光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

学研ICSシステムで2列車同時運転を試す

2020-03-31 05:46:52 | 鉄道模型 
先日紹介した学研ICSシステムのはなしの続きです。

このシステムは「同一線路上にふたつの動力車があって初めて威力を発揮する」訳なので、早速先日入線のKATOの701系を載せてみました。
ついでにキハ40の方も昨年暮れに中古を入手していたKATOのキハ40のトレーラーをつないで2連化させます。

701系の方はパワーパックで、キハ40の方はICSでそれぞれ個別に制御されます。
それぞれのリダクションスイッチを操作すると701系とキハ40が正面衝突コースで突進したり、先行するキハ40をKATOの701系の方で今をときめく「あおり運転」する事も可能でした。

デュアルキャブコンによる複数列車の制御運転ではギャップで区切られた閉塞区間への給電で列車の制御をおこなうため大レイアウトでないと意味が薄いと思いますが、ICSの場合は列車自体の制御なので車間距離の調節が自在にできるのがメリットと思います。

なるほど、これは面白いしレイアウトの規模によっては十分実用にもなりそうです。
現に今だったらDCCフレンドリーの車両に手を加えればこれ以上の事もできる訳ですから、私がDCCやメルクリンデジタルにはまったら大変な事になりそうな気が(おもに経済的に汗)

面白かったのはICS用の制御信号の関係なのでしょうか、KATOの701系のヘッドライトが列車自体は停止させているのに点灯し続けたこと。同じことは室内灯装備のキハ40でも起きました。
一種の常点灯状態ですが、これをうまく使えば面白いことができそうな気もします。例えばICSのユニットを停車状態の列車室内灯の常点灯ユニットとして使うなんてのも良いかもしれません(但しLEDや点灯用回路への影響は今の時点で未知数ですが)

ですが学研の悪癖はこのICSでも露呈しています。
現時点で確認できる製品としてのICS対応車はこのキハ40のみ。予定品ではキハ55とキハ58(何れも旧エーダイナイン系)が出ていますが実際発売されたのかどうか?
前述の通り、このキハ40はICSコントローラが死んでしまったらその時点でコントローラもろとも粗大ゴミ化必須。

それとこの種のコントロールシステムは機関車に組み込んだ方が威力を発揮しやすいと思うのですが、ICSでは予定すらされていません。

ICS自体も同時運転できるのは最大で2列車のみ。3編成以上に対応し室内灯のON OFFもできる現行のデジタルコマンドシステムとの差が大きすぎます。
学研も、せめて3列車以上が同時操作できるくらいの所まで頑張ってシステム展開してくれればもう少し面白いものになったろうと思うと残念です。
まあ、この辺がホビーメーカーとしての学研のカラーなのかなとは思いますが。

猫屋線の路面電車の屋外撮影

2020-03-29 05:34:46 | 車両・16番

  先日入線したナローゲージ80猫屋線の路面電車から
 これに限らないのですがナローゲージ80の車両を入線させるとなぜか屋外で撮影したくなります。

 という訳で今回は屋外や借景で撮影した写真の羅列をば






 
 なんといいますか、ナローには屋外撮影がよく似合いますね。

 ですが花巻電鉄の電車に乗ったことのある身からすれば、少し小奇麗すぎる気がします(まあ、あれは砂利道の一般道に並行して走っていましたから埃臭くなるのが当然だったのですが)
 やはりこいつもウェザリングは必須ですね。


 「やあ、なんということだ!マイクロフトがここに来るというよ」「それは構わないだろう?」
 「かまわないだって?彼がここに来るなんて田舎道で路面電車に出会うようなものだ。マイクロフトには決まった縄張りがあってそこから外れたことがない」
 (コナンドイルシャーロックホームズ最後の挨拶所収「ブルースパーティントン設計図」から)


 こんなたとえが通用したくらいに路面電車と言えば都会の象徴のように思うのが普通ですが、花巻電鉄や山梨交通、あるいは名鉄の岐阜市内線のように田舎丸出しの風景の中を路面電車みたいなのが走るというのはなかなか独特の風情はあります。この電車もそうした路線の延長なのでしょう。 

 また、これくらいのサイズの路面電車なら普通にトラムウェイ当たりの動力と組み合わせてナローでない路面電車にするのも悪くない気もします(16番スケール換算だと軌間16,5ミリは1320ミリになり一部路面電車の軌間1372ミリに近接する数字になります)

