能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ビッグデータ探偵団 Yahoo!のビッグデータレポートチームから新刊 文系でも分かるデータサイエンス

2019年09月29日 | 本と雑誌
データサイエンス、ビッグデータ、RPAやIoT・・・工学系の若い院生と話をしていると、帰国子女と話しているのではないかと思うことがあります。
年を取るとともに、経験・勘・度胸・・・KKDに回帰している自分に気づく瞬間があります。
とりあえず、新しいモノに触れて、新しい情報をインプットしていかなければ、世間との距離が、ドンドン離れていくように思います。
そんな中、面白い一冊に出会いました。


ビッグデータ探偵団
安宅和人/池宮伸次 Yahoo!ビッグデータレポートチーム著
講談社現代新書  900円+税

検索エンジンの大手、Yahoo!のビッグデータレポートチームがまとめた一冊です。
全ページがカラー。
図表やグラフが満載されており、文系でも分かる(笑)ビッグデータ本に仕上がっています。

目次
第1部 ビッグデータは「深層」を描き出す
第2部 ビッグデータは、こんなに役立つ

「はじめに」のセッションで、著者の代表の安宅さんがデータのオモシロさとパワーについて触れています。
データの調理と見える化、ネットとリアルは切り離しえない、すべての産業がデータ×AI化していく、と指摘しています。

Yahoo!ビッグデータレポートチームは個性あるデータサイエンティスト集団。
同書では、Yahoo!の持つビッグデータをベースに様々な仮説を立て、それを検証、実証していく実験を展開・・・なかなか面白い取り組みです。


新社会人は5月に「新入社員 辞めたい」 6月に「恋活」と検索

「頭が痛い日本人」が最も多い時刻は、17時

ママは、生後102日目にわが子をモデルに応募したくなる

矢沢永吉と郷ひろみは、双子レベルの「そっくりさん」


音楽CDが売れるとき、サバの漁獲量も増える!?

日本は、「東京」と「それ以外」の2つから出来ている

これからの「混雑ぶり」がわかり、移動のストレスが消える

検索量を分析すると、選挙の議席数予測は96%も的中する


最後の章では、Yahoo!流の景気予測、景気指標を作ろうとする取り組みに触れられています。
内閣府が出す景気動向指数や日銀短観などは、ちょっと時間や感覚にズレがあるようで参考程度にしか見ていないのですが、もし、景気動向一致指数があれば、とても便利だと思います。

データの分析、解析・・・オモシロイです。
六十の手習い・・・今度、プログラミングやデータサイエンスを学んでみようかなあ(笑)。

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