能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

起業の相談を受けることが増えてきました・・・コロナ禍の中、新しいビジネスを立ち上げるために必要な3つのこと

2021年08月16日 | マーケティング

コロナ禍が拡大する中、なぜか起業の相談を受けることが増えてきました。

若い20歳代の方、もしくは50歳代のミドルの方と、こちらもなぜか二極化しています。

若い人の方は、会社組織には属さず自分のチカラを試してみたいという動機・・・目が輝いています・・・ポジィティブな人が多い感じです。

ミドルの方は、会社サラリーマン生活に満足できない、昇進昇格できない、社畜として自分を殺して生きているのが嫌になったという、どちらかと言うとネガティブな感じです。

起業は、ゼロワン・・・0から、まずは1を産み出すこと。

若い人であれば、実務や経験が少ないですが、怖いもの知らずの行動力、失敗してもリカバーできる時間があるという強みがあります。

ミドルの方は、多彩なビジネス経験や場数、修羅場の経験、豊かな人脈、高いスキルがありますが、失敗すると老後の生活に大きなダメージを与えることになります。

 

資本主義、自由主義社会の中、新たなビジネスを起こすこと、起業は、社会の活力を生み出すことになります。

バブル経済崩壊後、失われた30年・・・開業率が廃業率を下回っています。

法人数は減少し、経済の閉塞感が漂っています。

ただ、起業の夢だけで、それが成功したと言える会社は、皮膚感覚で、5%程度しかないのではないかと思います。

定年後に好きだった蕎麦打ちをして蕎麦屋を開業、日本全国を食べ歩いたグルメ人が念願のラーメン店を開業する・・・悲しいことですが、3年もつ店は半分以下です。

飲食店の場合、うまくいけば開店から3か月~半年後に売上のピークを迎え、そこから売上が減少していく・・・それをカバーするために、メニューを創造したり、店舗改装したり、広告を打ったりといった投資が必要になります。

「経営」は大変です。

 

起業の相談を受けた時に、無責任なことは決して話せません。

相談者も必死です。

心がけている3つのことがあります。

 

一つ目は、あくまで「聞き手」に徹すること。

「聞く」ではなく、「聴く」「訊く」です。

その人のビシネスバースンとしての想い、志、スキル、キャリア、考えているビジネスモデルなどを引き出すこと・・・これにより、話している本人さんも、次第に客観的に自分が振り返ることが出来るようです。

 

そして、2つ目は、初期投資の規模と資金調達の方法

もし失敗しても初期投資、イニシャルコストが少なければダメージも最小限にすることが出来ます。ここで多大な投資を借入れで行うことは、リスク大。

リターンによる回収見込みを想定し、ランニングコストを含めたシミュレーションが必要不可欠になります。

経理の知識、資金計画、資金繰りの実務知識があるかどうかを見極めさせていただきます。

 

そして、3つ目は、「withコロナの時代」のビジネスになっているかを確認することです。

コロナ禍は、まだ数年は続いていくと考えています。

そして、近い将来には新たな謎のウイルスが出てくることも考えられます。

新型コロナウイルスを前提としたビジネス、コロナと共存できるビジネスか否かが重要なポイントになります。

・非対面

・非接触

・デジタル活用 web

・オンライン

・DX活用

・レンタルやリース

・エンターテイメント性 ワクワク感ドキドキ感

・おひとり様向けビジネス、巣ごもり解消ビジネス

・クラウドファンディング活用

などの要素が含まれていることが重要だと思います。

 

不確実で、不安定で、明日が見えないVUCAの時代。

イノベーションを起こしていかなければ、この国の未来はありません。

志ある起業家を、みんなで持ち上げ、支えなければならない時代だと思います。

◆いくつかの起業本を紹介させていただきます。お薦めの7冊です。

 

 

 


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