光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ジオコレの交差点の建物・その3

2014-11-30 17:01:08 | ストラクチャー
 ジオコレの交差点の建物から

 3つ目のバリエーションは1階にコンビニを内蔵した3階建ての雑居ビル風です。
 これも「どこにでもありそう」感が強い外見でどんな町並みにも似合う感じがします。
 (私などはこれを見て思わず新宿西口の「ホビーランド●ち」の入ったビルを連想してしまいましたw)

 さてこのビルの特徴は1回右端の部分。
 2階へ上がる階段パーツがありますがここをジオコレで既出の「地下鉄入口」に差し替える事が出来るようになっています。

 これが付くだけで「田舎にでもありそうな3階建ての角ビル」が「地下鉄のある大都会の一角のビル」にバージョンアップできるというご利益が(笑)

 こちらも先日紹介の商社ビルと同様ガラスパーツを貼り付けても窓の「金壺眼」状態が目立つ欠点を持っています。
 ですがその一方でこういう構造なのでユーザーによるリペイントが前より容易になっている点も見逃してはいけない気がします。

 (初期のジオコレの建物はガラスを外すのが結構難儀でしたから汗)

 最近のジオコレやジオタウンは路面電車やバスのモデルのリリースに伴い駅前と関係ない街並み創成用のアイテムが増えていますが今回でまたバリエーションが広がりました。
 これまでGMやTOMIXの数種類しかバリエーションの無いビルを組み合わせただけではなかなか作りにくかった「都市風景のレイアウト」のハードルがここ10年くらいでかなり下がってきているのを実感します。

秋の運転会番外編・TOMIX&KATO二つの200系をチェックする

2014-11-29 16:58:15 | 車輌・電車
 先日の運転会の終了後のミーティングでとある宿題を託されました。

 以前このクラブに所属していた物故会員から寄付され、これまで運転会で活躍していた車両群があるのですが、その中のいくつかについて経年変化や疲労などで動力にトラブルを抱えたものが出てきたそうです。
 ただ、その量が膨大だったので各メンバーごとに分担してコンディションのチェックと整備、場合によっては修理依頼をするとの事でメンバーの何人かにそれらの編成が割り振られました。

 私に割り振られたのはKATOとTOMIXの新幹線200系の2編成です。

 前にも書きましたが私個人は(あれほどお世話になっていたのに)200系に対しては嗜好も思い入れもあるとは言えないのですが、それでも興味はあったので引き受けました。

 どちらもモデルとしては初期製品と思われます。
 レイアウト上に試しに配置してみると同じプロトタイプでもKATO TOMIXで微妙に表情が違うのが見て取れます。
 この辺りは造形者のセンスの違いなのでしょう。別に気になるレベルでもありません。
 トレーラーに関しては車輪もきれいでほぼ問題はないようです。

 さて、肝心の動力ですがKATOの動力はごくコンベンショナルな可撓式ドライブシャフトを介して台車に動力を伝達するタイプ。
 TOMIXは昔のウォームスプリング駆動の延長の様なモータからダイレクトにドライブシャフトが台車のギアに直結したタイプのようです。

 最初のチェックの段階ではどちらも発進時の引っ掛かりが目立ち、少し指で押してやらないと走り出しませんでした。
 もちろん最近の製品のようなスロー走行はほとんど不可能なようです。
 ですが一旦走り出してスピードが乗ってくればそれなりに安定した走行になる様子です。一部に引っかかりがありましたが実用上の問題は少なめと見ました。

 ただ、これをトラブルとみるか実用の範囲内と取るかは非常に微妙です。
 とりあえず車輪の洗浄と注油を試し、それで変わらなければ少しギアの状態を見ようかと思います。
 何しろ物の由来が物なだけに慎重を期したいところです。

 追記

 結局TOMIXの方は発進時の引っ掛かりは変わりませんでした。おそらくギアか伝達系の摩耗と思われます。KATOは車輪のクリーニングで幾分走りは改善しました。TOMIXに比べればスロー走行もそこそこのレベルです。
 ただ、こちらも何らかのオーバーホールをした方が良いかもしれません。


ジオコレの「交差点の建物」から・2

2014-11-28 16:55:53 | ストラクチャー
 先日紹介した「交差点の建物」ですがあと2タイプのバリエーションが存在します。
 今回取り上げるのはそのひとつ。

