能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

2050年目標の脱炭素、カーボンニュートラルは本当に可能か?日経ビジネス誌の特集 ニッポンのイノベーションが不可欠

2021年03月06日 | 本と雑誌

日経ビジネス誌2021.3.8の特集は、「2050年目標の理想と現実 脱炭素.は本当に可能か?」。

読み応えのある記事でした。

脱炭素・・・29年後という超長期目標ということで、どう展開していくのか、ちょっと他人事のような感じです。

ただし、サステナブルに地球環境を守っていくためには、脱炭素は必須条件です。

 

去年の10月、菅政権では、温暖化ガスの排出が実質ゼロにするというカーボンニュートラルを宣言。

続く12月には、実現の筋道を示す「グリーン成長戦略」を発表しました。

・国内の乗用車の新車を2030年半ばまでに全てEVにする

・2040年までに原発45基分の洋上風力発電所を造る

・2050年までに再生可能エネルギーを50%~60%に引き上げる

 

本来であれば、脱炭素に向けて日本が最初に世界に「カーボンニュートラル」宣言すべきだったと思いますが、これも後手後手・・・中国にも負けています。

今や平均賃金も韓国に抜かれるという、もはや経済大国、豊かな国と言えなくなった日本の現状なんでしょうか?

 

2015年12月 パリ協定 目標は21世紀後半

2019年12月 EU 目標は2050年まで

2020年9月 中国 目標は2060年まで

2020年10月 日本 目標は2050年まで

2020年11月 米国 目標は2050年まで

 

脱炭素・・・本当に実現できるんでしょうか?

産業、社会の枠組みを変えるという途方もないイノベーションを起こさない限りは絶対に実現不可能と言えます。

 

優れた環境技術を持つと言われている日本の得意技。

日本初のイノベーションは、この国のプレゼンスを高める絶好のチャンスだと思います。

 

エネルギー・・・洋上風力、燃料アンモニア、水素、原子力

輸送・製造・・・自動車、蓄電池、半導体、情報通信、船舶、物流、農林水産、航空機、カープンリサイクル

オフィス、家庭・・・住宅、太陽光、資源循環、ライフスタイル

 

特に、製造については、ものづくり大国ニッポンの真骨頂を発揮出来そうです。

しかしながら、政府の支援策は、世界的に見ても低レベル。

投資しなければ、明日はありません。

 

米国 210兆円

EU 120兆円

韓国 7兆円

日本 2兆円

英国 1.7兆円

 

米国の100分の1・・・。

これでは画期的なイノベーションは生まれないです。

このまま、また敗戦を迎えるのかと思うと、胸が痛いです。

新型コロナウイルスの日の丸ワクチンは出ないままだし・・・何なんでしょうかねえ。

何でも後手後手・・・老人国家に成り下がっています。

 

脱炭素はビジネスチャンス・・・日本復興の起爆剤になるはずです。

今、国を挙げての取り組みが求められています。


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不思議な看板・・・飲んだら乗るな!飲酒運転は厳禁です 大事なことは、何度も何度も繰り返すということ

2021年03月06日 | まち歩き

コインパーキングの横に、不思議な看板。

飲んだら乗るな

スポンサー名は出ていません・・・県警のものですかねえ。

当然に、飲酒運転は厳禁です。

でも、「当たり前」のことを、そのまんま出されると、ちょっと困惑します(笑)。

 

広島では、元カープの天才打者の前田智徳さんが中心になって、飲酒運転撲滅キャンペーンを展開しています。

これぐらいなら・・・自分では大丈夫だと思っていても、それは大きな不幸に確実に結びつきます。

JRや私鉄で、「白線の後ろにお下がりください」とか「整列乗車にご協力ください」「開くドアにお気をつけください」など、日本ならではのアナウンスがあります。

海外からのインパウンドのツーリストが驚くそうです。

 

大事なことは、何度も何度も繰り返す・・・。

そのことを教えてくれた不思議な看板でした。


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広島市の京橋川リバーサイドの桜・・・つぼみが付き始めました 開花まであと3週間ですね

2021年03月05日 | まち歩き

広島市は昨夜まで降っていた雨があがりました。

京橋川リバーサイドの桜・・・つぼみが付き始めました。


開花まであと3週間・・・実に楽しみです。

でも首都圏では緊急事態宣言が延長の見込み。

まだまだ新型コロナウイルス・・・あなどれません。

去年同様、自粛のお花見になりそうですね。


でも、桜の開花はココロを明るくしてくれます。

春の雰囲気・・・とっても好きです。


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広島市にある音楽大学・・・エリザベト音楽大学 74年の歴史を持つイエズス会のベルギー人の神父さんがつくった音楽塾が発展

