開店初日の売り上げが全国店舗の最高を記録した山陰初の松江のスターバックス
今日は二十四節気の一つ「清明」、暦の上では「全てがすがすがしく感じられる季節」とされている。そんな「清明」に相応しく、とても暖かく文字通り穏やかな陽気の一日となった。満開の桜に誘われて、どこでもお花見客で賑わっている。
しかし、その一方で「明日から『春の嵐』が吹き荒れ、台風並みの暴風に見舞われそう」との天気予報が出されている。明後日の日曜日には、ルネスホールで「上村吉弥が魅せます 歌舞伎の魅力と愉しみ方」(詳しくは「おかやま・歌舞伎・観る会」のHPで確認を)を開催する予定となっているだけに、何とか暴風雨は避けて欲しいとの気持ちでいっぱいだ。
さて、話題は突然に変わるが、一昨日産経新聞が配信した記事に、「コーヒーチェーン大手『スターバックス』が3月27日、47都道府県で46番目となる店舗を松江市にオープンさせたところ、初日の売り上げが、国内店舗におけるオープン日の最高額を記録していた」とある。
その記事によると、「JR松江駅直結の商業施設内にオープンした『シャミネ松江店』。初日は45ある座席も終日ほぼ満席状態で、島根限定のマグカップなどを買い求める人らで100メートル近い行列もできた。また、他県からも多くの客が訪れたという。(中略)開店から1週間が経過した現在でも行列ができることがあるという」。
さすが「スターバックス」のネームバリューと言うべきか。スタバは結構スキ派とキライ派に分かれる。私はよく読書ルームとして使用させてもらっていねので、やはり好き派だろうか。
今日はそんなスタバの「けやき通り店」でコーヒーブレイクとした。読めないできていた幾冊かの本を楽しみながら読んだ。それにしても、このところ「食べ物」の話題ばかりだ。少しだけ情けないと思いつつも、それが私の現実の暮らしだ。ホント、貧しい。
目の前でご主人が流された、それを受け止め強く生きるお姿に心打たれた
「あなたは迎えに行った私と手を取り合った瞬間 凄じい勢いで波にのまれ 私の目の前から消えました あなたはいったい 何処へ行ってしまったのでしょう(中略)願わくは寒くなる前に雪の季節が来る前にお帰りください(中略)只々 ひたすら あなたのお帰りを待っています」(京都『柿本』恋文大賞受賞「あなたへ」より)
その恋文大賞の受賞者・菅原文子さんは、気仙沼で「すがとよ酒店」を営んでいて、あの運命の3・11の日を迎えた。そして、菅原さんはまさに「目の前」で、ご主人が「凄じい勢いで波にのまれ 目の前から消えた」。
そんなご主人を瓦礫の中で探しつつ、夫の酒店を守ると震災後一ヶ月で3坪の仮設お店をオープン。その販売するお酒に「負げねえぞ 気仙沼」と書いた直筆のラベルを貼って販売し話題となる。
そんな体験を書いた、菅原文子著『津波に襲われた街で生きる妻から あなたへの恋文』(PHP研究所)を読んだ。その本の副題には「夫よ、もう一度 その手のふくもりを」と付けられている。
昨日、午後2時までのニニキネアワーにぎりぎり間に合い、その本を読んだ。ほぼ満席の店内は、華やかな雰囲気に溢れていた。そんな中で、3・11を体験した方の、まさに強く生きる姿心打たれた。不覚にも何度か涙が流れた。少しだけ恥ずかしかった。