 ラウンドした壁面形状が特徴的な商社風ビルです。
 こちらはごく普通のどこででも見る構造の4階建てビルですが中層階を追加する事で7階、10階建にする事も可能です。

 窓ガラスがはめ込み式でないので付属の塩ビ板を貼ると窓の「金壺感」がかなり目立ってしまうのが欠点ですが他の建物に混ぜ込んでしまうと気にはなりません。
 見ての通りどこにでもありそうなごく普通の外見のビルです。
 恐らく今回リリースの3軒のビルの中で一番特徴の薄い建物かもしれません(笑)

 これを試しに他のメーカーのビルと組み合わせて街並みを仮組みしてみましたが。
 
 見事なほど周囲の風景に溶け込んでしまったのには驚きました。
 まるで何年も前からそこにあった様です。
 その意味ではこれも単体でポッと置くよりも他の建物と一緒に配置して初めて威力を発揮するアイテムのひとつと思います。

 ただ、これはジオコレに限らず他のビル系ストラクチャー全般に言えるのですが、非常階段のパーツがそろそろ欲しいところです。
 以前田舎電気街で試しているのでわかるのですが、これがあると無いとでは街並みのリアリティがかなり違います

ジオコレの「交差点の建物」から・1

2014-11-27 16:54:00 | ストラクチャー
 先日リリースのジオコレの新アイテムから

 「交差点の建物」という名の「角地用のビル」3タイプです。
 最近は路面電車の充実やバスコレの自走システムの登場なんかで駅前に拘らない町並み創生のニーズが増えていますがそうした用途に特に良く対応した物と言えます。

 今回出たのは煉瓦造りのクラシックなタイプ、ややラウンドした商社風、一回にコンビニを併設した雑居ビル風の3タイプです。
 その中で煉瓦造りの物から組み立ててみます。
 これは一見3階建てに見えて実際は半地下の階を持つビルとしては相当にクラシカルなタイプです。
 出入り口を階段にしている辺り雰囲気は悪くありませんが、これだけぽつんとあると妙に物寂しい位にあっさりした雰囲気があります。

 とはいえこうした建造物は最低でもフィギュアと組み合わせて活気を出す物と思うのでジオラマに組み込んでみないと真価が発揮できない物と言えます。

 このビルと組み合わせると面白そうなのは同じジオコレの「昭和のビルのホテル」とか「ジオタウンの地方銀行」、あるいはファーラー辺りの煉瓦造りの建物と組み合わせて独自の「煉瓦街」にしてみると言うのがまず思いつきます。
 KATOが昔出していた「商業ビル」と称する煉瓦店舗にも合いました(笑)

 まあ、別にそれに拘らなくてもそこそこ近代的な街並みの真ん中に一軒だけ時代に取り残された様に煉瓦造りの角ビルがあるというのも良いアクセントになるでしょう。

 他の2軒については次回以降に紹介します。

 が、そろそろうちのレイアウトも用地難の折ですから「どれかと差し替えないと配置できない」のが何とも

京成AE車に見るエンドウNゲージの特徴のはなし

2014-11-26 16:48:45 | 車両・私鉄/民鉄

先日の運転会で見事に「ジャンクのあぜ道(笑)」を飾ってしまったエンドウの京成スカイライナー。
 動力を換装しただけではなかなか走りが復活しない現実を知る事になりました。

 これらのレストアの過程でエンドウ車の特徴的な部分をいくつか勉強できたので(笑)この機会に書いてみたいと思います。

 先ず台車。
 AE車の場合台車の構造自体がKATOやTOMIXのそれとはかなり異なる構造です。
 台車の枠は一般的には車輪に上からかぶせる構造が殆どですがエンドウの場合、上にあるのは金属製のフレームでそこに車輪を軽く載せてからプラスティック製の台車枠を下からかぶせるようになっています。
 恐らくこれはひとつには動力車とトレーラーで台車枠を共用する意図があったと思われます。

 この共用は床板全体にも及び、AE-2のトレーラーの床板を見ると見るからにモーターを入れるためと思われる不自然な空間が空いていました。
 恐らくこれもモータとギアをはめ込んでウェイトを載せるとそのまま動力車になりそうです。

