蒼天見ゆ Look at the blue sly

葉室麟の『蒼天見ゆ』を読みました。
時代小説です。
幕末から明治初期での、武士の話でした。

秋月藩重役の父と母が、幕末の勤皇派か開明派の抗争の中で、惨殺されます。
残された息子は、仇討ちを誓いますが・・・。
武士の世では美風とされた仇討ちは、明治の世では禁じられて・・・。
青年は何をなすべきかと・・・。

物語の前半は、幕末での父の話でした。
先日、「歴史と文学の人々」の講義で、幕末の政局の話を聞いていたので、この部分はすんなりと読めました、歴史の講義は必要と思いました。

物語の後半が、この小説の主体だったのですが、ちょっと軽く感じました。
エンデイングも軽かった。

この作家の小説は、最悪にはならないので、その点は安心して読めます。
私の読後評価は4☆です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )