大好きな山口周さんの新刊が出版されました。
amazonに発注、すぐに到着しました。
人生の経営戦略
山口周著 ダイヤモンド社 1990円(税込)
同書のキャッチコピーです。
「最も苦しく、最も面白いプロジェクトは人生だった」
「人生の迷いに経営学で答えを出す!」
「自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20」
博覧強記の山口周さんが、経営学を人生に活かしていく・・・これだけで面白そうです。
哲学が専門だった著者・・・MBAではなくリベラルアーツの大学院修了後、電通やボストンコンサルティングで経営コンサルタントとして活躍されました。
そこから、研究者、実践家、講演家として独立・・・まさに、この本どおりライフ・マネジメント・ストラテジー(人生の経営戦略)を展開、同書の土台になっています。
著者の失敗談や成功体験も織り込まれており、説得力があります。
同書で取り上げられている20の戦略コンセプトです。
パーバス・・・人生というゲームの基本原理を押さえる
ライフサイクル・カーブ・・・超長期のプロジェクトロジックを持つ
キャズム・・・兆しをとらえ時期尚早で動く
適応戦略・・・想定外の出来事をチャンスとして取り込む
ポジショニング・・・居場所を決める
CSV競争戦略
内発的動機づけ・・・「頑張る」は「楽しむ」に勝てない
リソース・ベースド・ビュー・・・他人には模倣できない特徴に着目する
ブルー・オーシャン戦略・・・自分ならではの「組み合わせ」をつくる
創造性理論・・・打率より打席数を重視する
正味現在価値
ベンチマーキング
サーバントリーダーシップ・・・与える喜び、支える喜びを糧にする
人生は春夏秋冬。
秋、冬の時代は、サーバントリーダーシップで次世代、若手に貢献すべしと指摘します。
巻末には、独習用のブックガイドも付いており、とても親切な一冊です。
(日経文庫の「知的戦闘力を高める独学の技法」もお薦めです)
著者も書かれていますが、同書は「イノベーションのジレンマ」で有名なハーバード大学MBAのクリステンセン教授の「ライフ オヴ イノベーション」にインスパイアされたものだそうです。
基本コンセプトは同じです。
流れるような展開・・・先へ先へ楽しく読み進めることのできる「人生の経営戦略」。
2時間で一気に読了することが出来ました。
今年は、まだ1ヵ月強しかたっていませんが、その中でもイチオシの一冊です。