ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

近藤直子『続 発達の芽をみつめて-かけがえのない「心のストーリー」』全障研出版部

2009年07月15日 23時41分17秒 | 
近藤直子『続 発達の芽をみつめて-かけがえのない「心のストーリー」』(全障研出版部、2009年)を読み終わった。
近藤郁夫さんの闘病と死に直面しながら、自らの負の「心のストーリー」もふくめてその全てを振り絞って紡いだ文章は心を打つものがある。明るく輝いて見えていた近藤直子さん、そしていつも超然としていた近藤郁夫さん。素敵な夫婦の交流は暖かとなる一方、その喪失の思いの落差を思ってしまう。辛い気持ちを、笑顔に包んで、気丈にあった姿を思う。
感傷に陥りやすい弱さ、共感という同情の心、そんなものをを否定する姿を見る思いがする。自己批判をさせられた。
いずれにしても、一読を勧めたい本である。

序にかえて
第1章 こころの発達と向き合って
第2章 発達とは、かけがえのない私を築くこと
第3章 私たちのこころの発達
第4章 発達を保障するために
おわりに