4、5件仕事で抱えている案件があるが
最近はそれほどあわただしくなく
今日は朝から鴎外の子どもさん 三男 類さんの
≪鴎外の子供たち≫を読み返していた
いつも決まったところで ブレーキがかかる
16歳頃のこと 絵の先生に関してのあたりを筆頭に
分かっていても毎回 やや涙してしまうページがある
類さんは 鴎外も困ったほどの学業成績の悪さで
母 志けさんも手を焼いたように言われているし
本人も多少それを認めているようなふしがあるが
こういう文章を読ませていただく限り とても信じられない
あれほどの文章を残す人が・・・
(失礼を覚悟で書かせていただいている)
お子さんそれぞれが 独特の文体で
さすが と どうしても思ってしまう(これまた 失礼を覚悟で)
私が鴎外を好きなのは その人間性です
(偉いからとか 頭がいいからとか そういうことではありません
人間くささ とでもいうか・・・)
華々しい履歴はほとんど 興味ありません
人生観に教えを乞うた
というのが最初です
(そんなことは自分で片付けなさい と あの髭に言われそうですが)
常人とは けたはずれのエリートであり ずばぬけた才能の陰にある
なんと表現していいのか分からぬ もの静かな悲しさ
鴎外に深い関心を持った方はたくさんおられますが
私自身も興味を持つ代表的な人達として
永井荷風
太宰治
松本清張
吉村昭さんらがおられますが
どこか 似ているところがあるような ないような
とにかく 名門のなかでぐるりを囲まれた類さんの少年期の日々を思うと
いろいろ考えさせられます
せつなくて せつなくて
今の子達も 勉強 勉強と 毎日毎日言われているのかな
[周りは周りで 切なかったでしょうね
鴎外はどんな貌で語ったのでしょうね
類さんも 大好きなお父さんに言われたら
切なかったでしょうね
鴎外自身は たびたび言ったわけではないような気がしますが]
《想像してみたら 余計 類さんがドンドン可愛そうになりました》
梅雨の合間の
事務所の窓から眺める雲
いろんな色で 形で 自由そう