学研のキハ40とICSシステムのはなし

2020-03-28 05:31:41 | 車両・気動車
 先日入手した変わり種アイテムから。

 最近Nはもとより16番・HO界隈でDCCを始めとするデジタルによる列車毎の個別コントロールが盛んになりつつありますが、NゲージでもDCCの上陸以前にこれに挑戦していたメーカーがあります。
 エーダイナインを統合しGAKKEN Nと言うブランドで再出発した当時の学研がそれで「ICS」と呼ばれる独自方式によるNゲージの個別操作を目指したシステムを80年代半ばに始めようとしていました。

 ですが学研と言うメーカー、鉄道模型に限らず他のアイテムでも個別のアイテムをシステム的に統合するという発想が希薄なところで、どれもこれもが「アイテムがひとつかふたつポッと出て終わり」と言うパターンが多かった記憶があります。
 このICSもご多分に漏れません(その理由については後述)

 そのICSのコントローラーの出物が先日ありまして、学研純正のコントローラまでおまけについて5千円弱と言うお値段だった事もあり物珍しさからつい飛びついてしまいました。
 もしこれが使えるシステムだったら即うちのレイアウトで使ってやろうという下心です。
 更におまけについてきたコントローラは80年代当時としては先進的だった「SCRコントローラ」だった事も大きかったです。

 ですがこれでもし、これらが完動しなかったら単に5000円をどぶに捨てるのと同じ事になる訳で一種の賭けです。

 それはさておき、
 このコントローラの最大の特徴は「車両が1両付いてくる」点です。
 このシステムではキハ40が付属しています。もちろん動力車ですが、帰宅して最初にこれをうちのレイアウトで試走させようとしたら「うんともすんとも言いません」
 パワーパックを変えてもダメ。

 実はこのキハ40はICSシステム上でしか動作しない専用品なのです。

 そこで早速ストリッパーとニッパー片手に結線を始めます。このコントローラはもう1台のパワーパックとつないで初めて100%性能を発揮するようになっていましてパワーパックのDC出力からICSの入力にいったん結線、ICSの出力から線路に給電する様になっています。
 ただ、ICSの端子がリード線を直接つなぐタイプなのでKATOやTOMIXの様な端子を受け付けません。うちのレイアウトの場合ならメインパックのひとつであるKATOのコントローラのケーブルの端子部を切り離しストリッパーで裸線にする必要があります。
 (つまりパワーパック出力ラインが裸線でさえあれば相手のパワーパックはどこのメーカーでもいい訳です)

 ですがその結果、時ならぬ電線魔窟がうちのレイアウトの前に出現する羽目になります。

 早速キハ40を載せて試走するとレスポンスこそいまいちですが、一応実用になる走りでした。
 ですがこのシステムは「同一線路上にふたつの動力車があって初めて威力を発揮する」訳なので、この点はいずれ実験してみようと思います。

昭和20年代(70年前)のTMSから

2020-03-26 05:29:49 | 書籍

 今回は昨年古本を入手していた大昔のTMSから。
 昭和20年代のTMSの古本は専門店なんかだと大概4桁価格で並んでいたものですが、最近は状態が古ぼけているようなものだと今の新刊TMSよりも安価で入手できることが多くなりました。

 ですから例えば上京の折に、帰りの電車の暇つぶし代わりといった用途にも使える程度のお値段にこなれて来つつある印象です。


 今回入手できたのは昭和24年の奥付のある通巻16・21号。
 おそらく仙花紙かそれに近い紙質で24P前後の厚み。カラー印刷一切なし、それどころか写真の掲載されているページすらほんの数ページなのです。
 このコンディションなら今の感覚ならフリーペーパーにも使えないレベルと取られても仕方ありません。
 ですがその内容は16番勃興期の熱さが誌面のそこここから感じられる、一言で言えば「元気になれる」1冊と思います。

 わたし的に圧巻だったのが16号の巻頭を飾っていた「初代オメガセントラル」のグラフ。
 オメガセントラルと聞いて懐かしがるのは少なくとも東京近辺在住の70代以上のファンではないでしょうか。かつての天賞堂が銀座の店内に設置していた日本初の本格的HOの大レイアウトの事です。
 レイアウト自体は改修や新製を繰り返しながら少なくとも80年代までは存続していた様ですが、あいにく私は一度も目にする機会がありませんでした(イクスピアリに新設された新作オメガセントラルも移転したとか聞いていますが今はどうなっていますか)



 白黒写真とはいえ当時としては最大クラスのシーナリィのついたレイアウト。あの頃のモデラーやレイアウトビルダー予備軍のイマジネーションを刺激し、時には目標の一つにすらなったであろうオメガセントラルのスケール感をまとまった形で見る事ができたのが私には最大の収穫です。

 レポート記事の中で山崎主筆が
「初秋の一日写真の撮影を終えた私は、銀色に光った手すりにもたれながら、世界の模型人がみんな知っている「レイアウトが完全になる時はあっても、それは決して完成する時はこない」という言葉を思いおこして、私たちのレイアウトの夢が、どこまでもどこまでものびてゆくのを、しみじみと味わったのだった」
 という一節を残していますが、日本の鉄道模型もようやくここまで来た、そしてこれから来るであろう日本のレイアウトの力強い夜明けを実感していたであろう主筆の感慨と熱意が感じられる名文と思います。

 その他の記事は基本、活字と図版で占められていますが黎明期の専門誌らしく、製作記よりも製作法の記事が多くまた当時鉄道趣味誌がこれしかなかった時代を反映してか実車の記事の比率も高くなっています(最も車両記事では「模型化のためのイマジネーション増幅」という意味合いが大きい印象ですが)
 その意味ではこの間紹介した「鉄道模型の友」にごく近い構成と言えます。

 なかでも16号の鉄道記念日特集の随筆「鋼製電車を語る」「国鉄電車の生い立ち」「国鉄蒸機の回想・機関車物語」はそれぞれのジャンルを俯瞰した内容ながらもページの少なさのハンデを感じさせない筆致でなかなか読み応えのある記事でした。
 当時のファン(それも地方の)はそれこそむさぼるようにしてTMSを読んだと思います(この当時ですらTMS読者の平均年齢は18歳だそうです)が、内容的にもそれに十分こたえてくれる内容ではなかったかと思います。

 その当時の読者も今では90代が中心になっていると思いますが。

ジオコレの「廃墟」

2020-03-25 05:27:48 | ストラクチャー

「将来のことを考えていると憂鬱になったので、そんな事はやめてマーマレードを作る事にした。オレンジを刻んだり、床を磨いたりするうちに、気分が明るくなっていくのには全くびっくりする」
(デーヴィッド・ハーバート・リチャーズ・ローレンス)

 今の状況で積みプラならぬ積みモデルを作るというのはこれに似たような効能が間違いなくあると思います。
 ・・・とか言いながらこれまでその積みモデルの消化ひとつろくにやっていなかった私は一体(汗)

 という訳でここ数日に寝る前の肩慣らしに積みモデルの一つを消化しました。
 物はジオコレの廃墟


 こんなご時世によりによって廃墟とはと自分でも思うのですが、積みモデルの中で一番箱が大きくてかさばったのがこれだったという単純な理由です。


 「廃墟」の製作など適当なストラクチャーをばらして破片をばらまけばできると思う向きもあるかもしれませんが、実際やってみると一筋縄ではいかないものです。壊れかけの建物は表には出ない内部の構造物が露出しているのでそこまで再現するとなるとかなりの手間がかかります。
(もちろんウェザリングも)
 ですから海外メーカーのストラクチャーでは廃墟、廃屋のモデルというのはそれなりに見かけますが、日本型メーカーではおそらくこれが初めてでしょう。

 見た感じでは廃工場、または取り壊し中の出荷場(ベースに事務所スペースの土台がモールドされていたり頭上にホイストがあったりするので)辺りを想定しているようです。

 内部の鉄骨組から作り、外壁を後から付けるのは「箱だけ作ればいい」通常のストラクチャー製作より手間はかかりますが、達成感はより強いようです(廃墟を作っているのにwww)
 それにしても
 外箱の大きさから予想すべきでしたが、廃墟なのにやたら大きなこのマッスは何でしょうか。

 カーコレのミニカーがまるで米粒に見えます。
 これを後付けでレイアウトに組み込むのは相当に難しいでしょう。日帰り温泉、図書館、倉庫など最近のジオコレの建物はやたら敷地を食うものが多いですね。中でもこの廃墟は最大級です。

 作ったはいいですがこれが置ける場所は私の家ではもはや靴箱の上くらいしかありません。
 「玄関から上がり込んだお客の目の前に廃墟のモデルが鎮座している」というのは相当にシュールな気がするのですが汗

何かくさくさしている時

2020-03-24 05:25:38 | 鉄道模型 

 最近の一連の騒動やそれに付随するごたごたもあって、自分でも気がそぞろになっていることを実感させられるここひと月。

 先週、この事について書いたとき「鉄道模型はインドアな趣味なのだからこの機会に手を使ってみては?」などと書きましたが、あれから1週間経つのに工作の類で手を動かすことをやっていません。

