京都は、大学の街として知られるが、同志社大学の京田辺市への一部移転を皮切りに、立命館大学、龍谷大学がいずれも理工学部を滋賀県に移転させる等、郊外への移転が相次ぎ、いろいろなところにその余波が及んでいた。4畳半1間、家賃1か月1万数千円のいわゆる「学生下宿」もワンルームマンションの隆盛とも相俟って減少の一途を辿り、「神田川」に登場するような「銭湯」も経営難で行政の援助なしではやっていけない状態である。多くの学生は学食で食べるか、コンビニで軽食を買って帰るので、定食屋も儲からず廃業が多いし、かろうじて営業を続けてはいても細々と、といった感がある。片や大学内にフレンチレストラン(例えば、京都大学内のラトゥール)が登場している。「学生はん」と近所のおっちゃん、おばちゃんに可愛がられる、といった風情はまったく失われてしまったような・・・。
その元凶とも思えるのが、近畿圏の既成都市区域における工場等の制限に関する法律である。首都圏の既成市街地における工業等の制限に関する法律と併せて俗に「工場等制限法」と呼ばれていたが、大都市への人口集中を防ぎ、都市環境を守るという大義名分で高度成長期に制定されたこの法律によって、大学は床面積を制限され、新たに学部を増設し、学生数を増やすことを制限されていた。このいわゆる「総量規制」によって、大学の郊外移転が続き、現在の事態を招いたのだと思える。この「工場等制限法」も平成14年7月12日付で廃止されているので、縛りはなくなったのであろうが、現在となっては街中に大規模でなくてもそれなりの敷地を確保するのは困難である。最近できた京都大学桂キャンパスも京都市内ではあるが郊外型である。
それでも学生にとっては居心地のいい街ですけどね。
その元凶とも思えるのが、近畿圏の既成都市区域における工場等の制限に関する法律である。首都圏の既成市街地における工業等の制限に関する法律と併せて俗に「工場等制限法」と呼ばれていたが、大都市への人口集中を防ぎ、都市環境を守るという大義名分で高度成長期に制定されたこの法律によって、大学は床面積を制限され、新たに学部を増設し、学生数を増やすことを制限されていた。このいわゆる「総量規制」によって、大学の郊外移転が続き、現在の事態を招いたのだと思える。この「工場等制限法」も平成14年7月12日付で廃止されているので、縛りはなくなったのであろうが、現在となっては街中に大規模でなくてもそれなりの敷地を確保するのは困難である。最近できた京都大学桂キャンパスも京都市内ではあるが郊外型である。
それでも学生にとっては居心地のいい街ですけどね。