プロ野球で唯一、親会社を持たない球団・・・カープ。
1945年8月6日、米国軍に原子爆弾を投下され、14万人の市民が虐殺されました。
それから、わずか4年後の1949年・・・市民球団 広島カープが創設。
球団経営は苦しく、いい選手が取れない、選手への給料は遅配、球場はボロボロ・・・。
一時期は、下関に本拠地があった大洋ホエールズとの合併話まで浮上しました・・・。
そんな中、広島市民による樽募金が行われました。
観音球場の入口に、酒ダルを置き、監督や選手自らが、頭を下げて、募金を呼びかける・・・。
そして、カープは存続・・・。
CARPというチーム名は、広島城の堀を泳ぐ鯉が由来。
単複同型なので、CARPSとは言いません(創設の頃、一時、カープスと言っていた記録あり)。
1957年、ナイター照明付きの広島市民球場が完成。
日本一、明るい球場と言われていました。
1975年、「セリーグのお荷物球団」と言われていたカープ、初優勝!
そして、2009年、マツダズームズームスタジアム広島(通称ズムスタ)が完成。
日本一、楽しい、メジャーリーグのように、ベースボールを楽しめる球場と言われています。
ズムスタ建設の際にも、現代の樽募金が行われました。
市民や地元企業からの募金、寄付は、かなりの額になりました。
(この時、行われた樽募金には、協力させていただきました!)
カープが本拠地を置く、広島市。
カープの街です。
市民と球団が切っても切れない・・・まさに市民球団ということができます。
一日の会話は、カープの話から始まり、夜は夜で、カープで仕事の疲れを癒す・・・。
学校でも、職場でも、電車の中でも・・・カープ。
こんな市民に根ざした市民球団は、世界広しと言えども、あまりないと思います。
(ロコピープルは、「広島カープ」とは言わず、必ず「カープ」と言います)
キクチ選手は、映画のキャンペーンに協力・・・笑。
タクシーもカープ。
駅前の地下道のコンコースもカープ。
地元の第2地銀の「もみじ銀行」では、カープが優勝すると、銀行金利が0.2%アップ!
2位で銀行金利が0.1%、3位で銀行金利が0.05%アップ!
小職もカープ預金をしています(笑)。
今年は、6月30日まで受付しているので、カープ愛のファンにはオススメです。
PARCOもカープとタイアップ。
カープ女子向けのファッションを発信!
百貨店もカープセール。
商店街も、カープ・・・。
カジュアル・ファッションもカープ。
コンビニもカープ。
赤いローソン・・・。
あれっ、ローソンのコーポレートカラーは、青じゃなかったでしたっけ。
マンションの工事現場もカープ。
道路にあるマンホールもカープ。
今、一番優勝から遠ざかっている球団・・・カープ。
カープが勝てば、上機嫌・・・単純!単細胞!・・・笑。
カープファン発祥の独創的なオリジナルは、多々あります。
「コージ、コージ」からはじまったトランペット応援
ラッキーセブンのジェット風船
選手別応援歌
スクワット応援
そして、カープ女子
カープファンの存在がなければ、プロ野球のスタジアムの風景は違ったものになっていたように思います。
市民球団の誇りでもあります。
ひどい負け方をしても、連敗しても、
カープがセリーグにいるだけで、ありがたいなあ・・・と自分を慰め、
同士とともに、市民球団を支えるという連帯感に支えられているように思います。
ズムスタがあるだけで、ジャイアンツやベイスターズも遠路はるばる遠征に来てもらえます。
これは、本当にすごいことです。
セリーグで赤字経営でないのは、巨人、阪神、そしてカープ。
カープの黒字経営の最大のポイントだと思うのですが、
それは、選手年俸の安さ(笑)。
年間21億円と言われていますが、これはセパ両リーグでブービーと言われています(涙)。
巨人は45億円と言われているので、カープの倍です。
給料半分でも、頑張るカープの選手たち・・・泣けてきます。
平和な社会、青空の下で、ビールとポップコーンを食べながら、ベースボールを見る幸せ・・・。
本当にシアワセだと思います。
ドーム球場も、いいけれど、やっぱりベースボールは青空の下、天然芝が一番です。
25年ぶり、四半世紀ぶりの優勝を目指して、がんばれ!CARP