毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと
上野千鶴子プロデュース
寺町みどり・寺町知正 共著
2014年10月刊 WAVE出版
『最新版 市民派議員に
なるための本』
-あなたが動けば社会が変わる-
↑ クリックで拡大 ↑
◆
注文案内
◆ ★
刊行記念シンポ
★
●
目次の全部の紹介
●
2005年2月ブログ開始
それから 毎日更新
ランキング
人気ブログランキングへ
↑クリックありがとう↑
メール・アドレス変更
2022年1月10日~
(新) ↓
tera-t@ktroad.com
ブログの作成・編集
最新のエントリー
◆ゆずちゃんからのプレゼント「だいすき」
◆のべ10回の緩和放射線治療が終わった。痛みがほとんどなくなった。
◆昨日も今日も名大病院で放射線治療だった。
◆午後は懸案の書類づくりなどの仕事をした。
◆2週連続の放射線治療。土日はお休み。
◆ダブルレインボーは幸運の虹。何か良いことが起きる前兆
◆緩和放射線治療は今日から右頸部。
◆緩和放射線治療5日目(最終日)。大粒のシャインマスカットが届いていた。
◆緩和放射線治療4日目◆司法試験合格おめでとう!
◆緩和放射線治療三日目。吐気止めが処方された。
ブログの作成・編集
最新のコメント
mintdaisuki/
◆のべ10回の緩和放射線治療が終わった。痛みがほとんどなくなった。
●てらまち/
◆訪問診療、在宅医療に/もし家に帰って、ケアする医師やその他の専門家が決まっていないという空白期間中に何か起きたら大変なことに/ともかく当事者になって進めていく段階に一気に来た
さゆりん/
◆訪問診療、在宅医療に/もし家に帰って、ケアする医師やその他の専門家が決まっていないという空白期間中に何か起きたら大変なことに/ともかく当事者になって進めていく段階に一気に来た
●てらまち/
◆ソフトボールほどに育ったメロンの実/ミニトマトやキュウリ、いんげんは食べ始めている。
mintdaisuki/
◆ソフトボールほどに育ったメロンの実/ミニトマトやキュウリ、いんげんは食べ始めている。
●てらまち/
◆昨日の午後に抗がん剤を点滴。そのあとは「左肩から腕に突然襲ってくる激痛」は全く無い。素人考えでは、がん細胞がビックリして縮小し、神経を圧迫しなくなったから/入院4日目
●てらまち/
◆今日は「抗がん剤カバジタキセル」の投与/なんの不快感も、吐き気も、疲労感もありません/入院3日目。
●てらまち/
◆日本緩和医療学会/がんの患者さんの多くは医療用麻薬の使用を恐れている /麻薬中毒のイメージから敬遠され、痛みを我慢して過す方も少なくない
mintdaisuki/
◆昨日の午後に抗がん剤を点滴。そのあとは「左肩から腕に突然襲ってくる激痛」は全く無い。素人考えでは、がん細胞がビックリして縮小し、神経を圧迫しなくなったから/入院4日目
mintdaisuki/
◆今日は「抗がん剤カバジタキセル」の投与/なんの不快感も、吐き気も、疲労感もありません/入院3日目。
ブログの作成・編集
このブログの記事の分類
カテゴリー
●ツイッター
(775)
●行政訴訟や裁判、判決など
(221)
●市民運動などいろいろ
(163)
●インターネットの様々な問題
(88)
●日本と世界の政治や経済から
(98)
●マイナンバー・個人情報・AI社会
(91)
●政権交代
(895)
●カジノ・依存症・クレ・サラ・多重債務
(41)
●政務活動費の不正、ポスター、ビラなどの選挙公営問題
(137)
●行政・役所・議会・議員の現状や改革
(338)
●ふむふむ・テレビの興味深い特集
(33)
●ふるさと納税
(11)
●格差・労働・派遣・ワークシェアリング
(96)
●偽装・捏造・隠蔽はいずれバレる
(209)
●ふむふむ・気になる新聞記事など
(302)
●男女の平等、共同参加、ジェンダー
(126)
