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100万回シェアされるコピー いますぐ使えるwebコピー「4つのルール」電通コピーライター橋口幸生さんの著

2024年06月10日 | マーケティング

素人の若者が撮ったネコの動画が、プロの映像クリエイターが撮った映像を凌駕する・・・。

シロウトがプロを喰う・・・大変な時代になりました。

昔、「ヘタうま」というクリエィティブの流儀、技法がありましたが、こちらはプロがプロを喰う奇襲攻撃でした。

デジタル、イノベーション、DX・・・時代は変わりました。

今までは考えられなかった事象がおこるwebの世界です。

シェアや「いいね」、ポストなどで、バズったり、大ブレークすることが多々あります。

電通のコピーライター橋口幸生さんは、「コピーライターは猫に勝てるか?」という命題を立て、一冊の本にまとめています。

100万回シェアされるコピー いますぐ使えるwebコピー「4つのルール」

橋口幸生著 誠文堂新光社刊 1500円+税

 

著者は言います。

「ソーシャルメディアは、発信からシェアに変えた」

「短文と断定がソーシャルメディア」

今までとは異なるSNSの世界・・・コトバもコピー(広告文案)も変わっていくになります。

たった10文字・・・バズった「保育園落ちた日本死ね」というSNSでの発信は社会を動かしたこともありました。

 

著者は、web上でのコピーのほとんどが「4つのルール」に沿って作られていると指摘します。

1 本音

2 驚き

3 共感

4 反感

実にシンブルです。

各章には、「まとめ」がある親切な本になっています。

1 本音

・ソーシャルメディアは背伸びリア充空間。本音が逆に目立つ。

・イベントにうまく乗る

・ストレートなメッセージは反転させてみる

2 驚き

・驚きには「回収型」「非回収型」の2種類がある。

・ネタばらしするのが「回収型」。商品の直接訴求に向いている。

・ネタばらししないのが「非回収型」。

・会話をうむ訴求点を設定する。

3 共感

・ソーシャルメディアは「放課後の教室」。共感できる話題がシェアされる。

・「揶揄」と「LOVE」が共感される。

・ウェブにアーカイブされることを意識する。

4 反感

・反感も共感のうち。

・反感コピーは賛否でそれぞれからシェアされるので拡散が倍になる。

・テンプレートとして使えるコピーはパロディとしてシェアされる。

・炎上対策は「特定しないこと」と「商品力」。

著者が強調するのが「よいコピーとは共感と発見」。

誰かに何かを気づかせることがプロフェッショナルとしてのコピーライターであると喝破します。

そのとおりだと思います。

最近、生成AI、ChatGPTにコピー案を書いてもらうことが多いのですが、そのアウトプットはなかなか秀逸です。

プロンプトをうまく入れれば、コピー文案やネーミング案が山のように出てきます。

デジタルのイノベーションから、コピーライターやデザイナーの失業も考えられます。

むしろ、こちらの方が脅威かもしれません。

同書の装丁、デザイン、イラスト、写真は、さすが誠文堂新光社、広告代理店。

美しく素敵なデザインになっています。

また、たくさんの事例、ケーススタディが掲載されており、学びが深まります。

webの世界に関心のある方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。


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