは運転会や故郷の方が圧倒的に運転する機会が多かったとも言えます。
 当然工作の類もデスクトップでできる事が主でしたが。
 さて、夏中暑さに茹だっていた身としては有難い気候だったので「鉄夏」の締めくくりにふさわしい事をやってきました

 近所で鉄道展が開催中とのことで平日休で人出がないのを見越して出かけてきました。
 展示自体は郷土の鉄道史を扱うイベントとしてはよくある奴ですが、16番やOゲージを中心にした鉄道模型の展示はそれなりに楽しめました。

 HO のレイアウトはそれなりに迫力あります。
 これが「鉄夏」最後のイベントとなりました。

 そんな(いろんな意味でも)暑かった夏もそろそろ終わりですね。

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機関区風セクションの改修工事・4・給炭塔を完成させる

2013-08-30 18:42:48 | セクション

 この夏に入ってから暇を見つけてはちょくちょくと進めて来ました給炭塔。
 素組みとはいえ結構手間をかけましたがようやく形になりました。

 一番手間が掛かるのが手すりの取り付けと起重機の骨格部でしたが組み上がって見ると手をかけただけあってなかなかの精密感です。
 セクション内での存在感も更に高まりました。

 先日の帰省時に取り戻してきたシグナルブリッジ(これについては後述)も追加され、今回の改修で機関区風セクションもようやく画になってきた感じがします。

 特にローアングルで捉えた蒸機の背後に給炭塔がどんとそびえる様は中々にそそられるものがあります。

 このタイプのクレーンとしてはガントリタイプの物をよく見かけたのですが今回のキットの様なエンジンタイプの起重機もない訳ではありません。
 蒸気全盛期を再現する上では下手なターンテーブルやラウンドハウスよりも説得力のあるアイテムと改めて思います。

 ところで発売予定のジオコレの給炭ホッパーはコンベア式をモデル化しているようですがこちらは少し造形が大雑把な感じもします。
 ジオコレとは異なる形態である分今回の工作もまんざら無駄ではなかったですね。

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今月の失敗談・ハンダ付けの罠(大汗)

2013-08-29 06:54:55 | 車両・16番

 さて猛暑も一段落し、朝夕はそれなりに涼しかった昨日は今月最後の平日休です。
 夏中暑さに茹だっていた身としては有難い気候だったので「鉄夏」の締めくくりにふさわしい事をやってきました。

 とはいえお恥ずかしい事夥しい展開でもあったのですが(大汗)

 まずは昨年からの課題だった宮沢のC58(もちろん16番)のレストア作業。
 高細密化ではなくあくまでも当時の状態に近づける事が目的でしたので破損部のリペアとリペイントが中心になります。

 そこで登場するのが先日買い揃えた塗料剥離剤とフラックス、はんだも模型用の低温タイプを用意し体制は万全です。
 庭の一角にテーブルを用意し、電源もOK。
 フラックスの使用は初めてでしたし(これ、後への伏線ですw)有害ガスなどへの対処とはいえ私としては前代未聞の「アウトドアはんだ付け」となりました。
 まあ、これをやるために涼しくなるのを待っていたのですが。

 手順は鏝にはんだを少量付けて予めフラックスを塗った部分に押し当てる。これだけで十分なはずでした。
 ところが肝心のはんだがダマになるばかりで全く接着しません。

 温度設定のミスでもなさそうですし、塗装もきれいに剥がしていたので下地処理の問題とも思えません。

 こうしてひたすら格闘すること1時間半。それでもくっつかず。

 いよいよダメかと思ったその時、

 フラックスの様子が変な事にやっと気づきました。

 あわてて見返すとフラックスと思っていたのが「塗料の剥離剤」だった事を知った時の脱力感ときたら(大汗)

 これがキットメイクであれば剥離剤なんか使わないので間違える事もなかったのですが初のはんだ付け工作が「既存モデルの補修」だったことが最大の敗因と言えます。
 塗料剥離を先月やってから猛暑にかまけて丸ひと月半放置していたので、剥離剤とフラックスの瓶がどっちがどっちだったかすっかり失念していました。
 全く年は取りたくないですね。

 早速フラックスを塗り直しはんだを流し込むとあれほど手こずった部分がたった2分で(!)固着完了したのには思わずがっくりです。
 見事なくらいにはんだが流し込まれたのには涙がでました。
 補修箇所が1箇所、接着点も4か所だけなのでキサゲだって10分も掛けません。全くあの1時間半は何だったのかと(涙)

 とはいえ、やってみると案外はんだ工作も(うまい下手は別として)そう難しくはない気はしてきました。
 わたし的には準備段階の儀式化された手順が面倒ですが、まあ、それも慣れの問題なのでしょう。
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Nゲージの「骨董モデル」に思うこと

2013-08-27 18:47:55 | 思いつくままに・考察






 






トップページ レイアウト・モジュール 車両紹介リンク
思い出の書籍 ふと思うこと 趣味の思い出 そのほか



 今回は最近の入線車に感じたことから

 2,3か月前でしたか、たまたま奥の出物に「関水金属の初代C50」というのがあり入札状況を見ていたらあれよあれよという間にとんでもない値付けが付き仰天した事があります。
 最後の方では8万円弱位になっていたと思いますが落札画面を見ていないので最終的にはいくらになったのやら。
 これで驚いているようでは自分には骨董コレクターは向いていないとつくづく思います。