●選挙や議会に関した運動
(237)
●全国の知事や市長、議会の選挙
(274)
●山県市での新しい風ニュース、一般質問など
(205)
●官公庁の裏金事件や公務員不祥事
(218)
●高齢者のこと
(4)
●花粉症、アレルギー、睡眠時無呼吸・シーパップ
(9)
●新型コロナ
(120)
●健康・病気・福祉・介護・リハビリ
(103)
「初めて発症した『帯状疱疹』」の記
(9)
●前立腺がん告知2020年2月 腫瘍マーカー2392 骨転移91 ステージ4相当
(142)
●癌ゲノム医療 がん遺伝子パネル検査 BRCA遺伝子変異 分子標的薬 個別化医療
(42)
●放射線。ゾーフィゴ・塩化ラジウム PSMA治療・ルテチウム・アクチニウム
(49)
●がん・激痛緩和には医療麻薬が効く
(4)
●放射線治療。痛み除去、リンパ節や骨への転移
(11)
●災害
(114)
●ごみ問題・プラスチック/フェロシルトの不法投棄・石原産業
(224)
●原発・高レベル放射性廃棄物地層処分問題
(290)
●再生エネ・太陽光発電
(15)
●花、草、木 (他所)
(205)
●花、草、木 (自家)
(404)
●野菜・米・有機農業・自然卵養鶏
(324)
●「ヤマイモ」のパイプ栽培⇒「自然薯」の波板栽培⇒「短形自然薯」の高畝栽培
(91)
●フルーツの自家栽培
(26)
●旅・温泉・宿・おいしいもの
(120)
●薪ストーブライフ
(86)
●暮らしや料理など
(340)
●日本ミツバチとの暮らし
(130)
●いきいきセカンドステージ
(33)
●モグラとの奮闘・捕獲状況
(10)
●ブログの作成方法、PCや I T のこと
(153)
●自治会・町内会、PTA、消防団
(13)
●認定NPO人「高木市民科学基金」助成選考委員
(9)
●市民オンブズ全国大会・2020
(30)
ブログの作成・編集
つながるブログ
Bookmark
★ 寺町畑
有機無農薬栽培の野菜・米・自然卵
★市民運動のHP
岐阜県民ネット
★みどり一期一会
パートナーのブログ
★みどりweb
パートナーの運動
★ P-WAN
市民と政治をつなぐ
★市民オンブズマン 事務局日誌
内田さん
★市民オンブズマン つくばみらい
『老人』のボケ防止だそう
★さちの夢空間
さちこさん
★田舎暮らし・優しい風
田舎人さん
★週末は「イングリッシュガーデン?」
プンさん
★苔玉ごろごろ、だから苔想
るなさん
★今日のメニュー
jugonさん
★おいしい野菜をつくろう
りんごのほっぺさん
★アルママの気まぐれ日記
アルママさん
★たのしく、たのしく
Yoshiさん
★卯月の手鏡
卯月さん
★友々素敵
鈴木至彦さん
ーーーーーーーー
◆自治体政治の現場◆ --------
★北海道芽室町 正村きみこ
「つぶやきをかたちに」
★愛知県日進市 島村きよみ
活動日記
★大阪府吹田市 いけぶち佐知子
「未来にまっすぐ」
★富山県富山市 上野ほたる
「未来にかがやきを!」
★福井県敦賀市 今大地晴美
ちょっとTeaTime
★愛知県愛西市 吉川みつ子
環境子育てまちづくり
★長野県安曇野市 小林じゅん子
いつも市民派! ずっと無党派!
★三重県松阪市 海住恒幸
海住 Report
★愛知県東浦町 神谷明彦
つれづれログ
★愛知県大府市 鷹羽登久子
非正規雇用ワーカーがある日突然政治家に
★愛知県瀬戸市 臼井 淳
市民の立場から政治を変えよう。
★まみのちょっと一言
小川まみさん
★愛知県武豊町 車いす議員
小寺きし子さん
★寺町ともまさHP
地域での活動
★三重県よろずや
よろずやさん
無党派・市民派 自治体議員と市民のネットワーク
略称 「自治ネット」 で流通
★農のいろは塾
はたけ番@緑ネットさん
★東西南北・閑閑話
kankanwaさん
★タカマサのきまぐれ時評
タカマサさん
★ほぼにちブログ
magさん
★西神田ちんぐゎら日誌
★凡人の旅打ち記録!
