広島県大竹市にある下瀬美術館に行ってきました。
広島市にある建設資材会社が造った私設美術館です。
常設展示では、ガレ、マティス、藤田嗣治、岡本太郎、加山又造、奥村土牛、モディリアーニ、キスリング、ローランサンの作品が展示されています。
お金持ちの造った美術館・・・好きなものをコレクションする・・・体系立ててないところが、ゴージャス感があっていいですが、個人的には趣味ではありません・・・。
この美術館、おそらく十億円以上の建設費かかっているのではないでしょうか?
篤志家事業?税金対策?いろいろと考えてしまいます。
この美術館に今月フレンチレストランがオープンしました。
瀬戸内海に隣接したオーシャンビューの素敵な建物です。
ランチくらいは大丈夫かなと思っていました。
が、が、が・・・メニュー表を見てビックリ。
ランチの価格は、6000円、8000円、12000円の3段階。
さらには、ミナラルウォーターは、これとは別に500円とあります。
ディナーだと、一人4~5万円はするんでしょうね(ため息)。
なんだかなあ?という感じです。
広島にも富裕層がいるんですね(苦笑)。
星野リゾートの星野代表が「海外からのインバウンドの旅行客をターゲットとした超高級リゾートが日本にはない」と指摘されていました。
開館間もない下瀬美術館は、世界遺産・宮島に近いですが、まだインバウンドの旅行客の姿は、まだありません。
交通も不便です。
でも、今後ヨットハーバーを造ってクルーザーが係留できるようにすれば、富裕層を取り込むことが出来ると思います。
下瀬美術館には、コテージも10戸くらいあります。
オーシャンビューのコテージは、一人一泊10万円以上・・・。
価格は東京・銀座並みです。
一体だれが泊まるんでしょうかねえ?
臼井宥文さんの「日本の富裕層」を読むと、富裕層の「お買い物ニーズ」は5つあるそうです。
5大ニーズ
1 資産防衛・・・資産は増やすより防衛したい
2 教育・社会活動・・・世界の王侯貴族と並ぶ教育を受けさせる
3 美容・健康・アンチエイジング・・・休暇は海外でアンチエイジング
4 エンターテイメント・・・ダイヤを身に着け、踊り旅する
5 セキュリティ・・・住宅街にガードマン
やれやれ・・・。
ニーズというよりは、お金持ちの悩みなんですね。
フレンチのランチはあきらめて、途中ロードサイドのお店で、熱々の天丼をいただいて帰路につきました。
ごちそうさま!
千円札一枚で大満足でした(笑)。