ブーム、はやり、流行ということは恐ろしいものです。
瞬間最大風速でドカンと普及したものが、徐々にではなく、一瞬輝いて、一気に消えていきます。
最近でいうと、高級食パン専門店の乱立。
東京発の高級食パン店が広島市内にもたくさん出店しました。
パン店出店のコンサルタントまで現れ、キレのある店名や店舗までプロデュース。
それが、1年もたたないうちに半減しています。
おそらく店舗出店の初期投資(イニシャルコスト)を回収したところは少ないと思います。
残るのは、1社か2社になると思います。
タピオカやかき氷、アップルパイ、唐揚げ、マカロンやベーグルといった業種業態も同じように消えていきました。
祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり・・・平家物語の世界です。
起業家精神、アニマルスピリットが旺盛な友人の経営者は、「ヒット&アウェイ」という戦略戦術で、米国発、東京発の流行を取り入れた店舗を出店し、ダメなら即撤退という経営をしていました。
しかしながら、資金が枯渇したため、本業回帰、原理原則に立ち戻ると言っていました。
出店には数千万円がかかり、ここに労務費などが絡むと大変なことになります。
最近では、広島市内には、おにぎり屋、りんご飴店、日本茶専門店などが新たに出店し始めました。
ネット販売や出前営業ではなく、リアル実店舗での営業です。
いつまで営業を続けられるのか?
流行に飛びつく一元客ばかりで、リピーターが取れなければ経営を続けることは出来ません。
飲食店でいくと、東京で3年、地方で半年と言われています。
いろいろな店が出ては、消えて行く・・・。
資本主義の光と影・・・ちょっと心配です。