今年のお正月、誰がこんな状況になることを予測したでしょうか?
2020年、東京オリパラで日本の観光や内需、外需が盛り上がり、令和の世を経済繁栄を謳歌できるハズでした・・・。
今では「7割経済」と呼ばれる惨憺たる日本経済です。
特に、「移動」に関係する業界・・・航空、観光、宿泊、自動車、飲食などは9割減・・・。
よく持ちこたえているとしか言いようのない世界が広がっています。
リーマンショックの時は、金融の安定化により一時的な経済危機を乗り越えることが出来ましたが、コロナ禍は「先の見えない不安」でリカバリーの方法論も打ち出せない状況。
リーマンの時は、先に大企業がダメージを受け、その後中小企業に追い打ちをかけました。
コロナの感染拡大は、逆に、中小企業に壊滅的な打撃を与えました。
今後は、それが大企業にも波及していき、そして、金融危機に繋がっていく可能性が大きいと思います。
そして、1929年の世界大恐慌並みの不況に陥る可能性もないとは言えないのが、今の状況だと思います。
日経ビジネス誌2020.9.7号の特集は「再興ニッポン 今、私たちにできること」。
新型コロナウイルスで大きなダメージを受けた日本経済への応援歌です。
VUCAの時代、混とんとした訳の分からない時代・・・日経ビジネス誌編集部の持つもどかしさが伝わってきます。
キーワードは、「レジリエンス(回復力)」と「折れない国」。
Part1 生き方再起動 レジリエンスは「個」から
Part2 長期停滞の生産性 どん底で始める大改革
Part3 コロナ禍を世代交代の好機に
Part1の「生き方再起動 レジリエンスは個から」では、会社依存度の高いニッポンのサラリーパースンの消極的な姿勢にメスを入れます。
崩れてきたとは言え、まだまだ存続する終身雇用、年功序列、メンバーシップ型雇用・・・。
会社にオンブにダッコに肩車・・・会社も、よく持ちこたえているものです。
パーソル総研調査のデータ・・・「勤務先以外での学習や自己啓発活動を何もしていない」日本人は、46.3%・・・これは、中国や韓国、インドの約5~10倍。
「個」の集積である企業力が弱まっていく、イノベーションが起きないのは当然の結果のように思います。
この日経ビジネスの特集では、「個」「行動」「若者」がキーワードとして取り上げられています。
まずは、ビジネスパースン一人一人がチカラをつける、考えるだけではなく行動する、若者たちを活躍させる・・・という事だと思います。
小職も力不足ながら、志ある若者たちを様々なカタチでバックアップしていくことをライフワークとして策定しました。
最低でも、オジサン・オバサンが若者のジャマをしない経済界にしていかなければならないと思います。
そして、この特集は、柳井正さんと渋沢栄一翁の言葉で締めくくられます。
柳井正ファーストリテーリング会長のことば
「変わらねば、日本は潰れる」
「うわべのものがばれ、本質が求められている。社会が良くなることに意義を見出す人でないといけない。」
「コロナのため時計の針が早く回っている。みんな危機感を持っている。企業自体が生き残れないかもしれないと思っている。だから今、変われないと二度とかわれないんじゃないですか。」
渋沢栄一翁のことば
「志本主義が道を切り開く」
「①自分の足で立って生きよ。
②順境も逆境も自分が作り出すものである。
③老人たちこそ学問せよ。
④水たまりや滴を集めれば、大河になる。
⑤大きな目標へ、ゆっくり急げ。」
がんばろう!ニッポン