篠山紀信が松たか子を撮り下ろした注目のグラフィック、渋谷駅で魅了された
「多くの女性が思わず自分の姿を重ねてしまうような、松たか子さんの深層までも含めた等身大のリアルな表情の数々――。篠山紀信氏が撮り下ろした注目のグラフィックは4月8日から、国内の主要3駅に交通広告として掲出される。
その場所は、東京メトロ副都心線との相互直通が始まった東急東横線渋谷駅(4月8日~14日)、新宿駅(同)、阪急梅田駅(4月22~28日)。中でも東急東横線渋谷駅では、東横線と田園都市線をつなぐ約20メートルの空間を"ジャック"して写真展のように演出する。多くの女性に前向きな「希望」を抱いて欲しいとの想いを込めたメッセージコピーも添えられる」。
今は閉鎖されてしまったいる松たか子ファンクラブのHPで知った「松たか子の渋谷駅ジャック」。矢も楯もたまらず、東急東横線渋谷駅にと行った。当初は、廃線になった東急東横線の渋谷駅だろうと考えた。行ってみると、それまでのユニクロの展示が終わって、ちょうど展示替えをしていた。
そして東急東横線渋谷駅へと急ぐと、地下の広いスクエアには吉瀬美智子がまさに「ジャック」していた。ヤクルトの飲料の広告で、吉瀬美智子の大きな写真&CMの映像が流されており、とても素敵な空間が演出されていた。
様々な人に聞いて、篠山紀信×松たか子の写真展示は、上り下りのエスカレーター横にあるとやっと教えてもらった。そして、東急東横線の改札を通らないと見えないので、入場券を購入してくださいと言われた。そこには、松たか子の魅力いっぱいの写真が展示されていた。何度、そのエスカレーターを上り下りしたことだろう。
それにしても、篠山紀信の撮影した松たか子は何とも魅力的だ。そのCMポスターをまだ狙っている。そして同時に、写真集を販売して欲しいと願う。
ところで、その松たか子の笑顔とは、ナント歌舞伎座でも出会った。新生歌舞伎座のロビーには、松たか子が出演している山崎製パンのCMが出されていた。そしてまた、歌舞伎座と直結する東銀座の駅地下にも、山崎製パンは販売所を出店していた。松たか子がデビュー以来ずっとCMに起用していただいている山崎製パン、松たか子に関わっては何でも気になる。
今、松たか子は、中島京子の直木賞受賞作『小さなおうち』(文藝春秋刊)を原作とした、山田洋次監督作品「小さなおうち」の撮影に入っている。
過日訪れた「山田洋次ミュージアム」には、その「小さなおうち」の原作本と映画の台本が展示されていた。映画の公開は来年1月とのことだ。少しだけ先のことだが、楽しみにして待つこととしよう。
さて、ここまで書いてきて、告白することがある。。実は、冒頭の報道には、帰った後に接した。そこで、私はエスカレーター横しか見なかったが、どうやら別の場所に展示されているのだと思う。そうでなければ「ジャック」などということにはならない。何故か思い込んで、「え、これだけ」という感じだったが、それは駅員さんに教えてもらったからであり、そこしかないと思い込んだ。
せっかく東京まで行ったのに、その全てを見なかったと激しく落ち込んでいて、まだ立ち直れないでいる。それ故、なかなか書く気にならなかったのが、偽らざる心境だ。悔しいから、今は阪急梅田駅に行こうかとも思ったりもしている。
映画「生き抜く」を観に行った、シネマクレールあればこそ観ることができる
今朝、5時半過ぎに私の住む地域で震度4の地震があった。いらい、テレビはその報道を繰り返している。この後も余震がアルかも知れないので注意をと繰り返している。「火を消して落ち着いて行動するように」との町内放送もあった。幸い、我が家での地震の影響はなかった(ように思う)。 前日、映画「生き抜く 南三陸町 人々の一年」を観に行っていたので、地震がとても身近に迫ってくる。
「東日本大震災の被災地となった宮城県南三陸町を1年間にわたり取材し、被災者たちの静かな思いを伝えるドキュメンタリー。大阪・毎日放送(MBS)の取材班が、津波の襲来から28時間後に宮城県南三陸町に入る。多くのマスコミが復興への動きや映像的にインパクトのある出来事、ドラマチックなストーリーを求めがちな中、『顔の見える被災者の静かな思い』を伝えるため、娘を引き揚げるためいち早く海に出た漁師、最愛の妻を亡くし幼子と再起を誓う夫、役場職員だった夫を探し続ける妻ら、それぞれの被災者たちの1年に寄り添った」。
前日の夜遅くに東京から帰っており、さすがにいささか疲れてはいたが、何しろ上映は一週間・昨日までだったので頑張って行った。観に行って正解だった。観客はほとんどいないかなと心配したが、結構いたことが嬉しくもあった。
大阪・毎日放送の報道マンたちが28時間後に被災地に入って撮り続けた映像はとても迫力がある。まさに、心を打った。東日本大震災関連で書籍では少なくなく新聞社からの出版があるのに、テレビ局でのこうした記録映画の発信はあまりない。 こうしたドキュメンタリー映画を観ていたら、下手な劇映画を見ようという気にならない。
さて、その被災映像を超えて、登場した方々にも、深く心打たれた。「全ての人間は詩人である」とはよく聞く言葉だが、南三陸町の方々の言葉はまさに深く、私の心を捉えて放さない。上映が始まった頃から、ずっと泣き続けられていた方もいた。いつも思うのだが、こうした映画を発掘して上映してくださる「シネマクレール」に感謝、感謝だ。ありがとう、浜田さん。
ところで、東日本大震災&東電福島原発事故の映像や書籍など、全ては後世の人たちへ記録として届ける必要があると思う。政府は、そうした努力をしてくれているのだろうか。是非ともお願いしたいものだ。