 前述した金属製の台車枠の方も後部に不思議なポッチが付いていますがこれも室内灯や前照灯用の集電を兼ねた物の様です。
 台車枠一個にポッチは一つしかありませんから1両のボギー車の前後の台車からそれぞれプラスとマイナスを集電する構造と思います。
 実際、先頭車のヘッドライト周りを見ると床から突き出したポッチが集電パーツに当たっているのが見てとれますが、KATOやTOMIXのそれに比べると妙に16番的というか、頼りない感じがします。

 その構造もあってか台車は床板とは金属製のマイナスねじで固定されています。
 このパーツも16番でよく見る物ですが「とにかく固定がきつい」
 鉄コレとかなら2秒もあればできる台車の取り外しがAE車ではマイナスドライバーを使ってたっぷり5分は掛かります。
 台車を外すのにここまで手間取ったトレーラー車はNでは他にありませんでした。
 エンドウの場合ですが、むしろ動力台車の方が取り外しは余程簡単です。

 同じ金属車体でもしなのマイクロのそれはややTOMIX寄りの構造でした。
 他社に比べてこれほど個性的な構造の足回りを持つNゲージのトレーラーは他にはないと思いますがこれのせいで転がり抵抗の増大も招いている気がするので独創もほどほどに・・・というのが正直な感想だったりします。
 今後エンドウの金属モデルの中古を入手する時は気を付けねばなりませんね。

偉大なる凡庸の系譜・「TOMIXの」オハ35系

2014-11-25 16:44:18 | 車両・客車・貨車
 今回も客車の話です。
 先日中古ショップでオハ35系の出物があり一時に7両位増備されました。
 但し、いずれもTOMIXの初期型です。

 この「TOMIXのオハ35系」と言うのも私にとっては思い出深い客車のひとつです。

 昭和51年、はじめてTOMIXというブランドが紹介された時に最初のオリジナル車両として登場したのがこのオハ35系でした。
 これが出るまではNの完成品の客車と言えば実質的に関水金属の20系とオハ31系のみ。

 GMの客車キットもそれなりに普及していた時期ではあったのですが、田舎の店では全機種が揃っているという事は滅多にありませんでした。
 しかもキットと言う形式だけあって完成品に見劣りしない物にするには最低限ユーザーによる塗装が必須、軽量車に至ってはサッシの色差しがないと様にならないという事もあって値段の安さの割には敷居の高い存在でした。

 つまりあの当時、ED75やD51辺りが牽引するのにふさわしい客車が無かったというのが実情だった訳です。
 正にそんなタイミングで登場したのが完成品のオハ35系だった訳であっという間に普及した記憶があります。
 ある意味TOMIXブランドの認知と普及の陰の立役者はこのオハ35系だったとも言えます。

 当時は「旧客の普通列車が普通に見られた」ぎりぎり最後のタイミングだっただけに「普通の客車列車」が組めるというのは相当な魅力でした。
 私も中断前には2、3両のオハ35&オハフ33を入線させておりこれまた当時登場したばかりのエンドウのEF58やKATOのDD13に牽かせておりました。

 今回入線したモデルは車輪が金属製なところから見ても後から生産されたバージョンです。
 確か最初のモデルは青のみ、後からぶどう色の仕様が追加されましたがこのカラバリの追加で更に使いやすい客車としての地位を確立した感があります。
 今見ても造形はそれほど悪くありませんし、台車の転がりのスムーズさは当時のKATOのそれと遜色ないレベルでした。
 それだけに最近のマイクロとかKATOの機関車と組ませても中々様になりますし。

 その意味ではこのオハ35系も「偉大なる凡庸」の称号が似合います。

カラーブックスの「蒸気機関車」から

2014-11-23 16:41:42 | 書籍
今回はカラーブックスの鉄道ネタから


 SLブームの最中にリリースされた「蒸気機関車」を。
 前に触れた「懐かしい蒸気機関車」が文庫サイズとしては資料的にかなり充実した内容でしたが、先に出ていた本書の場合は写真メインのやや情緒的な方向で構成されています。
 最初の蒸気機関車の本としてはこれは正しい方向性で、マニアと言うほどではないにしても「最近流行っている蒸気機関車の魅力は何だろう」と思っている一般のユーザーに対する訴求力はこちらの方が強いと思います。


 実際文庫版のサイズの小ささと言うハンデをはねのけるかのように見開きをフルに使い動輪のアップとか、街並みを背景にした列車の俯瞰をパノラミックに見せるなどの工夫が豊富で今読んでも本のサイズを忘れるほどです。
 SLブームの折にはこの種の読む側の情緒に訴えかけるような構成の写真集がいくつも出ましたが、その中で最もコンパクト且つ手軽に楽しめる一冊だったと思います。

