菅首相が渡米、バイデン大統領と日米首脳会議を終えました。
「ヨシ」と「ジョー」・・・ファーストネームで呼び合うのは、「ロン・ヤス」時代を思い出します。
日経ビジネス2021.4.19号の特集は「バイデン100日 消えないトランプの呪縛」。
BLMやアジアンヘイトなどで国家が分断されている米国の溝が詳しく解説されています。
Qアノン・・・米国の持つ闇も垣間見え、興味深く読むことが出来ました。
同誌の中で一番面白かったのが、「FRONTLINE シリコンバレー」の記事。
「技術王になったマスクCEO」
テスラ社CEOのイーロン・マスクさんが、CEOから「テクノキング・オブ・テスラ」に変更したとのこと。
「テスラの技術王」という肩書です。
EVや宇宙ビジネス、暗号通貨など最新テクノロジーでビジネスの世界を切り拓く自分自身につけた称号・肩書です。
仕事の中身、責任の所在、そして遊び心があって、とても良いと思います。
マネジメントを発明した国・アメリカ合衆国ならではのユニークさを感じさせます。
今までは、CEO(最高経営責任者/チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)、CFO(最高財務責任者/チーフ・ファイナンシャル・オフィサー)、CIO(最高情報責任者/チーフ・インフォメーション・オフィサー)、せいぜいCHRO(最高人的資源責任者/チーフ・ヒューマンリソース・オフィサー)ぐらいでしたが、これらの肩書から派生、発展しているとのことです。
同記事では、さまざまな新・肩書が紹介されています。
「CIO/最高インパクト責任者(チーフ・インパクト・オフィサー)」・・・英国ヘンリー王子がシリコンバレー企業ベターアップに就任
「CBO/最高行動責任者(チーフ・ビヘイビオラル・オフィサー)」・・・保険スタートアップ米レモネード社が米デューク大学ダン・アリエリー教授をCBOとして招聘。
IT業界でも新しい肩書が生まれています。
「CAIO/最高AI責任者(チーフAIオフィサー)」
「CAO/最高アルゴリズム責任者(チーフ・アルゴリズム・オフィサー)」・・・スティッチ・フィックス社inサンフランシスコ
「CCO/最高顧客責任者(チーフ・カスタマー・オフィサー)」・・・ウォルマート
人事関連でも・・・
「CDO/最高ダイバーシティ責任者(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー」
「CWO/最高ワークプレイス責任者(チーフ・ワークプレイス・オフィサー」
面白い取り組みだと思います。
同一労働同一賃金が法定化され、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ移行していく中、経営職もジョブ型に移行中しつつあるようです。
エクグゼクティブの「変な」肩書・・・日本でもこれからも増えていくと思います。