プロなみ
自己紹介
岐阜県山県市。無党派・市民派として、いろんな市民運動にかかわっています。
〒501-2112
岐阜県山県市
西深瀬208
2009年3月にメールのアドレスを変更
(新) ↓
tera@ccy.ne.jp
Search
このブログ内で
ウェブ全て
ブログの作成・編集
CALENDAR
2015年7月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
前月
翌月
今までの投稿
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月
2005年04月
2005年03月
2005年02月
ブログの作成・編集
URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
gooおすすめリンク
日経平均株価
NYダウ
おすすめブログ
【コメント募集中】クリスマスケーキ、今年は買いましたか?
@goo_blog
【お知らせ】
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】クリスマスケーキ、今年は買いましたか?
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!
dポイントが当たる!無料『毎日くじ』
◆新国立競技場/無謀な国家プロジェクト(毎日)/負の遺産は造れない(中日)/為政者の真意は
●政権交代
/
2015-07-13
新国立競技場問題、率直に、仮にお金を使うというなら、その使いみちとしては『遅れている日本のスポーツ振興』に使えばいいのに、と思う人が多いだろう。
そうなのに、なぜこんにあきれたことを推進するのか・・・・今の安倍政権の安保法制邁進の批判の勢いをずらす別の争点を作るとか、マスコミの目先を散らすとか、・・・何か、為政者の真意が気になるところ。
そこで、報道や意見の幾つかを見つつ、《新国立競技場廃案は安倍政権の起死回生となるか/ブロゴス 三田次郎》という考え方もあるのかと・・・ともかく、幾つかを記録した。
●新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」/HuffPost 2015年07月11日
●アーチがネック 新国立、工期と総工費増/中日 2015年7月8日
●負の遺産は造れない 新国立競技場/中日 2015年7月9日
●社説:新国立競技場 これでは祝福できない/2015年7月8日 朝日
●社説:新国立競技場 無謀な国家プロジェクト/毎日 2015年07月08日
●新国立競技場廃案は安倍政権の起死回生となるか/ブロゴス 三田次郎 2015年07月12日
●
人気ブログランキング
= 今、
1位
人気ブログランキング参加中。気に入っていただけたら ↓1日1回クリックを↓
★携帯でも クリック可にしました →→
携帯でまずここをクリックし、次に出てくる
「リンク先に移動」
をクリックして頂くだけで「10点」
←←
★パソコンは こちらをクリックしてください →→
←←このワン・クリックだけで10点
●新国立競技場2520億円に安藤忠雄氏「なんでこんなに増えてんのか分からへんねん」
The Huffington Post | 執筆者:HuffPost Newsroom 投稿日: 2015年07月11日
建築家の安藤忠雄氏(73)が、新国立競技場の建設費について、7月11日放送の日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」にコメントを寄せ、コンペの段階でデザイン応募者に1300億円のコストを伝えていたことを明らかにした。安藤氏がコメントするのは、問題が浮上して以来初めて。建築コストが当初より約900億円増えたことについては、安藤氏自身も驚いているという。
