「よいこのみんなビーストウォーズのはじまりだ!」
タカラとトミーが力を合わせて~♪
タカラトミーとなった訳でござるが、合体したからパワーアップしたと呼べるものは日本産ロボットアニメくらいなもので、双方の良いところが活かされる場合が少ないのも現実でござる。
そんな訳でタカラトミーとして立ち上げた「DVDとおもちゃが1つになった!」テレもちゃ・シリーズは、映画「TRANSF FORMERS」の追い風があったにも関わらず・・・ 失敗したシリーズでござる。 (笑)
ちゅー事で今宵はシリーズ最後を飾った!
ティラノサウルスに変身するデストロン軍団破壊大帝・・・
DXメガトロン様!(TM-SP、DXメガトロン、3990円)の紹介でござる。
2007年展開の「テレもちゃ」シリーズはTVアニメシリーズ「超ロボット生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ」の放送話数一本分を、OP及びEDを除いて収録されたDVDとビーストウォーズ関連の商品をCGアニメに似せるために塗装を強化した再販商品で編成され、「ビーストウォーズ」人気再び!を狙った商品でござる。
基本は「ビーストウォーズ」本編を下敷きにしているものの、ビーストウォーズ・Ⅱやネオなどの登場キャラを加えたオリジナル展開で、「大迫力ジオラマストーリー」などもDVDに収録され、更には劇場版「TRANS FORMERS」のベーシック・シリーズ玩具を加えたクロスオーバーな展開は魅力あるものでござるが・・・
何処で如何間違ったのか、散々な結果なのでござるよな・・・
そう! 商品やアイデアは良かったのでござるが、販売戦略が失敗したのでござるよな。
玩具売り場にて目立つと考えられたパッケージは、商品の割には大きすぎ、外から見るとスカスカなのが目立ち、場所をとるなどなど欠点が目立ち、購入意欲を削ぐ結果になったのでござるよ。
前シリーズ「キスぷれ」の失敗が活かされていない結果なのでござるよな。
本品は1997年に販売されたメガトロン(D-1、メガトロン、2980円)の塗装強化商品であり、箱も通常の商品よりも大型でござるが、商品サイズを考えれば妥当(更に小型化可能)な大きさでござる。
そう、コレクション性を重視したデラックスサイズ商品で構成されたシリーズとは異なる為に、DVD収録話数も、第13話、浮島のデスマッチ(前編)と第14話、浮島のデスマッチ(後編)の前後編2話を収録したスペシャルDVDなのでござるが・・・
この話数でのメガトロン様の活躍は殆どないエピソードなのでござるよ。 (笑)
よりによって、何故に出番の少ないエピソードとカップリングするのでござろうか?
う~む・・・ キャラクターの魅力を反映していない商品でござる。
更に言えば、「大迫力ジオラマストーリー」も収録されていないのでござるよな。
・・・タカラトミーもここにきて投げ出した感の強い商品なのでござる。
まあ、商品は確かに1997年初回販売時の商品とくらべればCGアニメに似せた成型色と塗装のおかげで雰囲気は好く、元々の商品の完成度には感心させられるでござる。
これこそ、待ち望んでいたビーストウォーズ版メガトロンと呼べる商品でござるな。
しかし・・・ 商品的には既にデラックスサイズ相当のメガトロン(TM-02、メガトロン、2625円)が販売されており、同シリーズでサイズの異なる2体目となるのでござるよな。
ゆえにウルトラサイズの本品は、エネルゴンのパワーによって巨大化した姿(エネルゴンパワーモード)として設定されているでござる。
が! 「ビーストウォーズ」本編には巨大化するエピソードが無いのでござるよな。 (笑)
商品ギミックには変更がなく、頭部を押さえる事によりティラノサウルスの口が開閉するでござる。
更に口内には水鉄砲が仕込まれており、口の開閉に合わせてレーザー・バスターを水鉄砲で再現するギミックがあるでござる。
ただ・・・ 残念な事は、水鉄砲ギミックのおかげで、口を開いた状態で固定できないのでござるよな。
ちゅー事で、↑の写真は、口を開いたまま詰め物を噛ませて固定した状態なのでござるよな。
まあ、商品のパッケージ写真も同じ様な方法で撮影していると思うでござるよ?
ロボットモードもボリュームあるボディとカラーリングのおかげで満足いく商品でござる。
ただ・・・
商品は何度も再販され、金型が酷使された商品ゆえに、拙者の購入品はロボットモードでの背中のジョイントが甘くなっており、すぐに外れるのでござるよな。
まあ、個体差かもしれないでござるが、写真に収めるには苦労したでござるよ。 (笑)
なお頭部は、2006年にCGアニメに似せて新規製作された「ビーストウォーズ10周年」版(BWR-01、帰ってきた最強ビースト対決、7800円)の頭部は使用せず、D-1版メガトロンの頭部をそのまま塗装強化して使用しているので、ビースト・マスクが残ったままでござる。
ゆえに本品設定では、新たに装備されたビースト・マスクと云う事で、マスク装着時には超凶暴な戦いをするそうでござる。
更に設定上は通常よりパワーが3倍となり、攻撃力だけでなく凶暴さも強化されているそうでござる。
武装は右腕のレーザー・バスターと左腕に装備されたデス・クローでそれぞれ、水鉄砲ギミックとレバー操作による収縮ギミックを有しているでござる。
更に、アンカー型ミサイルを発射するプラズマ・バスターを腰部に装備しており、余剰パーツなしで2発を収納するでござる。
やはりウルトラサイズ商品はギミック豊富で遊べる商品でござる。
下手に電子ギミックを搭載しなくとも良いものは良いでござるよな!
そう・・・ 商品が良いだけに、本シリーズと「ロボットマスターズ」が中途半端で終わってしまって残念でござる。
まあ、手軽に過去の人気作品に便乗した結果といえばそれまででござるが・・・
ソレに輪を掛けて悪い商品展開を行なった事が失敗でござるよな。
ほんと、この時期は、タカラトミーは「トランスフォーマー」で本気に商売するつもりがあるのかと疑問に思ったものでござる。
付属カタログに記載されているDVD収録リストの「抜けている話数は今後のアイテムに収録予定です。」が悲しいでござるよな・・・
特に蝉と未再販組を(ラットルとかテラザウラーとか)!
ビーストウォーズの今後の展開は3Dエディションと称して、玩具付属の3Dメガネをかけると映像が立体的に見えるよ言うものをでっち上げ販売しそうですが。