雪で燻製窯を作ればお金はかからないし、煙も熱くならず冷燻が上手くできるのではないかと思いついて、ログハウス作業の合間に試したみた。(ログハウス作業については「田舎暮らし応援団」掲示板に)
分かりにくい写真だが、要するに“かまくら”の中で燻煙してみようというわけである。
左の写真、黒い台形部分が燻煙材の焚口で、奥に向かって煙を冷やす煙道が続き、奥が燻煙窯となっている。右の写真は出来上がった燻製を取り出すために燻煙窯の一部を壊したところ。黒く見える雪洞内に豚バラ肉が吊るしてあった。燻煙材はヒッコリーのスモークウッド。燻煙時間は約6時間、ふだん、一斗缶の燻煙窯でやっている分には十分な時間である。
で、結論から言えば、今回はあまり上手くいかなかった。
一応、燻製のような香りはほのかについたが燻製と呼ぶにはツライものがあった。食べられることは食べられたが。
原因として考えられるのは、
1)雪が煙の香り成分を吸収してしまう。実際、窯部分につけた煙突から排気されてくる煙は通常より香りが少ない気がした。
2)通常冷燻は温燻より時間がかかるとされ、6時間では短かかった。
3)煙道がほぼ平行であったため煙の回りが不十分。登り窯のように窯を焚口より高めにすべきであった。
4)煙が逃げるのを防ぐため焚口を雪で塞がざるをえず、酸素不足となって煙の発生が不十分ないしは遅い。
などが考えられる。機会があれば改良して、懲りずにまた挑戦してみるつもりである。
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