2021年03月05日 | 受験・学校

広島市の中心部にあるエリザベト音楽大学


ちょっと、アカデミックな空気が漂っています。

創立74年・・・小ぶりながらも歴史ある音楽大学。

音楽家や音楽の先生の養成校です。


戦後すぐ1947年にイエズス会のベルギー人の神父さんが作った音楽塾が始まりだそうです。

1947年と言えば、原子爆弾により14万人が虐殺された昭和20年8月6日の2年後。


1951年には、ベルギー国のエリザベト王太后の名前を取って、これが大学名になったそうです。
英語だと、「エリザベス」ですね。

カトリックという、厳格な宗派が造った音楽大学です。


広島と言えば、カープ。

1949年に設立された市民球団。
廃墟と化した広島の街、食うや食わずの広島市民に夢と希望を与えるために結成されました。


この大学とカープ・・・その設立の想いがよく似ています。


広島には、4つのプロ集団があります。
広島東洋カープ、

サッカーJリーグのサンフレッチェ広島、

バスケのドラゴンフライズ、そして、広島交響楽団。


エリザベト音楽大学の卒業生も、広響で活躍されているんでしょうね。
世界的な演奏家が出てくることを期待しています。


この大学の行動標題は、

音楽を通して私が変わり世界をよくする人になる
とのこと。

たくさんの才能ある若き音楽家が広島から世界に飛躍していただきたいものです。


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今日は晴天!徒歩で仕事場へ・・・広島城のお堀が澄んでいて清々しい!

2021年03月04日 | まち歩き

爽やかな青空。

あまりに気持ちいいので、今日は歩いて仕事場へ。
体力作り、ストレス解消、そしてコロナ対策です。

広島城のお堀が澄んでいます。
広島城の上には、小さなお月さま。

とってもいい感じです。
夜には雨が降るみたいです。
今日も仕事、しっかりやってきます。

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マイケル・ポーター教授のCSVが開花するアフターコロナ・・・ポーター教授の結論「だって、それが一番儲かるから」

2021年03月04日 | マーケティング

資本主義下の中での企業と社会の関係・・・この20年で大きく変化しました。

 

メセナ、フィラナソロピー、そしてCSR(企業の社会的責任)。

ただ単に儲けるだけでは駄目で、ゴーイングコンサーン(継続企業)としてサステナブルな発展、永続ができなくなってきています。

 

そして、国連のSDGs、投資家としてのESG(環境・社会・企業統治)、そしてマイケル・ポーター教授が提唱するCSV(Creating Shared Value)が違和感なきスタンダードになってきました。

ポーター教授はHBSハーバードビジネススクールにおいて最年少で教授になった経営学者。

もともと理科系なので、ロジカルで切り口が鋭いお方。

競争戦略、5フォース、バリューチェーン、集中戦略、差別化戦略などを打ち出し、マーケティングの枠組みを築き上げました。

そのポーター教授が提唱するCSV(Creating Shared Value)。

企業が求める経済価値と社会にとっての価値てある社会価値を同時に実現しようというコンセプトです。

まさに、「ソーシャル」です。

この考え方、「日本の資本主義の父」と言われる渋沢栄一の合本主義にも通ずるところがあると思います。

 

日経ビジネス誌2021.3.1号で岡本慶大教授が解説されている「社会と企業の一挙両得を狙え」が分かりやすいです。

 

社会課題

・バリューチェーンの社会的インパクト(自社→社会)

・競争環境の社会的側面(社会→自社)

 

3種類のCSVで社会問題解決を目指す

1 次世代製品、サービス創造

2 バリューチェーン全体の生産性改善

3 地域生態系構築

 

今からは、この「生態系」というコンセプトが、企業経営やマーケティング、マネジメントにも大きくかかわってくると思います。

 

約10年前にポーター教授が、CSVを提唱した時にインタビューを受けた時のエピソードがあります。

共和党員で資本主義の申し子のポーター教授への質問。

「競争とか戦略とか企業第一、資本主義第一と言われている教授が、どうしてCSVを打ち出されたのですか?」

ポーター教授は答えました。

「だって、それが一番儲かるから。」

ドラッカー博士もコトラー博士も、キーワードは「ソーシャル」。

その先は、「企業<社会」という図式になっていくと思います。


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カープ優勝を祈願!友元神社に参拝してきました・・・蔦屋家電のビルの2階にある野球神社 当たれ!チケット

2021年03月03日 | カープ大好き!

