車検のため、ディーラーさんに行ってきました。
愛車の健康診断です。
長年ホンダ車を4台乗り継いできましたが、ひょんなことからイタリアの車に出会い、一目ぼれ。
イタ車が大好きになりました・・・人生分からないものです(笑)。
イタリア車といえば、フェラーリ、ランボルギーニ、アルファロメオ、ランチアなどが有名ですが、強く惹かれたのはABARTH(アバルト)というちょっとマイナーなクルマです。
今年は、イタリア・フィアットグループのアバルトが創業して75年。
カルロ・アバルトが会社を創業して75周年になります。
そして、今年からガソリン車の製造販売は中止、すべてEVに切り替わります。
EV500(チンクエチェント)。
電気自動車です。
フィアット500(チンクエチェント)をチューンナップしたのがアバルト。
アバルト・マジック!
イタリアンレッドかっこいいです。
カルロ・アバルトは、オーストリア生まれ。
オートバイレースのライダーからスタート、ケガをしてサイドカー付きオートバイに転向、オリエント急行との1300キロ競争に勝利し一躍有名になります。
その後、イタリア共和国トリノ市にアバルト&C社を設立。
エンブレムは、カルロの誕生月の星座、サソり、猛毒を持つスコーピオン。
アバルト好きは、「サソリの毒にやられた!」と自虐しています(笑)。
イタリアの大手フィアット社の車を改造、チューンナップして、レースで連戦連勝。
小さなクルマで大手メーカーの大型自動車を破るため「アバルト・マジック」「ジャイアント・キラー」と呼ばれていました。
その後、フィアット社に合併され今日に至ります。
アバルト、最後のガソリンエンジン車。
75周年アニバーサリーの特別仕様車です。
黒い車体にゴールドのホイール・・・なかなかヤンチャでカッコいいです。
1300台生産され、そのうち350台が日本に割り当てられたそうです。
75周年のエンブレム。
イタリアデザインです。
フィアットチンク、アバルトは、ルパン3世が乗っていたことでも知られています。
カッコよかったですね。
75周年記念の小型ポーチをいただきました。
大好きなモータージャーナリストの吉田匠さん。
カーグラフィック社にいた吉田さんは、本物のクルマおたく・・・本当に素敵な文章を書かれています。
たぶん、フェラーリをはじめとするイタリア車が一番好きなのだと思います。
名著「男は黙ってスポーツカー」でも、イギリス、フランス、ドイツ、日本ときて最終章はイタリア車で締めくくっています。
吉田さんは、イタリア車の魅力について書かれています。
「イタ車の条件・・・速く、熱く、美しく」
「まずカッコいいこと、次に速いこと、そしてもう一つは音がいいこと」
キーワードは、「官能」。
なるほどなあ、と思います。
愛車の595は、ショールームで初めて見た瞬間に一目ぼれ。
その場で購入を決めました・・・バカです。
吉田さんの言う「官能」にやられたのだと思います(笑)。
でも、完成された日本車やドイツ車と比べると足りないものが多々あります。
愛車595は、衝突軽減ブレーキ、車線検知センサーもなければ、オートライト、オートワイパーも付いていません。
そのかわり車内には7つのエアバックが付いています。
「ドライビングは、アンタの腕次第だよ」と日々語りかけてきます。
日本車やドイツ車が万人が好む優等生だとすると、イタリア車やフランス車はちょっと不良、ヤンチャという感じなんでしょうか?
不良になりたくてもなれなかった自分がアバルトに流れたのも何となく分かります。
愛車には1100キロの車重に165馬力のターボーチャージャー(日本IHI社製)が組み込まれ、サウンドモンツァというマフラーが付いています。
ギアはF1マシンのようにパドルシフトで切り替えます。
EVには乗りたくないので、終の車になるかもしれません。
ABARTHに栄光あれ!