アオジソ(青紫蘇) (シソ科)
「アオジソ」は、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「アオジソは、風の松原内で新しく記録された植物です」。
アオジソ:1年草。
全草に軟毛があり、香気がある。高さ50~100cm、 茎は緑色で、長軟毛が疎生する。
葉は広卵形で時に縮み、質は薄く、長さ8~10cm、巾6~8cm、色は緑色。葉の上面が緑色で裏面は赤紫色のものもある。先は尖り、鋸歯があるが基部では暖味である。
花穂は太短い円柱形 。 花冠は紅色~赤紫色、または白色で長さ4~5mm。雄蕊は花冠からあまり突出しない。萼は花時の長さ4~6mmで短軟毛と長軟毛が生える。苞は卵形~広卵形で中肋から縁がやや波うつように反り返り、鋭先頭、縁の毛は短くて疎らであり、あまり目立たない。色は緑色~赤紫色で果時宿存性。
分果は偏球形で隆起した網紋があり、色は黒褐色~褐色。
栽培植物であるが各地に野生化したものがある。
花期は8~10月。
01.14年09月13日 アオジソ 野生化したアオジソ。上は正面から。下は真上から。茎は直立して生育している。
02.14年09月13日 アオジソ 採取した資料は丈70cmで引き抜けばすぐに抜ける。葉は茎の半分より上部につく。
03.14年09月13日 アオジソ 根は細く簡単に引き抜ける程度の根張りしかありません。
04.14年09月13日 アオジソ 茎は緑色で軟毛がある。下は茎の断面ですが丸四角で芯に髄が詰まっている。
05.14年09月13日 アオジソ 葉は対生で葉腋から穂状の花序を出す。
06.14年09月13日 アオジソ 葉の変異ですが左が下側につく葉で右側に行くほど上部につく葉です。
07.14年09月13日 アオジソ 葉の表裏。葉は広卵形で時に縮み、質は薄く、長さ8~10cm、巾6~8cm、色は赤紫色、または緑色。葉柄は長く葉身よりもやや短い。
08.14年09月13日 アオジソ 葉の表側脈状に長い毛がある。
09.14年09月13日 アオジソ 葉先は尖る。
10.14年09月13日 アオジソ 葉の縁に鋸歯がある。
11.14年09月13日 アオジソ 葉の基部は広いくさび形~円形。
12.14年09月13日 アオジソ 葉柄には縮れた毛がある。
13.14年09月13日 アオジソ 葉の裏主脈上に毛がある。下は葉の裏側に腺点がある。
14.14年09月13日 アオジソ 花穂は太短い円柱形 。 右側はアップ記録。
15.14年09月13日 アオジソ A=花穂の苞。B=苞はよじれている。C=苞を強制的に広げて見たものです。苞は卵形~広卵形で中肋から縁がやや波うつように反り返り、鋭先頭、縁の毛は短くて疎らであり、あまり目立たない。
16.14年09月13日 アオジソ 花冠は紅色~赤紫色、または白色で長さ4~5mm。雄蕊は花冠からあまり突出しない。
17.14年09月13日 アオジソ 1個の花序は長さ5mmで雄しべはあまり花冠からつきでない。
18.14年09月13日 アオジソ 雄しべ4個。雌しべ1個で柱頭2裂。
19.14年09月13日 アオジソ 萼は花時の長さ4~6mmで短軟毛と長軟毛が生える。
20.14年09月13日 アオジソ 4裂した子房と花盤。
21.14年09月13日 アオジソ 果実の中に種子は4個あり径1.5mm。