雨の日には講演会に行こう、講談師宝井琴桜の「歴史から学ぶ男と女」を聞いた
今朝の天気予報は、午後からは雨。来週も明日の日曜から木曜まで雨が続き、土曜日も雨となっている。木曜のみが曇りだ。ナント、太陽はいつ顔を出すのだろうか。5月の梅雨入りも珍しいが、これだけ雨が降り続く梅雨も珍しい。
そんな今日は、雨が降らないうちにと、午前中に久々にウォーキングに出た。暗くどんよりと曇って、まさに梅雨空だ。
ウォーキングから帰ると、畑での作業が待っている。いくつかのお野菜の手入れなどをした後は、草抜きだ。いくら抜いても、もう草が生えていないなんてことはない。まさに、エンドレスで続く。畑作業を終えると、もうお昼時となる。
そして今日の午後は「岡山市さんかくウィーク2011」の事業の一つである講談師宝井琴桜の「歴史から学ぶ男と女 ~女たちと戦国武将~」を聞きに行った。西川アイプラザの会場は満席だった。みなさん熱心だ。
この日、「公演中の録画・録音、写真撮影はお断り」とのことで、講師の写真がアップできないのを残念に思う。そこで、講師なしの会場の写真を張らせていただく。
ところで、この「岡山市さんかくウィーク2011」記念イベントとして、ジャーナリスト堤未果さんの講演会がある。私は以前に堤さんの講演を聞く機会を得たが、とても素晴らしく「知的興奮を禁じ得ない」まさに衝撃の講演だった。聞いて絶対に損をしない、これまで聞かなかったことを恥じるくらいの内容豊かな講演だ。まだ少しだけお席に余裕があるようなので、今すぐ申し込んで聞いて欲しいと願う。
◆「岡山市さんかくウィーク2011」記念イベント 堤未果講演会
*日 時 2011(平成23)年6月26日(日)13時30分~
*会 場 岡山市立市民文化ホール
*講 師 堤未果さん(ジャーナリスト)
*演 題 「アメリカが見えると世界が見える ~性差超えて新しい未来を~」
*参加費 無料(要事前申込み TEL:086-803-1115)
オリエント美術館の「光庭」と喫茶「イブリク」は、心が落ち着く場だ
久しぶりにオリエント美術館の喫茶「イブリク」で、昨日は友人とお茶の時間を楽しんだ。
私が現役の頃、オリエント美術館友の会の会員となっていた。会員になると、常設展の場合は、いつでも入場無料であった。私は仕事などに疲れると、このオリエント美術館の二階にある「光庭」に身を置き、加藤卓男の「ラスター彩陶壁」を眺めながら、読書をしたものだ。私にとっての元気回復の時間であり、心安らぐ時間だった。
読書に疲れると、美術館内にある喫茶「イブリク」で、コーヒーブレイクとした。当時笑顔の素敵な女性がいて、私の好きな喫茶の一つだった。私にとっては、オーナーとしてこの「イブリク」でお客さんにコーヒーをお出しするのは、今も変わらぬ夢だ。
そんなことを思い出しながら、友と語り合った。ゆったりと静かな時間が流れた。
NHKBSの「新日本風土記」の冒頭の松たか子の「語り」がとても素敵だ
昨日の朝「めざましテレビ」を点けていたら、松たか子が登場した。浅野忠信出演の映画「マイティ・ソー」記者会見に、松たか子が花束ゲストとして駆けつけていた。松たか子が主演した映画「ヴィヨンの妻」で共演したご縁であろう。松たか子の笑顔を見ているだけで、心が癒される。
松たか子の笑顔がなくとも癒される時間がある。それは、この4月から始まったNHKBSの「新日本風土記」の冒頭の松たか子の「語り」の時間だ。ほんのわずかの時間の「語り」だが、それが毎回とても魅力的だ。昨日は、「長野県・すわ」だった。
さて、その「新日本風土記」の冒頭の松たか子の「語り」について、「風土記スタッフ」が次のように書いているのを読んだ。
「松たか子さんの朗読による、番組冒頭の語りはいかがですか?新日本風土記プロジェクトでは、この松さんの語りにも力を入れて作成しています。(中略)自分の心の中でつぶやく感じ。それも、時には子供になったり、時には親になったり、時には恋人と一緒だったり、様々なシチュエーションの旅人を想定してつぶやく。そんな独特の世界をすでに自分のものにして、語りを進めているように見えます。松さんの独特の雰囲気を楽しんで、旅情をかきたててください。」と。
「そんなつぶやきの幾つか」が紹介されているので、孫引きさせていただく。
*「人は春にしか見ないけど、夏、秋、冬と精一杯生きてきた。美しくて当たり前です。」(京都祇園円山のしだれ桜)
*「桜は咲いているのが好き?散り始めが好き?そんな話を千年楽しんできた国です。」(ソメイヨシノ)
*「色が出会い、交わり、生まれていく。京の都は、巨大なパレットだ。」 (京都の色)
「横尾忠則、岡山のY字路を描く」とした公開制作を見に行った、感動した
昨日も県立美術館に行った。一昨日に鑑賞した「横尾忠則展 絵人百九面相」の関連イベントとしての「公開制作 横尾忠則、岡山のY字路を描く」を、見たいと思ったからだ。
昨日も書いたように、横尾忠則の東映任侠映画や寺山修司の率いる天井桟敷のポスターなどに心躍る日々を過ごした者として、その制作の現場を見たいと思ったからだ。
氏は、「倉敷大原美術館での公開制作の経験はあるが、岡山では今回が初めてで、これが最後になるだろう」と語っていた。参加する前は、たくさんの人だからと、少しだけ参加を悩んだ。が、行ってよかった。目の前で白いカンバスに描かれていく様を見ることができて、感動した。
ところで、氏はこうも語った。「いつもは油絵具だが、今日は速乾性のアクリル絵具を使って描く。この制作は、三日間で完成するかどうか。僕の作品は未完のものが多く、完成したという自信はない。人間的にも、完成して生きられるということはない。大半は未完のまま、完成のないままに死んでいく。未完のままの昨日の続きを朝からスタートさせ、夜も完成したということはない。未完でスタートし、未完で終わる」と(不十分なメモで申し訳ない)。
この未完について、「横尾忠則展」には、次のように書かれている。「ぼくは70年代の初頭に『未完への脱出』という本を出した。完成から未完への脱走である。そして70年代の終わりに『暗中模索』を出した。90年代にY字路『暗夜光路』を描いた。常に闇の中に光を模索している。この光は死の光である」。
ところで、県立美術館の企画展は、ほとんど全てがマスコミなどとの共催(県美側は経済的負担をしない。会場の提供のみ)が久しく続いている。が、今回の「横尾忠則展」は、実に久々の県立美術館の独自の企画展だ。今後も県として、県立美術館(ホールを含めて)の予算を確保して、マスコミ等の持ち込み企画に頼るのではなく、独自の企画展や催しをどしどし開催して欲しいと、心から願った。
因みに、「公開制作横尾忠則、岡山のY字路を描く」は、引き続いて明日・19日(日)もある。本人に寄れば、今日18日(土)はフリーなのだが、ブラリと描きに来るかもとのことだ。地下一階の制作現場をのぞいてみること をオススメする。
その横尾忠則さんが「旭日小綬賞」を受賞しているのを、今朝の新聞で知った、「おめでとう」の言葉を贈らせていただく。