フレームワーク本が出るたびに買ってしまう悲しい性(さが)。
FWが十分使いこなせていないからでしょうか(笑)。
わたしがいた大学院の教授は、フレームワークを語る場合に必ず「ビジネス」を付けて「ビジネス・フレームワーク」と言われていました。
ビジネス、経営の世界でMECEを実現するため、思考の枠組みを形作るための「ビジネス・フレームワーク」は本当に便利なものです。
「カナヅチを持つとすべてのものが釘に見えてくる」という格言があるようですが、
以前参加した中小企業診断士の更新研修で、ミスターハンマーがいました。
改善提言書を全てビジネス・フレームワークで切ってしまうという徹底ぶり。
PEST分析、5Fで外部環境を切り、SWOT分析、VRIO分析、3C分析で内部資源を整理、STPでターゲットを補足、4Pで戦略を打ち出す・・・まさに教科書どおりの展開に苦笑したことを覚えています。
「ビジネス・フレームワーク」 日経文庫ビジュアル
堀公俊著 日本経済新聞出版社 1000円+税
キャッチコピーは「分析、発想、決定まで思考ツール200種を網羅」。
ニページ見開きで分かりやすく解説。
各ページには、「基本のカタチ」と「応用のヒント」、そして右ページにはビジュアル解説。
特に、応用のヒントには、今まで気づかなかったポイントが示されています。
目次
第1章 戦略立案のフレームワーク
第2章 マーケティングのフレームワーク
第3章 問題解決のフレームワーク
第4章 マネジメントのフレームワーク
第5章 組織開発のフレームワーク
PREP、FABE、PRAM、OARRといった初めて知ったフレームワークもあり、なかなか勉強になります。
新入社員から経営者まで、幅広く読者層を獲得しているようです。
この価格で、この中身・・・おすすめの一冊です。