安藤氏は番組司会者の辛坊治郎氏(59)と、番組前の数日間にわたって電話などでやりとりしていた。この日の番組では、安藤氏が辛坊氏に送ったとされるFAXを取り上げた。FAXには「コンペの条件としての予算は1300億円であり、応募者も認識しています。提出物には建築コストについても示すように求められていました。それは当然評価の一つの指標となりました」とづづられており、下村博文・文部科学相の「(当初予算案の)1300億円がデザインする人にきちんと伝わっていたのか、検証すべきだ」との発言に反論していた。
さらに文面は「その後、基本設計、実施計画という具体的な設計作業が行われ、現在に至っています」と続く。安藤氏と直接電話でやり取りをしたという辛坊氏によると、安藤氏が委員長を務めたデザインコンペの審査委員会は、基本設計や実施計画についてはタッチしていないという。デザイン決定の段階では予算は1300億円だったが、工事費が2520億円と跳ね上がったのは、その後の基本設計や実施計画を議論する段階だったのだ。
安藤氏は辛坊氏に、通常は基本計画や実施計画の段階で、予算から1割程度の額が増えたり減ったりして最終的な値段が決まると説明。そのため2520億円の建築コストについては、「辛坊ちゃーん、なんでこんなに増えてんのか、分からへんねん」と述べたという。
辛坊氏は「安藤さんも、すごく怒っている感じで、喋りたい気持ちは満々らしいが、周囲から止められているという感じですね」と分析した。
新国立競技場はもともと、約1300億円の整備費で建設されることになっていたが、コンペで選ばれたザハ・ハティド氏の案では3000億円以上かかることが明らかになり、2014年にJSCが大幅に規模を縮小し、1625億円規模の修正案を公開。後に資材高騰などが影響し2520億円かかることが判明したが、結局、このまま建設されることが決まっている。
●アーチがネック 新国立、工期と総工費増
中日 2015年7月8日
新国立競技場の総工費が当初計画の倍近くの二千五百二十億円以上にふくらみ、工期も二カ月遅れとなった最大の理由は、屋根を支える二本の巨大アーチだ。建築家の槇(まき)文彦氏は早くから構造の問題点を指摘していたが、事業主体のJSCとJSCを所管する文部科学省が出した答えは「アーチ維持」だった。
英国在住の建築家ザハ・ハディド氏のデザインを特徴づけるアーチは鋼鉄製で、長さ約三百七十メートル、地上からの高さ約七十メートル。重さは二本で約二万トンになる。アーチ構造はアテネ五輪の主会場にも使われたが、スタジアムではここまでの特大サイズは例がない。アーチ橋と比べても、国内最大級のスケールとなる。
形状にも問題がありそうだ。槇氏のグループは「長さ三百七十メートルに対して高さ七十メートルは低すぎる」と指摘する。不安定なアーチを支える部材が新たに必要となるだけでなく耐震性も懸念。「本格的な免震構造を施す必要がコスト増大を招いている」と言う。
ハディド氏のデザインを選んだ二〇一二年の国際デザインコンペでも、技術面を心配する声はあった。しかし「日本の技術力を世界にアピールできる」などとされ、最後は審査委員長を務めた建築家、安藤忠雄氏の強い意向で決まった。
◆巨額費用、真剣議論なく 有識者会議
<解説>
新国立競技場の計画を公に議論する最後の機会となった七日の有識者会議だが、コストの高騰や財源不足を問題視する意見はごく一部からしか出なかった。日本スポーツ振興センター(JSC)や文部科学省が計画見直しをどの程度検討したのか、問いただす声もなく、巨額の税金を投じる事業を真剣に考えているとは感じられなかった。
JSCは再三、「国民の理解を得られるよう最善を尽くす」としてきたが、有識者会議のメンバーを含め関係者たちは、これで本当に国民の理解が得られたと考えているのだろうか。
建築家の槇(まき)文彦氏が二〇一三年に「計画が巨大すぎる」と問題提起してから、八月で二年になる。この間、具体的な見直しの提案が複数あったが、JSCも文科省も耳を貸そうとせず、総工費も、完成後の維持管理費も、収支の赤字も、すべてが大きく膨らんだ。
それなのに、当事者たちはかたくなに計画を進めようとするばかりか、十分な情報も明らかにしない。
JSCや文科省が「国際公約」とこだわるザハ・ハディド氏のデザインは、招致段階とはすっかり変わった。そもそも国際オリンピック委員会は、デザイン変更にどんな見解を示しているのか。ハディド氏の設計を破棄すると、どれぐらいの違約金が生じるのか。