 さて、一昨年、鉄博風のモジュールを作った時にそこの展示車(もともと運転会で他のメンバーの自慢の車両を展示してもらう事が目的でしたからあまり自分のは意識していなかったのですが)をエントリーした時、自分の手持ちの車両の中に骨董物の旧モデルが意外に多いのに気づいて苦笑した事があります。

 以前も触れましたが私の場合、趣味の中断期間の終わり頃に車両の大半を親類に譲渡してしまっており、基本的には再開以後の車両ばかりです。
 ですからここに並ぶ骨董車両の群れは趣味の再開以降にあちこちの中古屋で見つけたものという事になります。
 (中にはKATOのEF65とかDD13とかみたいに奥で見つけたものもあるにはあるのですが)

 その目で見るとこの10年位でずいぶん増えたものです。
 入線理由は値段の安さというのももちろんですが、親類に譲渡してしまったのと同じ機種を懐かしさにかられて購入するパターンとか、中断前の時期に「欲しくても買えなかったもの」への意趣返しとかもあると思います。

 前者の場合は、中断前の青春時代の思い出を甦らせるという意味では純粋なノスタルジーという事になります。
 ですが後者の場合はどう解釈したものやら(汗)
 KATOの181系とか、TOMIXの香港583系、あるいはエーダイのキハ58系なんかがこれに該当します。
 いずれも現代の水準でリニューアルされているモデルが多く、単純に出来を問題にするなら最新型のモデルを買った方が良いに決まっています。

 ですが店先などでこれらの骨董モデルを見つけてしまうと親の仇を見つけた様な気分になります。
 あの頃のあこがれのモデルは大概カタログや専門誌などの写真を食い入るように眺めたモデルが多く(笑)頭の中に刻みつかれた特徴が実物を目の前にすると甦る事で頭の中の何かのスイッチが入ってしまうようです。
 で、気が付くと鉄博モジュールを埋め尽くしても足りないくらいの骨董モデル(そのくせプレミアは殆どなし)が並ぶ事になります。
 我ながらなんという事かと。

 不幸中の幸いはそれらの大半が1両辺り3桁価格だった事です。
 今ほど骨董モデルにプレミアが付かなかった時期に集中して購入・入線させたのが効いていますが最近ではなかなかそうもいかない事も多いようです。
 最近だと先日レストアしたEF70あたりがそんな値段でしたがあれくらいのパーツの欠落が無いと安くもならないようですね。 

 さて、こうしたビンテージモデルの入線増加に伴いやはり「走りはどうなんだろうか」と言う部分に関心が向きます。

 もちろん最新モデルの方が走りがスムーズなのは当然なのですが走りの個性の点ではまだまだ旧モデルも面白い所があると感じます。
 TOMIXや中村精密のテンダードライブ、エーダイの5極モータ、これまたTOMIXのウォームスプリング伝導やしなのマイクロのフライホイールと初期から80年代のNゲージ勃興期のモデルの動力機構にはメーカーの個性や主張が感じられとても興味深いものがあります。

 ところで、従来この手のヴィンテージモデルを語るキーワードとして私自身も「現在の細密一辺倒の方向に対するアンチテーゼ」「模型としての素朴な魅力」「骨董品としての時代的な存在価値」と言う外見上の部分で語られがちだったと思います。
 ですが実際に旧モデルが増えてくるともうひとつの方向性として「走りの個性」の強さが私の中では別な魅力としてクローズアップされつつあります。

 もちろん現在のモデルより洗練された走りのモデルなんてのは少ないのですが。
 ですが30年前までは「Nゲージの動力は非常に精密なのでユーザーレベルでの分解はしない方が良い」と言われるほど動力はブラックボックス化しておりその分走りを通して各メーカーの工夫や苦闘を肌で感じる所も大きいと思います。
 その結果、「当時としては」という但し書き付きでですが意外と走りがタフだったり音がやかましいけれどスローがよく効いたりなどという個性が楽しめる感じがします。

 こうした部分に注目できるようになったのも曲りなりに「レイアウトを持つ事ができるようになった」からという要素が大きいです。
 どんなに細密でどんなに実物そっくりでも「レイアウト上でまともに走れなければただの置物以下」という単純な、それでいて非常に厳しい価値基準でモデルを見る事ができるようになってきたのは個人的には収穫でした。
 
 もうひとつ、昔のモデルは180R以下のミニカーブをクリアできる物も多く、この点でも「280R以上推奨」が多い最近のモデルに対する大きなアドバンテージと思います。

 Nゲージの場合、ただでさえ物が小さすぎる上にガニ股を語る以前に車輪やフランジが大きすぎて車両そのものを「飾る・展示する」用途にはあまり向かないと思えます。
 ましてせっかくギアとモータを組み込んでいるのですから「どれだけよく走ってくれるか」「どれだけ走行条件を選ばないか」という価値基準による評価があっても良いのではないでしょうか。