 今回の騒動に関連して仕事や近所の活動の影響をもろに受けていることから心理的な緊張が強くなっており、また先週から一足早い春休みとなった関係で子供がほとんど自宅にいるため、その世話も考えなければならなくなっているせいもあります。
 あれ以来外出の頻度も下がり、遠出などは猶更やっていないので、本来ならば工作などに充てる時間が増えそうなものなのですが、現実にはそうもいかないようです(汗)
 せいぜいが寝る前のひと時、本を読むくらいが関の山でした。

 でもさすがに運転までやらないと本当に壊れそうな気もしたので、先日は久しぶりにレイアウトで運転をやらかしました。

 こういう折はいつもと違う組み合わせがやりたくなったので先日入線の中村精密のマユ33を含む茶色い荷物列車をこれまた変わり種電機のロコ製BR191に牽引させる実にフリーダムっぽい編成で走らせました。
 2連のロッドのアクションと3連接車体の独特な曲がりっぷりを見せるBR191ですが日本型の旧客を牽かせてみると思ったよりもミスマッチ感はありません。
 

 ただこれだけの事ですが、少しだけ気分が落ち着きました。
 こういう折、やっぱり何か趣味の絡んだ事をしないと落ち着かなくなっている自分というものを実感させられますね。
 してみると、やはりヒトが趣味を持っている事の意味と効用を再認識させられます。

 さあ、積みプラ状態のモデルもまだいくつかありますし、今度こそ何か作ってみようかと。

「日本電車発達史」

2020-03-22 05:48:51 | 書籍
 1月末頃の地元イベントで入手したカラーブックスから

 「日本電車発達史」(吉川文夫著)

 カラーブックスの鉄道ネタは基本的に発行当時の最新の鉄道を中心に国鉄や各私鉄の沿革を後半のモノクロページでざっと流すというのが普通の形式です。
 ですからたいていの場合は(発行年次に合わせて)昭和50年代か60年代の車両ばかりが俯瞰されているわけで、当時のオールドファンにはやや食い足りなかったかと思われます。

 ですが本書はそうした形式と異なり日本の電車第一号となった明治時代の創業当時の京都市電から始まり、明治、大正、昭和(本書の初版は平成元年)の歴史を俯瞰しながら、その時代時代を象徴する様な車両を年代順に並べる構成となっています。
 他の鉄道本なら当たり前なのですが、ことカラーブックスの場合この形式はかなり新鮮に映ります。
 しかも文庫サイズなので手軽に読めるというのも身上。

 オールドファンには懐かしいであろう、近鉄のモ200(かつてのデボ1)とか東武のデハ7とかの昭和20年代、30年代に撮られた車両の写真などはこういう形式の本でなければ「カラーブックスでカラー写真を拝めなかった」でしょうからこれだけでまず嬉しい。

 さすがに発行年代が年代なだけに「205系通勤電車が最新鋭」になってしまうのですが、電車の世界は他の乗り物に比べて実に変転が激しいのでそれまでの時代の俯瞰だけでも十分楽しめる内容になっていると思います。

鉄コレ第29弾から 西鉄7000系

2020-03-21 05:46:53 | 車両・私鉄/民鉄
 鉄コレ埋蔵金車両の話から
 今回は第29弾の西日本鉄道7000系をば。

 故郷も現住地からも離れている事もあってか九州の列車というのは私の手持ちの編成ではそう多くはありません。JR九州の編成もスーパーかもめがひと編成あるくらい。
 まあ、そもそも中古の出物も見かけませんでしたし新車も店頭で見かけなかったですから無理もないのですが。
ですから九州随一の私鉄である西鉄の編成はこれまでひとつもありませんでした。

 (尤も、一説によるとかの「空の大怪獣ラドン」で西鉄の駅や電車が破壊されるのをみた当時の社長がそれ以後、つい最近まで自社の車両の模型化の許可を出さなかったとか聞いているのですが実際はどうですかw)
 ですから第29弾で西鉄7000系が入っているのをみて結構新鮮な感じを受けたのは確かです。


 実車は2001年に天神大牟田線に登場した主力車両の一つ。2連11本の大所帯で雨木?大牟田間でワンマン列車として運行された2連だそうです。 20M級4扉車ながら閑散期は真ん中の2扉を閉鎖して運用しているとの事。

