このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
ミドリハコベ=ハコベ(先人調査ではミドリハコベの名前で掲載しているのでこれで掲載致します)。
ミドリハコベ緒言:越年草。
北海道~九州の道ばたなどに生える。高さは10~30cm。
茎には片側に1列に並んで毛が生える。
葉は対生し、卵円形又は卵形で長さ1~2cm、全縁で両面とも無毛。上部の葉は無柄。
花は白色、花弁は10弁花のように見えるが、実は5個で2深裂する。雄しべは4~10個。花柱が3本。萼片には腺毛があり、其の萼片より花弁が短い。
さく果は卵形で6裂する。種子にはとがった突起がある。別名ハコベ。ミドリハコベの同定のカギは、雌しべの先端が3分岐している。茎が緑色(茶色っぽくない)、雄しべが6本以上ある、この3点からミドリハコベと思われます。花期は3~9月。
よく似たものにコハコベがあり、茎が暗紫色を帯びる。雄しべは1~7個のものが多く、種子の突起は低くてとがらない。
また、ウシハコベは花柱が5本ある。果の果皮は先が6裂する。種子は円盤形で、周囲に三角状のとがった突起がある。
01.11年05月07日 ミドリハコベ 日当たりのいい、道路端に群生しています。
02.11年05月05日 ミドリハコベ ミドリハコベを真上から記録。
03.11年05月05日 ミドリハコベ 丈は15cm位です。根は横に這い次から次と生育していっているようです。葉は対生です。
04.11年05月05日 ミドリハコベ 根は横にも這い生育している。
05.11年05月05日 ミドリハコベ 根は意外と長く13cm位あり上背そんなに変わりません。根張り根が細いようですが意外に相当にあります。
06.11年05月05日 ミドリハコベ 茎に毛があります。薄緑色~多少赤みがかっています。
07.11年05月05日 ミドリハコベ 茎の切断面ですが、大体真円です。芯は中空です。
08.11年05月05日 ミドリハコベ 葉の表側です。左から、右に、下の葉から上の葉に行きます。下の葉は葉柄があり上に行けば葉は茎に抱きます。先は尖り、縁は波を打ち、基部は鈍形からくさび形まで様々です。
09.11年05月05日 ミドリハコベ 葉の裏側です。左から、下の葉から上の葉に行きます。これは裏側の葉です。
10.11年05月05日 ミドリハコベ 葉の表面ですが無毛です。
11.11年05月05日 ミドリハコベ 表側の葉の縁ですが鋸歯はありませんが、葉が波を打っています。
12.11年05月05日 ミドリハコベ 葉柄に僅かであるが毛がある。
13.11年05月05日 ミドリハコベ 葉の裏側です。主脈は浮きでており基部付近の主脈に僅かですが毛があります。他は毛がありません。基部は円形です。
14.11年05月07日 ミドリハコベ 花の全体像。
15.11年05月07日 ミドリハコベ 雄しべ10個ある。雌しべ1個、雌しべの先端が3分岐している。花の全体像。
16.11年05月05日 ミドリハコベ 花柄に毛があります。
17.11年05月05日 ミドリハコベ 萼5個で毛が多くあります。
18.11年05月05日 ミドリハコベ 萼の縁の毛ですが意外と長いです。
19.11年05月05日 ミドリハコベ 花弁を取り除いてみた花の造りですが、子房が非常に大きいのが特徴と思います。雄しべ6本位に見えます。花糸は無毛です。雌しべ花柱は毛がありそうですが私のカメラではここまでです。
20.11年05月31日 ミドリハコベ 種子は円盤形で、周囲に三角状のとがった突起がある。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花 著者 林弥栄 山と渓谷社