東の歌舞伎座に劣らず、西のルネスホールで歌舞伎で熱く盛り上がった日
少しだけ報告が遅くなった。私も参加している「おかやま・歌舞伎・観る会」が主催して開催した「上村吉弥が魅せます 歌舞伎の魅力と愉しみ方」が、一昨日の7日に開催された。
この催しは「ルネスホール歌舞伎講座」として開催され、今回が二回目目の開催だ。昨年は歌舞伎トークと共に、女形化粧を魅せていただいた。今回は昨年に引き続いての上村吉弥丈による「歌舞伎の魅力と愉しみ方」についてのトークがあり、みなさんワクワクして聞いておられた。
そして今回は、成長著しい中学校一年生なった上村吉太朗が素踊りを披露してくれた。また今回は狂言方・小西博文さんにも参加いただいて、上村純弥丈にも加わっていただき、とても素晴らしい木の音やつけを魅せていただいた。小西さんは、これまで岡山で開催していた「歌舞伎鑑賞教室」で毎回来岡していただいていた方であり、嬉しかった。また、上村吉太朗君や上村純弥丈はお目にかかる度に大きく成長しておられる。嬉しいことだ。
そして今回の講座では、「大向こう」(=歌舞伎のかけ声)を練習し、みんなで大きな声を出してみた。「贔屓」「勇気」そして「木と出」が大切だそうで、ご贔屓の俳優さんに、少しだけ勇気を出して、木がなった時や出の時、そして見栄を切った時にかければよいとのことだ。そうは言いつつ、やはりタイミングは難しい。また、立ち回りは会場からのご参加もいただいた。
ルネスホールの狭い空間で、俳優さんたちが一生懸命に努めてくれて、歌舞伎の世界に身を置かせていただいた。こうした取り組みを通じて、日本の伝統文化である歌舞伎が、より多くの人に楽しんでいただけたらとの思いを込めて開催している。昨年を上回る来場者があったことを嬉しく思い。
「上村吉弥が魅せます 歌舞伎の魅力と愉しみ方」を開催した4月7日、岡山・ルネスホールは、新生歌舞伎座に負けないくらいに、歌舞伎で熱く盛り上がった。楽しくて嬉しい時間を過ごすことができた。感謝。
「ギャラリーやぶき」で開催中の「船越桂版画展」、しばし時間の流れを止めた
昨日は、旭川の土手を車を走らせいると、「ギャラリーやぶき」の入り口に立てられた「船越桂新作版画展」の案内が目に入った。船越桂の木彫りの彫刻にはいつも魅せられており、その喜びや哀愁のような人間の内なる部分を秘めた作品群に魅了されてきた私ではあり、是非にと入った。
オーナーの方から伺ったのだが、「三年に一度くらい新作展を開催している。もう20年来のお付き合い」とのことだった。私は深く恥じ入った。「ギャラリー やぶき」は私の好きな空間だが、「船越桂展」開催は知らなかった。トホホ、の世界だ。
「こちらが新作で、こちらは旧作」などと、ご説明もしていただいた。そうした作品が掲載された書籍も展示されていた。ステキな雰囲気だったので、「個別写真はNG。全体的な写真なら」とご了解をいただいて、写真も撮らせていただいた。
幸いにも店内には私一人だけだったので、じっくりと展示された作品を鑑賞させていただいた。私はやはり木彫りの彫刻がスキだが、版画でのあの船越桂独特の人物の表情などにも、魅せられた。時間が止まった感じだった。その余韻を楽しむために、作品に囲まれた店内で、しばしコーヒーブレイクとした。素敵な時間だった。お店を出ると、旭川土手の桜は、まだまだ美しく咲いてくれている。
さて、この「船越桂新作版画展」は4月16日(火)までの開催だ。「ギャラリー やぶき」の素敵な空間と、「船越桂」の作品を楽しまれては如何。