 つまり最近の鉄コレで増えつつある「21世紀登場の現役バリバリ車」のひとつ。
 第29弾の長編成の増結用みたいな他の編成と違って最初から2連の普通列車で成立する数少ない組み合わせです。
(天神~西鉄二日市間などは4連や6連で対応しています)


 窓は比較的小さい上に戸袋窓がないせいか、近代的な見た目でありながら不思議と2連らしい慎ましやかな雰囲気が感じられる編成でもあります。
 この手軽さはうちのレイアウトに向いた物でもあるので案外早く動力化されるかもしれません。

KATOの8620リリースに思うこと

2020-03-19 05:43:11 | 鉄道模型 
 いつもの当ブログですと単なる新製品情報で一本書くというのはめったにやらない事なのですが、今回ばかりは書かずにおれませんでした(大汗)

 昨夜、何の気なしにネットのチェックをしていたら「KATOが8620をリリースする」との情報があり仰天しました。
 それもSLブームの折に花輪線の名物だった東北仕様の3重連を想定した貨車セットも同時リリースとの由。

 Nの8620については今から8年前の当ブログで正調モデルのリリースを熱望する記事を上げた事があるのですが、それから8年目にして吉報を耳にできたことになります(笑)

8620に思うこと - 光山鉄道管理局・アーカイブス

今回は希望的観測を伴う愚痴と思ってください。こう暑い日が続いてモデルいじりが進まない時期はこんな風に口が軽くなります。特に酒の入っているとき...

8620に思うこと - 光山鉄道管理局・アーカイブス

 



 これまで当鉄道に在籍している8620というとプロポーションに難のあるマイクロ製品しかありませんでしたが、ようやくというか遂にというか決定版を期待できる製品のリリースとなる訳です。
 セットの方は2軸貨車8両に機関車の機番違いを再現できる煙突などのパーツをつけるものだそうですが、オムニバスの貨物列車の特定編成でセット販売というのも空前のような気がします。
 (ただ、機関車用のOPパーツを貨車のセットに付けるのには少し違和感が残るのと、お値段がちょっと汗)


 とはいえ、私の故郷で奥中山と並んで有名な3重連の編成(以前紹介しましたが、この3重連編成が登場する刑事ドラマの一編が存在するくらいにSLブームを象徴する編成と言えます)だけに今から盛り上がっている私がいるわけで(ミーハーですなあ)
 それを離れても、ある時代のローカル線のレイアウトでは欠かすことのできない要ともいえる機関車だけに利用価値は高いといえます。

 写真のマイクロのモデルの場合モータと駆動系を収める関係でボイラが異様なほど太くなってしまい、マイクロ特有の腰高、背高と合わせて8620らしい独特の華奢さを感じにくい弱点があったのですが、KATOの場合、これまでのC12やC50をリリースした時のノリで8620に細密感とプロポーションの再現性がどう実現してくれるか、その点でも期待は大きいですね。
 (だからといってマイクロの8620が嫌いかというとそんな事もなくて結構走りはいいですし「これはこれで、まあありかな」とか思ってしまう優柔不断な私もいるわけですが)

 どうも最近元気になれる話題が少なくて少々腐り気味だった折、こういうニュースはいつにも増して嬉しいものがあります。

鉄コレ猫屋線の路面電車から

2020-03-18 05:40:44 | 車両・16番
最近の中国の事情から言って予定通り入手できるかわからなかったのですがジオコレ富井電鉄猫屋線の路面電車が到着し、入線を果たしました。

 今回入手したのは貨車とつながった仕様。実は以前読んでいたカラーブックスの「軽便鉄道」の中に花巻電鉄の路面電車が貨車を牽いている写真が掲載されていてその雰囲気を残しているこの製品が欲しかったのです。
 掲載されていたのはデハ22と呼ばれるものでしたがモデルはカラーリングのほか窓の数が多く少し長い点を除けば割合似ている気がします
(あるいは窓二つ分くらいカットして縮めればかなり近い雰囲気になるかも?)

