広島市の中心部の南側にある千田町公園。
大学の跡地ということもあり広い空間が広がっています。
28年前、ここには広島大学の医学部、水畜産学部以外の学部がありました。
法学部や経済学部、教育学部や理学部、工学部・・・たくさんの大学生が学んでいました。
広島大学理学部1号館。
被爆建物です。
広大の東広島市への移転とともに公園になりました。
その後、ほとんど手をつけられず「放置」状態でしたが、最近、タワマンやマンションが建てられました。
好立地にも関わらず、計画性がなく、もったいないなあと思っています。
広島市の発展を阻害したのが、国立大学と空港の移転。
広大は東広島市へ、広島空港は三原市に移転・・・都市機能が大きく劣化しました。
大学にはたくさんの学生が集い、旧広島空港まではタクシーで20分だったのですが・・・。
広島大学の山奥への移転でレベルも低下。
広島大学法科大学院(ロースクール)の司法試験合格率も全国最低レベルです。
そんなこともあって、法学部だけ28年ぶりに、この地に都心回帰します。
広島大学は、広島高等師範、広島文理大学を核として生まれた総合大学です。
「東の筑波、西の広大」と言われますが、教育界では強い学閥を有しています。
筑波大学の前身は名門・東京教育大学・・・でも茨城県への移転とともに、そのプレゼンスは大きく低下しました。
広島大学とよく似ています。
この公園内には、タワマンやマンションが建てられました。
もっとアカデミックな活用法はなかったのでしょうか?
フェニックス。
旧大学キャンパスでのテクテク散歩・・・。
さまざまなことを思索しながら歩きました。
自然の中で雑音を避けて学ぶことも良いとは思いますが、大学は社会の中で生きていかなければ深い学びは得られないのではないか?と思いました。
一極集中と批判されますが、若い人たちが東京の大学を目指す理由はよく分かります。
情報量、刺激、たくさんの人、メディア、つながり・・・。
やはり、人間は社会的動物です。