「二十歳からの日本酒ブック」をクライアントからいただきました。
30ページ強の小冊子です。
少子化の中、販売が減少する日本酒のプロモーションのために作られたこの冊子。
なかなかの優れものです。
飲む、知る、役立つ・・・表紙に謳っています。
パリ、NY、ロンドンでの日本酒事情から始まり、おちょこ(猪口)の選び方、原料と製造過程まで、日本酒の基本が簡潔に分かりやすくまとめられています。
秋の気配が感じられる昨今・・・日本酒も魅力的です。
熱燗(あつかん)、ぬる燗は知っているのですが、日本酒には温度だけでも、様々な態様があります。
あつ燗(ほぼ50度)・・・徳利から湯気がたつ。徳利や猪口を持つと熱く感じられる。酒の香がシャープになり、切れ味のよい辛口になる。
ぬる燗(ほぼ40度)・・・飲んだ時、熱いというより温かいと感じる、体温と同じくらいの印象。酒の香りが最も豊かになり、味わいもふくらみも感じる。
日向燗(ひなたかん・ほぼ30度)・・・飲んだ時、熱さや冷たさを感じないような温度。酒の香りが引き立ち、なめらかな味わいになる。
涼冷え(ほぼ15度)・・・略
花冷え(ほぼ10度)・・・酒瓶を冷蔵庫で冷やし、瓶から弱く感じる香りが、飲むうちに徐々に広がる印象。細やかな味わい。
雪冷え(ほぼ5度)・・・略
そのほかにも・・・
飛び切り燗・・・55度以上
上燗(じょうかん)・・・45度以上燗
人肌燗・・・35度以上
室温・・・ほぼ20度
温度だけでも、いろいろとありそうです。
今度、飲み屋さんで「日向熱燗でお願いします」とオーダーしてみようかな(笑)。
また、日本酒を飲む時は、お水を飲むようにという助言が出ていました。
ウイスキーのチェイサーのようなもの。
「和らぎ水」と言うそうです。
日本酒をより美味しく飲めるとともに、悪酔い防止になるそうです。
日本酒は、「國酒(こくしゅ)」。
日本の水、米、米こうじを原料に独自の技法で造られ、伝統文化に深く結びついた酒です。
この小冊子では、米、水、こうじ菌、酵母など・・・日本酒づくりの基礎を学ぶことができます。
お神酒(みき)、屠蘇(とそ)、三々九度といった日本文化についても・・・基礎の基礎から、丁寧に説明されています。
この小冊子・・・日本酒造組合中央会から発行されています。
ちなみに10月1日は、日本酒の日、だそうです。