 パッケージにあるイラストは雪景色で隣に馬面電車で知られるデハ3を模したような車両もありますから案外花巻電鉄をイメージした製品化だったのかもしれません。
 1/80スケールのモデルで後付けのパーツが(特に田舎では)入手困難なせいかパンタグラフは別の箱に同梱されていました。このパンタもサイズとお値段を考えるとなかなかよくできたパーツと思います。
 そのパンタを屋根上に取り付け(別部品の碍子が細かいのでなくさないように注意する必要あり)れば形態は一応完成。

 動力化するにはNの鉄コレの電気機関車用TM-ED01を用います。
 床下機器に凝っているわけではないので取り付けはほぼワンタッチ。むしろNの電気機関車よりもはるかに楽です。

 付属の貨車も適度に軽便臭いサイズとデザインでこれも私の好みにあいます。
 さっそくミニカーブで試走しましたがあいにく103Rのスーパーミニカーブは無理の様子。140Rならば悠々いけます。
 カプラーも私がいつも使うアーノルドでなく製品付属の朝顔カプラーを使いましたがこれもなかなかいい雰囲気。急カーブで2両が連結ロッドを介して車体がずれながら曲がっていくところなどは軽便らしさが横溢しています。

 それにしてもイラストにある馬面仕様のポールカーも出てくれないものでしょうか?

少し変わった鉄道マンガから 「ぱらのま」

2020-03-17 05:38:09 | 書籍
 今回はレイアウトや鉄道模型と直接関連しないのですが、鉄道旅ネタマンガから一席
 正月の帰省の折、知人から「こんな漫画がある」と紹介された物です。

 白泉社から出ているkashmir作「ぱらのま」
 以前紹介した「鉄道少女漫画」と同じ楽園comicsのひとつです。

 内容はニートだか女子大生だかよくわからない主人公が気の向くままに鉄道やバスを使って首都圏からの日帰り旅、あるいは温泉旅を楽しむ。端的に言えばそれだけの内容。
 ですが、作者の資質からか旅の行程をのんびりと揺蕩う感じが全編を覆っていて、とてものんびりとした気分になれるマンガです。

 ある時は新宿の駅弁大会の帰りに旅先で駅弁が食べたくなり駅弁を抱えたまま新宿から富士急を乗り継いで河口湖に出かけたり、またある時にはあったかい所に行きたいというだけの理由で、名鉄近鉄を乗り継いで三岐線の工場街を突っ切る所に萌えたりするといういい加減さ。

 ですがそのいい加減なところが妙に和まされます(笑)

 それらの旅が基本主人公のモノローグで進行する辺り旅版「孤独のグルメ」の様相を呈しています
(ですから案外実写ドラマでやったらそれなりに様になるかもしれない)
それでいてこの種の漫画によくある、専門用語や隠語で武装しがちな鉄道関連の蘊蓄も最小限のモノローグでさらりと流してしまう辺りにスマートな印象も受けます。

 で、勧められるままに読み進んでいるのですが、何というかこののほほんとした旅のイメージ、何となくレイアウトの風景じみている気がしないでもありません。
 なので本作をモチーフに何かミニシーンを作ってみたくなる気にはさせてくれます。

例の肺炎騒動に思うこと

2020-03-15 05:24:01 | その他
 私は普段、晩飯時にスポーツ中継を見るという習慣はほどんどないのですが、一昨日はたまたまチャンネルをひねっていてCSの巨人×ヤクルトのオープン戦を目にしました。

 マウンド周辺だけ見ているといつものプロ野球のそれなのですが、会場の東京ドームは全くの無人状態。これほど異様なプロ野球中継のテレビというものをこれまで私は見たことがありません。おそらくこんな事は空前の出来事でしょう。

 そして昨日は、帰りがけに近くのスーパーに買い物に立ち寄ってみるとマスクはもとよりトイレットペーパーやティッシュまでもが全く払底していて往生させられます(そもそも肺炎でなぜトイレットペーパーが買い占められなければならないのか理解に苦しむのですが)
 いつもなら日曜の昼から夕方にかけて交通量が増え、渋滞の一つや二つ当たり前だったはずの高速道路もガラガラだったりします。

 明日から学校も休校という事で表通りの車も心なしかまばらに見えますし。
 目に見える範囲だけでも、今回の事態が如何に影響を与えているかが窺われます。

 それは趣味の世界でも同様で5月の静岡ホビーショーの中止の情報が流れてから、ほかのイベントに波及するのか否かが私の周囲でも話題となっていますし、実際にさよなら運転の中止なども発表されている由。
 現在の事態が今後どうなるかがまるで読めない状況のもと、不安や心配が周囲でも募っているのが感じられます。

 まあ、実生活の世界で不便を強いられたり警戒が強まったりするのは仕方がない事ではあるのですが、鉄道模型に関してはイベントなどがここ10年くらいの間に広がったりしてはいるものの、基本個人レベルのインドア趣味である事に変わりありません。
 
