大統領を決めるに留まらない、11月8日の選挙が持つ重要な意味 上記はForbes JAPAN websiteに9月9日付で掲出された、グレン・S フクシマ氏の寄稿文のタイトル。知らないことがたくさん書かれていて、勉強になりました。 |
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8日の選挙で選ばれるのは、以下の公職者。
下院議員全部(435人)
上院議員のおおよそ三分の一(34人)
下院:
247人の共和党議員と、188人の民主党議員がいる。民主党が過半数を得る可能性は低い。
上院:
共和党54議席に対して民主党46議席。選挙は共和党の24議席と民主党の10議席を対象に実施される。もし、民主党が共和党から4議席を奪い(共和54→50、民主46→50)、クリントンが勝てば、民主党が過半数を握ることになる。
(評決が可否同数の場合のみ、上院議長が決裁票を投じる。上院議長は合衆国副大統領が兼務する。)
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アメリカ合衆国上院議員の任期は6年。改選に関する決まりは合衆国憲法に以下のように規定されている。
第1条
第2節
2 第1回選挙の結果に基づいて、上院議員が集会した時、直ちにこれをできるだけ均等な3部に分ける。第1部の議員は2年目の終わりに、第2部の議員は4年目の終わりに、第3部の議員は6年目の終わりに、それぞれ議席を失うものとする。これにより、議員の3分の1が2年ごとに改選されるようになる。
アメリカ合衆国下院議員の任期は2年。改選に関する決まりは合衆国憲法に以下のように規定されている。
第1条
第2節 下院は、各州の人民が2年ごとに選出する議員で組織される。各州の選挙人は、州議会で議員数の多い一院の選挙人に必要な資格を備えていなければならない。
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僕は政治学が専門ではない。そんな僕がアメリカ合衆国の国会議員の任期、改選のルールを読むと、こんなことを思える。
上院は「安定性」「継続性」を重んじる。任期も長い、入れ替えも三分の一ずつである。下院は「新しい考え、状況への対応」を重んじる。2年に1度、全部が改選である。
下院は「2年に一度、全部取り替える」制度である。現実は再選や、多選の議員も多いかもしれないが、大きな変化を生み出す可能性が組み込まれている。すごいことだと思う。
・・・どうだろうか。
不勉強を告白するのはいささか気が引けるのだが、自分はずいぶん大人になるまで、アメリカ合衆国の下院を「任期4年」「解散なし」と思い込んでいた。