Kindleではじめて、本を読んだ。これまで、紙の本でないと読書はできないと思っていたのだった。しかし、本の処分にも手がかかるので、気軽によんでみたいものは、電子書籍で読むことにした。風呂でスマホをもって読むスタイル。
これまで、このシリーズは、文庫でよんできた。スピンオフ以外は読んだと思う。とはいえ、それは、ブックオフ行きだったので、今回はKindleにした。主題は、横溝正史。古書店主の栞子は、これま相方だった「俺」は結婚していた。「俺」は、どうも本を読むのが苦手のよう(読みの障害:学習障害があるようにも想像している。でも、栞子さんの本のストーリーの解説を聞くことで本の世界の深まりを理解している)。
この本は、ある本・小説を中心に置いた架空の物語であり、その意味で二重構造の小説入門である。こんかいは、戦後、復員ものの推理小説か横溝正史が中心となる。その未発掘だった小説『雪割草』、それとよく知られた『獄門島』をはさんで、再度『雪割草』のその後編となる展開。
一カ所だけ障害関係の記述があったので栞をつけておいたのだが、しかし、Kindleの栞の操作方法がわからず、どこの箇所だったか見返すことができない。まあいいよ。『ビブリオ古書店の事件手帖』の公式サイトには以下の紹介がある。
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ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本――横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。
どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。
深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める――。
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