 余談ですが、昔書店のクルマの本を並べた一角で目立っていた本の中に「走らない奴は黙ってろ!」と言うタイトルのがありました(懐かしいな)
 その伝で言うなら「走らせない奴は黙ってろ!」という価値基準で鉄道模型を語る方向があっても良いとは思います(笑)


 そう思うと細密感一辺倒のモデル嗜好に対する私なりの独自の判断基準を持てる意味でもこの旧モデルブームは無駄ではない気がします。 
 もっとも、同じ事は実は16番やZゲージでも言える事なのですが。

 更に気づかされる事が気付かされる事にもうひとつ。

 同じ旧年式のモデルなのに以前(この趣味を中断する前、30年以上前です)試運転した時に比べても走りが良くなっていると感じる事が増えている事です。
 あの頃のモデルと言うと機関車ではナインスケールのED75,DD13とかKATOのEF65,C11,エンドウのEF58どまりですが

 これらの大半は後に別な中古モデルを入線させて車籍を復活させたものも多いのですが今のレイアウトなどで試走させると驚くほど元気に走ってくれる事が多いです。
 また、当時のモデルをそのまま使っていたKATOのキハユニ26ですが中断前の運転では殆ど走らなくなっていたのに再開後の運転では「あれっ?こんなに良く走ったっけ?」となっていて驚いた事があります。

 おかげで相当な旧モデルでも走行系に致命的な欠陥や破損さえなければ走り自体を楽しみにできる様にはなってきました。

 これはなぜだろうと考えて見たのですがこの30年の間にパワーパックの性能向上が著しかったのではないかと思います。
 確か中断前に使っていたNISIZAWAのパックは容量自体が0,4A。
 これでも当時としては標準的な性能ですが現在当レイアウトで使っているTOMIXの1000CLは1A。KATOのパワーパックのスタンダードSはHOと共用できるだけあってこれも1Aの容量を誇ります。

 容量にこれだけ差があれば走りが変わるのも当然かもしれません。
 特に大容量だとモータの起動電流やギアの噛み合わせなどの条件で発進時に大きなトルクを要する画面で差が出るものと思われます。
 しかもこれは単純に出力の容量だけの話でトランジスタコントロールやその他の回路の改良などによる効果も大いに考えられます。

 鉄道模型の場合、車体側の改良だけでなくレールや給電システムも含めたトータルで性能の変化が実感させられるという意味で車やラジコンとは異なる事を実感します。
 その意味では古いモデルを最新の給電システムで走らせるのもなかなかに興味深い物があります。


機関区風セクションの改修工事・3・給炭塔の追加・その3

2013-08-26 18:42:47 | セクション


 機関区風セクションの改修作業。
 前回の書き込みから3週間も開いてしまいましたが、その間、休止していたわけではありません。

 とはいえこの夏は蒸し暑い日々が続き夜になっても頭がボーっとしてくる事が多く何事も進みにくかったのも確かです。
 精々がキットの素組みを寝る前の僅かな時間に台所の隅でやる程度でした。

 こういう時に工程が多く、素組みでも簡単にできない外国製の建物キットなんかは一日一工程、頭を冷やしながら作れるので写経に近い効果がある様な気がします(笑)
 先日来進行中のファーラーの給炭塔等は箱を開けて中を見るだけで一瞬ビビる位の工程とパーツの多さ。
 ジオコレのキットばかりで鈍り切っていた工作心に活を入れられる思いでしたが、それだけに取り掛かるのが遅かった事。

 購入以来2年弱、ブログで予告してからでさえ1年4カ月も寝かせてしまいました(恥)
 ですが毎日毎日少しづつ工程を積み重ねるにつれて建物の形ができて行くのを目の当たりにできるのは車両工作とは異質の達成感があります。
 (一方で、出来あがっても「試運転」なんてのはできないのですが)

 ところで、今回の様にレイアウトやセクションのランドマーク的な建造物を夏の暑いうちに作って見るというのは「大人の夏休み宿題編」として見た場合中々いい感じがします。
 私の場合、思い起こせば「電気街の超高層ビル」とか「GMのペーパー神社」なんてのを作ったのもこの時期でした。
 どちらも製作そのものより「夜風に当たりながら汗をふきふき作っていた」という思い出がたっぷりと(笑)

 夏が過ぎた時にレイアウトにそれらが追加された時の快感も悪くありません。

 先日来手こずっているのは主にコールバンカー部です。ですが形ができて来るにつれて迫力が付いてゆくのを見るのがそろそろ楽しくなってきました。
 このくそ暑いのに色々なアングルから見上げてはニタニタしている自分がいます。

 次回辺りで給炭塔もいよいよ完成です。
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中村精密C51・「亀の子スタック」のはなし

2013-08-25 16:50:49 | 車両・蒸気機関車

 前回紹介した中村精密のC51のその後です。

 その昔、私が乗っていた車にメルセデスベンツのAクラスという無闇に最低地上高の低いコンパクトカーがありました。
 高速の走行はベンツらしいどっしりしたものでしたが、ホイールベースが長すぎてちょっとした積雪ではすぐに車体の底が雪に乗り上げて車輪だけが空転するという、いわゆる「亀の子スタック」をしばしば経験しました。
 よもやそれに近い事を事もあろうに「Nゲージの鉄道模型」で体験しようとは(笑)

