8月15日、今日は終戦記念日である。
正確な記憶(ご発言の日時等)がないのだが、今上陛下が皇太子時代に、こんなことを述べられた。
日本人が忘れてはいけない日が4日ある。
8月6日の広島と、8月9日の長崎の原爆投下の日、8月15日の終戦記念日、6月23日の沖縄の戦闘が終わった日。
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第2次世界大戦だけでなく、いわゆる「国権の発動たる戦争」で人が亡くなったのは、もちろんこれらの4日だけではない。3月10日の東京大空襲、埼玉県ならば8月15日未明の熊谷空襲(いずれも昭和20年)もそうだろう。日本中で戦死者ゼロの日は、少なくとも太平洋戦争開戦(1941年12月8日)から1945年8月15日までないと思う。ただ、特定の日を心にとどめることで、亡くなったすべての方々に、思いをはせること。戦争で亡くなる方がいないことが、どれほど大切なことかを知ること。なんとなくだが、これが陛下が国民に伝えたいことなのではと、僕は感じている。
天皇陛下が践祚されてもうすぐ30年である。以来、天皇皇后両陛下は戦災だけではなく、自然災害の被災地にもお出ましになり、その姿を国民に見せている。戦災、災害のことを忘れないように、訴えかけているように思える。
陛下の生前退位のことは、今後どうなるかわからないが、真剣に考えるべきことがらである。
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僕は先週金曜日に年休を取り、実質11日(木)山の日から夏休み。今週は「夏季休暇」「振替休日」を組みあわせ休む。読書、掃除、庭いじり... 盛りだくさんだ。
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昼、全国戦没者追悼式をNHKで見る。以下、天皇陛下のお言葉と総理大臣式辞。
天皇陛下のお言葉
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に71年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
安倍晋三内閣総理大臣の式辞
本日ここに、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式を挙行するにあたり、政府を代表し、慎んで式辞を申し述べます。
あの、苛烈を極めた先の大戦において、祖国を思い、家族を案じつつ、戦場にたおれられたみ霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、はるかな異郷に亡くなられたみ霊、皆様の尊い犠牲の上に、私たちが享受する平和と繁栄があることを、片時たりとも忘れません。衷心より、哀悼の誠をささげるとともに、改めて、敬意と感謝の念を申し上げます。
未だ、帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも、脳りから離れることはありません。おひとりでも多くの方々が、ふるさとに戻っていただけるよう、全力を尽くします。
我が国は、戦後一貫して、戦争を憎み、平和を重んじる国として孜々(しし)として歩んでまいりました。世界をよりよい場とするため、惜しみない支援、平和への取り組みを、積み重ねてまいりました。
戦争の惨禍を決して繰り返さない。
これからも、この決然たる誓いを貫き、歴史と謙虚に向き合い、世界の平和と繁栄に貢献し、万人が心豊かに暮らせる世の中の実現に、全力を尽くしてまいります。明日を生きる世代のために、希望に満ちた国の未来を切りひらいてまいります。そのことが、み霊に報いる途であると信じて疑いません。
終わりに、いま一度、戦没者のみ霊に永久の安らぎと、ご遺族の皆様には、ご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします。
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8月だ...
僕が手術を受けたのは、4年前の平成24年8月9日のことだ。今年で4年、病は再発もせず、どうにか無事である。ありがたい。
いろいろなことを考えた1日だった。