 ですがこれ以後のカラーブックスの鉄道物は写真も多いのですが資料的な部分の比重が多くなり、内容的にも一見さんを受け付けないマニアックな雰囲気を纏いはじめてしまいます。


 ですから、こうしたビジュアルとしての車両の魅力を前面に押し出したカラーブックスの鉄道本は意外に少なく本書の他には軽便鉄道か鉄道写真入門位ではないでしょうか。
 そうした意味でも貴重な一冊です。

 という訳で、本書の場合は「読む」というよりも「眺める」と言う使い方の方が似合っている気がしますし、寝る前のひと時を安らかに過ごす上では中々楽しめる本といえます。

ジオコレの「倉庫」から

2014-11-22 16:38:58 | ストラクチャー
 先日入手したストラクチャーから。
 物はジオコレの「倉庫」です。

 今回リリースされた物には機関庫を改修した煉瓦造りの物もありましたが私が買ったのはごく近代的なスレートタイプの物です。
 ジオコレの凄い所は「どこででも見かけるのに意外とモデルになっていない」アイテムの発掘に長けている点ですが、この製品もその例に漏れません。
 工場地帯や流通団地などはもとより、田舎の駅周辺とか、住宅地の真ん中でも見掛けるだけに大穴の題材と言えます。

 この手の倉庫などは例えば近代型の機関庫の改造でも造れない事もないですが、これほど「見るからに倉庫」というルックスの物は流石に他からの転用では違う感じがします。
 むしろここは逆にこの倉庫をベースに別な建物に転用・改造する方が余程楽ではないでしょうか。

 簡単なところでは工場の一部に使うとかも悪くありません。
 或いは意表をついて「貸しスタジオ」や「撮影所のステージ」なんてのも考えつきます。
 あるいはそのものずばりで機関庫にしてしまうのもバリエーションとしては面白いかもしれません。

 余談ですがこの建物、

 TLVの「西部警察」の黒パト何かと組み合わせても似合いますね(笑)

 ただ、最近の図書館やスーパー銭湯もそうだったようにレイアウトに組み込むには持て余しそうな図体の大きさがこの倉庫のウィークポイントです。
 前のふたつよりは融通は利きそうですが。

最小のN機関車?・津川洋行の有田コッペルに驚く

2014-11-21 22:32:57 | 車両・蒸気機関車
 今回は先日の運転会の写真でも少し触れた津川洋行の有田鉄道コッぺルBタンクのはなしをば。

 先ずはこの写真をご覧ください。
 隣に停まっているアーノルドのBタンクもNゲージスケールとしては相当に小さい方なのですがどう見てもそれの半分もありません。
 何しろ大真面目に「私の小指の上に乗ってしまう」サイズなのです。
 短さでは同じ津川の銚子デキ3の方が短いのですが機関車自体の容積では明らかにデキ3を下回ります)
 これだけだと「自走できない飾り物」と早計しそうですが、これが立派に自走するのですから正直驚きです。

 この夏にリリースされた津川のコッぺルの存在は私も知っていましたが登場時から相当な人気モデルだったのと走行性能に疑問(後述)があった事からこれまで入線を躊躇してきたモデルでした。
 いや、そもそも地元のショップで見かけなかった代物でしたし。

 それが先日、普段覗かないショップの隅にこれが並んでいるのを見てついムラムラと(汗)

 津川の機関車は以前に軌道モーターカーと銚子電鉄デキ3を入線させた事があるのですがそのどちらもが走りの点で今ひとつな印象でした。
 この種の小型車の場合実車の用途から言ってスロー走行がある程度できないと使えない(使う気にならなくなる)のですがどちらもが結構な勢いがないとまともに走らず、特にポイントの無電区間に引っかかりやすい特性はミニSLレイアウトの棚幡線での使用で最大のウィークポイントとなります。
 ですのでコッぺルの入線はその意味で一種の賭け(それも勝ち率の低いw)でしたし、試走時までは走行性に期待はしていませんでした。

 ですが実際に走行させて見るとこれが意外に良く走ります。
 サイズと構造からしても粘る様なスローと言う訳には行きません。TOMIXの1000CLのコントローラを最小限に絞ってもかなりちょこまかした走りになります。但しミニカーブ用のポイント程度の無電区間は意外とすいすいクリアしてしまいますのでデキ3辺りよりは安心して使えます。

 単機でそうですから貨車の1両も牽かせれば多少の空転を覚悟してそこそこのろのろ走行は出来そうな気はしたのですが運転会での走行も結構元気いっぱいでした。2軸貨車を3両も牽かせた状態では停止の度に「後ろから貨車に押されて空走してしまう」というある意味リアルな走り方も(笑)

 と、まあそれなりに好感を持てる走りですがモータが小さいので長時間の運転は避けた方が無難そうです。

 前述したモーターカーやデキ3は1軸駆動でしたがコッぺルの場合、曲がりなりにも2軸駆動ができる事が効いているようです。

 しかもこれは標準状態での話。

 実はこのコッぺルはディスプレイ用と走行用でボイラーを使い分ける事の出来る設計になっています。
 付属のもう一つのボイラはホワイトメタル製でプラのそれより微妙にずっしりとしています。
(ちなみにこの写真の台代わりに使っているのはCDの古ケースなのですがこの機関車が載るとCDケースすら大型の作業机みたいに感じられます)

 早速ボイラをコンバートして見ると粘着力が上がったために更に走りは好印象でした。
 (とはいってもあくまで「この小ささとしては」と言う但し書きの範囲でです。流石にスローはKATOのC62みたいな訳には行きません)

 この「用途に応じてボイラをコンバートできる」という特徴はNゲージ蒸機としては相当に良いアイデアと思います。
 更にこのコッぺルの場合、車体の分解が殆ど食玩並みかそれ以上に容易に出来ており気軽にボイラを交換できるのみならず、後述するディテールアップの上でも非常に貢献できる特徴となっています。

 本気の付属パーツは上述した替えのボイラの他、牽引用のアーノルドカプラがありますが、箱の下のスポンジを外して見ると取扱説明書とエッチングのディテールアップパーツが付いてきています。
 エッチング打ち抜きと言う性質上「塊」や「線」であるべき所が「板」になってしまう宿命がありますがこれ位小さいモデルでフルに近いディテールアップが可能と言う点を考えると十分以上に許容範囲でしょう。

 ですがそのディテールアップが説明書ではナンバープレートと開放てこ以外については「写真を参考に付けてください」というのは流石に少し不親切な気もしますが(笑)
 この配慮は中々いい所を突いていると思えます。
 上手い下手は置いておいても見ていると「取り付けたい気持ちにさせてくれる」所が良いですね。

 最初に店頭でこれを見た時には単純に大きさに感心するだけだったのですが、パッケージを開けて見てそのコンセプトに感心させられました。
 個人的な印象ですが恐らく津川のモデルとしては最高傑作に近いのではないかと思います。


秋の運転会から・その5

2014-11-19 16:45:30 | 旅行・探訪・イベントなど
 秋の運転会から点描。
 今回は写真メインです。

 ここまでで紹介できなかった編成などを中心にまとめました。


















 私が出ていたのは全日程の半分程度なのにこの百花繚乱。
 改めて驚かされます。

秋の運転会から4・運転に感じる「阿吽の呼吸」(笑)のはなし

2014-11-18 16:40:25 | 旅行・探訪・イベントなど
 ショッピングセンターでの運転会ももう10年以上続いているのですが、今年は連休の中日の上に朝からぐずつき気味の天候だった事もあり例年より今ひとつギャラリーの入りが少ない気がしました。
 私自身、運転会が無ければ敢えて外へ出たくなるような天気ではなかった事は確かです。

 ですがそれゆえか、普段の運転会なら夜の部で走らせるような少しマニアックな編成が多かったのが今回の特徴だった気がします(マニアックと言ってもあくまで『常識の範囲』ではありますが)

 モジュールレイアウトの強みで古今東西の実際にはあり得ない組み合わせが行き交う所などはその象徴でしょうか。
 それでも少しでも共通点を揃えると賑やかな中にも一本筋が通った様な感じがするから不思議です。


「空港特急の組み合わせ」とか



 「新幹線古今東西」とかが実現したりします。
 こういうのは個人でやろうとすると無闇にお金が飛ぶ上にどこか自閉的になりがちな面があると思いますがクラブならメンバーの持ち寄り編成で実現できる上に「よりお祭りらしく見える」というメリットがあります(笑)

