能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

原民喜 死と愛と孤独の肖像 梯久美子さんの岩波新書新刊 広島が生んだ命の叫びをクールにつぶやく詩人

2018年09月12日 | 本と雑誌
原民喜という広島市出身がいたことは知っていました。
が、彼の詩や文学に触れたことはありませんでした。
ひっとしたら、小学校や中学校で習ったことはあったかもしれませんが・・・。


原民喜 死と愛と孤独の肖像
梯久美子著  岩波新書  860円+税

広島の書店でベストセラーに入っています。

原民喜(1905~1951)は、広島市の裕福な商家に生まれ、慶応大学文学部英文学科を卒業、ほとんど仕事をすることはなく、小説家、作家、詩人を目指します。

しかしながら、生まれながらのお坊ちゃま・・・。
身の回りのことも出来ない、コミュ力もない本当に不器用な青年だったようです。

彼が変わったのが、見合い結婚した広島出身の貞恵という女性。
民喜とは正反対のポジティブで明るい性格・・・。
内助の功・・・売れない民喜を盛り上げていきます。

その妻と暮らした10年間が、民喜が最も幸せだった時期。
病で妻を亡くし、生きる希望のなくなった民喜は広島に帰省・・・。

1945年8月6日・・・広島市の中心部で被ばく。
人類初の原子爆弾さく裂・・・偶然にも民喜は無傷で生き残ります。

我ハ奇跡的ニ無傷ナリシモ、コハ今後生キノビテ
コノ有様ヲツタエヨト天ノ命ナランカ
サハレ、仕事は多カルベシ

民喜は、被爆体験に基づいた「夏の花」「原爆小景」を創作していきます。



梯久美子さんは、晩年の民喜を調べるため、丁寧な取材を展開していきます。

民喜を師と仰いだ遠藤周作、二回り年下の裕子という女性・・・。
このあたりは、中原中也や萩原朔太郎の人生ともオーバーラップしてきます。

梯久美子さん・・・カケハシさんと読みます。
梯さんは、「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林中道」で作家デビューされた方。
民喜への愛を感じさせる一冊になっています。
岩波文庫の「原民喜全詩集」の帯にも、「原爆文学の旗手は、こんなにやさしい詩人でした。」というコピーを書かれています。

ぐっと来たのが、「机」という4行詩。


何もしない
日は過ぎていく
あの山は
いつも遠いい

とても良い詩です。


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カープ今年最悪の6連敗 地元ズムスタでも、クリスでもダメでした・・・Xデーは21日あたりでしょうか

2018年09月12日 | カープ大好き!
DeNA戦、4-5で負けちゃいました。
去年の青い悪魔を思い出します。

カープ今年最悪の6連敗。

名古屋から帰って来たカープ・・・地元ズムスタでも、クリスでもダメでした・・・涙。
7回5失点・・・11勝目はなりませんでした。

打線は、そこそこ打っているのですが、どこかチグハグ。
先発、中継ぎ、セットアッパー、クローザーも、ちょっと打たれ過ぎです。


若鯉たち・・・疲れているのか、アライさんの引退で固くなっているのか・・・。
このままでは、CSが心配です。


最短Vは、9月17日とのことですが、ヤクルトさんも強いため、21日あたりにXデーがくるのではないでしょうか?

がんばれ!カープ
がんばろう!広島


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