 むしろ、こういう時こそ浮足立った気分を鎮める意味で少しでも手を使ってみるほうが、精神衛生上は良いような気もします。
 あるいはこの機会に普段やらないような工作とかに手を染めてみるとかもいいかもしれません。

 これだけの騒ぎの中ですから何かひとつくらいは落ち着くようなことがあってもいいのではないでしょうか。
 それもまた趣味の持つ本質の一つですし。

 とはいえ、今この時点で私ができることと言ったら寝る前に布団の中で専門誌でも読むくらいしかないですが(大汗)

 当ブログは基本時事ネタは扱わない方針なのですが、実際に趣味に係る所に影響が出始めている事もあり今回は敢えてこういう内容にさせて戴きました。今後の展開には注意しつつ皆様もご自愛ください。

 (写真は本題に関係ありません)

2月の入線車から MODEMOのマユ33

2020-03-14 05:22:01 | 車両・客車・貨車
 2月の中古モデルから
 先日、近所の中古ショップでサルベージした変わり種モデルです。

 MODEMO製マユ33、あるいは中村精密のきっとメイク品かもしれませんがいずれにしてもこの辺では珍しい客車です。

 おそらく当鉄道初めての戦前派の郵便車と思いますが、明かり取り窓をシルの上に並べた郵便車独特の窓周りはのちに出たスユ42、オユ10と共通するイメージです。

 私個人も郵便車といえばまず連想するのが明かり取り窓のついたイメージなのですが今ではこんな窓周りの客車も消滅して久しくなります。本形式は昭和46年頃に全廃されているので事によるとこれの実物を幼少時に何処かで見かけていたのかもしれません。
(郵便車として私の記憶に明確な記憶として残るのはスユ42以降です)

 これ1両だけポツリと居ても役には立たないのですが、昭和40年台前半までの荷物列車に組み込んでみるとか、MODEMOのスハ32系と組み合わせでならまだまだいけるでしょう。

 ところで余談ですが、この種の郵便車は車内で仕分けなどを行う都合上、車内に「休憩室」なるものがついていたそうです。走行する列車車内でのオフィスワークというのはさぞ疲れることと思うのですが、仕事の合間に一息入れるこの「休憩室」というのはどういう室内になっていたのか興味があります。

(個人的な印象では最近オフィスなんかで見かけるの「喫煙者隔離室」みたいなのを想像しているのですがw)

TV番組「趣味とあなたと」と鉄道模型

2020-03-12 05:19:24 | 映画・テレビ
 趣味の原点を振り返るから
 ただし今回の題材はかなり古い話でわたしの記憶と乏しい資料だけをもとにしているので多少相違があるかもしれませんがその点はご勘弁を。


 鉄道模型を扱ったTV番組というのは最近でこそBSやCSを中心にちょこちょこありますが1990年代頃までは(TV自体が地上波しかなかった事もあって)ほとんどありません。

 あったとしても以前紹介の木曜スペシャルのように「ご近所の変人コーナー」レベルの物ばかりと言って良いと思います。

 その中にあって趣味としての鉄道模型を比較的総花的に扱う番組がなかったわけではありません。
 1972年から1975年までNHK総合テレビで放映されていた「趣味とあなたと」というホビー紹介番組があったことを覚えている人は現在どれくらいいるでしょうか。
 現在NHKのBSで放映されている「熱中時間」のルーツともいえる物で毎回様々のホビーをジャンルごとに紹介し当代の趣味人の楽しみ方を紹介した番組でした(中にはそのジャンルに通じた芸能人をゲストに交える事もあったと思います)
 レギュラーはNHKの相川浩アナウンサーと小沢昭一(3年にわたる放送なので入れ替えもあったかもしれません)
 当初は金曜日夜10時15分、後に土曜夜9時30分、最後の1年くらいは日曜朝10時半の放映。
 考えてみれば土曜夜9時台というゴールデンタイムでこんな呑気な番組が放映されていたのですからいい時代でした。
 (大体、この時間帯はTBSのキイハンターか12CHの大江戸捜査網が定番だったはず)

「趣味とあなたと」は現在では番組の存在そのものが知られていない様で、ネット検索でもほとんどヒットせず、僅かに「アマチュア無線」の回の写真と資料が見つかる程度です。

