【撮影地】神奈川県鎌鎌倉市山ノ内189(明月院(めいげついん))(2009.9月撮影)
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開山堂の前にかわいらしいお地蔵様がいる。
「人は誰しもはかない花の想い出の中に生きています。 ・・・以下略」
の立て札で有名な「花想い地蔵」だ。
お地蔵さんが両手に抱えている花。その花の命は短いけれど、季節に応じていろんな花が入れかわり、来る人を慰めてくれる。
写真は花想い地蔵ではなく、多くの人が通り過ぎてしまうそのそばのお地蔵様。人気の高い花想い地蔵よりも、ぼくはこちらのほうが好きだ。
地蔵菩薩は、無仏の世界(釈迦入滅から弥勒仏の出現まで)に住み、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)に迷う衆生を導く菩薩だ。
頭を丸めた円満で穏やかな僧形で、手には錫杖と宝珠。あの世」の裁判官である閻魔王はお地蔵さんの仮の姿とも言われている。
女性に人気のお地蔵さまは、この明月院の花想い地蔵尊のほかに、長谷寺の三人地蔵や和み地蔵だろうか。
「村外れのお地蔵様」。地蔵菩薩は地域に馴染みの深い存在だ。
宝戒寺の子育経読地蔵菩薩や建長寺の本尊も地蔵菩薩だ。さらに、由比が浜には六地蔵がいる。極楽寺の桜橋のそばには導地蔵。
巡礼古道には金剛窟地蔵尊、成就院のそばの虚空蔵堂内には舟守地蔵、月影谷に月影地蔵、天園ハイキングコースには、貝吹き地蔵がたたずみ、道行く人に微笑みかけている。
鎌倉で一番有名なお地蔵様は、おそらく覚園寺地蔵堂の黒地蔵だろう。毎年夏に催される黒地蔵盆(8月9日深夜0時から翌10日正午まで)には大勢の人々が集まる。地獄の罪人の苦しみを少しでも和らげようと鬼に代わって火を炊いたため、「黒くすすけている」という伝説がのこされている。何回彩色しても元に戻ってしまうことから「黒地蔵」と呼ばれるようになったそうだ。
県道32号線(通称鎌倉街道)と、県道304号線(旧江の島道)との交差点(手広交差点)付近に椿地蔵のお堂があり、石造地蔵菩薩像が奉られている。昔は毎年8月14日の縁日には近隣の人で賑わったらしい。
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