能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

山陰の「ねずみ男駅」で水木しげるさんの幸せ論「幸福の7カ条」を読む・・・自分のペース、好奇心、好き、力を抜く

2020年07月24日 | 本と雑誌

山陰の米子へ。
鳥取県米子市にあるJR米子駅は、別名「ねずみ男駅」と呼ばれています。


米子駅は水木しげるさんの妖怪キャラが出迎えてくれます。
米子と境港を結ぶJR境線・・・境港市には「水木しげるロード」「水木しげる記念館」があり、人気です。

ねずみ男は、色物キャラ・・・楽しいキャラが迎えてくれる・・・気持ちがホッコリします。

目玉おやじ列車・・・砂かけばばあ、こなきじじいなどのキャラが楽しいです。


子どもの頃から、水木しげるさんの作品が大好き・・・。
塾をさぼって、テレビで「ゲゲゲの鬼太郎」を見てましたっけ・・・。
水木さんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」など、子どものころに多大な影響を受けました。


ちなみに、「水木」はペンネーム・・・神戸時代に経営していた怪しいアパート(失礼!)「水木荘」にちなんだネーネングだそうです。

本名は武良さんです。


水木さんは、1922年(大正11年)生まれで鳥取県境港育ち。
太平洋戦争では南方ラバウルに送られ左腕を失います。
戦後は、様々な職業を転々としながら漫画家を目指し、努力、大成・・・まさに波乱万丈の人生です。
「ぼくは片腕でも人の3倍仕事をしてきた・・・両腕があれば人の6倍は仕事ができたよ!」


 水木さんは、子どものころから、本当に変わり者(笑)。
天才的な絵を描く才能、不遇や不幸を笑って乗り越える力、なんとかする・・・なんとかしようとする諦めない力・・・本当にスゴイと思います。

NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」も人気でした。


その水木さん、漫画だけではなく、エッセイも残されています。
波瀾万丈の人生からつかみ取った幸福論です。
ちょっとご紹介させていただきます。


水木サンの幸福論
水木しげる著  角川文庫 590円+税


 第1部には7つの幸福論、第2部には日本経済新聞朝刊に連載された「私の履歴書」27話で構成されています。
その水木さんが残した幸福の7か条。
興味深いです。


 幸福の7か条


 第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。


 第2条 「しないではいられない」ことをし続けなさい。


 第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。


 第4条 好きの力を信じる。


 第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。


 第6条 なまけ者になりなさい。


 第7条 目に見えない世界を信じる。


自分の好きなこと、続けられること・・・を徹底的に追及していくことの重要性を説きます。
自分のペース、好奇心、続けるためには「好き」、たまには力を抜く・・・。
そして、「目に見えない世界」を信じること・・・わたしたちは、生きているだけではなく、生かされているのだという認識が大切だと説きます。

新型コロナウイルスの時代・・・水木さんの助言が、心にしみます。


水木さんのお父さんの教え・・・人生の幸福の量は一定・・・不遇だった水木少年に対して、生きていれば必ず幸福が舞い込むと励まします・・・。
勇気とパワーをいただける一冊です。


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