仕事を終え、カープのチケット抽選のためにパソコンと格闘(笑)。

今年は何枚ゲットできるのでしょうか?

朝一で、友元神社に参拝してきました。

カープ優勝を祈願!

そして、マツダスタジアムのチケット抽選に当たるようにお願いしてきました。

友元神社は、JR広島駅の前にある蔦屋家電のビルの2階にある小さな野球神社です。

がんばれ!カープ

当たれ!チケット


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広島・世界平和記念聖堂 67年前に建てられた高さ45メートルの荘厳な教会・・・ヒロシマから世界平和を祈り続ける

2021年03月03日 | 美術館・アート

広島市の中心部にある高さ45メートルの聖堂・・・荘厳な教会です。

日本を代表する建築家村野藤吾が設計した素晴らしいアーキテクチャ。


1954年に建てられました。
戦後から寄付を集めながら、完成まで、実に7年の月日を費やしたとのことです。
今月からのイベント告知。

今では、周辺の高層マンションやオフィスビルで目立たなくなってきましたが、
完成当時はヒロシマのランドマークだったのだと思います。
 
世界の平和を祈り続ける歴史的な遺産。
大切に守っていかなければならないモニュメントです。

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今日の広島市は雨!強い風が吹いています・・・天気予報によると午後から晴れそうです

2021年03月02日 | まち歩き

強い雨と風。

今日の広島市は荒れ模様です。

天気予報によると午後からは晴れの見込み。
 
広島市ではコロナ感染者も一日数名レベルまで減ってきました。
もう少しの辛抱です。
気を抜かないように、マスク、手洗い、三密回避を続けていきましょう!

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3.11・・・あれから10年 先送り国家ニッポン・・・日経ビジネス誌の地味でも鋭い記事に想うこと

2021年03月02日 | 本と雑誌

日経ビジネス誌2021.3.1号の特集記事は、3.11。

東日本大震災から10年・・・現地を丁寧にリポートしています。

地味な特集ですが、今、この国が抱える課題をあぶり出しています。

もう一度、考え直し、やり直す時だと思います。

同誌は、次のように指摘します。

 

この10年は被災地の復興のみならず、

震災で顕在化した「日本の矛盾」を是正する時間でもあった。

原発に依存したエネルギー政策、

首都圏に偏った産業分布、

地域の極端な高齢化、

自己決定権に乏しい他方行政、

遠隔地の貧困な医療、防災体制・・・。

 

この特集では、「被災地五大改革、なぜ完成しない」「被災地変わらずして、日本も変わらず」の二部構成。

現在の被災地の現状を丁寧に解説しています。

 

この10年・・・とりあえずの復旧はしたけれど根本的に何も変わっていない・・・。

本当に残念です。

 

「先送り」は、わが国の悪癖・・・そのうち国民も忘れ去ってしまいます。

時の経過とともに、政治家も資本家も働く人たちも、疑問に思わなくなってしまいます。

 

最大の原因は、ビジョンやグランドデザインがないこと、中長期的な視点・視座に欠けていることにあると思います。

名著「失敗の本質」の中でも指摘されたように、日本人の短期的視点、戦力の逐次投入、場の空気などが、10年たっても何も変わらない状況を作ったのだと思います。

 

今、日本の将来像を冷静に考えてみると、次のようになると思います。

政治家や経営者などのリーダーたちも心の底には、きっと、あきらめ感があります

 

ユーラシア大陸の東端、極東の島国・・・天然資源もないが、活力もなく経済力、デジタル力も弱い衰退していく超高齢の老人国家・・・民は真面目に懸命に働いているが、明日はない・・・困ったことは孫子の代まで先送り・・・ギリギリ・カツカツでも生きていける国を造ろう!

 

ちょっと寂しいです。

少子高齢化、脱炭素、環境問題、社会保障・・・課題先進国と言われる日本は、逆に言うとソリューション大国。

問題解決し続けて行けば、後からついてくる国々に対して強いリーダーシップを発揮することが出来るはずです。

 

あの日から10年・・・もう一度、リ・スタートしなければならないと思います。


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