能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ワクチン最貧国-危機管理なき日本の医療-日経ビジネス誌の特集・・・亡国のコロナ敗戦に想うこと

2021年04月25日 | 本と雑誌

新型コロナウイルスは、第4波・・・。

東京、大阪、京都、兵庫には、緊急事態宣言が再発令。

いつか来た道です・・・。

去年の今頃も医療崩壊を防ぐ、時間を稼ぐために発令された緊急事態宣言。

この一年間は、いったい何だったのか?

感染者が増え、失業者が増え、死者が増え、経済の低迷・・・。

政府は、変異種を犯人にしています。

世界的にはPCR検査でも反応しない感染力が極めて強い第二変異種が増えています。

変異が起こるたびに、緊急事態宣言、まん延防止措置を繰り返す・・・この国の明日が本当に失敗です。

今週号の日経ビジネス誌の特集は、「ワクチン最貧国-危機管理なき日本の医療-」。

コロナにまつわる最新事情を丁寧に解説されています。

 

プロローグ 先進国の遠い背中 第4波も避けられず

Part1 日の丸ワクチン停滞 安全保障の視点乏しく

Part2 COCOA失敗の意味 IT転換促す奇貨に

Part3 戦時に弱い日本の医療 柔軟性を上げる改革を

最近では、「コロナ敗戦」という言葉も目にするようになりました。

国産のワクチンが開発できない、海外ワクチンの調達もままならない、緊急事態宣言やまん延防止を繰り返すだけで経済は停滞から更にスローダウン・・・。

二進も三進も行かない状況です。

英国や米国、イスラエルなどでは、ワクチン接種が進み、集団免疫を獲得しつつあると聞きます。

それに比べるとわが国は、周回遅れどころか、世界のビリを走っています。

有事の際に強いリーダーシップを持った救国の志士がいない・・・本当に残念なことです。

民主主義のエアポケットなんでしょうか?

一党独裁的に力づくで抑え込むことが出来ない以上、リーダーには覚悟が必要です。

ネットや新聞のニュースでは、今回の緊急事態宣言の発出を受けての、百貨店関係者のコメントが出ていました。

「一年で一番売れるゴールデンウィークに店を閉めるなんてありえない。」

「行政から給付される20万円なんて何の役にも立たない」・・・残念です。

気持ちは分からないではありませんが、今は有事・・・平時に戻っても、そういうコメントを述べる社員がいる店で買い物をしたくありません。

 

このスピード感で行くと、日本国民のワクチン接種が終わるのは2年後ぐらいだと思います。

それまでは、マスク、手洗い、密回避を辛抱強く続け、緊急事態宣言やまん延防止措置を連発して経済を止めるしか対応策はないと思います。

本当に長い・・・次のオリンピックくらいまでかかるのではないでしょうか。

これで本当に、東京オリパラが出来るんでしょうか?

国際大会で感染拡大すれば、恥の上塗りです。

 

コロナに対して「島国」という特性を活かせなかった、この国。

世界有数の病床数、病院数を持つのにコロナ危機に対応できない、日本。

本当に残念です。

 

戦略の失敗は、戦術でカバーできないと言われます。

でも、現在の有事はそんなことも言っていられません。

竹やりだけでも近代兵器に立ち向かっていく・・・たとえアナログでも、マスク、手洗い、「密」回避を辛抱強く続けていくしかありません。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 早起きして選挙に行ってきま... | トップ | カープ、読売に連勝!9-8... »
最新の画像もっと見る