 ただ、これまでの放送ラインナップをいくつか俯瞰すると


 化石の魅力、野鯉を釣る、珈琲、野に遊ぶ、飛べわが愛機、私の蔵書、拓をたのしむ、わがなつかしの楽器、夫婦で作った海洋美術館、渓流にあそぶ、お化け、わたしの8ミリ自慢、ビリヤード入門、わたしの昆虫記、バドミントンをたのしもう、乗馬を楽しむ、ミニチュア細工、卓球、走れ!モデルシップ、紙ヒコーキ、凧、奇石・珍石、わたしの我楽苦多、わたしは無線局長、郷土玩具、版画手芸野郎、スケート、わたしは手品師、わが家庭動物園、擬似餌で釣る、やきもの、パイプ、鳥、音を集める、わが珍車、書、テニス、うたい
 中には「ヒゲ」「ミニ・ミニ」「にわか」などという今からでは内容が類推不能なものまであったりします。


 とにかくシリーズ中であらゆるジャンルの趣味が網羅されており、あたかも「観るカラーブックス、観るケイブンシャ大百科事典シリーズ」の様相を呈していますw
(というか、このラインナップはもろにカラーブックスのタイトルくさいwww)

 その中で鉄道模型を扱ったものはわたしが調べた範囲で3回。
 (そのほか鉄道全体を扱ったものが2回あったようです)

 わたしが見たのは最後の方の2回くらい。確か1度目は庭園鉄道、2度目が確か3線式Oゲージの大レイアウト「吉村模型鉄道」を扱った内容だったと記憶しています。これを見ていた時は小学生で鉄道模型を趣味として始める少し前くらいでしたが、それまで書籍の写真を除けば親類の機関士がやっていた自作16番車両モデル位しか実例に触れる機会がありませんでした。

 それがゴールデンタイムのテレビで鉄道模型の趣味人の楽しみに触れたことがこの趣味を始めるうえで間接的なきっかけとなったのは間違いありません。
 もちろん、私と同じ様にこの番組を観てこの趣味に入った人というのもそれなりに居たと思います。

 さて、私が調べた範囲でこの番組が取り上げた鉄道及び鉄道模型関連と思われるものは以下のとおりです(カッコ内は放映日時)

・模型ー汽車ー(「趣味とあなたと」の前身「趣味の30分」から。1972年1月28日金曜午後11時22分)
・レールの仲間(1972年9月8日金曜午後10時15分)
・模型鉄道ー幻のC63とそのなかまー(1972年11月3日金曜午後10時15分)
・SLとあそぼう(1973年10月13日土曜夜9時)
・わが模型鉄道(1974年11月17日日曜朝10時30分)

 今回のネタは当時をリアルタイムで知っている人くらいしか興味を持ってもらえないかもしれませんが「昔こういう番組があった」というくらいの思い出話として読み流してもらえると幸いです。

・・・ですが当時これを観ていた人で今も鉄道模型をやっている人はどれくらい居るものでしょうね?

(写真は本題と関係ありません)

バックマンの「ドライブインの食堂」

2020-03-11 05:12:15 | ストラクチャー
 昔のバックマンのNゲージストラクチャーから。
 前二回が日本風のレイアウトに使うには躊躇しそうなものでしたが、今回はそのままでぎりぎり和風のレイアウトにも組み込めそうなものを紹介します。
 今回は商標名「ドライブインの食堂」から。

 バックマンのストラクチャーは概ねアメリカ型ですがごく近代的なものはそのままでも日本型レイアウトに組み込める外見をしているものが多いです。
「ドライブイン」とは名乗っていますが看板には「ハンバーガー」と書いてあるくらいですからそのまんまハンバーガースタンドでも問題はないでしょう。

 英語の表記も「そこいらのハンバーガー屋にありそうですし」

 バックマンのストラクチャーはミニカーや人形が固定した状態で売られており吊るしの状態でもそのままレイアウトに組み込めるのが特徴ですが、こちらは「店内の客」まで既に装着済みで大きな窓の建物にはよく映えます。

 ところでカタログを見ると気付く事ですがバックマンのストラクチャーは同一形状の建物の一部パーツ差し替えで別な建物として売る事があります。
 例えば「銀行」と「洋品店」は入口屋根とガレージの差し替えで対応しているのですがこのドライブインは後で紹介予定の「自動車修理工場」の建物と合体させて「新車ショールーム」として売られていたりします。



 実はそのショールームは昔私も買った事がありますが、ドライブイン部分はバラして「甘味横丁の喫茶店」に転用しました。店内にファーラーのテーブルと椅子をくみこみ更にアイコムの「グランドピアノ」もいれて音楽喫茶にしました。

 出来合いの建物を使ってこんな改造ができるくらいにここ20年くらいのNゲージアクセサリは充実してきたのですから感慨を禁じ得ません(笑)