 先日のC51ですがレイアウト上を走行中に突然車輪が空転を始め、線路上で動かなくなってしまいました。
 脱線した形跡もないので最初はギアが割れるか何かでモータが空回りしているのかと疑ったのですが、よく見るとテンダーは停止しているのに両端の動輪が揃って空転しています。

 引き上げて調べてみると何と動輪に巻いてあったゴムタイヤが劣化して分解していました。
 それだけならまだしもこの動輪は隣接するトレーラ車輪(テンダの2・3軸に相当します)よりも少し小ぶり(つまりゴムタイヤを巻いて初めてトレーラと同じ直径になる)だったために動輪がレールに接地できなくなり空転したものと判明しました。
 未だかつてNの動力でこんなトラブルにあった事はありません。
 普通なら笑ってしまうところですが折角初入線を果たしたC51です。

 どうにかならないかと思案してチェックしたところトレーラの車輪にもダミーのギアパーツがはまっている事が判明。
 つまり「1・4軸と2,3軸の車輪自体を交換すれば少なくとも亀の子だけは解消しそう」な目途が立ちました。


 このメーカーのパーツは車輪に車軸をさしこんで固定するタイプなので分解に少しまごつきましたが交換自体は簡単にできました。
 結果、走行性はそこそこ改善を見ました。ごく微妙な違いですが上の写真と比べると動軸車輪がきちんと接地しているのが確認できます

 言い忘れていましたが、C51の場合はテンダーは純粋に駆動しているだけで集電は機関車本体から行っている為にこうした珍しいトラブルが出たと思います。
 とはいえ、TOMIXのC57の様に集電も駆動も同じテンダーで賄っていたら集電もできずに完全な不動状態になる可能性もあったと思いますからどっちがいいとも言えません。

 いずれにしろ私には初体験となるトラブルでした。

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この夏最後の「エキチカ」運転会(笑)

2013-08-24 23:05:35 | 旅行・探訪・イベントなど


 この夏はクラブの運転会のイベントがずいぶん重なりましたが、これがこの夏最後のイベントとなります。

 隣県の駅ビル地下での運転会がそれで、メンバーの皆さんも朝からバンを仕立ててモジュールの運搬、設営とこれまでにないハードなスケジュールをこなしました。
 私にしても現住地の県外でのイベントへの参加は今回が初めてでしたが、モジュールも、走行車両もいつもの運転会とほとんど同じだったにもかかわらずかなり新鮮な印象で帰宅する事ができました。


 例えば先ずロケーションが違うこと
 普段の運転会は大概が蛍光灯の下で行なわれる事が多いのですが今回は電球色のダウンライトの下。
 同じモジュールが何か「博物館の展示品」みたいに見えましたしシーナリィに差す影も蛍光灯よりはっきりしていて独特の叙情性を出していた様に思います。

 次に観客の違い。
 正直、これほど平均レベルでこれほど垢抜けした、洗練された雰囲気(要するに現住地より確実に都会的)のギャラリーの前でレイアウトを運転した事自体初めてでした。
 ファッションや態度の端に感じる雰囲気の違いもあるのですが現住地のそれよりも専門知識を持った人が多かったのも結構印象的でしたし、それ以上に鉄道模型に対して率直に驚きの態度を示す方が多かったように感じました。
 これらの反応の微妙な違いというものも又かなり新鮮な刺激でした。

 こうした環境の違いによる印象の違いを楽しめるのは以前触れた「レイアウトを外に持ち出す」「旅行に持って行く」時の感覚に近い物を感じます。

 逆に向こうのスタッフの方が感心されていたのは「モジュール撤収の手際の良さ」でした。
 今回は参加メンバーが5名と通常の半分~三分の一以下の頭数だったのですがそれでも18枚程度のモジュールを1時間弱で撤収、車への積み込みまで果たしました。
 普段あちこちで運転会をしていて設営、撤収のノウハウを各メンバーが体で覚えていた事が大きいと思います。

 ともあれ、今回の運転会で「私の夏」は8割方終った気がします。
 今この瞬間はかなり蒸し暑いのですが(大汗)

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今月のダークホース・中村精密のC51

2013-08-23 21:05:08 | 車両・蒸気機関車
 先日入線した中古車から。

 私にとっては初めてのブランド、中村精密のC51です。
 これがリリースされたのは80年代の初めころと記憶していますが、当時は私自身がそれほど蒸気機関車に興味を持っていなかったのと何よりも高価すぎて手が出なかった機種でありました。
 先日リリースされたTOMIXのC57が1万5千円という高さで話題になった事がありますが、こちらは30年以上昔の話で1万4千円。今の感覚で言うなら3万円以上に相当する割高感だったと思います。
 ここで「割高感」という言葉を使いましたが、当時や後の「鉄道模型考古学」なんかでのこのモデルの評価は概して「この中身でこの値段は割高」というものでした。写真なんかで見るとそれもむべなるかなで梯子や一部のパイピングは別パーツでなくボイラーへのモールドで済まされていましたし、テンダードライブという駆動方式も本物志向(要は「機関車本体が走るのではない」のが気分的にリアルでないという捉え方)にはマイナスイメージだったようです。

