広島県竹原市にある竹鶴の本店。
白壁の古民家が続く町並み保存地区の中心部にあります。
「安芸の小京都」と呼ばれる石畳は、ゆったりまったり出来る素敵な空間です。
今も酒どころ広島を代表する日本酒「竹鶴」。
実に美味しい日本酒を醸造しています。
訪問の際、第13代当主の元竹鶴会長の竹鶴寿夫さんとお話する機会がありました。
83歳の竹鶴さん、肌も色艶があり、実にお元気です。
「毎日、酒を飲んどるからのう」
楽しそうにお話されます。
「タケヅルじゃなくてタケツル・・・酒は濁っちゃいけんからのう ワッハッハ!」
こんなお年寄りになりたい・・・実に素敵なおじいちゃまでした。
竹鶴3本を購入。
当主のお名刺までいただきました。
家宝にします!
この竹鶴本店は、「ジャパニーズ・ウイスキーの父」マッサンこと、竹鶴政孝の生家。
近くの資料館には像が建っています。
ニッカウイスキーの創業者・竹鶴政孝は広島県竹原市の出身・・・造り酒屋の御曹司。
大学で醸造を学び、寿屋(現サントリー)に入社。
その後、イギリスに渡りウイスキーの醸造を学びます。
その時に妻リタと結婚。
当時は、戦争もあり英国人のためにスパイ容疑がかけられたりと大変だったようです。
帰国後、混ぜ物ではない本当のウイスキーを作るため、日本各地を巡りました。
そして、北海道の余市を選びます。
ウイスキーを造る上において、気温、湿度、気候が最適だったようです。
本格的なウイスキーを醸造するためには時間がかかります。
そのため、出来上がるまでの期間、青森から仕入れた林檎でリンゴジュースを造ることになります。
以前、ニッカのシードルという林檎酒がありました。
そして、設立したのが大日本果汁株式会社。
略して、ニッカです。
今では、アサヒビールグループとなったニッカですが、竹鶴政孝の想いと理念は今でも生きています。
ニッカのウイスキーは本当に美味です。
以前、北海道余市のニッカの工場を訪れた際、ニッカの人にたいへんよくしていただきました。
広島から来たことを伝えると、すごくフレンドリーに接していただきました。
ちょっと飲みすぎて、タクシーで札幌のホテルまで帰ったことを覚えています(笑)。
これからも美味しいジャパニーズウイスキーを造り続けてほしいニッカです。
乾杯!