新国立競技場計画の有り様は、この国で繰り返されてきた「一度進みだしたら止まらない」公共事業そのものだ。
議論をオープンにして問題点を真剣に検討しなければ、大きな禍根を残す。(森本智之)
●負の遺産は造れない 新国立競技場
中日 2015年7月9日
今のままでは東京五輪の負の遺産となりかねない。新国立競技場の巨額費用と決め方の不透明さは納得できるものではない。まだやり直せるはずだ。
まるで、結論ありきのようだった。東京都内のホテルで、おととい開かれた国立競技場将来構想有識者会議。新国立競技場の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)に置かれ、さまざまな提言をするはずの場である。
工事費は基本設計時に千六百二十五億円だったのに、甘い見積もりが災いし、実施設計時には二千五百二十億円に達した。大会後にもろもろの追加工事も予定され、さらに膨れ上がる。
国民の理解得られるか
ところが、政界、財界、スポーツ界などの重鎮たちから異論はほとんど出ずじまい。国民の理解を得る努力を求める声は一部に聞かれはしたが、JSCの計画を追認し、お墨付きを与えてしまった。
普通の感覚からはひどく懸け離れている。財源確保もおぼつかないままの見切り発車を憂え、軌道修正を訴えた外部の声は無視された。千兆円を超す借金を抱えながら誰のため、何のための祭典か。
理解し難い疑問がいくつも残っている。JSCはもちろん、所管する文部科学省も、国民への情報開示と丁寧な説明、合意づくりをないがしろにしてきた結果だ。
二〇一九年九月に予定されるラグビーワールドカップ(W杯)の日本開催が決まり、旧競技場の建て替え構想も重なった。
新競技場は開幕戦と決勝戦が行われる主会場となる段取りだ。完成を間に合わせるには十月着工は譲れないぎりぎりの線という。
けれども、W杯の主会場の目安は六万人以上の収容能力とされていた。とすれば、例えば横浜国際総合競技場(日産スタジアム)でも開催できるのではないか。主会場の変更を検討するべきだ。
見直す時間まだある
そうすれば、新競技場の計画を見直す時間を捻出できる。
施設のチェックを兼ね、本番の前年に行われるプレ五輪を心配する向きもあるが、日程について知恵を絞る余地はあるだろう。
加えて、キール(竜骨)と呼ばれる巨大なアーチ構造への強いこだわりである。斬新なデザインは国際公約というのだ。
しかし、この構造こそが工事費を押し上げ、工期の遅延を招きかねない最大の要因だ。特殊な技術や膨大な資材を要し、発注先もかなり限られているという。
ただでさえ物価や人件費は高騰しているのに、その上積みとなっている。値段もよく分からずに採用するとは、ずさんというより無謀そのものである。耐震性への懸念も拭えない。
新競技場の工事費は、当時のレートでロンドン五輪の主会場の四倍、北京五輪の六倍に及ぶ。さらに、完成後五十年間で千四十六億円の大規模改修費も必要だ。この間の収支見通しは、現時点で年二十億円余の赤字と予想される。
神宮外苑は都心の緑のオアシスである。その歴史や文化の薫りを損ね、景観を壊し、国民に重いつけを回して箱物を造る。かつて繰り返された巨大公共事業の再来のようだ。
経費を削り、環境に優しい五輪を目指す国際オリンピック委員会の改革理念に明らかに逆行する。
財源はどうするのか。国と東京都が五百億円ずつ出し合うという。とても足りず、スポーツ振興くじの売り上げや新競技場の命名権の売却益などを当て込んでいるが、それらは皮算用にすぎない。
子どもからお年寄りまで誰もがスポーツに親しめる環境づくりや、選手や指導者を育てるために使われるべきお金を箱物につぎ込むのは筋違いだ。
JSCの河野一郎理事長は「われわれのミッションはあのデザインを前提に工事を進めること。やめる、やめないは、われわれが決めることではなく、文科省が判断した」と語った。
そうならば、政府は出直しを決断するべきではないか。時間は残り少ない。
●社説:新国立競技場 これでは祝福できない
2015年7月8日 朝日 社説