 
 私から見ていつもすごいと思うのは「次は●●の組み合わせで行こう」と誰かが言いだすと必ず複数のメンバーがそのテーマに合致した編成をさっと出してくるところです。
 設営・撤収の手際の良さといい、まさにメンバー間の「阿吽の呼吸」みたいなものを感じて(私もメンバーの一人なのに)驚かされます。
・・・とか言っておいて私もテーマから少しずれた編成を持ちだす事も多いのですが(大汗)


秋の運転会から3・参加車両から・その2

2014-11-17 16:34:19 | 旅行・探訪・イベントなど
 秋の運転会のはなしその3です。


 空港セクションに場違いな登場を果たした「東亜国内航空のDC9」
 前にも触れましたが40年前に作っていたプラモデルの再利用です。
 カラーリングが懐かしいのはいいとして着陸脚を紛失していたので胴体着陸状態なのが何とも。
 この他に全日空仕様のB737も乱入しています。

 以前紹介したED54の牽引するスハ32系急行列車

 D51牽引の急行出雲タイプ編成

 棚幡線で活躍していた富士急行の「富士登山電車」

 同じく三陸鉄道の「キットずっと」&「お座敷」の3連。モデルならではの編成ですね。

 メンバー入魂の「209系訓練車仕様」これなどはまさに「初日の夜向きの編成」ですね。
 105系なんかも期待したいです(と、要望してみますw)



 前回のコンコース運転会の時以上の「新幹線わんこそば状態」
 0系からドクターイエローまで
 更にJR東・東海・西・九州とほとんどとっかえひっかえ状態です。駅の運転会などでは地元車に限定されたりすることがあり、これほどのオムニバス運行はなかなかできません。
 それにしても前に新幹線ネタでも触れたのですが昔に比べると新幹線のファンはずいぶん増えた(アレルギーが減った)事を実感します。

 時にテーマを決めて、時には何でもアリの組み合わせでメインライン3本、サブエンドレス(ここのモジュールに内蔵されたもの)3本を忙しく列車が行き交う様はまさにお祭りです。
 これに体験運転用の2本を加えると最大で8本の列車が同時に行き交ったことになります。

 地方の悲しさでJAMとかグランシップなどへの参加や見物がなかなか叶わない状況でこうしたお祭りが定期的に楽しめる事、その中で他メンバーやギャラリーとの交流の中で刺激を得られるという事はいつもながらとてもうれしい事と感じます。


秋の運転会から・2・参加車両からその1

2014-11-16 16:29:52 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は秋の運転会の車両篇から。

 今回もメンバーの趣味全開の編成や組み合わせが次々登場しました。
 その中からいくつかを

 伊豆箱根鉄道や遠州鉄道の競演が今回(特に初日夜)はなかなかでした。気分だけは伊豆か静岡です(笑)
 地方色が強いだけに運転会にいつもと違った雰囲気を与える上で面白かったと思います。
 それらの殆どがキットバッシュや自作で占められているのも楽しいポイントです。

 自作と言えば学生メンバーからは今はやりの3Dプリンターによる試作車両が登場。
 ここではまだまだ試行段階とはいえ、新たな技法への可能性を感じさせます。

 私が持ち込んだのはKATO・TOMIX・エーダイ3社混成でようやく編成になった「キハ58系の11連」
 実はこれらの中でエーダイのキハ28だけが走りの調子が悪くて直前までもたついたのですが、メンバーの手を掛けて頂けたのでどうにか運行にこぎつけたものです。

 先日リリースされたばかりの津川洋行のコッペル。
 どう見ても客車の方に動力が入っているように見えますが機関車の方が自走できるのが驚きです。
 これについては近日中に触れたいと思います。

 走行しきれない車両などは一部は展示スペースに並べられています。
 最近の製品はラッピング車を中心に随分と華やかになりました。

秋の運転会から・その1・エンドウAE車の「ジャンクのあぜ道(大汗)」のはなし

2014-11-15 23:16:58 | 旅行・探訪・イベントなど
 10化ほど前の事になりますが毎年恒例の秋の運転会が今年も開催されました。
 前夜の設営の折には予想外の渋滞によるメンバーとモジュール到着の遅れがありかなりギリギリのスケジュールだったのですがそれでも火事場の何とやらでこれまでにない短時間で設営の目鼻を付けられたのは後々語り草になりそうなハプニングでした(笑)

