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さらばエレキのソニー エンタメで最高益、吉田改革の舞台裏・・・日経ビジネス誌の特集記事 自由闊達にして愉快なる理想工場の設立」

2025年02月04日 | マーケティング

一時期、ドツボにハマっていたSONY。

中国、韓国の家電メーカーに追い上げられ、パソコンや携帯からも撤退しました。

日立やパナソニックも頑張っていますが、アジア勢のパワーに押されています。

そんな中、ソニーは、今、エンタメのチカラで復活しました。

現在、ソニーの売上の6割は、エンターテイメント事業で稼いでいます。

今週の日経ビジネス誌2025.2.3号の特集記事は「さらば、エレキのソニー エンタメで最高益、吉田改革の舞台裏」。

ソニーの現在を取材しています。

 

Contents

Part1 株価最高値 エンタメで完全復活 探るヒットの法則

Part2 国産アニメを世界へ 制作と歓喜の好循環

Part3 鬼門のエナジー創出 越境者の育む新体験

Part4 エレキに新たな役割 名作生むプロの相棒

 

今までのSONYの主力製品は、電気製品、音響機器、カメラというイメージでしたが、今は違います。

売上13兆円の6割、営業利益の6割をエンタメが稼ぎ出しています。

SONYのエンターテイメント

1 ゲーム・・・プレイステーション、アストロボットなど

2 映画・・・スパイダーマン、グランツーリズモなど

3 音楽・・・YOASOBI、CreepyNutsなど

4 アニメ・・・鬼滅の刃、俺だけレベルアップな件など

クリエイティブな経営が、世界的な大成功をおさめています。

ただ、売上はネットフリックスの3分の1。

ウォルト・ディズニーに次ぐ世界3位にとどまっています。

 

ハード面では今年米国で受賞した「SHOGUN」を撮るために使った映画カメラや、トランプ狙撃事件に撮られた有名なショットもSONY製とのことです。

世界のプロフェッショナルはハイエンドのソニー製品を使っています。

面白いのが、吉田会長CEO、十時社長は、いずれもCFOだったこと。

最高財務責任者が、ハードからソフトへ、エンタメSONYを牽引してきたことは凄いと思います。

おそらく優秀なメンバー、参謀、クリエイターをうまくマネジメントしているんでしょうね。

ソニー(旧東京通信工業)創設者の井深大さんと盛田昭夫さんもエンジニア・経営営業の組み合わせでしたが、CFO×CFOの組み合わせも今風で破壊力があります。

 

ソニー設立趣意書

「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の設立」

設立時のパーバスが、今、実現のものとなっています。

エンタメSONY、頑張ってほしいと思います。

ただ、流行りすたりの激しい世界・・・チャレンジ、冒険し続けなければ、明日はありません。

がんばれ!SONY


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