不信がぬぐえないままの見切り発車だ。新国立競技場の建設を話し合う有識者会議がきのう、2520億円に膨らんだ計画を了承した。建設費や工期について、国民の懸念を代弁した意見もあったが、議論が深まることはなかった。
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場は、国民が納得できるものでなければならない。財政再建が国政の重要課題となって、すでに負担増や給付の削減が国民生活に及ぶ。税金にせよ、寄付やスポーツ振興くじの収益を充てるにせよ、負担するのは国民だ。巨費を投じたあげく完成後の採算も怪しい公共事業を歓迎できるのか。
会議では、改築後50年間に必要な大規模改修費が基本設計時の656億円から1046億円に膨らむことがわかった。今の総工費に含まれない費用である。完成後の毎年の収支を、さらに悪化させる要因になる。
会議では、経費を抑えるどころか、仮設で整備するグラウンド近くの観客席を将来、可動式の常設席にする要望も出た。
会議は本来、何を議論するべきだったのか――。建築家の槇文彦氏らは、2本の巨大なアーチをやめ、一般的なデザインの競技場を設計し直すことで、建設費を1千億円安くできるという代替案を示した。実際はどうなのか、検証して現行計画と比べることだったはずだ。
事業主体の日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長は、代替案を採用しなかった理由について、五輪招致時の国際公約など従来の主張を繰り返しつつ、自らの組織の限界に触れた。「我々のミッションは、あの形で作ること。やめる、やめないは文科省が決めたことだ」
責任は下村博文・文科相をはじめ、政治にある。計画には東京五輪・パラリンピックの大会組織委会長でもある森喜朗元首相が深く関わる。もはや、五輪招致でも先頭に立った安倍晋三首相の政治判断しか、方針転換の道はない。
サッカーの女子ワールドカップで準優勝したなでしこジャパンの活躍を見て、自分もボールをけりたいと思った少女は多かっただろう。そんな夢をかなえるには、身近にスポーツを楽しめる環境がいる。
文科相の描く財源の青写真によると、スポーツ振興くじの売り上げのうち、スポーツ環境の充実に振り向けるはずのお金も回して、建設費を賄うという。
国民の生活感覚とかけ離れて建てられたスタジアムでは、祝福されるべき祭典に汚点を残すことになる。
東京都は半径八キロ圏内に施設の85%を集めるコンパクト五輪を見直し、二千百億円近くを圧縮した。舛添要一知事はその経費を新競技場に投じるつもりなのだろうか。都民はしっかりと見ている。
おもてなしの心こそ
日本が大震災や原発事故に見舞われて以来、国際社会は手を差し伸べてくれている。私たちは支え合いの大切さ、ぬくもりを身に染みて感じ取ってきたはずだ。
復興五輪では、世界に向かって感謝を届けたい。オリンピアンたちは、巨大な箱物ではなく、日本人ならではのおもてなしの心を期待しているのではないか。私たちは、質朴でありのままの日本を見てほしいと考える。
●社説:新国立競技場 無謀な国家プロジェクト
毎日 2015年07月08日
巨大な「負の遺産」となることが誰の目にも明らかなのに本当にこのまま突き進むのか。
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)について検討してきた日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議は総工費約2520億円で、8万人収容、開閉式の屋根(遮音装置)を支える巨大アーチ構造が特徴的な実施設計案を了承した。今年10月に着工し、19年5月の完成を目指す。
工期短縮のため屋根の設置などは五輪後に先送りされた。「国家プロジェクト」をうたいながら、財源のめどが立っていない状態での見切り発車だ。不足分は命名権の売却益や国民からの寄付、スポーツ振興くじの売り上げなどで賄うという甘い目算で、完成後は赤字が見込まれるため五輪後の運営・管理を民間に委託することを検討するという。あまりにも無責任ではないか。