 それはさておき

 私が参加できたのはこれまた例年通り仕事が終わってからの初日の夜の部です。
 ショッピングセンターの運転会も夜になり客の数が少なくなるとメンバーの趣味に走った運行が始まり(笑)ある意味それも魅力のひとつではあります(決してギャラリー置いてけぼりという訳ではありませんが)

 私の場合はこれまでの運転会ではこの時間には「ジャンクの花道」と称してそれまでにレストアした編成をモジュールレイアウトで一時主役の気分を味わわせるのを楽しみにしています。
(あとは愚作の自作車両とかもこの時間に走ったりします)
 これまでに関水のEF70やら50年前のアーノルドのDLとかがこの花道を飾って来ました。

 今回持ち込んだのは先日も紹介したエンドウの京成AE車。
 無動力の編成だったのにGMの動力を組み込み走行可能にしたものです。
 実際、自宅のレイアウトでは何の問題もなく走行していましたから大丈夫と思って持ち込んだのですが。

 いざ線路に載せてみるとT車5両の転がり抵抗が予想以上に強く新調した動力が空転。
 モジュールを一周するのが精一杯という体たらくでした(大汗)
 
 「ジャンクの花道」のはずがとんだ「ジャンクのあぜ道」状態(大恥)
 台車のグリスアップなどが必要なようです。
 エンドウのT車については台車自体がKATOやTOMIXのそれとは異なる構造の為こうしたトラブルが起きやすい傾向がある様です。
 それについては次の機会に触れたいと思います。

 まあ、それは置いておいても他のメンバーの持ち込み車両、編成は今回もユニークで大いに楽しめました。

SL銀河旅行記その8 旅を終えてみての感想

2014-11-13 16:19:17 | 旅行・探訪・イベントなど
 さてこれまで随分長々と続けてきたSL銀河の乗車レポート(みたいなもの)ですがここいらで総括して見ようと思います。

 これまでにもイベント性のある列車には乗った事がありますが、それらは例えば485系の「やまなみ」だったり、あるいはブルートレインの特別編成等、ある程度汎用性の高いものが主体でした。
 乗っていて楽しい事も確かですが主目的はあくまでも「目的地に向かう事」であり、乗る事それ自体をイベント化したものではありませんでした。
 (ブルートレインの様に「鉄道ファンのための」運行というのもありましたが、この場合は「普段走らない線区を走る」事にプライオリティを置いたものでありこれも運行形態としては普通の列車の延長線上の物と言えます)
 その意味で「乗る事それ自体を楽しませる」と言う性格の列車に乗るのはこの「SL銀河」が初めてでした(汗)

 ですから私にとっては勿論ですが、鉄道に特段興味を持たない普通の客が乗っても楽しめる性格のこの列車は面白い存在と言えます。

 さて実際乗って見た印象ですが座席シートピッチの問題等に詰めの甘い所も散見されますがおおむね乗る事を楽しませるという目的には達した列車と思います。
 SLが牽引するという事自体この列車のイベント性を高めているのも確かですが、客車部分のアメニティ、特に「走行中の列車を散策する」部分に意を用いた設備と内装は中々に楽しめる物でした。
 各車両に用意された休憩スペースもそれなりに寛げるものでしたし。

 尤も写真で見る限りは「ばんえつ物語号」辺りに比べると豪華さには欠ける印象ですが(笑)

 こういう列車は時間に余裕のある客が乗る事自体を楽しむための「走る別荘」に近いコンセプトが似合う気がしました。
 少なくとも20分や30分の遅れを気にする客には向いていない気もしますし、今の釜石線自体がそういう雰囲気の線区でもないですから。

 できれば今回以上に時間の余裕のある時にもう一度乗って見たい列車ではあります。

 それともうひとつ。

 こういう乗る事自体を目的とした豪華列車、それもオーナーの趣味を全開にした(笑)自由形列車と言うのは模型の題材として非常に面白い物ではないかと思えたのも収穫でした。
 昔のTMS辺りなどを見るとそういうコンセプトの自由形の記事が結構見られましたし、40年ほど前の「とれいん」辺りで「社長専用車」の競作記事を見た記憶があります。
 作り手の趣味と願望全開モードの車両というのは個性の点で楽しめそうな題材ではあります。