WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

庶民の味、バナメイエビが品薄?

2013年12月08日 | このごろ思うこと

友人と中央卸売市場に最近できた回転寿司を試しに行ったときのこと。

「エビ(とだけ書いてあるところがミソなんですね)が品不足のため、105円→185円に改定させていただきます」
との貼り紙が。

ついこの間まで有名ホテルレストランをはじめつぎつぎと食材偽装がバレ、あるいは内(外)部告発されないうちにドサクサ紛れに「うちもやってました、スンマヘン」と謝ってしまえ(ばダメージも少ない、と小賢しいことを考えたのだろうけど)と自首したところなど、中国も顔負けの食材偽装暴露が相次いでいた。

今はヒトラー・ナチスばりの「国家秘密保護法」旋風ですでに国民の記憶からは吹き飛ばされ、自首合戦に乗り遅れて戦線恐々だった偽装仲間連中は胸をなでおろしてほくそ笑んでいることだろう...。
話がそれたけど、日本人特有の「のどもと過ぎれば...」の面目躍如な現象ではある。おそらく来年にはもう「国家秘密保護法」のことなどみんなキレイさっぱり忘れているんだろうな。それでメシ食ってる連中だけは相変わらず騒ぎ続けてるだろうけど。

だいたい、あの食材偽装事件、誤魔化して暴利をむさぼっていた連中はもちろん悪いんだけれど、それよりなにより食通、グルメぶってエラそうにウンチク・講釈を垂れていた連中こそがいい面の皮であったのがオチだった。
これは環境・エネルギー問題にも通ずる。「再生可能エネルギー」などとありえないことをエラそうに語って無知な国民をたぶらかす連中がいる。熱力学の基礎の基礎も理解できていない連中のたわごとだが。

そういえば、偽装レストランのホテルの中にはミシュランのお星様をいただいているヤツもあったなあ。当のミシュランさんは、「うちはレストランの評価だけをしているわけではなく、ホテル全体のサービスを評価しているので」などとわけの分からんトンチンカンな言い訳をしていたっけ(逆だろう。しかもレストランの評価さえロクにできていなかったのがバレただけじゃないの?)。

まそれはともかく、回転寿司のエビに話を戻しますが、そもそもクルマエビなど上等のエビを安物のバナメイエビやブラックタイガーで偽装していたのがバレたんだから、「ゴメンナサイ」して襟を正したのなら品不足になるのはむしろ高級エビのはずなんだがナア...。なんで回転寿司の安物エビが品薄になるのかしらん?むしろ余るはずだろうに、私には分かりません?お得意の便乗値上げ?

唯一考えられるとすれば、時節柄需要が増えているであろう「高級?出来合いおせち」の方に回っているのかな?おせちじゃ単に“エビ”ってだけ書いておけば何使おうが偽装にはならんのだろうし。そんなおせちをありがたがって買ってるお方こそまっこと「オメデタイ」ってか。お後がよろしいようで

ちなみに、かの回転寿司で握っていた職人さんに「このエビは何エビですか?」ってたずねたところ、困ったような顔で「ちょっとお待ちください」と言ってしばらく店の奥へ引っ込んでしまった。(回転寿司で“クルマエビ”なわけがないのに、あえて聞く客もヤな客ですね

責任者にバラしていいか聞きに行ったのか、ほんとに知らなかった(それはそれで問題だろう)のか、出てきたときの答は「バナメイエビです」