そもそも巨大アーチを備えたスタジアムは世界にも前例がなく、技術的な問題は解決されていない。アーチ構造を取りやめる代替案を公表している槙文彦氏らの建築家グループは先日、下村博文・文部科学相への提言書で「太平洋戦争末期に戦艦武蔵に無謀なレイテ島突撃を指示した軍参謀本部の姿勢と酷似したものがある」と指摘している。
下村文科相は代替案を検討した結果、新たに設計をやり直すと19年9月開幕のラグビー・ワールドカップ日本大会には間に合わないとして現行案の維持を決めた。だが、槙氏らはアーチ構造をあきらめれば1000億円程度の費用削減につながるだけでなく、工期も短縮でき、十分間に合うと主張している。文科省はどんな検討をしたのか説明すべきだ。
なぜアーチ構造にこだわるのか。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長はJSCの有識者会議で現行案を支持する理由として国際オリンピック委員会(IOC)との「国際公約」を挙げた。だが、東京五輪の準備状況を視察するため先日来日したIOCのジョン・コーツ副会長は本紙の取材に「変更したいと思えば、すればいい。総工費が増大して負担となることは心配している」と懸念を示している。現行案に固執する理由はない。
建設資材や人件費の高騰などを受け、東京都は招致段階でIOCに提出した会場計画の見直し作業を進め、約2000億円を削減した。新たな施設の建設をとりやめ、千葉や埼玉などの既存施設を利用する。開催都市の財政負担の軽減などを目的にIOCが昨年まとめた「アジェンダ2020」の精神に沿ったものだ。新国立も例外ではない。
●新国立競技場廃案は安倍政権の起死回生となるか
ブロゴス 三田次郎 2015年07月12日
新国立競技場の建設を巡る混乱は、支持率の低下に悩む安倍政権にとって、回復を期する絶好のチャンスだろう。
何しろ建設に反対、戸惑いの意見が多すぎる。
田原総一郎、渡辺謙、中沢新一、為末大といった文化人も反対声明を出している。
賛成意見はザッと見る限り、森喜朗オリンピック組織員会会長くらいか。
「競技場を五輪のレガシーとして、50~70年先も使える名所にしたい。」
概観すると、既に新国立競技場の案は「ダメプロジェクト」の烙印を押されているおり、財務省は文科省の責任だから何とかせえや、文科省はコンペ委員会のせいだから何とか説明してよ、と責任を押し付け合っているような体たらく。
殆ど誰にも歓迎されない成金が手に入れた高価な亀の置物のような競技場を廃案にして、機能的な修正案に見直す、この政策変更にかかる政治的リスクはとても低いはずだ。
「工期が間に合わない。」というリスクはあるが、2019年のラグビーワールドカップに間に合わなくても2020年に間に合えば、まあよろしいのではないか。
(ラグビーは花園でそれなりのものを作ってもいいのではないか。森委員長的には論外でしょうけど。)
少なくとも、修正案でも工期が間に合わないという計算はどこもやっていない。
新国立競技場のデザインコンペが民主党政権時代に決まったことも踏まえれば、安倍自民党には修正にかかる政治的なコスト/ベネフィット比はかなり良いものと推測できる。
今の時点で、現行案が廃案になったからといって損をしたり、リスクを被ったり、権利を侵害されたりする人はほとんどいない。(コンペ優勝者のザハ・ハディドくらいか。)
(オリンピック招致のプレゼンテーションとは違う競技場になるので)国際的信用を落とすリスクも言われているが、正当な合理的な理由があればそれほど気にする必要もないだろう。
(ギリシアのように国内事情の波乱が国際的混乱に影響する場合ならともかく、この場合は国内事情のみで完結する。)
逆に現行案がそのまま通れば、将来的な負担、経済的リスクが避けられず、それによって損をする人たちは薄く広くかなりの数に上ると見られる。
このようにリスクの少ない政治的決定を阻害するものは、「今まで通りに」という慣性の法則以外にない。
この慣性の法則を(上面だけ)壊すこと(あるいはそのフリ)が現代において政治的人気の源泉であることは、小泉、橋下維新以来の潮流であることは、安倍政権の(世耕さん辺りが)熟知するところだと思われるが。
コメント (
0
)
|
Trackback ( )