 実をいうと当の私もそれに近い感じ方でしたし、このメーカーの車両自体がそこいらの中古屋ではなかなか見掛けない代物でしたからこれまで対して関心を示さなかったというのが正直なところでした。

 春の帰省の折にいつもは覗かない骨董店の延長みたいなショップに知人の付き合いで入った折にこれを見つけた時は心底驚きました。
 外函も「中村精密」の文字を見るまでは仏具か線香だとばっかり思ったくらいです。

(これまでこの手の店はノーマークでしたがこんな事があると全く油断できません)

 ここで初めて「中村精密のC51」の実物にお目に掛かった訳ですが、上記の様な悪印象(先入観)が幾分払拭された気がしました。
 確かに指摘されたような粗はあるものの、Nゲージのサイズのモデルで少し離れてみる程度にはあまり気にならなかったのです。
 むしろ昨年レストアした35年前の16番のC54やC58を思わせる独特の風合いが却って好ましく感じられたのも確かです。

 さあ、そうなってくると問題は「これがまともに走るのか」に絞られます。
 構造がやや複雑な分先日のEF70のような訳にはいかないだろうと覚悟していたのですが、案の定通電直後はかなりがたつきがありおまけに車体が足回りから分離してしまうというおまけつき(笑)
 とはいえ何度か前後させると案外調子よくなってきました。
 これなら入線させてもいいかと思い手を出してしまった次第です。

 離れてみてのプロポーションはなかなか伸びやかさを感じさせC54以降の近代型蒸気にない雰囲気があります。
 ダイカスト?のボディはなかなかの重さがあり見た目の上でも独特のどっしり感を感じさせました。

 帰宅後にチェックしてみたところ、動力はテンダーというのは知っていたのですが4軸中1軸と4軸を駆動させる形式(つまり2軸駆動)です。
 まるでポケットラインの動力を思わせる構造に最初は不安を感じましたがこれが意外なほどパワフルな走りを見せました。テンダー自体がかなり重い事が効いているようです。
 さて、本機ではテンダー自体では集電せず機関車部のシューから電気を取り出す形式です。一見まだるっこしいですが「テンダーだけ浮かせて車輪を空転させることができる」ので車輪のクリーニングはむしろ楽かもしれません(笑)
 その機関車部ですが今のところロッドの引っ掛かりもなく「押されて走る感」は感じません。ただ一部に接触不良があるようで「ボイラー下の空間に時々火花が散る」という珍現象が確認できます。集電部は要清掃でしょう。

 全体としてみた感じは当時の定価に割高感が感じられたのは無理もないと思えながらもかなり頑張って作られたという印象もあり悪い気はしませんでした。
 (奥なんかでは結構な値段の出物がちらほらあるようですが…) 

 さて、これが最初で最後の入線だろうと思っていた中村精密のロコですがこの後驚愕の展開が待つことになります。

 最後に、
 当ブログの訪問者数が53万を超えました。
 最近は自分でもどう転がるのかわからないブログになりつつありますがよろしくお願いします。

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「レイアウトと旅をしてみる」こと

2013-08-22 18:52:52 | 思いつくままに・考察

 小レイアウトを車に積んでお出かけ、好きなところで走らせる。

 今でもこういうのは変わり者の楽しみ臭いところがあるのですが、かといって昔ほどこういうのが突飛な楽しみではなくなってきているのも事実と思います。
 今回の帰省でそれを実行しましたがこれとて実は2回目なのでそれほど冒険した感じもありませんでした。

 むしろ一回目に600×900のモジュールを丸ごと持ち込んだ反省からそれより小さめで台枠を軽く、アクセサリの固定率を上げるといった改良点を加えて臨んだものです。
 軽量で丈夫な台枠を使い、シーナリィは可能な限り固く固定する(その意味で運転会用のモジュールの技法はかなり参考になります)か、簡単に修理できるようにする。配線は可能な限り台枠内に固定しコードのはみ出しを作らない。
 この条件さえ満たせれば「持ち歩けるレイアウト」というのは決して不可能事でも夢でもありません。車もムーヴ、ワゴンR以上のサイズであればレイアウトボード一枚分のサイズのレイアウトを持ち運べます。
 旅行に持ち込むとなるとさすがに最低でもノア、セレナ級のミニバンかワゴンがいるでしょうが…


 さて、この楽しみ方ですがプロトタイプがなかったわけではありません。
 20年くらい前に買って読んでいたある雑誌がヒントになっています。

 1992年号の小学館の「サライ」誌の特集「車は隠れ家」
 当時はバブルの直後くらいの時期でミニバンはおろかSUVもまだ一般的ではなかった頃。「クルマ」といえばステイタスシンボルとしてより速く、より豪華に、より大馬力にが合言葉だった様な時代で「持ち歩ける空間」としての側面がまだ理解されていない時期だったのですがそんな折にこの本を読んだ時の衝撃は忘れられません。

