面白い企画を出し続ける宝島社。
今回は、60歳以降をどう生きるか?というテーマでムック本を刊行しました。
数学者の藤原正彦さん、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さん、医師の和田秀樹さん、作家の佐藤優さんなどのインタビュー記事もあり、なかなか充実した内容になっています。
気高く生きる100の知恵 還暦後の人生を、自信と誇りをもって生きる
宝島社TJムック 1000円+税
このムック本には、還暦後に「気高く生きる知恵」が100個も載っています。
「行動を起こす」
「人の役に立ちたい その気持ちに理屈はいらない」
「自分しかできないことが誇りにつながる」
「人の行うべき正しい道を歩み続けていく」
「故郷を想い懐かしい友人に会いに行く」
「人は老化する じたばた考えても仕方ない」・・・
100個の知恵が、これでもかと続きます。
人間関係、お金、病、家族、先祖などの括りで幅広いジャンルにわたっています。
還暦を過ぎた方はもちろん、50歳以上の方にも人生を考えるためのヒントをたくさん与えてくれる一冊です。
また、「気高く生きた日本人」として白洲次郎、杉原千畝、八田與一などの特集記事も興味深く読むことが出来ます。
著名人への特別インタビューも面白い中身になっています。
死を意識すると、情緒が深まり、AIに到達できない境地に至る
紳士に必要なのはユーモア
長年で得た知見を若い世代に伝えていく。これが年を重ねたものの役割です 藤原正彦
60歳は人生の中間地点 人生は楽しまなければ損
せめてこれだけはやりきらねば死んでも死にきれないと思えば、脳が指令を出して体を元気にする 出口治明
いくつになっても人間は主体的に楽しみを求める
長生きするために我慢やストレスを抱えたまま暗い人生を送る方が問題
我慢は老化を加速させることもある 和田秀樹
日常生活の中で目には見えない価値を見出す
死に対する恐怖心は思い込み、価値観を変えれば克服できる 佐藤優
各分野を代表する博覧強記な方々・・・なかなか鋭い切り口のコメントが並んでいます。
気高く人生を終えるためには、矜持が必要と説きます。
年末年始、1年を振り返りながら読む本としておススメの一冊です。