山陰の米子へ。
鳥取県米子市にあるJR米子駅は、別名「ねずみ男駅」と呼ばれています。
米子駅は水木しげるさんの妖怪キャラが出迎えてくれます。
米子と境港を結ぶJR境線・・・境港市には「水木しげるロード」「水木しげる記念館」があり、人気です。
ねずみ男は、色物キャラ・・・楽しいキャラが迎えてくれる・・・気持ちがホッコリします。
目玉おやじ列車・・・砂かけばばあ、こなきじじいなどのキャラが楽しいです。
子どもの頃から、水木しげるさんの作品が大好き・・・。
塾をさぼって、テレビで「ゲゲゲの鬼太郎」を見てましたっけ・・・。
水木さんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」など、子どものころに多大な影響を受けました。
ちなみに、「水木」はペンネーム・・・神戸時代に経営していた怪しいアパート(失礼!)「水木荘」にちなんだネーネングだそうです。
本名は武良さんです。
水木さんは、1922年(大正11年)生まれで鳥取県境港育ち。
太平洋戦争では南方ラバウルに送られ左腕を失います。
戦後は、様々な職業を転々としながら漫画家を目指し、努力、大成・・・まさに波乱万丈の人生です。
「ぼくは片腕でも人の3倍仕事をしてきた・・・両腕があれば人の6倍は仕事ができたよ!」
水木さんは、子どものころから、本当に変わり者(笑)。
天才的な絵を描く才能、不遇や不幸を笑って乗り越える力、なんとかする・・・なんとかしようとする諦めない力・・・本当にスゴイと思います。
NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」も人気でした。
その水木さん、漫画だけではなく、エッセイも残されています。
波瀾万丈の人生からつかみ取った幸福論です。
ちょっとご紹介させていただきます。
水木サンの幸福論
水木しげる著 角川文庫 590円+税
第1部には7つの幸福論、第2部には日本経済新聞朝刊に連載された「私の履歴書」27話で構成されています。
その水木さんが残した幸福の7か条。
興味深いです。
幸福の7か条
第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第2条 「しないではいられない」ことをし続けなさい。
第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
第4条 好きの力を信じる。
第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第6条 なまけ者になりなさい。
第7条 目に見えない世界を信じる。
自分の好きなこと、続けられること・・・を徹底的に追及していくことの重要性を説きます。
自分のペース、好奇心、続けるためには「好き」、たまには力を抜く・・・。
そして、「目に見えない世界」を信じること・・・わたしたちは、生きているだけではなく、生かされているのだという認識が大切だと説きます。
新型コロナウイルスの時代・・・水木さんの助言が、心にしみます。
水木さんのお父さんの教え・・・人生の幸福の量は一定・・・不遇だった水木少年に対して、生きていれば必ず幸福が舞い込むと励まします・・・。
勇気とパワーをいただける一冊です。