毎年恒例の中小企業診断士「理論政策更新研修」。
今年も行ってきました。
今回のテーマは、最新中小企業政策と事業承継。
特に、旬のテーマ事業承継は勉強になりました。
中小企業診断士の資格を維持するのは意外と大変でお金もかかります。
5年ことの資格更新の時期には、理論政策更新研修5回受講と現場でコンサルティングを30日しなければなりません。
これらの証明書を中小企業庁に提出し、経済産業大臣登録という流れになります。
現場での中小企業社長相手のコンサルティング30日(=30ポイント)は何とかなるのですが、理論政策更新研修は日時が決まっているため、ちょっと面倒です。
数年前から中小企業庁の指示で、研修実施が厳格化されています。
従来13時~17時だったものが、休憩時間を含んではいけないということで13時~17時30分までとなりました。
さらに、指定席での受講、内職の禁止など、まるで小学生向けの授業のようです(笑)。
診断士は、真面目な方が多いため、規則やルールを従順にしっかり守ります(苦笑)。
みんな大の大人なんですから、もっと自律的、自立的に学習を深めるという方向にもって行っていただきたいものです。
今、診断士に求められているのは、クリエイティビティと行動力、執行力だと思います。
また、コロナの第七波で過去最高の陽性者が出ている中で100名以上を集めた研修の実施。
ちょっとリスキー、かなりリスキーです。
DXの時代だからこそ、オンライン研修やeラーニングを率先して導入いただきたいものです。
泥臭い現場を持つ中小企業を泥臭く診断し助言していくという旧態依然とした診断士の姿があるのだと思います。
診断協会の幹部に若き診断士やITエンジニアが加わってくれば、かなり景色が変わってくると思います。
現在、中小企業診断士の85%は東京、名古屋、大阪に在住。
さらには、中小企業診断士の7割が大企業に勤務しています。
地方では、実働できる診断士が不足しているように思います。
政府の委員会で経済同友会のサントリーHD新浪CEOが、日本経済を底から盛り上げるためにも診断士を増やす、診断士補的な中間資格を作るといった提言をされました。
しかしながら、結果は一次試験の合格率が多少上がったくらいでした。
理論政策更新研修の内容も、再考していく必要があるように思います。
猛暑の中、エアコンの効いた教室で単調な講義を受けると、確実に「落ち」ます(笑)。
ただ、個人的には、どんなプアで退屈な研修、セミナーでも、必ず一つは「学び」があると考えています。
書籍も同様です・・・どんなツマラナイ本からでも必ず一つは学べます。
「学ぶ」とは「気づく」こと・・・一生涯、学習、行動です。