文部科学省発表(12月16日付)
本年6月に大学設置・学校法人審議会に諮問した、平成24年度開設予定の大学の学部の設置等の認可申請に係る案件のうち、同審議会における審査が終了した案件については、判定を「可」又は「不可」とする答申がされることとなっております。
これまでの審査の結果、本年10月末に審査継続(保留)となった案件については、12月15日(木曜日)に開催された学校法人分科会及び12月16日(金曜日)に開催された大学設置分科会において審議の上、12月16日(金曜日)に以下のとおり答申がされましたので、お知らせします。
答申内容は従来の発表スタイルと少し違うと思う。
僕は毎年資料をDL、ブログにまとめている。これまではいわゆる、「合格発表」形式だった。判定が不可の学校がご丁寧に別ファイルで掲出されたことは、ゼロではないがめずらしいのではないか。
こんな感じである。
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【判定を「可」とするもの】
〇平成24年度開設予定の大学の学部等
〔内容〕
1.大学の通信教育を開設するもの 1校[1件(私立1件)]
〇平成24年度開設予定の大学院等
〔内容〕
1.大学院の研究科の専攻の課程を変更するもの 2校[2件(私立2件)]
【判定を「不可」とするもの】
〇平成24年度開設予定の大学の学部等
〔内容〕
1.大学の学部を設置するもの 1校[1件(私立1件)〕
〇平成24年度開設予定の大学院等
〔内容〕
1.研究科を設置するもの 1校[1件(私立1件)]
※なお、審査の過程において、前回の答申(平成23年10月24日)以降に、申請の取下げが2校[2件(私立2件)]ありました。
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文部科学省ウェブサイト内の元資料アドレス
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/daigaku/toushin/05112501/1314008.htm
平成23年12月20日現在資料にアクセスできる。
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判定を可とするもの
〇学部増設
大学・学部名(位置:住所のこと)
学科名(定員)
留意事項
吉備国際大学心理学部(岡山県高梁市)
子ども発達教育学科(通信教育課程50)
(2年次編入学定員30)
(3年次編入学定員30)
留意事項
web学習システムのサーバーやネットワーク機器の処理性能について、学生の学習環境に支障が生じないよう、実際の使用環境に応じた性能の向上を図ること。
特に必修科目を担当する教員に、添削課題の採点や成績評価の負担が集中すると考えられることから、教員の負担等に配慮した運営体制となるよう、定期的に見直しを行うこと。
既設校の今後の定員充足の在り方について検討すること。
(吉備国際大学社会学部国際社会学科・ビジネスコミュニケーション学科、保健医療福祉学部社会福祉学科、国際環境経営学部環境経営学科、心理学部心理学科・子ども発達教育学科、文化財学部文化財修復国際協力学科・アニメーション文化学科、九州保健福祉大学社会福祉学部臨床福祉学科・子ども保育福祉学科、保健科学部視機能療法学科、薬学部動物生命薬学科、通信教育部社会福祉学部臨床福祉学科、吉備国際大学短期大学部保健科)
〇大学院の専攻設置又は課程を変更
大学院名(位置)
研究科名
専攻名(定員)
留意事項
※D:博士課程 M:修士課程 P:専門職課程
自治医科大学大学院(栃木県下野市)
看護学研究科
看護学専攻(D2)
留意事項
設置の趣旨・目的等が活かされるよう、大学が掲げる広域実践看護学分野の教育研究について、開設時から充実した教育研究活動を行うことはもとより、その水準を一層向上させるよう努めること。
〇大阪総合保育大学大学院(大阪市)
児童保育研究科
児童保育専攻(D3)
留意事項
特になし。
判定を不可とするもの
不可とするものは、同一学校法人が申請した大学の学部と大学院の研究科の専攻である。
〇東京福祉大学経営学部(群馬県伊勢崎市)
経営学科(通信教育課程100)
(2年次編入学定員10)
(3年次編入学定員460)
(4年次編入学定員5)
〇東京福祉大学大学院(群馬県伊勢崎市)
経営学研究科
経営学専攻(M10)
経営学専攻(通信教育課程M30)
文部科学省ののウェブサイトに掲出された、不可となった理由が全部で4ページもある。後学のためのため読んでみることをおすすめする。
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今年の申請については、以下のエントリを参照のこと。遡っていくと、これまでの経過はわかると思う。
2011.11.02、「平成24年度開設予定の大学の設置等に係る答申について」