 今でこそ半ばマニアの間では当たり前になっている「走るAVルーム」「持ち歩ける書斎」と言ったコンセプトが90年代初めの本で支持されていたのですからその先見の明は大したものであったと同時に「こういうのをやってみたい!」という夢を持たせた罪深い一冊でもありました。
 さて、その中のひとつに「釣った魚をその場でさばいて調理する、走る厨房」というのがあります。

 今思えばこれが今回の「帰省にレイアウトを持って行く」というアイデアの源流になっていると思います。

 殊に最近の車はHV車を中心にかなり大容量のAC電源を装備している車も多いので「旅先でアウトドアレイアウト運転」なんてのまで夢でなくしてくれています。
 そう考えてみるとレイアウトを持ち歩ける最大のメリットは多いと思います。「周囲の風景を常に変えられる借景」として使える事、車両が限定されるものの「旅先で買った車両をその場で運転して楽しめる事」「誰にでも分かる形でレイアウトの魅力をアピールできること」
 これらはどれもこれも従来の鉄道模型の楽しみ方から一歩踏み出した開放感を与えてくれるものとも思えます。

 決して誰にでもお勧めできる愉しみ方ではないのも確かですが、それでも一つの方向性として考える余地はありそうです。

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今夏も帰省してきました・6・TOMIXのカタログにときめいた頃(笑)

2013-08-20 18:21:59 | 書籍

 先日はGAKKENーNのカタログについて書きましたし、以前にはKATO(関水金属)のカタログ話もしていますが、今回はTOMIXのカタログから。
 何の事はない、先日の帰省の折に実家の本棚から黎明期のTOMIXのカタログを発掘してきただけなのですが。

 TOMIXブランドのカタログが初登場したのは公式には1977年版からと言う事になっていますし、実際に私が購入したのもその年の夏ごろと記憶しています。
 当時のKATOのそれより一回り大きな版で紙質も分厚い豪華な印象で買った帰り道帰宅まで待ち切れずに模型店近くの公園でむさぼり読んだのが思い出されます(笑)

 「Nゲージの特徴」の解説がトップに来るのは当時のKATOも同様です。
 さすが大手玩具メーカーからスタートしているTOMIXだけあってスマートで垢ぬけた表現が印象的で、この点では16番メーカーも含めた他社のそれが非常に泥臭く感じられます。
 このセンスがあったがゆえに当時のビギナー族を鉄道模型に誘引させる事に大いに貢献したのは想像に難くありません。

 最初のカタログではEF81、113系、583系、24系が予定品として示されています。
 明らかに当時のKATO(関水金属)のラインナップを意識してアイテムのかち合いを避ける配慮(何よりもNゲージの普及を優先するためにトータルでの車種の充実を目指す)がされている印象でした。
 新規参入メーカーが増え、ブルトレブームに火が付く79年頃辺り以降は同一車両の競合を避けなくなっていますが。

 更にこれまでのNゲージに先例のない「規格化された道床付きのレールシステム」のラインナップも鮮烈でした。
 まだこの当時は複線のエンドレスにポイントがあるといった程度の物だったのですがこれほどスマートなシステムがこれまでなかっただけに衝撃度も格別だったのです。
 とどめに線路システムに完全にのっとった駅・ホームシステムや架線柱、完全にシステム化された給電システム!
 何もかもがこれまでの「鉄道模型」のイメージを覆すものでした。

 前述のように公園のベンチでこれをむさぼり読みながらNゲージの未来に力強いともしびが照らしだされる思いがしたものです。

 これ以降のカタログでも毎年のように車両、レールシステムともに充実が手に取るように感じられました。
 とにかくKATOにない独特の勢いを強く感じるカタログで今読み返してもワクワクしてきます。

 ラストにはナインスケールの時のレイアウトを使った夜景シーン。
 あの頃もこれを観てジーンと来ていました(笑)

 まさに「新時代の鉄道模型への旅立ち」を予感させる物でしたがこういう抒情的なラストページのカタログも最近見なくなりました。

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今夏も帰省してきました・5・関水金属の「店舗ビル」

2013-08-19 17:53:20 | ストラクチャー

 帰省の折に取り戻してきた店舗二棟のはなしから。
 KATO(当時は関水金属の方が通りが良かった)初の一般建造物のモデルです。

 当時のカタログに掲載されていた文章を思い出しながら書くと

「レイアウト上の建物は一つでも種類の多いのが望ましく、特殊な場合を除いて同じ建物があちらこちらに目につくのは、どうしても興ざめするものです。そのためにも色々なタイプの建物が欲しくなります。本製品はシャレた洋風ムードの街にどうぞ」
と、ありました。
 明らかにTOMIXやGMの商店への当てこすりみたいな文言ですが(笑)当時レイアウト上に原宿や本町を再現しようとする様なユーザーがそんなにいたとも思えないのでやや勇み足な宣伝だったのも確かです(笑)
 見ての通り日本離れした外見の店舗で、恐らくアメリカあたりのメーカーのOEMと思われますが、こういうのも90年代以降はカジュアルファッションの店やCD、DVD店なんかで地方でも見かけるようになりました。

