【撮影地】(神奈川県鎌倉市山ノ内409(円覚寺)(2009.9月撮影)
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「秋の日のヰ゛オロンのためいきのひたぶるに身にしみてうら悲し」秋の歌(落葉) ポール・ヴェルレーヌ
“ヰ゛オロン”はフランス語のバイオリンのことなのだが、1800年代のパリでも、そして現代の鎌倉でも、バイオリンの音は寂寞とした思いをつのらせる。
特に、寺井尚子の“アダージョ”は、何にもましてしっとりとして切なくぼくの胸を衝く。
さて、円覚寺。木立も門構えもすべてが大振りにできていて、人をホッとさせる雰囲気がある。
鎌倉時代に日本に伝えられた禅宗は2種類ある。一つは臨済宗。そしてもう一つが曹洞宗。ともに、6世紀頃のインドの皇子「達磨」を始祖とするものだ。
臨済宗(臨濟宗、りんざいしゅう)は、唐の臨済義玄(?-867年)を宗祖とするもので、鎌倉幕府が開かれる前年に中国の南宋から帰国した栄西らによって日本に伝えられ、武家政権に支持され、政治・文化に重んじられた。一方、曹洞宗は、栄西と同じ頃宋に渡った道元が曹山本寂から曹洞宗を学び日本に持ち帰ったもので、こちらは地方豪族や一般民衆に広まった。
禅宗が当時の人々に受け入れられた理由としては、いろいろな説があるものの、武家政権がそれまでのいろいろなしがらみのある宗派とは違う新しい宗派を選んだことによるものではないのだろうか。
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