 その意味では街コレやジオコレが充実し日本風の店舗のバリエーションが急拡大した今ならこのモデルもやっと真価を発揮できるようになった気がします。
 そう思うとこのモデルの肝は看板チューンのセンス如何に掛かってくると思います。
 せっかく持ち帰りましたから、オリジナルの看板類を工夫したいところです。

 試しに90年代以降の建物(街コレなど)に混ぜ込んで見ましたが商店街の彩として良く機能していると思います。
 これに限りませんが街並みの個性表現の手段として、外国型と同時のこの手の昔の製品の建物を混ぜ込んでみるというのもやり方によってはかなり効果的と思います。

 もちろん自作建造物を混ぜ込むと更に面白いですが。
(キットや製品のバリエーションが増えて街並みを容易に組む事ができるのは最近のNのメリットですが、元々「背景」程度の存在意義で製品化されている事が多く、例えれば「エキストラだけの舞台」みたいな無個性な街並みになるケースが多いですね。
 せめて風景の主役となるランドマーク位は自作かキットバッシュにこだわりたいものです。

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香港TOMIXのDD13

2013-08-18 19:10:00 | 車両・ディーゼル機関車
 DD13ネタのその3です。前回の比較記事を載せた折にTOMIXのDD13をここでまだ書いていなかったのを思い出したので追加させて頂きます。

 半年くらい前の事ですがTOMIX以前の「トミーナインスケール」のDD13を見つけておりました。
 これは懐かしい!見つけた時の私ときたら狂喜乱舞ものです(恥)
 この時点でKATOが同形の新製品をリリースすると判っているのですが、それでも食指が動きます。
 以下は思い出ばなし(汗)

 35年くらい前になりますか、私がなけなしの小遣いをはたいて買ったにも拘らず、その後の鉄道模型趣味の中断に際して他の車両とともに親類の子に譲ってしまっていたモデルでもありました。
 趣味の再開後はそれがずっと後悔の種になっていたわけです。
 当時の黄色いプラのパッケージなんかは正に思い出の象徴でしたし、KATOのDD13よりもかなり鮮やかな配色には華やかさすら感じたものです。


 そのDD13、奥なんかで探しても極端に高いか、走らないかのどちらか(あるいは両方)しか見かけなかったので半ばあきらめかけていたモデルでしたが、300円を切る値段で入手できたのは幸運でした。

 足回りに錆(あるいは劣化)が見られ、物凄いノイズを出しますが一応自走可能です。これに限らずナインスケールの動力車はギアの抵抗が大きいのか低速で粘る様な走りをするモデルが多く本機も低速であればそこそこスムーズな走りにはなります。
 ギアの劣化の可能性も高いので連続の高速走行は避けた方が無難なようです。当時のTMSの記事によるとこれでもあの頃としてはかなり凝った動力機構を使っていた様で120Rの急カーブもクリアできるとの由。
 さすがにそこまでは試せませんがミニSLレイアウトの140RのS字カーブは難なくクリアします。
 尤も、ED級の短い車体のロコは大概そうなのですが笑。

 車体ですがこれまた奥で見かける個体に多く見られる前面手摺のガタつきが目立ちます。これは昔私が使っていたモデルでもそうでしたが、最近の出物だと手摺自体がないものもかなり多くこのロコのウィークポイントでもあります。

 先日の帰省の折の故郷での走行でもこのDD13を運転しました。これを走らせるだけで当時の思い出が甦る感じがします。
 思えばあの頃はシーナリィ付きのレイアウトなどまだまだ夢でしたから。

 DD13は前回紹介したようにあれからマイクロ、KATOとバージョンアップしたモデルが相次いで出ていますが、上述の事情もあるので大事にしてゆきたいモデルです。

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DD13をKATO・TOMIX,マイクロで比べてみる(汗)

2013-08-17 21:06:43 | 車両・ディーゼル機関車
 先日紹介したKATOのDD13。

 このタイプは以前に香港TOMIXとマイクロからそれぞれ製品化された事があります。
 バージョン違いもあるものの手元にその3つが揃っていますのでこの機会に比較してみる事にしました。
 但し、マイクロのは外見が似ていますが新幹線用に改軌した2003型です(とはいえ台車以外の差異は殆どなし)

 真横から見たところです。

 ・・・別にパースを付けている訳ではありません・・・
 何でしょうかこの「遠近感は」(爆)

 実はこの3機、後になるほどサイズが小さくなっています。
 TOMIXのそれがかなり大きめなのは知っていましたが、マイクロのも微妙にKATOのよりでかいのが意外でした。
 斜め前から来ると「強遠近法」の実演みたいです。

 この間のC61やEF65でもこれは経験しましたが、最近の模型は「ファインスケールになるほど縮んで行くもの」らしいです。

 ディテーリングですが40年近く前のTOMIXは比較にならないものの(とはいえ独特のキャラクター性は依然として魅力です)単純な細密度比較ではKATOとマイクロが殆ど伯仲していたのも驚きでした。
 たとえばボンネット部の手すりですがKATOがモールドで処理していた所がマイクロは別パーツで植え込んでいる点やキャブ手前のステップ上面に色差しされているなど小技がかなり効いています。
 手すり自体の太さはKATOの方が細いのがアドバンテージと言えますが、それゆえに必要以上に華奢な印象になっているのは人によって好き嫌いの分かれるところと思います。

 走行性ですがスムーズさではKATOの圧勝。TOMIXは相当にくたびれたユニットですが「40年前の今でも現役の機関車」っぽい感じが笑えます。マイクロはややKATOよりのスムーズさで可もなく不可もなし。
 ですが実はKATOの場合台車周りの線路への追従性に問題があるのか、マイクロはおろかTOMIXが問題なくクリアできたカーブの立ち上がり地点で脱線が頻発するという問題が浮上しました。
 線路の固定で歪みや段差があると脱線しやすい傾向がある様です。他社よりもフランジが低い事と台車周りがねじれに追従しにくい等の理由が考えられます。
 場所によってはきちんと走行できるので確率としては低いと思いますが要注意のポイントと言えます。

 この点で細密度やサイズの適正さでは全く勝負にならない筈の70年代中期の香港製トミーのDD13がモデルとしての表情の豊かさで案外善戦している感じがしています。
 走りにしてもあきれるほどスムーズな今回のモデルですが反面「50年近く前の機関車を操っている」実感が薄いのも事実で皮肉なことに動力系にガタがきてモータが唸りを上げまくる旧モデルの方に却ってそれらしさを感じてしまいます。

 まあ、この辺に関しては完全に好みの問題なのですが。
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今月の新車から・KATOのDD13

2013-08-16 20:53:05 | 車両・ディーゼル機関車
 今月の新車から。
 先月のC61といい、今回のといい、今年は力作が多い年ですね。

 物はKATOのDD13初期型です。

 このタイプは既にTOMIXとマイクロエースからリリースされていますが、今回のKATO版はDD13の決定版といっていい出来でした。
 KATOのDD13といえば36年前に後期型がリリースされていますが、手摺の処理や造形の良さ、動力のスムーズさやヘッドライト点灯、電磁アンカプラー対応とそれ以前のKATO製品とはあらゆる点で一線を画すモデルとして記憶に残ります。
 実際このDD13以降のKATO製品、特に機関車の造形は大幅にバージョンアップを果たしており、その意味でも記念碑的なモデルだったのではないでしょうか。

 そのDD13の実質的なモデルチェンジ版が今回のモデルなだけに期待も高まります。
 
 箱から出てきたモデルは実に細密感にあふれた出来でした。
 手摺の太さ、ボンネット部分の造形も良く、あまりに良すぎてナンバーが入っていないのが不自然すぎて見えるほどです。
 昭和30年代から60年代初め頃までのレイアウトであれば大概の場所に似合う上に「国鉄からの譲渡車」という設定でも与えれば現代の貨物専業私鉄の主力としても通用する機種だけにこれだけの性能を持ったモデルのリリースは朗報といえるでしょう。

 ですが細密すぎて却って華奢な印象も与えてしまっている事(前面の手すりなどはちょっと力を入れるとすぐ歪む)モデルとして、そつの無さすぎるところがこのモデルの弱点でもあるとも感じます。

 今回の優等生的なDD13を手にしてふとそんなことも考えました。
 ですが逆に言うなら「そんな事を考えさせるほどに今回のDD13の出来は素晴らしい」とも言えます。

 他社のDD13との比較もそのうちに紹介するつもりですが、今回はここまでで。

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今夏も帰省してきました・4・宮澤の711系

2013-08-15 19:06:36 | 車輌・電車
 少し地域的に馴染みのない電車なのですがかねて惹かれていた機種ではあります。

 故郷の中古ショップで見つけた宮沢の711系国鉄色。
 私の現住地にも出物があったのですが新塗装で今ひとつ惹かれなかったのですが、今回見つけたこちらは国鉄色。
 これなら食指が動きます。

 宮沢というと昔者のファンには16番のモデルで有名なところですがNでも他社に発注する形でいくつかオリジナルモデルが出ています。
 ですがその調達先がキハ81系の時はKATO、EF55の時はワールド工芸、キハ23盛岡色の時はGMと節操がないというかブランドとしての統一性に欠ける印象もあります。
 「そこがおもちゃ箱みたいでいい」という見方もあります(笑)し、実は私もその口なのですが。

 ちなみにこの711系の場合はTOMIXです。
 国鉄色という事で415系の二扉版というか、キハ22の電車版というか、とにかく独特な印象ですが顔付きは115系辺りと変わらないせいか馴染めない感じはありません。

 走行は至ってスムーズ。これまでのTOMIX中古の中では「当たり」の部類の動力だったようです。
 それにしてもこの窓周り、見るからに寒冷地の電車という風情です。これなら私の故郷を走ってもよかったような気もします。

 それに何よりミニSLレイアウトの「140Rのミニカーブをすいすいクリアしてくれる」のが何よりうれしいです。
 S字カーブで盛大に連結面がずれますが、それでもまるっきり曲がれないのに比べると何倍も良いです(笑)

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